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スイス突入がまさかの建国記念日



こんにちは!神田です。


フミくんと一緒に旅をするようになって、路上パフォーマンスというものがすごく身近になりました。



まだ1歳にもなってない赤ちゃんにコインを握らせて、「ここに入れるんだよ。」てギターケースに入れてくれる。

そんな風に育った子供は、小学生くらいになると少し得意げな感じで自分のお小遣いから。

今時の若者が友達の足を止めてさらっと。


中年夫婦が一緒に歌を口ずさみながら。

おじいちゃんが親指を立てて。




これがすごく自然に街の雰囲気に溶け込んでる。

きっとずっと昔からこうなんだろうなぁ。



日本にいた時は当たり前に通り過ぎてた路上パフォーマンス。


フミくんが路上ミュージシャンだからこそ気づくことのできたヨーロッパの素敵な文化です。




おわり




  





2017年8月1日(火曜日)
【ドイツ】 フリードリヒスハーフェン ~ ジンゲン ~ シャフハウゼン





昨日バカほどたらふく食料を買い込んで、一体こんな小さな車のどこに積むの?ってなってたんだけど、工夫すれば入るもんですね。



瓶ビール50本を、


カンちゃんの座席の足元、

シートの下、

シートの隙間、




最終的にはスペアタイヤとかが入ってるところにもビール瓶を入れ込みまくって、ただのアル中が酒の密輸するみたいになってます。


米もパスタもカレーもツナ缶もしこたま積み込んだので、もうマジで車の中パンパン。



もうあれです、このままアルプスの山の中で遭難しても余裕で生きていけるだけの装備。




なんせ15日間のスイス旅。


物価が鬼のスイスでは一切買い物しない覚悟で来てるので、これくらいは必要になる。





ただ!!





心配なのは関税。


スイスってめっちゃ厳しい国なので、もし国境で車内チェックとかされて関税をかけられたらたまらない。




そういうのあるのかなぁ。


でもスイスにキャンピングカーで遊びに行く人とか、もっともっといろんな物を持ち込んでるだろうしなぁ。





ていうかそもそも俺は4年前に一度スイスの国境で捕まって強制退去になった前科がある。


もしその記録が残ってて、パスポートチェックの時に引っかかって問題になったらどうしよう。




また全裸とか嫌すぎる。嫁いるのに。






うー、今回の旅では一度も国境でモメたこたはないけど、やっぱり心配だなぁ。



まぁカンちゃんっていう強力なお守りがいるから大丈夫だとは思うけど。



カンちゃんは周りの人間を全て味方にしてしまう特殊能力を持ってる。


















今日も暑い日差しが照りつける中、パーキングエリアで目を覚ました。



カンちゃんが作ってくれたジェノベーゼ生パスタがめっちゃ美味しい。






いやぁ、こうしてお肉とか野菜がたっぷり入った料理もしばらくサヨウナラかなぁ。


スイスってきっとスーパーの食材でも高かったりするんだろうなぁ………………



ケバブとか夢のまた夢なんだろうなぁ……………




い、いや、もしかしたらケバブくらいなら食べられるかも……………多分………………











美味しいご飯を食べ終えたら、よっしゃ!!!いざスイスに行くぞーーー!!!!



って、忘れてた!!!!


もう1個買っとかないといけない大事なもんがあった!!!





