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シチリアでニューシネマパラダイスのロケ地へ



2017年6月12日(月曜日)
【イタリア】 カステルブオーノ ~ パラッツォアドリアーノ





昨日ニューシネマパラダイスを見ていて、ハッとした言葉があった。




「イタリア語はシチリア島民の言葉ではない」



というもの。


びっくりしたと同時に、しっくりも来た。



シチリアは昔からシチリア島として独立した文化と気概を持った人たちの暮らす地だったんだというのがその言葉から分かった。


きっと古い人たちは本当にイタリア語とは違う言語を話していたのかもしれない。




この島は、イタリア、というよりも、シチリア、という意識で捉えていたほうがいいんだろうな。


俺もそれがしっくりくる。


それくらいここは独特な場所だと思う。
















今日はとても気持ち良く眠れた。


いつものように車の中が蒸し風呂になって汗をかいて目を覚ます、という朝ではなく、いつまでも眠れるくらいの気温。


それはちゃんとゆうべ木の下に寝床を決めたから。





★夏場の車中泊のコツ

朝、太陽の昇る角度を考えて車を止めるべし。





東側に建物や木を持ってくることで、爽やかに朝を迎えられるって寸法。




シチリアは毎日相当暑い。

太陽の島なだけあって毎日毎日ひたすら雲ひとつない快晴で、日中の気温は30℃を超えてくる。


朝であろうとすぐに車の中はサウナになる。




俺はまだ夏場の車中泊の辛さをよく知ってるけど、カンちゃんにとっては初めての経験。

去年の夏は北欧だったので涼しい夏だったもんな。



日本を回ってる時、あんまり暑くて眠れなくて、夜中にぶらぶら歩いたりしてた日々を曲にしたこともあるくらいだ。



あれいい曲。







熱帯夜なんか本当に暑くて全然眠れなくて、ドアを全開にしてパンツ1枚で寝てたんだけど、そうすると蚊が入ってくる。


だからって閉めきったら暑くて死ぬので根性で蚊を無視するんだけど、耐えきれなくて蚊取り線香を車内でたく。


そして煙が充満して俺が死にそうになってぎゃあああああああ!!!!って発狂してパンイチで車運転して、うわぁ、いい思い出。






実際過ぎてみればいい思い出なんだけど、これからの南ヨーロッパの車中泊旅はなかなかしんどいことになるだろうなぁ。


ノリ君ユキちゃんも今頃スペインにいるはずだけど、暑くて寝苦しい思いしてるかなぁ。



工夫してなんとかこの夏を乗り切ろうね!!















ていうかこれ。







これ。







あへえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!


トトの学校おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!



共産主義の親子が子供怒ってたとこおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!







はぁはぁ……………マジで当時とそのまんまやし…………



まさか映画の中で使われていたこの建物がお城だなんて思わなかった。



それがこんな田舎町の素朴なお城とは。



きっとこれがイメージに合った学校の建物だったんだろうなぁ。




ああああ、ここをトトが歩いてたんだなぁ。

うわぁ、感動するわー。





















さて、このお城の建物だけでなく町自体もニューシネマパラダイスの町に似ているカステルブオーノ。


山の中のひなびた小さな田舎町には美しい時の止まった広場があり、今日もジヤンたちがカフェのテラスに注文もせずに座っており、くっちゃべってる。


相変わらずバヤンは1人もおらず、ジヤンだけだ。









そんなジヤンたちが俺たちのことを見てニコニコしている。


爺ちゃんって人を穏やかにする生き物。





広場の後ろには雄大な山が迫り、真っ青中の空から燦々と太陽が降り注いでいる。


ボロい建物のドアは開けっ放しでリビングが丸見え、路駐してる車の窓は開いており、平和この上ないところだ。


田舎だなぁ。































そんなカステルブオーノなんだけど、最初に聞いた話ではここはグルメの町ということだった。


この小さな山の中の田舎町に、人々が美味しい食べ物を求めてやってくるという。



こんな田舎に?

嘘だろ?




しかし昨日町を歩き回っている時に、路地裏にすごい店を見つけた。



小ぢんまりした雰囲気のあるお店で、細い路地にテーブルと椅子が並べられたところなんだけど、なんとお店のドアにミシュランのステッカーが何枚も貼ってあった。


しかも2007年、2008年、2011年とか何年にもわたって。




おいおいマジか?

