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会津で焼き物と酒蔵巡り







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2004年 6月1日



会津本郷は焼き物の町。



秀吉時代の会津藩主、蒲生氏郷さんは鶴ヶ城を現在の美しい城郭に改修し、城下町を整備。


酒、漆器などの産業の基礎を固めた会津の英雄だ。


この本郷の焼き物もまた、氏郷さんが奨励しやらせたもので、現在も田んぼの中の小さな集落に17軒の窯元が散らばっている。






とりあえず2軒くらい回ってみたけど、なんか暗いし、人いないかったりで、ホントこの町の窯元稼働してんのか?と疑わしくなってくる。



最後にもう1軒だけ行こうと、300年の歴史があるという宗像窯へ。


きれいに手入れされた庭。

中を覗くと開放的な座敷に器が整然と並んでいる。



「あー、上がってがんしょー。」



中に入ると座敷の真ん中に、炬燵に入った貫禄のある女将さんと数人のおばさんがいた。


深いグラデーションのかかった鮮やかな器には只者でない気品を感じる。


パンフレットを見ると、先代はブリュッセルの万博でグランプリを受賞したこともある方だった。



「コーヒー飲まないかい?ほらこっち座ったらいい。~さん、コーヒー入れてあげて。」



大女将らしき人と向かい合って炬燵に入る。


腹の減ってた俺たちは、30分くらい話してる間にテーブルにあったニシンの酢の物を全部平らげてしまった。



「若い人の窯は色々なものを焼けるけど、うちはそういうわけにはいかないんだべ。大変だぁ。」



歴史ある窯元は、肩書きとともにしがらみも付きまとうもんなんだな。


すると女将さんが2枚の紙を差し出した。

近くの温泉のタダ券だ。



「~さん、2人におにぎり握ってあげて下さい。」



「はい。わかりました。2人ともちょっと待っててね。」



出来上がった6個のおにぎり。

それにほうれん草のごま和えも一緒に持たせてくれた。


会津の人って何でこんなに温かいんだろう。


ホント、毎日めっちゃ優しい人ばっかりだ。














どっか景色のいいところでおにぎり食べようぜとやってきたのは東山温泉。


若松市内からほんの5分ほどのとこにある東山温泉郷は1300年も昔に発見された温泉で、奥羽三楽郷と1つと呼ばれている。









女好きの竹久夢二が夢中になったという芸妓さんがいたところで、今もきれいな芸者さんがたくさんいることで有名らしい。


老舗の古い木造旅館が緑輝く河畔に建っていてとても風情がある。





橋の上でほおばった味噌のついたおにぎりの味は格別だったな。


宗像窯の大女将とスタッフの皆さん、美味しいおにぎりをありがとうございます!!




女将さんたちに感謝しながらストリップ!!!





金ないから入れんけど。


昭和ムード、サイコー。










それにしても喉の調子が悪い。


この前の路上がずいぶん久しぶりだったせいか、喉がガラガラに枯れてしまっている。


なまってるなぁ。


早く治して歌って、6日までにケータイ代払わないと。







すでに若松の拠点となってるコインランドリーの「サンキュー」に帰宅。


コンセントもあるし、テレビも見られるし、駐車場も広いから寝やすい。


いやー、若松めちゃくちゃいい街だよなぁ。













翌日。


8時半に工房見学の予約を入れていた漆器屋『千藤』にやってきた。



「あらーごめんねえー。主人忙しくてね、ゆうべは工房に泊まったの。工房はねぇ、東山の奥にあるのよー。」



というわけで昨日も行った東山へ。


今日もいい天気だ。


木漏れ日の中、鄙びた温泉街を抜け山道を登っていく。




20分くらいすると、右側に今にも崩れそうなボロい民家が5~6軒ある集落が現れた。


雑草生えまくり、雪解け水で足元べちゃべちゃ、人の気配はない。



「おはようございまーす!」



バタン!


ドタドタ…………



「おー!よく来たねー。」



出てきたのは漆職人の加藤さん。


中に入ると広い土間があり、家畜用の納屋の跡がある。


作業部屋には様々な工具や作品が並んでいる。



「適当に座ってて。飯食ってないだろ?なんか作ってあげるよ。」



そう言って鍋焼きうどんを作ってくれた。

めっちゃ美味しい。












この前、若松駅前で陶器展みたいなのをやってる時にふと見かけためちゃくちゃ綺麗な器。


あれを見た瞬間、是非工房まで見に行きたいと思っていたんだよな。



そんな加藤さんの人気商品が『瑠璃うるし』。


ガラスと漆のコラボレーションによる大胆でお洒落な色合いが目を見張るほど美しい。








秘技を目の前で見せてもらい、2時間ほどお喋りした。



「いつかお店やるときは声かけてな。安くしてあげるから。」



絶対注文しよう。












山を降りて向かったのは『名倉山』の酒蔵。




16年連続で東北の観評会で金賞をとっている実力のある蔵だ。

ここは観光蔵にはなっておらず、久しぶりに酒造りの臨場感を肌で感じることができた。



「酒をおいしく飲むなら開封したら速やかに飲み干すこと。あと古酒ってのはおいしいとは思いませんね。」



そういう蔵人さんに案内してもらい、最後に冷蔵庫の中に。



「これをどうぞ。これはいくらお金を積まれても絶対に売れないお酒ですが、とても熱心なようですので特別に味わってみてください。」



蛇の目猪口に注がれた純米大吟醸の雫酒。


この蔵珠玉の一品を口に含んだ瞬間、口の中が浄化されるような感覚に。


トロリとした旨味が広がり、飲み干した途端サッと消える。



なんて酒だ!!!!


日本酒ってすげぇ!!!!



『よい酒質はよい人柄から生まれる。』



どっかで聞いた言葉が頭に浮かぶ。


接客が良いと試飲の味まで左右する気がする。


犬可愛い。















それから「末廣」の酒蔵も見学しに行って、そのあと宗像焼きの女将さんにもらった温泉タダ券で、会津坂下の糸桜里の湯ってとこへ。


いつもなら入浴料700円なんて絶対払えないけど、ここぞとばかりに1番高いところを選んだ。


あー、気持ちいい。






この夜、ユウキのケータイが鳴った。



バイトが決まったみたいだ。


働くのは富良野のペンションみたいで、3日後に行きますと伝えるユウキ。




明日から寝ずヒッチを敢行するようだ。






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