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シチリアのジェラートの食べかた



2017年6月13日(火曜日)
【イタリア】 パラッツォアドリアーノ ~ チェファルー





パラッツォアドリアーノには水場がめっちゃたくさんある。








町のあちこちにジャバジャバ水が出ている水道があり、人々が自由に汲みに来たり洗い物をしたりしている。


これがまたよく冷えてて味もすごく美味しい。




「これ美味しいねー。トト水やね。」



「うん、トト水っていって売り出したら売れそうなのに。」




本当水の町ってくらいそっこらじゅうに水道があって、常に出続けているから嬉しい。




というわけで朝起きてから、カンちゃんがケースに水を溜めてジャバジャバ洗濯物をしてくれた。





いくらでも水があるってありがたいことだなぁ。



絞って車の中に洗濯物を干すと、爽やかな洗剤の匂いに包まれた。



















村を出発する前にもう一度広場を見て回った。










なんにもない、どこにでもあるシチリアの田舎町。


この島には、そしてイタリア国内には、こんな寂れた山奥の村なんてマジで数え切れないほど存在するはず。







ニューシネマパラダイスでほのかな活気を見せたこの村は、これからもいつも通りの何気ない日々を繰り返していく。


そしてたまーにやってくる観光客にビールをおごってくれ、みんなのちょっとした話題になり、歳をとっていく。




向こうの石段に座ってる若者たちも、トトとエレナみたいに燃えるような恋をして、失恋して、そして大人になっていくんだ。



人生の喜びや悲しみや虚しさを感じながら、静かに生きていくんだ。




あー、本当に来てよかった。

大満足だよ。










あ、そうそう、そういえばこいつを食べときたかったんだよな。


昨日ビールをおごってもらったジェラテリアに行って、ジェラートを頼んだ。





これ。





パンの間にジェラートを詰め込んだ、ジェラートサンドイッチ。


これがシチリア独特のジェラートの食べかただ。





うん、味はまぁ想像通り、アイスをパンに挟んだもの。



ハーゲンダッツとかシューアイスみたいなものではなく、いたって庶民的な感じだ。


値段は2種類のジェラートを挟んでもらって2ユーロ、250円。



さぁ、シチリアも後半だ。



パラッツォアドリアーノを出発して山の中をかけぬけた。





























うねる高原、パッチワークの大地、その中に散らばる山肌に築かれた時の止まった町、


そんな風景の中を駆け抜けていく。



シチリアの内陸部は完全に江戸時代あたりのアナログ感だ。

文献とかに出てきそうな風景がそのまま残ってる。











もっとこのシチリアの奥地を深く深く探検すればいろんな素晴らしい光景に出会えるんだろうけど、今はパラッツォアドリアーノで満足できてるし、なによりそろそろ路上で稼がないとマジでお金がヤバい。



なんとかイタリアでの稼ぎかたが分かってきたとは言っても、毎日毎日、移動と観光が忙しすぎてあんまり路上に出る時間が取れないんだよな。



それに加えて日記書いてブログ上げて、あー、イタリア忙しい。





















なんとか稼ぎながら進むためにも、お気に入りの町、チェファルーに戻ってきた。


ニューシネマのロケ地巡りも終わったはずなのに、この海沿いの大好きな町もロケ地のひとつなんだからたまらんよなぁ。















このチェファルーの旧市街が世界遺産に登録されたのは2年前のこと。


ということはニューシネマの撮影が行われた当時はそんなに世界的に有名な町ではなかったわけだ。




今でこそ世界遺産に登録されてたくさんの観光客が訪れるようになってるけど、その頃は田舎の小さな観光地として目立たない場所だったんだろうな。


今日も旧市街の路地を三輪オートがぶいんぶいん走っていく。



















いつものカフェでカプチーノを飲みながらネット作業に集中し、夕方になってからご飯を食べに裏通りのパスティツェリアへ。



メイン通りから外れた地元の人が来るこのパスティツェリア。



ショーケースにお惣菜が並んでいて、それを温めてもらうシステムだ。



頼んだのはナスとひき肉とハムをトマトソースでオーブンしたもの。




これでたったの4ユーロ。



ハムチーズのお惣菜パンがひとつ1.5ユーロ。


めっちゃ美味しくて地元の味で、大満足。




チェファルーは観光地だけど、ローカルのお店に行けばこれだけ安く美味しいものが食べられるってのが最近やっとわかってきた。


イタリア観光地まみれだからなぁ、どうしても全部高いところばっかになってしまうけど、ローカルはちゃんと安いんだよな。





















さてお腹いっぱいになったところで路上やろうかな!!!



この前と同じ場所で、周りのお土産物屋さんに挨拶して演奏開始!!!



うん!!声いい感じ!!!


この場所やっぱり完璧な具合で音が響いて無敵の声出るわ!!!!








でも入らん!!!


ちょ!!!マジで全然入らん!!!!



今日観光客少ない!!!





そうだ!!今日は火曜日!!!



この前めっちゃ人いた時って土曜日だった!!




ぬうううう!!!!チェファルーほどの観光地でも、平日はこんなに普通の地方都市みたいに静かなのか!!!




だが、この町は街灯がともってからが勝負!!!


街灯がともってロマンチックになった瞬間、お金の入りが倍くらいになるというイタリアマジックがある!!!






よし!!20時半を過ぎて街灯がともった!!


こっからだぞ!!!













と思ったら人全然おらんなった!!!




平日みんな帰るの早っ!!!!






ま、マジか……………


このチェファルーでそこそこ稼ぐ算段をしていたというのに、まったくダメだった……………



ぐううう…………イタリアまだ掴めねええええ……………




あがりは1時間半で27ユーロ、3300円。





















トボトボと車に戻って、また走り出した。


夜の海沿いを東に向かってアクセルをふむ。



もうシチリアも戻りの道だ。

フェリーチケットはオープンチケットなのでいつ乗ってもいいんだけど、どうしようかなぁ。



満足した今、もう出てしまうか、それとももうちょっとどこかに行くか。



フィレンツェで友人と会う約束も迫ってきている。









ヘッドライトに道端のパーキングが浮かび上がって、そこに滑り込んだ。


今日はここで寝よう。




日本だったら、この夜の海に漁火が見えているんだろうな。

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