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よんこいち旅最後に大激怒



2017年5月30日(火曜日)
【イタリア】 メストレ ~ トレビーゾ





憧れ続けたイタリア。




歴史、遺跡、美食、地中海の美しい町々。


そして世界屈指のオシャレ大国。




こんなに色々見所が揃ってる国、どこにある?


タイとかか?

あそこも見所が尽きない観光国だけど、ヨーロッパではここまで最強の国他にない。





いやぁ、ずっと行きたくて行きたくてたまらなかった国についに来られたってことが嬉しくてたまらんわ。



なんかイタリアに来た時点で故郷に帰ってきたかのような親しみを感じてるんだよなぁ。


なんでか知らんけど。



ニューシネマパラダイスの影響かな。

それとも宮崎出身だからかな。



南国で飯が美味くて海がたくさんだもんな。









今日はそんなイタリアで初めての路上。


イタリアは見所が多すぎるので1ヶ月とってるんだけど、これでちゃんと稼ぐことができたらマジで天国だ。



もちろんノリ君たちも書道パフォーマンスに出る。


100ユーロ超えを狙ってるノリ君たちも気合いが入ってる。



2人もこれからのヨーロッパレンタカー旅で路上をやっていくんだから、この前のフィラハがビギナーズラックにならないようにしないと。


そのためにも今日はイタリア初日、頑張るぞ!!!!




















というわけでやってきたメストレという町。


ここはヴェネチアの玄関口の町で、ヴェネチア観光の拠点となる場所。



知らなかったんだけど、ヴェネチアって独立した島で、このメストレから橋がかかっており向こうに渡るようになっているみたい。



自家用車でも行けることは行けるんだけど、ヴェネチアは車が進入できないエリア。


マジで島全体が建物で埋め尽くされていて、移動手段は全て水路を走る水上バスなんだそう。




なので車で行ったら橋の終わり、島の入り口にある大きな駐車場に止めないといけない。


駐車場の値段は20ユーロ。2500円。


ゲロ高い。



なのでみんなこのメストレで安い駐車場に車を止めて、電車で行くというのが一般的だ。


電車だと往復2.5ユーロ、310円。




ヴェネチアはホテルも激高なので、このメストレにとると安く済む。



ヴェネチアではおそらくっていうか確実に路上規制があるはずなので、今日は手始めにこのメストレの町でやってみよう。






ちなみにこれ、メストレの路面駐車場のシステム。






13時から15時の間がすっぽり空いてる。


この間は無料ってことだ。



おおお、これってシエスタの時間帯ってことだよな?



シエスタの時間帯は駐車場も営業しなくなるって、さすがはイタリアだ。


値段は1時間0.8ユーロ。100円。



















車を止めたら4人でメストレの市街地にやってきた。




















広々とした中心部、その両側に建物があり、足元がアーケードになっている。


こんだけ太陽がギラギラしてたら、このアーケードは確かに必要だよ。



ひなたを歩いてたらクラクラしてくるほど暑い。



























一通り歩き回り、広場から脇に入る小道にたくさんの人が歩いているのを発見。


よし、ちょっと狭いけどここでやってみるか。



ノリ君たちは小道の先のショッピングモール付近を狙うみたい。



よっしゃ!!!!お互い頑張って荒稼ぎして今夜はパーティーしようね!!!と分かれ路上開始!!!!!












歌い始めると早速1人のおじさんがコインを入れてくれた!!!!




「ぐ、ぐぐ、ぐぐぐ、グラッツェ………?」




うわぁ!!グラッツェって言うの恥ずかしい!!!!


なにグラッツェて!!!??


気取り野郎なの!??!


恥ずかしい!!!!





とキョドっていたら、そのおじさん、歩きながら俺にウィンク。





ぐおおおおおおおおおあお!!!!!


イタリア人の生ウィンクの威力が半端なくてジョジョオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!




な、なに!!!なんなの!!!!イタリア人のウィンク、なんなの!!!!!