こんな田舎にミシュランの星をとってるレストランがあるのか?



ドアにはミシュランだけでなく数々の賞を受賞しているステッカーで埋め尽くされており、どうやらここはマジで有名なところみたい。



しかもカステルブオーノはキノコ料理が有名とのことだったけど、バッチリキノコのパスタとかそういうのもあるみたい。







んんん、こいつは悩む……………



せっかくグルメの町に来たんだったら試してみたい…………


しかしこの店はミシュランとかとってるだけあって値段がなかなか高い……………




田舎なので他のレストランはパスタで8ユーロとかなんだけど、ここは13ユーロとかする。


強気な値段だけど、それだけ美味しいってことなのか。





うわあああ!!!悩む!!!!


行くか行くまいか!!


絶対美味しいのはわかってるけど、他のお店でもいいような気もするしー!!!



最近あんまり稼げてないからそんな贅沢したらダメやしいいいい!!!!




ああああ!!!どうしようううううう!!!!

















というわけで着席。




シチリアのミシュラン店に来る機会なんてこの人生でもうないかもしれませんからね。


頑張ってまた稼げばいいこと!!



ていうか3000円~4000円でシチリアのミシュラン店で食事できるなんて奇跡です。



うわああああああ!!!!!どんな美味しいものが食べられるんだろおおおおおおおおおおお!!!!!!

ミシュランとか初めてやしいいいいいいい!!!!!




そりゃもう天領うどんみたいな入れ歯の婆さんが食べに来るような庶民の食べ物とはわけが違うんでしょうね。





いやー、俺もついにミシュランのお店に入る男に成長しましたか。




やべー、勝ち組ー。


シチリアでミシュランとか勝ち組以外の何者でもないー。


無職だけど!!!ウケる!!!!


















さて、無職だけど注文したのはキノコのパスタと、ポークソテーのキノコソース。









うわああああああああああああああああああ!!!!!!!

どんな美味しい味なのかなあああああああ!!!!!








え!!こ、これは!!!!!







えええええ!!!!!!








信じられない!!!!!!!












信じられないほど普通でした。





えー……………想像通りの味ー……………


めっちゃ意外性ないー……………





多分カンちゃんが作ったほうが美味しいです。


いや、ということはかなり美味しいということです。



でもここは感動する美味しさではなかったです。



量もビビるくらいちょびっとです。







ひとつよかったのは、路地裏のテラス席に太陽が差し込んですごく暑かったんだけど、すぐにスタッフの女の人が来てくれて、日が当たらないようにテーブルをズラしてくれたこと。


こうした気遣い、大事ですね。


お会計は33ユーロ、4100円。






ていうかミシュラン………………


世界遺産みたいに、間違いなくすごい、ってことはないんですね。


それとも俺たちの舌がビンボーすぎて高尚な味を理解してないのか。




いやー、帰国したら東京にあるミシュランのラーメン屋さんに行ってみたいです。




佐とうのほうが美味しかったらどうしよう。





















美しい山肌の町、カステルブオーノを出発したら一度山を降りて海沿いに出てきた。



今日の目的地、パラッツォアドリアーノはシチリア島西部の深い山の中に存在する。


このあたりは道があまり網羅されておらず、ぐるっと海沿いを回っていかないといけないところだ。



ついにあのニューシネマパラダイスの村に行くぞ。












と、パラッツォアドリアーノに行く前に1ヶ所だけ寄るところがあるので、そこ行っときましょう。



そうそう、大事な人を見送りにいかないといけないんです。


今からローマに旅立つ彼を見送りに。






うわあああああああああ!!!!!!


わかる人にしかわからん場面んんんんんんんん!!!!!!!!












「アルフレード、行くよ。」



「一度この町を出たら長い年月帰ってくるな。帰ってきても会ってやらん。自分のすることを愛せ。」





ぬおおおおおおおおおおおおお!!!!!


トトが村を出てローマに旅立った時の駅いいいいいいいいいいいい!!!!


アルフレードとの感動的な別れのシーンンンンンンンンンンン!!!!!!






はぁはぁ……………こっから先、ニューシネマパラダイスにまったく興味こないかたは全然面白くないと思う話の連発なのでご注意くたさい……………



でも逆にニューシネマパラダイス好きなかたはきっと喜んでもらえると思います!!!!









