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山の猟に同行してみた

こんにちは、神田です。




フミくんの優しさ遍歴


付き合う前→もちろん優しい

付き合ってる時→優しい
二人旅中→厳しい
帰国後宮崎移住→日々言い合い
2019年のインド・タイ旅行帰国後→なぜか喧嘩がなくなる
妊娠発覚後→めちゃ優しい
出産後→死ぬほど優しい    ←今ここ。




おわり。





↓↓↓田舎暮らし&古民家改修&双子子育てyoutube始めました。





最近ウチの双子ちゃんたち、連続で8時間とか寝ます。





同時に。



たまに10時間とか寝ます。






え?ミルク大丈夫なの?

普通は3時間おきにあげないとダメなんじゃないの?って思うんですが、寝てたら無理して起こしてあげる必要はないそうです。




いやー、寝過ぎ。

さすが僕とカンちゃんの子供。



ナメクジが口に入ってきて甘噛みしてもまだカンちゃんの指と勘違いする僕。

ありとあらゆる場所でのび太を超えるスピードで眠りにつけるカンちゃん。


ちゃんと遺伝子ついでます。





しかもついこの間のことですが、横にして布団かけといたら勝手に寝ました。



そう、寝かしつけが必要ないんです。



普通は抱っこして揺らしたり、子守唄歌ってトントンしたりして少しずつウトウトしてきて眠りに落ちてからそっと布団かけて寝かせるんですが、起きてる状態から勝手に自分たちで寝てくれるとか相当奇跡らしいです。


手のかからない子たちやわああああ…………



めちゃくちゃ可愛いし。






いや、めちゃくちゃ可愛いんですよ。



子供?ウチの子供が世界一可愛い?はいはい、親バカ親バカ、え?なに?自分の子供ができたらわかる?でたー、その決まり文句でたー、自分の子供だったらウンコすら可愛いとかマジイミフなんですけどー?














その通り。








ウンコはマジで可愛いくないですけどね。




ウンコだけはマジで愛せないです。


僕まぁまぁ育児やってるほうだと思うんですけど、オムツだけはカンちゃんやお母さんにお願いしてます。


最初のころ2、3回頑張ってウンコしてるオムツを替えようとしたんですけど、外した瞬間に胃の中のもの全部出るくらいゲロ吐きそうになってそれでも根性で交換しようとお尻拭きでお尻拭いたら拭いた瞬間ウンコが出てきて拭けば拭くほどウンコが出てきてパニックになりながら赤ちゃん見たらめっちゃ無表情でカンちゃあああああああああんんん!!!!助けてえええええええええええ!!!!ってなってから一度もオムツ替えてません。




赤ちゃんをお風呂入れる時、脱衣所で裸にして浴室のカンちゃんに赤ちゃんを渡すんですけど、裸にして渡そうとした瞬間にオシッコひっかけられました。


オムツ外すのが恐怖です。






でも死ぬほど可愛いんですけどね。



いやー、可愛すぎますよ。





これが、






これで、








これもんからの、









これもんの、









これで、














これ。












あれ?












え?