痺れるわ!!!!



横を見るとカンちゃんもウーパールーパーみたいな顔して呆然としてる。




「カンちゃんヤバい!!!ウィンクされた!!!カッコよすぎる!!!!」



「やっばい。自然すぎる。なにあのウィンク。素敵すぎる!」



「よし!!俺もやってみよう!!ホラ!!ホラ!!どう!?」



「エグい。」



「うわぁ、すごいチキン南蛮食べたい。」





ていうかマジで、マジで冗談かなと思ってたんだけど、裸足で革靴の人が普通におる!!!!


すげぇ!!!!あれって石田純一のオリジナルじゃねぇの!!?



イタリア人の普通なの!!???




そこらへんのベンチでカップルがオリーブ食べてるし、スーツが基本ピチピチだし、オッさんのマリオ感半端ないしどうなってんだイタリア!!!!



イタリアやべええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!











でも路上の入りかたは普通。


オーストリアに比べると反応が薄い。



まぁここは超絶有名観光地の真横なのでそんなもんかなぁとそれからも歌っているとソフィアローレン、じゃなくて婦警さん登場。




「ピッツァピッツァ、マルゲ!!太陽がいっぱい!!」




なに言ってるか1ミリもわかんねぇ…………


途中マルゲリータとか言ってる気がする……………






マジで一切なに言ってるかわからないので遠慮気味に英語でお願いします………と言ってもお構いなしにイタリアーノ。




ぐうう!!!!マルゲリータ好きです!!!アランドロンも!!!









なんとか婦警さんも頑張って英単語を使ってくれて、イマジネーションをフル回転してコミュニケーション。



路上にはパーミッションがいるということはなんとなくわかった。



イタリア語ってスペイン語と若干似てるようで、俺は一応スペイン語が少し分かるので、それで理解できる。




どこでパーミッションを取ればいいですか?と聞くと、婦警さんもなんとかひとつの通りの名前を教えてくれた。



よし、そこにパーミッション取りに行くぞ。





「なるほど、そういう感じでパーミッションを取りに行くんですね!!参考になります!!」




ちょうど様子を見にきていたノリ君たちも一緒にパーミッションを取りに行くことにした。



音楽系と書道パフォーマンスが同じくパフォーマンスが必要なのかはわからないけど、路上2回目のノリ君たちなのでここでパーミッションの取り方を実践しとくのはいい経験だ。
















というわけで婦警さんに教えてもらった通りを目指したんだけど、これがなかなか遠くて歩くと30分くらいかかった。



太陽がめっちゃ暑くて汗をかきながら歩いたんだけど、ノリ君たちこれで路上にウンザリしなきゃいいんだけどなぁ。











そうしてなんとか通りに着いたんだけど、婦警さんが通りの名前しか教えてくれてなかったので、どれがパーミッションを取れる建物かわからない。


まぁシティーホールとかそれっぽい建物ならすぐにわかるだろうと思っていたけど、逆にそれっぽい建物しかなくて全然わからん!!!





とにかくノリ君たちと二手に分かれて通りを端から端まで歩いたんだけど、本当に暑くて体がダルい…………


うー、しんどいなぁ……………














一応何かたくさんのオフィスが入った集合施設があったので、そこに入っていって路上のパーミッションを取りたいんですが、と聞いてみた。



うん、やっぱり英語喋れる人皆無。




イタリア人!!!英語しゃべれん!!!!


日本人のほうが喋れる!!!!




