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喜多方ラーメンよりもミニスカート







リアルタイムの双子との日常はこちらから






2004年 5月30日



ゆうべは1万2千円までいった。


この2日間で少しお金ができたので、久しぶりにファントムのオイル交換をすることに。


去年の9月に換えたっきりだったのでもう焼け付く寸前だった。


出てきたオイルは真っ黒のドロドロ。


危なかったー。





助手席ではユウキが北海道の求人情報誌とずっとにらめっこしてる。

住み込みで働けるいい場所を探しているようだが、なかなか見つからないようだ。








湯野上の河原風呂で汗を流し、若松の駅前にある食堂でカレーを食べる。


400円。

安くてしかも美味しい。


創業100年らしく、ボロい店内だけどこれこそ駅前食堂って感じだ。



それにしても金曜土曜の路上で喉がボロボロになっている。


なまってるよなぁ…………

こんなんで声が出なくなるなんて、全然歌ってなかったもんな。



こりゃ数日は歌えそうにないので、それならば若松周辺を回っておこう。








まず向かったのは湯川村の勝常寺。




国宝3体、重文9体の平安初期の仏像があるようだが公開してないので意味なし!!!








会津坂下の恵隆寺の千手観音は圧巻だった。


8メートル以上ある一木彫りで、驚くことにこの一本木、まだ根が張ったままだという。



本尊の両側には28体の仏像、上部に風神・雷神。


これが千手観音の正式な祀り方なんだそうだ。


この本尊も弘法大師の作といわれている。




全国を回っていて、弘法大師のゆかりのものを一体どれくらい見ただろう。


ここのお坊さんの話によると、同じ年代に有り得ないほどの大師の足跡が残ってるらしい。


そして実際のところは、本当に大師作かどうかアヤフヤなんだと。


空海は超能力の使い手だったのか?


はたまた偽者がいっぱいいたのか。



よく、仏教の彫刻や仏画に、空を飛んでる天女や見たこともない動物が描かれていたりするが、そんな絵空事が妙に信憑性を強めていく。

宗教ってすごい。










「お兄ちゃんたち!寄ってがんしょー。へー、九州!よく来らったなぁ。饅頭いくらでも食べんさい。」



山門の前の茶屋でおばちゃんたちと茶をすする。


会津の人たち、ほんといい人たちばっかりだ。


「あそこの土地柄は人情が厚い」って人はよく言うけど、会津ほどその言葉が似合うとこはないな。











それからラーメンが有名な喜多方にやってきた。


灰色のさびれた町にやたらと目立つラーメン屋の赤提灯。






雨のぱらつく中、10軒以上ある酒蔵を手当たり次第に訪ねる。


『喜多の華』、『大和川』、やっぱり型どおりの案内だけでたいした質問はできんかった。


でも大和川で飲んだ最高級大吟醸「いのち」はマジで震えるほど美味しかった。













喜多方はまだ回りたいところがあるので今夜はここで寝ることにして、町から少し離れたとこにある道の駅へ。


ユウキが不思議そうに言ってくる。



「え?風呂入らんと?」



「うん、朝入ったやん。」



「でも汗かいたわぁ。気持ち悪くないと?」



「気持ち悪いよ。でも500円節約できるやん。1日入らんでも死にゃせんが。」



「…………え?でも気持ち悪いやろ?」



ユウキだけ道の駅の中にある風呂に入りに行った。













翌日。



早速やってきたのは清川醸造元。




1631年創業で喜多方で1番古い蔵元なんだそうだ。


スタイルのいい美人杜氏さんがいた。




ありがとうございました!






さらにもう一箇所行っとこうと、蔵粋と書いてクラシックという変わった名前の酒蔵にやってきた。


ここの女性スタッフはなぜかみんなスカートが異常に短くて可愛い。


専務のオバさまから色々説明してもらったんだけど、女の子の足が気になりすぎて、なんだろう、ものすごくワクワクする。




この蔵ではちょっと変わったことをやっていて、もろみ発酵中のお酒にモーツァルトを聞かせているとのこと。


北島三郎やジャズも試したそうだが、モーツァルトを聞かせながら発酵させて仕込んだお酒が1番美味しかったらしく、今ではラベルにもモーツァルトの顔がプリントされている。


いやー、素敵です。





ホント素敵です。







足が。





「音の振動を与えることでもろみの発酵日数が長くなるんです。だからこうした舌触りのいいお酒ができるんです。」


なるほどなぁ。

そういうもんなのかな。



とりあえず太ももめっちゃ触りたい。











喜多方に来たからにはラーメン食べなきゃ出発できない。

町の人たちが子供のころから食べてるという喜多方ラーメンの先駆け『源来軒』へ。


550円の中華そば、マジで美味しかった。











霧のかかった裏磐梯をかけぬける。


磐梯山の北にある桧原湖を含む湖群は、1888年の噴火の溶岩が川をせき止めて出来上がったもの。


湖底にはかつて東北の主要街道であった米澤街道の宿場町が眠っているそうだ。




五色沼をすぎて猪苗代湖にぶつかったときには、すでに陽は沈みかけていた。


猪苗代湖デカい。

でもこれでも琵琶湖の3分の1くらいしかないんだよな。






雨が降っていて今日は歌えないので、いつもの湯野上温泉の河原風呂に入りに行った。


雨の中の野天風呂。サイコーだ。


それにしても今日は暑かった。


32℃もあったもんな。



 

ユウキもなんとかいい感じのバイト先を見つけたみたいで、北海道富良野のペンションに履歴書を送った。


返事が来次第ヒッチハイクで北海道に向かうらしい。



あー、あの最果ての北海道に近づいていってるんだなぁ。





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