トトが村を出た駅のシーンは、チェファルーの先にあるラスカリという駅で撮影されました。


しかし時の流れで、ラスカリ駅は現在工事中。

かつての古びた姿から近代的な小ざっぱりした駅に作り変えられています。


残念。




この島の小さな小さな田舎駅から、遠く離れた巨大都市であるローマに行く、というおのぼりさんの感じがとても郷愁があります。


若者なら誰もが経験するあの不安と期待が入り混じる上京の日を、シチリアの子供たちもここから経験するんだろうな。







































ラスカリを出たら海沿いを走り、真っ青な水平線を眺めながらテルミニイメレーゼという町までやってきた。


ここから内陸に走り、どこまでも奥地へと進んでいく。




広がるのは雄大な山々、高原のうねり、農家の家々、


伸びやかな大自然が心を放してくれる。



でもそれらは手付かずの自然というわけではく、どこも田園風景であったり何かしら人の手が加えられた大地だ。


それがとても物語がある。

誰かがここで生きている証だ。



その証がまるで絵画のように大地に模様を描いている。
























カッカモ、プリッツィといった小さな町を通り過ぎていく。


どの町も山の上に密集して草原を見晴らしており、中世から何も変わっていなさそうな姿のままで静かに取り残されている。




















こんな島の内陸、どこに行くにも不便な寂れた田舎で暮らす人たちにも、当たり前の人生がある。





小さなころに補助輪をはずした自転車に乗るのをお母さんと練習したあの日。


女の子に恋をした学生時代、


旅を始めた若い頃、




俺が人生を歩んできたように、この町にもそれぞれの人生の主人公が、それぞれの物語を作ってる。





















うねる草原の中をトコトコ走り続けること数時間。


なんにもない一本道の先に、ふとささやかな建物が集まってるのが見えた。






あれか!!!!あれがパラッツォアドリアーノ!!!




ヤバいめっちゃドキドキする!!!!!


こんな島の奥地にある隠れた村、映画のロケ地じゃなかったらまず間違いなく訪れないような場所。


あのニューシネマの村がこんな僻地でよかった。


近代的な味気ない都会じゃなくてよかった。














そうしてゆっくりと村に入っていくと、すぐに見覚えのある広場に出た。





もうーーーーーー、ぶっ飛んだ。






もうーーーーーーーーーーーー、漏らした。





「カンちゃんんんんんんんん!!!!!!!ここだあああああああああ!!!!!!」



「うわあああああああああ!!!!!!ここだね!!!!!すごいいいいいいいい!!!!」














何度も映画の中で見てきた、あの広場。





鐘楼のある大きな教会、



人々が髪の毛を洗ったり水汲みに来ていた顔の像の水場、



そしてなにより、あのシネマパラディソの映画館があったこの広場!!!!!!













頭のおかしい男がずっと、ここは俺の広場だ……俺の広場だ………俺の広場だぞー!!広場を閉めるぞー!!って言ってた。




映画館に入りきれなかった人たちのためにアルフレードがアブラカタブラって映像を映し出した外の民家もある!!!!!







なんも変わってない!!!!!




あのスクリーンの中のまま、ていうか何百年も変わらない姿のまま、パラッツォアドリアーノはこのシチリアの山の奥で静かに営みを繰り返していたんだ。













もう大興奮して、とにかくそこらへんに車を止めた。


ウルトラ田舎なのでそこらへんに車止め放題。



そして歩いて広場に行くと、まずすぐにインフォメーションの看板が目に入ったので行ってみた。




「あー、どうもー。」




「はいはいー…………って、え!?マジ!?ウケる!!どこから来たの!?日本!!ヤッバ!!!」




俺たちが入ってきた瞬間、暇そうにお喋りしていた職員さんたちが、観光客来たぞおぉぉぉすげぇ!!!みたいな感じで慌てふためき出す。



す、すごい田舎……………





「マルゲリータマルゲリータ、ジェラートレモン!!ピスタチオ?」




ツーリストインフォの職員さんなのに英語が皆無というなかなかの状況だけど、なんか黒人のスタッフさんもいて、彼らがカタコトの英語で通訳をしてくれた。




「シネマパラディソが好きでこの村に来たの?あの映画は見たことある?」




「モチのロン!!!!ゆうべ観ました!!!」




「オーケー、こっちだよ。」





すると職員さんたちがみんなしてゾロゾロとオフィスを出て横の建物に入っていく。



どこ行くんだ?と思いながらついていくと、奥に通され、真っ暗な部屋に電気がつけられた。



そこはシネマパラディソのミニ博物館だった。














ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおたおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!