めっちゃ似てる気がする…………


ふざけて描いたのが自画像…………





















さてさて、そんな可愛い赤ちゃんたちとの日々なんですが、基本ずーーっと一緒です。


4人で買い出し行くし、4人でランチ行くし、4人でピクニック行くし、4人で散歩行きます。


でもたまにめっちゃ忙しい時とかは別行動をとったりします。



カンちゃんの仕込みが多い、でも買い出しは行かないといけない、なんて時はお互い赤ちゃんを1人ずつ面倒見ます。


1人で2人を見ることはかなり大変です。


他のことなんにもできなくなります。


でも1人で1人ずつ見るのはかなり楽です。


隙を見て他のことできます。




なので僕が赤ちゃん1人連れて買い出しに行ったりするんですが、








これがなかなか人目が気になる…………









この前も1人で買い出しに行って、途中でお昼ご飯食べようと思って町の喫茶店に行ったんです。



そんで結構お腹空いてたんで唐揚げ定食のご飯大盛りを頼みました。


赤ちゃんを膝に抱えてあやしながらなので片手しか使えなくてちょっと食べにくいんですが、まぁそれもだいぶ慣れてきたので少しずつ食べます。


店員のおばちゃんもニコニコしながら赤ちゃんいくつ?って聞いてくれます。







しかしその唐揚げ定食がその時めっちゃ多かったんですよ。






あれ?めっちゃ多くない?いつもより。






で店員さんに、いつもより多くないですか?って聞いたら、あ!間違えてた!ご飯大盛りやったね!おかずも大盛りにしちゃったわ!!って言いました。



そりゃ食べられないわけだわー、折をくださいー、持って返りますーってなるじゃないですか。



そんで食べられなかった分を折に詰めるわけですよ。


赤ちゃんがダーダー言ってるからゆすりながら。




で、なんかふと思ったんですけど、その日僕家の草抜きやってたから作業服だったんですよ。



作業服のいい歳の男が1人で赤ちゃん抱いて喫茶店で唐揚げ定食のご飯大盛り食べてて食べられない分を折に詰めて持って帰ろうとしてる感じがなんか自分でめっちゃワケアリなオーラ放ってそうな気がしてしまいました。




あの人奥さんいないのかな…………

仕事の最中でも赤ちゃん見ないといけないんだね…………

余ったの持って帰ってて生活苦しいんだね…………







せ、切ない…………







店員さんや他のお客さんからめっちゃ憐憫の視線を感じるわけです。


もう気分はクレイマークレイマーですよ。





全然切なくねえしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!


めっちゃ可愛い奥さんいるしいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!


仕事の時はお母さん来てくれるしいいいいいいいいいいいいい!!!!


余ったの持って帰るとか普通っていうか残すよりマナー良いしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!





って全力で説明したくなるのを抑えながら折詰持って帰りました。











てな感じでいつも赤ちゃんとずーーーっと一緒なわけですが、先日、赤ちゃんとほんの少し離れる時間ができました。


美々津の地元のオッちゃんが、金丸君ー、今度猟に行くんやけど行ってみるかい?って誘ってくれたんです。



猟?




そうです、鹿撃ちです。



ぬおおお!!まったく知らない世界!!!!

そりゃ新しい経験できそう!!!



なんかどうしていいかよくわからんけどとりあえず行ってみることにしました。





で、当日朝早く、オッちゃんと一緒に山の中の集合場所へ。


そこに集まってきたのは地元の猟師さんたち。



年季の入ったベテランさんもいれば、まだ新人さんって人も。


そして犬をたくさん載せた軽トラも登場。



うおおおおお、めっちゃワクワクするうううう。



みんなそれぞれに銃を取り出して準備を始めてるんですが、まぁ銃のデカいこと。


さらに腰にベルト巻いてそこに銃弾を装着。

デカいナイフも装着。



もうはたから見たらどこの傭兵集団ですかみたいな装備。




「文武君は俺の後ろについてくればいいから。銃の前には絶対に立たないこと。いいね。」



「あ、あ、あの、僕めっちゃ気になってたんですけど、この猟って流れ弾とか当たったりしないんですか?」



「大丈夫大丈夫、当たらないようにポジションを配置するから。」




もちろん僕はライセンスなんか持ってないし、まして銃なんて触ったこともないです。突きつけられたことはあるけど。


ニカラグアだったかな…………


あれ怖かった…………

今思い出しても怖い…………





うおおおおお、鹿撃ちとかマジで新しい世界すぎる。


これまでやってきたどの経験にも当てはまらないジャンルやん。


なんか単純に、動物を楽しみで殺してヒドい!!人間のエゴ!!って思われがちだけど、高知の闘牛にしても、スペインの牛追いにしても、人間は動物と共存して動物を支配して生きてきた生物です。



過剰な動物愛護より、原始的な人間らしさのほうが僕は好感持てます。








てなわけで6人みんなで無線を持って周波数を合わせて山に入ります。



アスファルトの道から林道みたいなところに入り、さらに山の中にズンズン進んでいく。


こんな道あったんだっていうような細い未舗装のあぜ道を奥へ奥へ。



そして車を止めたら今度は歩きでズンズン山へ。


もちろん登山道なんかありません。


目印もなんもない山の中を草木をかき分けて進んでいく。



でも猟師さんたちはそんな山の中でももちろんどこがどこなのかを完璧に把握していて、木の種類や日当たりなんかを目印にして無線でお互いの場所を把握しています。







そしてしばらくしてポジションに到着。


ここからはひたすら待ち伏せです。



山に放たれた犬が一斉に動物を探します。




「これってすぐに鹿とか出るんですか?」



「運次第だね。午前中に出る時もあるし出ない時もあるし。」




この広大な山の中で鹿を張るなんてめっちゃ闇雲な感じがしてしまいますが、実は猟師さんたちからしたら簡単なことで、彼らは山の中の獣道のルートを全部把握してるんだそう。