オーストリアがいかにみんな英語喋れるかがよくわかるわ………………







なんとかカタコトで英語がいけるおばちゃんが出てきてくれたんだけど、まず路上のパーミッション?なにそれ?っておばちゃんも困っている。



そりゃそうだ。路上のパーミッションなんて一般人からしたら無縁のもの。


それがどこで取れるかなんて知ってるわけない。







しかしおばちゃんはオフィスを出て、近くにある他の事務所の窓口まで行ってくれ、事情を説明してくれる。


そしてその事務所のおじさんたちもなんとかしてくれようと、いろんなところに電話をかけて調べてくれた。



みんな仕事中だというのに、こんなに色々してくれて本当に優しい。


イタリア人、めっちゃ優しい。










そうして20分くらい頑張って調べてくれた結果、まずパーミッションが取れるのはここではなく、ヴェネチアにあるシティーホールだということがわかった。


しかも今日はもう無理で、明日の朝からお昼までの間に行かないといけないみたい。



終わった。




事務所のおじさんとおばちゃんはそれらの情報を紙に丁寧に書いてくれ、片言の英語で、ニッコリ笑ってくれる。


パーミッションは残念だったけどイタリア人めっちゃ優しい!!


















「うーん、どうしようかー…………」



「まだお昼だしねぇ。」



「今から移動して近くの町でやるってのはどうですか?」



そう言うノリ君。


そうだなぁ。まだお昼だし、今から移動してもやる時間はある。



やっぱりヴェネチアに近すぎると規制が厳しいようなので、もう少し離れた町ならやれるかもしれない。






よっしゃ!!そういうことなら少し北にトレビーゾっていう町があるので、そこでやってみようか!!


こんくらいでへこたれてたら路上はやっていけん!!



また太陽がギラギラ照りつける中、汗をかいて30分以上歩いて車に戻って、お互いトレビーゾの町を目指した。























30分くらいでトレビーゾの町に着いたんだけど、ここもまためっちゃ綺麗やん。

















城壁、お堀、美しい旧市街があり、歴史の香りが漂いまくってる。





ちょっともうイタリア半端なさすぎるぞ?


ここは地図で見たらなんでもない小さな町。


これくらいの大きさの町、イタリアでは無数に存在してる。



これがオーストリアなら大きめの都市くらいの感じだ。




イタリア、マジで町が多い。


そしてそのどれもが歴史的な美しい町なのかと思うと、1年あっても回りきらん。























イタリアの路面駐車場はスペースの番号を入力してから買うシステムみたい。




















とにかく有料の駐車場に車を止めて急いでトレビーゾの中心部にやってきたんだけど、町は大きなくせに人が全然歩いていない。



ぐううう!!!シエスタ!!!!


イタリア難しい!!!!














駐車場の営業時間からすると、おそらく16時くらいから人が町に出始めるってことなんだろうけど、それにしても人全然いない!!!!



店もほぼ全部閉まってゴーストタウン!!!











シエスタって言葉の意味を調べると昼寝って意味だ。


午前中に仕事して、お昼から15時か16時まで休み、それから20時くらいまでまた働くっていう流れ。


なので夜に人がたくさん出てくる。




確かに南なので気温も高く、1番暑い時間帯に家で休んで、また夕方から涼しくなって活動を始めるってのは土地にあった生活スタイルなんだろうな。



イタリアとかスペイン、ギリシャなんかの地中海エリアではシエスタがあるのは知ってるけど、このお昼寝文化はどうしても日本人には馴染みがなくてうまく掴めない。


こりゃ生活スタイルを変えていかないとイタリアではやっていけないぞ。





















ひたすら歩き回ったけど、あまりにも人がいないのでこりゃもう無理だとカフェに入った。


今日はもうやめとくか。


あがりはメストレの20分で11ユーロ、1360円。



まぁせっかくイタリアなので、気を取り直してエスプレッソでも飲むか。









イタリアといえばエスプレッソ。




さてー、本場のエスプレッソ堪能するぞー!!!











なんだいこりゃ?







