こんにちは!神田です。
お客さんからよく、「へえ〜大阪から来たとね?いろいろ大変っちゃろー全然違うから。」
とか言われるんですが、
美々津での生活、快適以外の何物でもないです。
逆に贅沢さを感じる日々です。
今日も、誰もいない海の見える場所を発掘。波の音を聞きながらコーヒー飲むなんて、
旅行中とか特別な時間にしかできないようなことを、自宅から歩いて5分の所で
できてます。
心が豊かになりそうな気分になります。
なかなかなれずにフミくんに怒ってる日々ですが!!!
おわり
「お客さん来ないでお客さん来ないでお客さん来ないで……ブツブツブツブツ…………」
お店の中でずっとブツブツ言ってるお母さん。
カンちゃんが帰省してて急遽ヘルプでお母さんに入ってもらったんだけど、飲食店の経験ゼロのお母さんなのでめっちゃ緊張している。
「お願いだからお客さん来ないで…………来ても唐揚げとか頼まないで…………ブツブツブツブツ…………」
「ちょ、縁起でもないこと言わんでよ。お客さん来てもらいたいんだから。」
「ま、まぁそうじゃけども…………ちゃんと料理作れるか心配やわぁぁぁぁ…………」
「大丈夫やが。今までずっと家でご飯作ってきてくれてるやん。何十年も。カンちゃんよりはるかにベテランよ。それに今日は平日だからそんなにお客さん来ないから。」
「ああああ…………こんな時に限ってたくさん来て料理の注文がいっぱい入ったりするとよ………ああああああ、文武のお弁当にいつも入れてた唐揚げだったらすぐ作れるっちゃけどねぇ…………お、お通しのポン酢はどこね?」
いや、僕って当たり前ですけどお母さんの料理で育ってきたわけです。
お母さんの唐揚げ美味しいです。
だいたいどれも美味しいです。
ウンザリするほど毎日ご飯を作り続けてきたわけです。お母さんって存在は。
なので料理を作るなんてお茶の子さいさいなのかってなると、これがそうでもないですよ。
お金をいただく料理となると話は別です。
ミスのないよう、完璧な状態で出さないといけないわけです。
半ナマだったとして、あー、ごめんごめん、火が通ってなかったね、レンジでチンしてきなさい、なんて家でのシチュエーションとは次元が違います。
なのでお母さんも相当緊張してます。
「文武、たこ焼きはどうやって焼くとね?」
「こうやってタネとかを入れてから、クルクル回していく感じ。周りとちゃんと切り離して、鉄板にもくっつかないようにキチンと剥がしてから回してね。」
「あれ?んー、難しいわぁ。形が綺麗にならんねぇ。」
「ピックをフチに入れて転がすような感じで。」
「転がすように…………ふーん、まさか人生であんたに料理を教えてもらう日が来るとは思っちょらんかったわぁ。家じゃなーーーーーーんもせんかったのにねぇ。なーーーーーーーんにも。」
「伸ばしが長くない?いやぁ、俺もまさか自分が料理作る仕事するとは思わんかったわぁ。あ、お客さん来たよ。いらっしゃいませー。」
「え!え!え!!!どうしよう!!!どうしよう!!神さまお願いだから揚げ物とか頼まないでください!!ポテトサラダとかにしてください!!お願いします!!イラッシャイマセー。」
いやー、お母さんと一緒に仕事するって、なんかいいなぁっていつもそういう仕事をしてる人を見ながら思ってたんですよ。
家族経営のお店とか、代々受け継いでる系の老舗のとことか。
家族で仕事するって、メリットデメリットあると思います。
弊害のほうが多いからやめたほうがいいって言う人もいます。
でもお母さんと一緒に仕事って、なんかワクワクしますね。
たまにはこうしてお母さんにヘルプに入ってもらうのも悪くないです。
この日は運良くあまり食事をしない常連のお客さんだけで、お母さんがフライパンを振ることはなかったです。
またお母さんの唐揚げ食べたいな。
今度実家に唐揚げ食べに行こ。
カンちゃんがいない2日間。
羽を伸ばすっていうわけでもなく、ただ黙々と1人で大工仕事やったり、片付けをしたり、グリーストラップの掃除をしたり、日向最強のキタナシュランである富士ラーメンに行ったりと、それはもう地味な時間でした。
「ごめん……来ちゃった…………」みたいな来ちゃった系女子とかマジでいません。
おウェッ!!!!オボッ!!!オオオウウエエ!!!
ウウウウウッエッ!!!オウェェエエエ!!!
