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自分の音楽スタイルはこれでよかったのか、という疑問



こんにちは!神田です。



去年にオートリアで出会ったみくちゃん。


私とおんなじ大阪出身で、25歳で、オーストリア人の彼と結婚してこっちに住み始めたみくちゃん。


ザ・大阪な子で、話しやすくて、いるだけで場が明るくなって。



あーーこういう子がみんなに愛される子なんよなーと改めて感じました。




おわり










2017年10月28日(土曜日)
【オーストリア】 フィラハ 






めっさ寒い。





車の中がびっしり冷え込んでる。



ゆうべ腰のあたりが寒くてもぞもぞしてあんまり眠れなかった。


喉が渇いて水を飲んだら氷水くらい冷たかった。


いよいよ本格的な冬が来てしまった……………




まだあと2週間。

なんとかこの寒さを乗り切らないとな。





布団を出て、寒いーー!!って言いながらパジャマから着替え、すぐにエンジンをかけて暖房オン!!


ゆっくりと温まっていく車内。


うーん、今日の路上は寒そうだ。

























フィラハの町に着き、いつものところに車を止めたらギターを担いでホコ天へ。


まだ9時前なのでそんなに人も出ていないので、まずはマクドナルドで朝ごはん。


朝マック美味しい。




ところでマクドナルドって国によって値段が違うのはわかるんだけど、オーストリア国内でも値段が違ったりするのはどういうことだろう。


いつも食べてる朝マックセットを頼んだら高いお店では50セントくらい違う。65円くらい。


このフィラハのお店は高いほうで、全部で8.5ユーロだった。1120円。

朝ごはんでこれはなかなかする。





たまに思うけど、今はカンちゃんと2人なので、当たり前にご飯代も宿代も移動費も全部2人分だ。

前回1人で旅してた頃よりも単純に倍の費用がかかってる。


それを今路上でまかなえている上に貯蓄して帰ろうってんだから、路上ってやつはしっかりやれば相当稼げるものなんだよなぁ。


前回は時間制限があったので急いで先に進みまくっていつもお金なかったけど、今こうやって好きに日程を組み、稼げる国でゆっくり時間を取ることができるのであれば、バスキング世界一周なんてそんなに難しくはない。



















冷たい空気が張り詰める中、震えながらギターを鳴らす。


体がぶるっと震えて声がうわずる。


指先の感覚があんまりないけど、しばらく弾いていたら体も少しずつ温まってくる。




冷たい空気の中に、ほのかな香ばしい匂いが漂っている。


隣にある栗屋さんのいい香りだ。

たくさんの人たちが歩きながら栗を剥き、口に放り込んでいる。


穏やかだなぁ。
















教会前で喉を慣らしたら、前回やったカフェ前へ移動。


やっぱりここはすごい。

カフェのお客さんたちの9割がチップを入れに来てくれる。


周りの建物に音が響くし、静かなのでちょうどいいBGMになる。




こういうカフェのテラス前での演奏って、ヨーロッパに来る前なら、ずっと人が座る場所の前で歌うなんて緊張する、迷惑じゃないのか、って遠慮してしまっていたけど、今はそこまで思わない。


ヨーロッパではカフェで生演奏をやってるのって普通のことで、聞く人は聞く、聞かない人は聞かないっていうナチュラルな楽しみかたをしてる。


やってるんだから聞かないといけない、っていう押しつけがましいものではない。


これまでも路上で歌ってると、近所のカフェのオーナーから、うちの前で歌ってくれない?って言われることがよくあった。



ただ、がなったりする系の歌いかたとか音楽だとあんまり良くないと思う。


お茶をしてる人たちの邪魔にならないよう柔らかく歌わないと苦情につながる。


もちろんある程度距離をとることも大事。













って、それがいいのか悪いのか。


歌いながら考える。



俺は小心者だと思う。人の評価を気にするビビリだ。

ライブハウスでマイクを使い始める前に路上で歌い始めて、それからは酔っ払いのオッちゃんたちにダメ出しを食らいまくる日々。



めっちゃ悔しくて、音程がダメと言われたら正確に音程を取るよう練習し、

リズムが弱いと言われたら、正確にリズムを刻めるよう練習して、

そして苦情にならないよう、がならずにソフトにソフトに声を出すよう心がけ、



そうやって今の演奏スタイルになっていった。



そんである程度正確に歌えるようになってきたら、今度は一本調子で感情が伝わらないってダメ出しされる。


どうすればいいんだよ!!って悩みながらまた歌い続ける。




綺麗だねー、で聞き流される歌手ではなく、感情をえぐるような歌手になりたくて激しく叫んでみた時期もあった。


ライブハウスに行けば、音程やリズムなんか関係なく、むき出しでぶつかってくるアーティストたちがたくさんいた。


音楽ってこんなドロドロした深いものなんだって、表現の幅を感じたりもした。







でもそんな中で歌い続けて、今の俺がある。


上手くなりたくて正確に歌うように努めてきたのも、苦情を恐れて優しく優しく歌うようになっていったのも全ては俺の性格であり、そして音楽ってのは性格がまんま現れるもんだ。


どうあがいてもこれが俺。



もし若いうちからライブハウスで揉まれていたら、早い段階で関西フォークの先人たちと出会っていたら、もしかして違うスタイルへ向かっていたかもしれない。


って、思った時期もあったけど、多分結局俺はここにたどり着いていたと思う。





そして今、こうしてヨーロッパの片隅で自分の音楽が最大限に活かせる場所を見つけた。

バチッとハマる場所を世界の中に見つけることができた。


だから、このやり方でやってきてよかったって心から思える。


そう考えると、今までキツイ言葉をぶつけてくれた人たちにも感謝したくなる。


若い当時は、うっせぇボケ!!ってめっちゃ凹んでたけど。





もちろんまだまだ。

まだまだいい歌が歌えるようになるはず。



いつか俺だけの音楽にたどり着けたらいいなぁ。


今日は3時間半でフィニッシュ。





可愛い男の子が逆に折り紙くれた。









セミやん!!

なにその高度な技!!


男の子のお母さんが困り笑いしながら、もうこの子ったら本当に1日中やってるのよねぇって言ってた。


どんな形でも1回見たら完璧に折り方覚えてしまうらしい。


ただの天才!!!


















路上を終えて車を走らせた。





夕日が山に囲まれた湖の向こうに沈んでいく。

綺麗だなぁ。



次はどこの町に行こう。

いい歌うたいたいな。











ていうか焼きそば死ぬほど美味い!!!






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