ふざけんなよこの野郎!!ってキレそうになるほど少ない。



ウケるー。ちょー少ないー。








昔、まだ20歳のころに宮崎を出て、社会勉強にコーヒーでも飲んでみよう!!とドキドキしながら都会のカフェに入ったことがあります。


カフェでコーヒーなんか上流階級の人がすることだと思ってた港町育ちの半魚人で宮崎県民の僕は、超キョドりながら意味不明なメニュー表を見て、いやーマジ豆なに使ってます?くらいの感じでエスプレッソを頼んだ。




そして出てきた小さなカップ。


超キレてやろうかなと思いましたよね。


宮崎県民舐めてんのかこのゲロ野郎!!!!


ジョイフル1回行ってみろ!!!って。







あり得ん。


なにこのひと口でイケる小ささ。


こんなもんで500円とかとるって頭わいてんのか?って思いました。




で、でもちょっと待てよ…………


ここで文句言って万が一、これが間違いじゃなくて本当のエスプレッソならば生き恥をさらすことになる……………



これが都会流のコーヒーブレイクなのかもしれん。


宮崎県民を舐めてるわけじゃないかもしれん。




そう思って、飲んでみると、苦っ!!苦い!!これお湯入れ忘れてる!!!!ってなって泣いてカフェを出ました。



いい思い出です。





そんで今、イタリア小さな町にあるカフェのオープンテラスで平然とエスプレッソ飲んでます。



せ、成長したあああああああああ。








「いやぁ、神田さん。僕もついにここまできましたか。」



「ねー、イタリアでエスプレッソ飲んだるね。」



「ふぅ、あの頃の自分に人生はエスプレッソ並みに苦いことばかりだよって教えてやりたいですな!!!人生楽しいことばっかりだったけど。」



「ねー、楽しいことばっかりだねー。ノリ君たち今ごろこの町のどこかで書道やってるかな。」



「そうだねー、さっきは見かけなかったけど、どっかでやってるかもね。」



「あー…………優雅な人たちがいるー…………」




変な声がして振り返ると、後ろにノリ君ユキちゃん発見!!!!


さ、サボってるのバレた!!!!




「いやぁ、人全然いないですね。良さそうな場所もないし。」



「ねー、シエスタって曲者だね。イタリアとスペインくらいだけど。」




2人もこの町に来て相当歩き回ったみたいでヘトヘトになってる。




ていうか前回の路上の経験を活かして、風で紙が飛んでいかないよう重りの石を集めて持ってきているノリ君。



警察に見つかったら鈍器と思われるくらいの石を大量に抱えており、それを1日中持って歩いてたとかマジウケるんですけど。




「石重いです…………」



「そ、そうなんだ…………大変だね…………よ、よし!!今日はもうアレだよ!!お互い路上はやめてどっか宿に泊まらない?みんなで割れば結構安くなるはずだし。」





みんな今日は朝から歩き回ってヘトヘトだし、ここ数日ずっとシャワーも浴びてなくて汚れまくってる。


それに明日ヴェネチアに行けば、このよんこいち旅も本当に終わりだ。



分かれてお互いの旅が始まる。


これが本当に本当に最後の夜。





最後の夜くらいシャワーを浴びて、キッチンでご飯作って、ワイファイ繋いで、ふかふかのベッドで寝てもバチは当たらん。



カンちゃんがこの近郊の宿を調べてくれたところ、40.5ユーロ、5000円で4人部屋の個室があるよう。


ヴェネチア周辺はドミトリーでも1人17ユーロ、2100円とかするので、個室で1人1250円なら悪くない。




「そうですね!!よーし!!そうと決まれば早く宿に行って元取りましょう!!!」




考え方が一緒!!!



よっしゃー!!元取るぞー!!!