車を走らせてやってきたのはドイツとスイスの国境の町、ジンゲン。


町の中に行き、楽器屋さんを探しだして弦を買った。






10ユーロ、1300円もしたけどもうしょうがない。


スイスで買ったら5000円くらいしそうだ。








さぁ、これでスイスに入る準備は完全に整った。


あとはここから15分も走ればスイスとの国境になる。


でも、せっかくドイツ最後の町にやってきたんだからこのままこの町で歌ってみることにした。



んー、スイスをもったいぶるこの感じがたまらない。






ギターを持って町にやってくると、幅広なホコ天がまっすぐに伸びており、たくさんの人が歩いていた。














うん、なかなかいい雰囲気。


でも歴史的な町並みではなくて、どこにでもある現代的な雰囲気だ。


あんまり魅力はない。









そんなホコ天を歩いていると、向こうのほうから何かの音が聞こえてきた。


お、誰かが演奏してるぞ。


この町にもストリートミュージシャンがいるんだなーと思って近づいていくと、聞いたことのある音楽だ。



あ……………これアレか。


ジプシーたちのやつだ。



演奏してる人たちが見えてくると、それは3人組のジプシーたち。



ジプシーの人たちがギターとカホンとタンバリンを持って母国語の歌を歌っていた。







もうマジで最近このパフォーマーかめっちゃ増えてる。



ギターとカホンとタンバリンのセットで、メンバーはだいたい3人~5人組、



そしてやってる音楽は必ず同じ曲。


どこの町で見かけてもみんな必ず同じ曲を演奏している。


きっとバルカン方面の音楽スタイルなんだろうな。






中にはめっちゃ上手なグループもいて、歌のハーモニーも楽器の演奏力も素晴らしかったりするんだけど、だいたいがヒドイ演奏だ。


今日見かけたグループも、お父さんがチューニングの合ってないギター、お母さんがタンバリン、そしてめっちゃ小さな女の子がカホンの上に座ってバンバン叩いている。


幼い子供を路上ライブのメンバーに加えるのは最強の手段ではあるんだけど、ジプシーたちがやってると効果はない。



それは悲壮感があるから。



ジプシーには本当に独特な空気がある。


彼らがどんなに陽気な音楽を演奏しても、カラフルなピエロの格好をしてバルーンアートのパフォーマンスをしていても、隠しきれない悲壮感が漂っている。



人々はポジティブなものにお金を落とすもの。

ネガティヴなものにはお金は落ちにくい。





じゃあジプシーは物乞いをするしかないのか?


いや、必ず何かやり方があるはずなんだけどな。
















そんなジプシー家族から離れて俺もギターを鳴らした。





いい雰囲気ではあるんだけど、場所があまり良くなく、人の足が止まらない。


向こうからカホンのバンバン!!という音が聞こえてきて気が散る。



しかも日陰がなくて思いっきり日なたでやってるもんだから暑くてたまらない。



うーん、こりゃやっぱりスイスに行ったほうがいいかなぁ。







一応30分やって21ユーロ、2700円にはなったけども、スイスだったらきっともっといくはずだ。


よし!!そうと決まればサクッと先に進もう!!
















ギターを片付けて急いで車に戻り、エンジンをかけた。



ジンゲンの町を出て走っていくとのどかな田舎道になり、ひと気のない静かな畑がどこまでも広がっている。


どこにでもある、田舎の婆ちゃんちに向かう道。



ふー、緊張するな。



この先に待ち構えるのは婆ちゃんちではなく、スイスのイミグレーションだ。












しばらくすると、道の脇にトラックが並び始めた。





ズラリと列を作っており、その先に建物が見える。


あれが国境のカスタム!!!


忌まわしきスイスのカスタム!!!!





こ、今回こそ無事にスイスに入ってやる!!!!











そろりそろりと進んでいくと、さすがにスイスの国境だ。


他のシェンゲン国みたいに役目を終えた廃墟があるだけの国境ではなく、ちゃんとカスタムが現役で稼働している。




車が止まり、警察の姿も見え……………





はっ!!!





警察が車の中のチェックをしてる!!!





マジか!!!やっぱりそういうのあるんだ!!!!




お、俺たちの車の中、変なもの入ってないよね!?



前回バルカン半島でカラシニコフの銃弾をお土産にもらってたのが見つかって、なんだこれはああああ!!コノヤロウ!!って国際テロリストみたいな扱いを受けた記憶がよみがえる!!!


今考えたらあんなもんバルカン半島行ったらお土産屋さんでいくらでも売ってるし!!!!








ゆっくりとゆっくりとゲートに近づいていく!!!


止まってるトラックや乗用車のドライバーたち!!!


なんか書類とか持ってオフィスに行ってる人もいる!!!!




いつもの国境の緊迫した風景!!!!!




いやぁ!!!なんか怖い!!!!










そろりそろりと前へ進んでいく……………











そろりそろり…………………















そろりそろり…………………















あれ?











ゲート越えましたけど………?











普通にスイスイ走っていく他の車。


それに混じって俺たちも進んでいると、いつの間にかゲートを越えて、そのまま走り出した。








え?


あれ?















スイス、ノーチェック入国完了。







4年前なんだったの?
なんであんなガッツリ取り調べされたの?



ほとんどの車がノーチェックでバンバン素通りしており、まったく見られもしなかった。



カスタムで止まって書類とか持ってた人たちはなんか特殊な申請とかがある人なのか。



車の中を調べられていたのはランダムに選ばれた車なのか、それともどっか中東系の移民の人たちの車だったのか。




マジであんなにビビってたのに、素通りて!!!




いやー、もう今回の世界一周は渋川剛気の領域です。


護身完成でトラブルに近づけないですね。


読者さんが期待するようなハラハラエピソードが作れなくて申し訳ないです。

















というわけで久しぶりのスイスだオラァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!