って30回くらい嗚咽しながらグリーストラップ の掃除をしました。
マジ鬼でした。
地獄の門です、グリーストラップ。
普通のゲロが、お疲れ様です!!ご苦労様です!!って挨拶するくらいのゲロ界のボスです。
すげすぎる…………
でもこのグリーストラップどころじゃない汚水が異臭を放っていたあのインドの川、すごかったよなぁ。
あのスラムのみんな元気にしてるかなぁ。
あのチャイ屋のおじちゃんも、なんかゲームやってたおばちゃんたちも、ホームの子供たちも。
ギディオルとか大きくなっただろうな。
インド、また行かなきゃな。
いやぁ、グリーストラップの掃除、マジで大変ですね。
またひとつ強くなれた気がします。
そうこうしてるうちにカンちゃんも帰ってきて、いつも通りの毎日が戻ってきました。
平日は静かなもんだけど、週末はほとんど忘年会の予約で埋まっていて、本当に申し訳ないんだけど今日はもういっぱいなんです申し訳ありませんってお断りしたりしてます。
めっちゃありがたいけど、めっちゃ申し訳ないです。
そうした、一度お断りさせていただいたかたが別日にご来店された時は、なにかしらのサービスをさせてもらってます。
お店から何か一品出したり。
そんな気前よくサービス出しまくってたら大変じゃないか?って、シビアな都会のお店の人は思うかもしれないけど、僕らの目指すところはそういうところです。
今まで日本中、世界中でよくしてもらってきたあのアットホームなお店たちのように、人の温もりを感じられるお店でありたいと思っています。
「こんにちはー。お届けものでーす。」
そんなところに荷物が届きました。
送り元は沖縄。
そう、沖縄といえばあの2人。
世界一周から戻り、富山でお金を貯め、とうとう沖縄に帰ったあの2人。
旅するにこいち!!!!
届いたのはこれです。
そうです。旅するにこいち、オリジナルコーヒー豆です。
ユキちゃんの親戚のおじさんにブラジルでめっちゃ高品質な豆を作ってるコーヒー農園さんがいます。
ノリくんユキちゃんはその農園で栽培から出荷までの工程を勉強し、さらに世界中でコーヒーを飲んで勉強し、日本に帰ってきてからは焙煎の技術を習得。
ブラジルからのこだわりの豆をこだわりの方法で焙煎し、ついに商品として売り出し始めたってわけです。
着々ですよ。
この前沖縄に帰ったばかりだというのに、もうこんなに前進してるんだもん。めっちゃすげぇよ。
いやぁ、本当すごい。
本当すごい、
けど、
それと味とは関係ないですからね。
いくら友達だからってそれだけで最高に美味しいコーヒーですよ!!なんて宣伝はしませんよ。
不味いもんは不味いって言っちゃう系ですからね?僕ほどのコーヒーマイスターにもなっちゃうと。舐めてもらったら困りますよ?
もうね、形。
形なんですよね、コーヒー豆ってやつは。
この焙煎した後のコーヒー豆の形と乳首の形にについては僕はうるさいですよ?
豆みたいに乳首の先が陥没なんかしてると1番燃えるタイプですよね。
お前の陥没ちゃんを粗挽きしちゃうぞ!なんつって。
嘘です。乳首大きさとかどうでもいいです。
もうね、コーヒーがないと生きていけない生活?ってやつなんですよね。
そんな体質なんですよ、困ったもんです、クスリ。
そんな僕ですからね、いくら友達だからって手放しには褒めないし、ことコーヒーに関してはお世辞なんか絶対に言いませんからね。
だいたいなんですか、この沖縄感を演出した爽やかでクールなパッケージデザインは?
イマドキのお洒落にはついていけませんわな!!!
男は黙って藁ですよ!!藁!!!
しかもなんだこの野郎!!!!!
開けてみたら中に美味しいコーヒーの淹れかたっていう紙がイラスト付きで入ってるじゃねぇか!!!!
うふおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!
なんか刺身でコーヒー飲みてえええええええええええええええええええ!!!!!
あれ?すんません、テンションが上がってわけわからんこと言ってみたくなっただけです。
へっ!!まぁ問題はここからだからな!!!
そろそろタビニコからのコーヒーが届くだろうと思って買っておいたコーヒーミルを取り出してゴリゴリですよ。
豆をコリコリするわけですよ。
ゆっくり円を描きながら、焦らして焦らして虚をついていきなり中心をコリコリッ!!ってするわけですよ。
それがコーヒーを挽くコツです。嘘です。
ケッ!!!香りだけは1人前だなぁあああああああああコノヤロウ!!!!!
よおおおおおおおおおおおし!!!!!!
わかった!!!!!
飲んでやろうじゃねぇかコンチクショウ!!!!
飲んで飲んで飲まれて飲んでやがて男は静かに眠るのでしょう並みに飲んでやろうじゃねぇか!!!!!!
舐めてんじゃねぇぞオラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!
ゴクリ
あら美味しい。
みなさん、旅するにこいちのコーヒーはこちらからお買い求めください。
TABINICO COFFEE OKINAWA
まだカフェはやってなくて、ネット販売のみとなっております。
2人の旅と人生の結晶であるこの豆は、必ずや皆さんに色んな風景を見せてくれることだと確信しています。
ノリくんユキちゃん!!!
マジで美味しいコーヒーありがとう!!!
ウチの店でコーヒー出すようになったら胸を張ってお客さんに飲んでもらうね!!!
これからもお互い頑張ろう!!!!