カンちゃんがそのままパソコンで宿を予約し、トレビーゾの町を後にした。






















車を走らせてメストレの町に戻ってきて、予約した宿に向かう。


宿はメストレの町の中にあるんだけど、不思議なことに宿の近くにやってくると歩いてる人たちがガラッと変わり、黒人やムスリム、インド系の人ばかりになった。


建物もどこか古びており、どうやらここは貧しい人たちのエリアのよう。



ヴェネチアで働いてる下働きの人たちの居住区なのかな。






そんなちょっと怪しい雰囲気の一角に予約した宿、ディミーアを見つけた。


宿の看板なんかはなく、ただのアパートを間貸ししてるような感じの小さなところだ。



カンちゃんとユキちゃんが中に入っていくと、完全にインド人丸出しみたいなインド人2人が一緒に出てきた。


インド人経営ってことか。

そりゃ安いのもうなづける。











「駐車場はココねー、ここ止めて。」



インド人スタッフが指差すスペースを見ると、完全に1台分の駐車場しかなかった。


俺たちはもちろん2台で来ている。




「え?ここに2台?え?無理でしょ。」



「大丈夫、ノープロブレム。」




ジャワみたいな顔してそう言うので一応トライしてみるけど、完全に無理で半分以上車体が道路に飛び出している。



俺たちが宿を予約する時、もちろん駐車場の有無を確認している。



宿のインフォには駐車場無料、としっかり書いていたし、なんなら予約する時、車2台で行きますというメールも送っている。


そのあと向こうから何時に来る?という返信もあったので、完全に2台で行くということを分かっていながらこれ。




「よし、そこにスーパーマーケットがある。2時間まで無料だから、2時間ごとに行って少し動かせば問題ない。」





おいジャワ?



夜も2時間ごとに動かしに行けっていうのかこのカレー?


どういうつもりだコノヤロウ?寝るなってことか?





もうこの時点で若干不信感が募っていたんだけど、とにかく今日はシャワーを浴びてベッドで寝たかったので我慢してチェックインすることに。



ホテルの向かいに路面駐車場があり、そこなら20時から明日の朝の8時までは無料。



今19時なので1ユーロも出せば明日の朝まで止めることはできる。



駐車場あるって書いておきながらなかったんだから1ユーロくらい出してくれるだろう。







「さぁ、ここが部屋だ。」




そんで通された部屋。


うん、別に悪くはない。

このヴェネチアエリアで5000円という安価なので、それなりの普通の部屋だ。




でもバスルームがない。



ん?どういうことだ?



ネットで予約するとき、プライベートバスルーム付きというインフォがあった。


しかし部屋にバスルームはなく、外の共同バスルームしかない。




「なんで共同バスルームなの?プライベートバスルームって予約サイトに書いてたよ?」



「ハハハハ~、おいおい、ここは高級ホテルじゃないぜ?ヴェネチアでホテルに泊まったら300~400ユーロが普通だ。ここは40ユーロだ。分かってるかい?」



笑いながら小馬鹿にしたように笑うバーモント。





おいこらバーモント?



その鼻ひげをむしってビリヤニに入れるぞ?




なんだその意味不明な言い訳は?