撮影風景の写真とかいっぱいあるううううううううううううううううううううう!!!!!!!!!






















スタッフのおじさんが端っこに置かれた小さなCDプレイヤーのスイッチを押すと、あの大好きな音楽が静かに流れた。


どうやらたまに俺たちみたいな奇特な観光客が来た時だけこうして開けているみたいだ。





「ちょ、て、てて、て、ていうか、こ、こここ、これ…………これまさかとは思うんですけど、ある、ある、ある、アルフレードとトトが一緒に乗ってたチャリンコだったりしないですよね?いや!!すみません!!あるわけないですよね!!そんなことあるわけないのに俺って何バカな質問してんだろ!!本当死んだほうがマシっていうかピザ釜にダイブしてもいいですか?なんつって!!」




「そうだよ。またがっていいよ。」




「いやぁ、本当アルフレードとトトがあぜ道をチャリンコで走るあの超有名なシーンのチャリンコなんてE.T.が空飛ぶチャリンコレベルのアレっていうか、マジでそんなチャリンコにまたがれたりなんかしたらもうE.T.フォンホ~~~ムっていうか今なんて言いました?」



















奇跡。















超絶奇跡。






もうイタリア満足。



まだナポリもローマも行ってないけどもういい。



アルフレードとトトが走ったあのチャリです。これ。












「いやー、カンちゃんやっぱりさ、友達は顔つきで選ぶ、敵は頭の良さで選ぶ、って昔から言うよね!!カンちゃんはずる賢すぎる!!



「アルフレードアルフレードー!!」



「フォトフォトー!!フォトー!!」




ウルトラ興奮していると、スタッフのおじさんたち兄さんたち、しまいには誰ですか?みたいなおばさんとかがいっぱいやってきて、全員でそれぞれの記念撮影大会が開催。



集合写真、村人たち1人ひとりとのスリーショット、ツーショット、










ホラー!!こっちも撮るよー!!ってどんだけ写真撮るの!?



そんなに観光客が来たことが奇跡なの!?








いやぁ、でもマジでこんだけの世紀の傑作映画が撮られた村だというのに、ニューシネマパラダイスで町おこしなんて様子はまるでない。


博物館も人が来た時だけしか開けないし、お土産物も別にない。


アルフレードのハンチングとか、トトまんじゅうとか、エレナ煎餅とか売ればいいのに、そういった関連グッズ的なものはどこにもない。


トトまんじゅうあったら買うのになぁ。






この聖母像、火事のときに映ってたやつじゃないか!?







撮影に使ってたタバコ販売の木箱。








子供のトトと青年のトトが一緒に写ってるー!!!







サルバドールとアルフレードが一緒に写ってるー!!!






ああ、もう最高。













博物館と写真撮影大会が終わったら、そっからは村の中を散歩した。



人々の生活用水の水場、ボロボロの古い村の民家、裏路地、たむろしてる爺ちゃんたち、



あまりにも田舎の村で、すぐに全部見て回れそうだ。






















そこらへんにいた爺ちゃんに話しかけると、パラディソパラディソ~って広場の端を指差している。


どうやらここにあの映画館が建っていたみたい。



サルバドールも、サッカーくじのナポリ人も、ポルノが嫌いな神父さんも、みんなここで暮らしていたんだなぁ。









映画が撮影されたのは30年前。

つまりこの爺ちゃんたちはここで撮影されていた様子を毎日見ていたんだよな。


向こうでジェラートを食べてるあの高校生くらいの若者はシネマパラディソなんて昔そんなことがあったらしいね、くらいの感じなのかな。






撮影時にはたくさんの村人たちがエキストラで参加したようで、もしかしたらそこらへんにいる爺さんが映画の中に映っていた人かもしれない。



あー、これこれ、ここで水汲んでるのが私だよーっていう婆ちゃんもきっといるはず。



うわー、本当にここであの映画が撮られたんだよなぁ。



































それからも裏路地をぷらぷら歩いていたら何か見覚えのある風景が現れた。







はううううううううう!!!!!!!!













車邪魔ああああああああああああああ!!!!!!