もう4日以内に出て行けっていう強制退去のリミット付きじゃねぇぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!



好きなだけアルプスの山々を見て回れるぞおおおおおおおおおおお!!!!!!




うわぁあああ!!

前回の悪夢が蘇る!!!




全裸にさせられた後、4日以内にシェンゲンから出て行けと言われ、どうしたらいいか分からずに混乱しながら歩き、公園のベンチで寝袋に包まって眠った日。




シェンゲンを4日以内に出ないといけない?


イギリスか?

バルカンか?

それとももう一気に遠くまで飛ぶか?



でもヨーロッパでまだ行きたかったイタリアやモンサンミッシェルなんかに全然行けてない!!!


それなのにあと4日!!!!




死に物狂いでスイス国内を駆けずり回り、朝から晩まで歌い続け、公園で寝袋に包まってパンをかじり、絶対に生き延びてやると信じていたあの時。


バンパイアジョシュというイカれた男と仲良くなったり、またお巡りさんに捕まって警察署に連行されたり、もう本当とんでもない日々だったよなぁ…………




あのスイスにまた戻ってきたぞ。


今度は自由の身だ!!!!


















まず車を走らせてやってきたのはシャフハウゼンというスイス最初の町。


前回のスイスではチューリッヒとかベルンとかの大きな都市でしか路上をやらなかったけど、これが中ぐらいの地方都市ならどうなるんだろう。


きっとスイスの素顔を見ることができるはず。



前回のイカれた数日間ではほとんどスイスのことを見てないも同然なので、気持ち的には今回初めてスイスに来るような気分だ。






とりあえずまずは車を止めようと町の周りを走ってみたんだけど、やっぱり新しい国はパーキングの感覚が掴みにくい。



そしてどうやらスイスは路上パーキングがかなり厳しく規制されているよう。


無料で路駐できるような場所が全然見つからない。



さすがスイスやなぁ…………色々規制が厳しいなぁ。







もうとにかく今は時間が惜しいので有料のパーキングに止めようと、路面パーキングにやってきた。





えーっと、いくらかなぁ………………



1時間1.5フラン。190円か。




うーん、ユーロ圏の都会の料金だなぁ………



まぁスイスだから仕方ないかなぁ…………





と、悩んでいるとそこに他の車のドライバーさんがやってきた。




「止めるのかい?今日はフリーだよー。」




え?無料?

どういうこと?



今日は平日。日曜日なら無料はわかるんだけど、なんで今日が?







も、もしかして………………



今日って祝日なのか……………?






ヨーロッパの路面パーキングはだいたいどこも祝日は営業時間外で無料だ。



ちょ、ちょっと待ってよ。


さっきまでいたドイツではあんなにたくさんの人が町にいた。

お店も全部開いていた。



ちょびっと走って国境を越えただけで祝日?

つまりスイスだけの祝日ってことか?




半信半疑のまま、とりあえずギターを担いで町に向かった。

























うん、全滅。


町の中、ゴーストタウン。





マジかよおおおおおおおおおお!!!!!


初日からいきなり祝日でゴーストタウンとか、タイミング良すぎてスイスとの相性いいのか悪いのかわからん!!!!




いやぁ、人いないなぁ……………

いやぁ、町綺麗だなぁ……………




旧市街の中は中世のままの古い建物が並んでおり、ものすごく美しい。









見事な壁画、彫刻で彩られた石造りの建物、いたるところに見られる噴水には銅像が立ち、花が溢れ、メルヘンチックな雰囲気をこれでもかと演出している。



ドイツ、オーストリアの町もすごく綺麗だけど、メルヘンチックレベルでいうとスイスはどうやらヨーロッパでもトップクラスみたい。



古びた中にもたくさんのお店が並んでおり、町の賑やかさが想像できる。







平日ならね………………




マジでゴーストタウン………………






「い、いやぁ、カンちゃん…………いきなり祝日とかビビるね…………」



「ねー…………なんの祝日なんだろうね……………」



「カフェとかは一応開いてるみたいだけどねぇ……………あ、カンちゃん、ケバブ屋さんも開いてるよ。いくらくらいするんだろ。」










ミニケバブ、7フラン、820円……………


ケバブテラー、17フラン、2000円……………














…………………………………………














歌えええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!





きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!



ドイツの倍いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!



人がおらんとかしのごの言ってる場合じゃねええええええええええええええええええ!!!!!!!






人まったくおらんけど、とにかく歌わんと!!!!


高い高いってのは知ってるけど、実際見てみると殺人レベルに高い!!!!



