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日本には物乞いがほとんどいない


こんにちは!神田です。



旅の終盤に向けて、最近はインスタグラムで今までの旅の写真を頻繁にUPするようにしています。


すでに、アフリカを旅していたことがまるで夢みたいに感じる。




自分が旅をしていた証を、いつでも鮮明に思い出せるようにちゃんと形に残していきたいな。


帰国したら撮った写真たちをちゃんとプリントしてアルバムとして残そう。


いつでも、ああ旅してたんだなーってふたりで思い出せるように。




おわり










2017年11月8日(水曜日)
【オーストリア】 クレムス





目をさますと、頭上のブラインドの穴から濡れてるリアガラスが見えた。



ていうことは雨が降っている。



今日も路上は厳しそうだな。




傘さし路上もできないことはないだろうけど、こんな天気の平日なんてろくに人も出てない。

やめとくか。





布団の中で横を見るとカンちゃんが平和この上ない子供みたいな顔でスピースピー寝ている。


無防備とはこのことって感じで手を上げて万歳している。


そんなカンちゃんの顔をぺたぺた触ると、もぞもぞ動いて布団に潜り込んだ。

でも体が離れることはない。


小さな車の中ではどう寝ても体がくっつくし、いつもほとんど抱き合って眠ってる。




小さなカンちゃんが俺の上に足を乗っけてきて無防備に寝ているのがすごく嬉しい。


狭い車中泊は子供のころに作った秘密基地みたいにワクワクして、そしてちょっとロマンチック。


カンちゃんが車中泊を楽しめる子でよかった。







いやぁ、マジでめっちゃ車で寝たよなぁ。


もはやめちゃくちゃ快適空間だもん。


ご飯も作れるし、どこでも寝られるし、布団があるから寒さもどうってことない。


シャワーだけはどうしようもなくて苦労したけど、それも過ぎてしまえばなんてことなかったって言える。

動く家だ。





でもそんな車中泊も、今夜が最後かと思うと結構寂しい。

明日からはイングリッドおばちゃんの家に行くし、オーストリア最後の夜にはウィーンで久しぶりのホテルを予約している。



本当はギリギリまで車中泊してもいいんだけど、オーストリアを出る前に要らない荷物を全て日本に郵送するつもりなのでマットも寝袋もなくなる。


この先は野宿とか空港泊もする予定はないし、ゴチャゴチした途上国が多くなるので出来るだけ最小限の荷物で旅したい。



俺たちのフライトは月曜の朝早く。

なので月曜には何もできないし、土曜・日曜は郵便局は閉まってる。


荷物を送るなら明日か明後日のみ。


なので今夜が最後の車中泊ってわけだ。



今日のうちから少しずつ要るものと要らないものを選別していかないとな。














車を走らせると、枯れたワイン畑が寒々しく静まり返っていた。



















ここ数日ずっとネット作業をしていなかったのでマクドナルドでババッとブログやら調べ物作業をした。


いやー、マクドナルド来たよなぁ。


人生で1番マクドナルド来た3ヶ月だったわ。


全然お金使ってないけど…………

カプチーノだけで長居しすぎだけど…………



日本帰ったらほとんど行かないだろうなぁ。

たまにはカプチーノ飲みに行くかな。






ネットしながら周りの光景を眺める。



子供たちがアスレチックコーナーではしゃぎまくっていて、

スクールボーイとスクールガールが大声で盛り上がっていて、

家族連れがワイワイとご飯を食べ、

老夫婦が静かに新聞を読みながらコーヒーを飲んでる。



いつものヨーロッパのマクドナルドの光景。


トイレに行けばドアを開けて先を譲り合い、目が合えばニコッと笑顔を向けてくれる。

上品で優しくて、品がある人々。






この前池田さんに聞いた話では、3日後の11月11日にセントマーティンデーというキリスト教の祝日があるんだそう。


その日は収穫祭として各地でイベントが行われ、冬の始まりの日ともされ、人々はガチョウを食べる習慣があるとのこと。 



そのセントマーティンさんにはとても有名なお話がある。


ある日セントマーティンさんは雪の中で震えてる1人の物乞いと出会う。


マーティンさんは寒さに震えるその物乞いに、自分のコートを半分に破いてかけてあげたという。


するとその夜、マーティンさんのもとに半分のコートを着たイエスキリストが現れ、彼に感謝した、とのこと。



キリスト教らしい慈愛に満ちたその伝説は、今も人々の間で語り継がれているそうだ。





キリスト教の、貧しい者に分け与えましょうという教えの最たるものみたいなこのエピソード。


そんな教えを子供の頃から刷り込まれていたら、そりゃ困ってる人に何かをしてあげたくなるのも自然な感情なんだろうな。


慈善団体への寄付も、物乞いへのお金も。



日本には物乞いいないよな。

ほとんどの人があげないもんな。




お金をあげないから人を思いやる気持ちがない、とは言わないけど、やっぱりヨーロッパの人たちはすごく優しいと思う。


困ってる人を助けたい、という気持ちがとても強くて、それが生活の様々な面で現れているのを見るたびに、俺もこうありたいなって勉強させてもらってきた。


日本に帰ってからも、この気持ちを忘れないようにしないと。

見返りを求めず、自然体で人のために何かができるような人間にならないと。



それが今回の旅で、ヨーロッパで学んだことだ。





目が合ってニコッとするのはやめとくか。

日本でやってたら変な人だよな。





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