アルフレードの家えええええええええええええ!!!!!!!





「カンちゃん!!青い目は1番手強いんですよ!!!丸顔はどうだろ!?」



「丸顔も手強いですよー。」





ぬおあおおおおおおお!!!!


ここを青年になったトトと、盲目になったアルフレードが一緒に歩いたなんて……………




はううう…………感動が止まらないよおおおお………………


















ニューシネマパラダイスがなんでこんなに好きなのかは俺の性格だ。


時の過ぎた様子とか、人生の虚しさとか、ノスタルジーとか、あの映画には派手なシーンとかどんでん返しのストーリーなんかはなくて、ただ淡々とシチリアの田舎の人たちの暮らしと、人間味溢れる性格が描かれているだけ。







若者が恋をして、人が死に、歳をとって過去を振り返る。



そこに見える数々のロマン。


それが淡々としてるほどに素晴らしい。


カメラワークも、何気ないセリフも、空気感全部がめっちゃ好み。



ここ映画を見るたびに心が締めつけられるし、モリコーネの音楽を聴くたびに心があらわれる。






ずっとずっと憧れていたシチリア島、忘れ去られた故郷。


マジで来てよかったー……………












この教会の中で、最初のトトが居眠りしてるミサのシーンが撮られたみたい。









数軒しかないカフェではオッさんたちがカードゲームしてる。








エレナを待ち続けたこの路地はチェファルー撮影らしい。








パラッツォは水場が多い。













村の中を歩き回り、スーパーでお買い物をし、水場でたっぷり水を補給し、夕日に乾杯。



カンちゃんの作ってくれたジェノベーゼパスタが今日カステルブオーノのミシュラン店で食べたパスタより美味しいのはどういうことですか?



いつもスパゲティばかりだけど、こういう形のパスタも美味しい!!

























「あ!!そういえば牛乳を買い忘れていたわ。フミ君ごめん、牛乳買ってきてくれない?はい、50リラ。」



「はいよ!任せとけ!!」




というわけで牛乳を買いに行くと見せかけてその50リラで映画を見に行きました。


今日も名作で楽しかったなー。


やっぱり映画は楽しいなぁ。







そして映画館から出ると、俺の帰りがあまりにも遅くて心配したカンちゃんが広場に俺のことを探しにきていました。


映画館から出てきたところを見つかってしまいました。



怖い顔して腕を組んでいるカンちゃん。





「………………」




「…………また映画ね。50リラはどうしたの。」




「……………盗られた………」




「嘘おっしゃい!!この子ったら!!映画映画って!!!」




「うえええええん!!!うわああああああんん!!!」















カンちゃんにぱんぱん叩かれていると、そこに仕事終わりのアルフレードが慌てて駆け寄ってきた。




「シニョーラ!どうしました!おやめなさい!どうしました?」




「この子が映画に行って…………」




「おかしいな、無料で入れてあげたんだが。ホラ、今日の落し物はなにがあったかな?」




「クシと、靴底と、……………50リラだね。」




「ありがとうアルフレード…………」





そうして泣きながらアルフレードとウィンク。


あああ!!!あそこ超絶名場面!!!!















夜の広場にあまりにもテンションが上がってしまって、ぷらぷら歩いていたら、ジェラテリアの前にオジちゃんたちが座ってお喋りしていた。


珍しいアジア人のことをニコニコしながら見ている地元のオジちゃんたち。




「レモンレモン!!ピスタチオ!!」




するとオジちゃんの1人が俺たちのことを呼び、ビールビール!!と1本おごってくれた。



みんなニコニコしてるんだけど、別にそこから会話をし続けなければいけないというわけだなく、おごってくれたオジちゃんも、そこで飲んでいきなーってそこから俺たちのことをかまう様子もない。




この距離感だよなぁ。イタリア人って本当に距離のとりかたがうまい気がするんだよなぁ。


途上国の人みたいにお世話焼きで、でも構いすぎないっていう程よい距離感。




イタリアって本当独特なところだよなぁ。


路上は稼げないけど。








マジトト発見。














街灯がオレンジ色に村をそめる。


ここに映画館はもうない。



でも、風車はもうないが風はある。



田舎の村には、昔からなにも変わらない人々のささやかな暮らしがあるんだ。





パラッツォアドリアーノ、ここはシチリアの山の奥。



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