動物にも国道や私道があって、犬に追われた鹿はその国道を通って逃げる。


なので国道沿いで張っていれば高確率で動物がやってくるんだそう。



ベテラン猟師さんともなると毎日山に入って糞や足跡を見て動物の動きを把握しているとのことでした。



すげー。





ていうかこれもうただのプレデターやん。






どっからレーザー飛んできて体に穴空くかわからないですよ。


















ひたすら待つ。


声を潜め、森と一体化する。


オッちゃんはゆうべはシャンプーは使っていないそう。


強い香りを放っていると動物に避けられてしまうからなんだそう。


服の洗剤も同じ。




「鹿って撃ったらお金もらえるんですか?」



「そうだね、だいたい8000円くらいかな。でも原資があって分けるものだからたくさん撃ってたら上がったり下がったりするけどね。猪が6000円くらい、カラスは2500円くらいかな。猿ももらえるけど、俺は猿は撃たない。」



鹿や猪なんかの、農作物を食べ散らかしてしまうような動物は害獣に指定されており、駆除することで市からお金が出るのは知っていたけど、猿にも出るんだ。



動物たちが住んでいる山を切り開いてそこに農地を作って、食べ物が少なくなった動物たちが農作物食べに来たら害獣扱いで殺していいって、複雑な気持ちにならないほうがおかしい。



でもなんか、なんかとても神妙な気持ちになる。


こんな山の中にいると。





朝の山はとても冷え冷えしていて、草木が静かにその冷気の中に佇んでいる。

苔も、シダも、大木も、湿った落ち葉も、何も言わずに冷たさに晒されている。



俺たち人間がコンクリートまみれの街の中で寝起きしている間も、この草木たちは毎日山の冷気にさらされている。



そんなしんとした山の中を悠然と歩く大きな個体。


人間とは大きく異なる姿形の生き物。



この森の中で彼らは毎日野宿してるんだなぁ。


月の明かりが漏れ込む木々の底で。




そんな山の中に生き物を狩に行くって、なんかすごく神聖な行為のような、ギリギリな行為のような、それがとても人間らしいというか、



生を深く見つめられるような気がしました。



森が僕らを見ていたなぁ。









ガサガサガサ!!!!




その時、草が激しく揺れる音がした。



音の方を見ると、視界に巨大な鹿が飛び込んだ。



一瞬。


本当に一瞬の出来事。



ものすごいスピードで俺たちのほうに突進してくる鹿。


奈良公園にいるような茶色のやつではなく、灰色で、頭に角が生えていた。








あ、ヤバい、襲われる、かわさなきゃ、








って思うくらいに俺たちの直前まで迫った鹿。



マジで目が合った。


鹿と目が合った。





次の瞬間、方向を変えて俺たちの横2メートルくらいを凄まじいスピードでジャンプして通り過ぎようとした。






ダーーーーーーーーーーーン!!!!







オッちゃんの銃が火を吹いた。






















「ただいまー。」



「おかえりー、鹿さん捕まえた?」



「ダメだったー。めっちゃ惜しいところまでいったんだけど当たらなかったー。ありゃ当たらんわ。ものすごいスピードだったもん。ランボーなら弓矢で一撃やろうけど。」



「そっかー。」



「いやぁ、ちょっと猟やりたくなったわ。ライセンス取ろうかなって。すごい良かった。山の中にじっとしてる時、すごい生きてることを感じたっていうか。」



「いいやんー。でも流れ弾当たらんでね。」





そんな感じの初めての体験でした。


田舎暮らしは学ぶことがたくさんです。



ちなみに弾を外してしまったオッちゃんは、今夜は1人で反省会するわ…………って言ってました。



オッちゃん残念だったけど、生きられた鹿は今日も美味しいドングリ食べられるね。








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