もうのんびりしてる場合じゃねえ!!!


根性で歌って少しでも稼がんとアルプスの山を越えられんぞ!!!!!





しかしやっぱり人がまるでおらん!!!!!





一応ポツポツと散歩してる人がポトリ、コロリ、とコインを入れてってくれるけど、なんせ通行人が皆無!!!!


目の前の建物の壁に描かれてるでっかいおじさんに歌ってる気分!!!!






寝てるし!!!!










一応1時間はやってみたものの、ギターケースの中にはパラパラとまばらにコインが入ってるのみ。


うう………期待してたスイス初日がこれかー………………



おばちゃんが1人、あなたの歌が静かなこの町に命を吹き込んでくれてるみたいよ、なんて褒めてくれたのはめっちゃ嬉しかったけど、稼ぎはこんなもんかー……………



無念。





と思って数えてみたら61フランと10ユーロ入ってる。

8500円。




ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!


コインの単価がでけええええええええええええええええええええええええ!!!!!!






ビビる!!!!


あんなちょびっとしか入ってなかったのに、数えてみたらドイツの稼げる町レベル!!!!




スイスのコインは5フランコインまであるので、それがポンポン入ってる。


ユーロ圏で5ユーロ札が入ってるということ!!!




しかも基本が2フランコインだし、1フランを無造作に何枚もジャラッと入れてくれる人もいる。


単価がマジでビビるくらい高い。


ユーロ圏の50セントが1フランの感じだ。





そりゃ1番安いファストフードのケバブが800円以上する国だもんな……………


2フランとかなんでもないくらいの感覚なのかな…………




「カンちゃん、やっぱりスイス期待できるね!!!!」



「ねー!!でもなんだか人の雰囲気はドイツから来るとクールな感じするね。」





確かに。


だいたいドイツではチップを入れてくれるときにニッコニコ笑顔で一言かけてくれるのが普通なんだけど、スイスではみんなコインを入れてサッと歩いていく。


ありがとうとお礼を言って目があっても、真顔でちょっと頷くような感じだ。




ちょっと壁があるような雰囲気だけど、でもチップを入れてくれるってことは受け入れてもらえてる証。



おおお、これで平日の人がたくさんいる中で歌ったらとんでもないことになるんじゃないか?


いやぁ、スイス楽しみになってきた!!!
















さすがにあまりに人がいない上にカフェも閉店しだしたので今日はここまでにして切り上げ、車に戻った。


このまま次の町に走ろうかなと思ったんだけど、ひとつとある情報をもらっていたのでそいつを見に行くことに。



このシャフハウゼンにはなにやら大きな滝があるとのこと。



滝大好きな俺からしたらもちろん行かない手はない。





というわけでシャフハウゼンの町中から車でほんの数分。


この町は真ん中にライン川が流れているんだけど、少し郊外に行ったところにその滝は現れた。




うん、なかなかの大きさ。










ていうかかなりデカい。




ズゴオオオオっと音を立てて大量の水が流れ落ちており、落差はないけども幅は広く、周りの教会や森のロケーションもあいまってなかなかの迫力と美しさだ。




でもこの前アフリカでビクトリアフォールズに行ったばっかりなので圧倒されるほどではないかな。


大自然のダイナミックさではアフリカには到底かなわない。






でもヨーロッパにはヨーロッパの趣ってのがある。








ヨーロッパで見る滝も素敵なもんだ。




ライン川の上には遊覧船が浮かんでおり、滝の真ん中にある大きな岩に着岸し、人々がその岩の上に登って景色を楽しんでいた。



あー、ビクトリアフォールズでは命知らずの人たちが滝の中に入って崖のギリギリのところに行くアトラクションがあったよなぁ。



ヨーロッパではそんな危険なアトラクションはないな。




あ、でもノルウェーではフィヨルドの断崖絶壁の際まで行ったりしてたか。


少なくとも日本にはそういうところはないか。






あ、あとから知ったけどこのラインフォール、ヨーロッパで1番でかい滝でした。



















滝の周りをカンちゃんとのんびり歩き、車に戻って今日は郊外の丘の上にあったパーキングに寝床を決めた。



静かな森の中のパーキングでカンちゃんの作ってくれたご飯を食べ、パジャマに着替えてビールを飲みながらパソコンで動画を見る。



スイスに入っても1日の終わりはいつものゆっくりとした時間。




このタラコパスタ、ビビるくらい美味しかった。





Aちゃんー!!タラコありがとうー!!















するとしばらくして、何やら外からドンドン、と大きな音が聞こえた。




ドンドン


ドンドンドンドン





なんだこのデカい音?


しかも単発ではなく、いたるところから何連発も響いている。




「これなんの音だろうね?」



「そうだねー。………………あ、向こうで何か光ってるよ!!あ!!花火だ!!」




窓の外を見てみると、木々の隙間から遠くに光が動いてるのが見えた。


あ、これ花火だ。



もしかして今日の祝日を祝う花火大会が行われてるのか?




すでにパジャマでおやすみモードに入ってはいたけど、こんなにあちこちからドンドンと音が聞こえてきていたらジッとしていられなくてちょっと見に行ってみることにした。



すでに夕闇が迫る車の外に出て、音のするほうに歩いて行った。






するとすぐにシャフハウゼンの町を一望できる場所に出てきた。



ここは町の向かいにある丘の上。


ちょうどいい展望が広がっており、目の前に町の夜景が見えた。






ああ、綺麗だなぁと思っていると、そんな夜景の中にチラホラと炎が燃えているのが見える。


眼下の広場、向かいの丘の上、遠く山の上にも火柱が上がっている。





そしてその時、夜景に混じってささやかな花火が上がった。


日本の花火大会のようなものではなく、手花火みたいな遊びの花火だ。


それがポン、ポン、と町のあちこちで上がっている。






ふと気づくと、俺たちがいるこちら側の丘の上でも大きな炎を燃やしていた。





畑の中、かなりの勢いで火柱が上がっており、人々がその火の回りに集まっていた。



無数の火の粉が夜空に吸い込まれるように立ち昇っており、俺たちもそこに近づいてみた。














火柱の周りでは小さな子供がはしゃぎ回っており、家族連れの親たちがお酒のグラスを片手にお喋りして、どうやら町内会の集まりのような雰囲気だ。


おそらく、シャフハウゼンのそれぞれの町内会がそれぞれにこうしてかがり火を焚き、お祝いをしているのかな。




中には花火をしてる人たちもいる。


子供の頃にやった、ドラゴンとか、ネズミハナビとか、そんな懐かしい花火をお爺ちゃんに火をつけてもらって大喜びしてる子供たち。



あぁ、思い出すなぁ。


俺も、こうやって町内会の集まりでみんなと色んな花火をやって遊んだよな。



赤や青に色の変わる手持ち花火を打ち上げて、興奮していた。



和やかな風景を見ていると、港町である美々津のことが懐かしく思い出された。





「カンちゃん、ウンコ花火とか知ってる?火をつけたらウネウネ~って黒いのが膨らむやつ。」



「あー、知ってるー、シュパー!って上に上がっていくやつもあったよね。」



「そうだねー、懐かしいね。」



「そういえば今日ってPLの花火大会やよ。大阪の人たちはみんなPLの花火を見に行くんやよ。そんで明後日は淀川の花火。懐かしいなぁ、福島で住んでたアパートから綺麗に見えてたなぁ。」



「そっかー、俺がすごい好きなのは秋田の大曲花火大会。半端じゃない規模の花火大会で、大会提供花火ってのがもう視界に収まらないくらいデッカいんだよ。」



「すごそうやねー。一緒に見られたらいいねー。」



「そうだねー、俺もPLの花火見てみたいよ。」








パジャマでやってきた謎のアジア人2人のことを、特に誰も気にしない地元の人たち。



俺が子供の頃に行ってた町内会の集まりに謎の外国人がいたらびっくりしてただろうけど、スイスの子供たちはそんな俺たちの足元でキャーキャー走り回っている。





それにしても今日はなんの祝日なのか、そこらへんにいたローカルのお兄さんに声をかけてみた。




「英語は喋りますか?」



「イエス、どうかしたかい?」



「今日ってなんの祝日なんですか?」



「え?この祝日のためにスイスに来てるんじゃないのかい?」



「いやー、それが何も知らなくて。町も全部閉まってるし。」



「おいおい、それはファニーだね。今日は年に一度のナショナルデーでね。建国記念日なんだ。1291年の8月1日がそうでね、スイスの祝日はこの1日だけなんだよ。朝に伝統的なご飯を食べ、こうして火を焚き、バーベキューをしたり花火をしてお祝いをするんだ。まぁみんな別にそんなにお祝いなんかしてないけどね。子供たちの遊びのためにやってるようなもんさ。2人はどこから来たの?」






お兄さんと話しながら町の上に上がるささやかな花火を眺めた。



火の粉が舞い散り、上がっては消える。



懐かしい思い出もまた、浮かんでは消える。



子供のころにやった色の変わるドラゴン。





スイス初日。

やっぱりいいスタートかな。





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