インフォに良いこと書いといて、来てみたらやっぱりないっていうインド人の得意技が飛び出しやがった。

ここイタリアなのに。







まぁ俺とカンちゃんだけなら多分泊まってる。


別にいいかーって。


ワイファイ有りって書いといて、隣のホテルから飛んでくるワイファイを勝手に使ってるというホテルとかもあるし、これくらいなら許容範囲かな。






が、今は俺たちだけじゃない。


ノリ君とユキちゃんがいる。



そして曲がったことが大嫌いなノリ君。


さっきからイライラしてるのがだいぶ伝わってくる。


いつもはこれ以上ないくらい温厚なノリ君なので、余計にそれがわかる。












駐車場でもあーだこーだやって、今も部屋のことでこんなにあーだこーだやって、時間が無駄に過ぎていく。


するとノリ君が口を開いた。




「これ僕の意見なんですけど、このままだと時間が過ぎて夜の楽しい時間がなくなってしまうので早いところチェックインしてご飯買いに行って楽しくやりませんか?」




うん、その通り。


こんなうっとおしいことに時間をかけてよんこいち旅最後の夜が短くなってしまうなんて馬鹿げてる。


インド人スタッフにはかなりムカつくけど、ここは大人になって泊まることにしよう。









「よーし、じゃあ金だ。チェックインするなら金を払うんだ。」



コクまろみたいな顔して指をすり合わせるインド人。


いちいちムカつくなぁこいつ。



するとノリ君が言った。




「それよりもう1台分の駐車場、外に止めるなら1ユーロ出してくれるんですよね?」



「はぁ!?何言ってんだよ!?出すわけないだろうそんなもん!!無料なのは1台までだ。知らん。」



「はぁ!!無料駐車場ってサイトに書いてるだろ!?それなら無料じゃないだろ!!」



「知らん、早く金を払え。」



「もういい!!ユキ行こう!!」





怒って出て行ったノリ君とユキちゃん。







ふぅ、インド人やりやがるなぁ。


でもノリ君もなかなか強情。



うんうん、分かるよ、若くて正義漢のノリ君にはこのスタッフたちの態度も嘘も許せないよね。





よしよし、ならばここは僕ら年上組の出番ですね。


怒らずに冷静に話をすれば分かってもらえるからね。


人生経験からにじみ出る大人の余裕というやつでこのインド人たちを丸め込んでしまいましょうか。



まぁノリ君見てなって!!





「オーケー、わかったよ。駐車場も自分たちで出すね。チェックインするよ。でもサイトに書いてたインフォはちゃんと直したほうがいいと思うよ。プライベートバスルームじゃないからね。」



「そうだな。うん、分かった。それはちゃんと直すよ。悪かった。」




優しく丁寧に話すと向こうも冷静になってくれたようだった。



ほらね、ノリ君、攻めることだけじゃなくて相手を転がすことを考えないといけないよ。



いやー、僕ほどになるとインド人の扱いも慣れたもんですね。


コマッチャウネ!!





「分かってもらえて嬉しいよ。ありがとう。じゃあお金を払うね。カードでもいい?」



「は?キャッシュのみだ。」



「え?でもサイトにキャッシュでもカードでもオーケーって書いてたよね?」



「今カードのマシーンが壊れてる。キャッシュのみだ。キャッシュもカードも同じだろう。早く払うんだ。」



「いや、それはそっちの責任やん。もし俺たちがキャッシュを持ってなかったらどうするの?」



「レシートをあげるんだから問題ないだろう。キャッシュだ。早く。」



「意味不明やし…………ていうかさ、なんでまず謝らないの?機械が壊れててキャッシュしか無理なんでしょ?まずそれを謝ろうよ?」



「はいはい、ソーリーソーリー。これでいいか?」



「死ねこのジャワ!!!!!」





鬼の勢いでホテルを飛び出す俺。





「クソ!!死ねボケ!!あのチンカス野郎!!!カレー食っとけ!!」



「か、金丸さんどうしたんですか………?」



「こんなとこ泊まるかボケ!!やめよう!!こんなとこ泊まるくらいなら外のほうがいいわ!!ボケナス!!……はっ!!!」




大人の余裕、2秒で消滅。



クソゥ………インド人め………………










この宿、ブッキングドットコムで予約したんだけど、後日ブッキングドットコムからノーショーというメールが来た。


ノーショーってのは予約してたのにホテルに来なかったってやつ。


このノーショーってホテルからしたらかなり迷惑な行為で、予約がある以上来るか来ないかわからないので当日の飛び込み客も断らないといけなくなる。




ていうか俺たちノーショーじゃねぇし。俺たち行ってるし。


行ってキャンセルしてるのでこれは当日キャンセルってやつ。



あのホテルめー……………




ちなみにブッキングドットコムに、サイトと違うこと書いてたからキャンセルしましたってことを報告してキャンセル料は発生しませんでした。


みなさんもホテルの嘘記載にはお気をつけください。



















結局、今日も郊外の無料駐車場で寝ることに。



「いやー、今日は1日うまくいかなかったね。」



「でも勉強になりました。ここで路上のことたくさん見ることができたので、これから2人で頑張ります!!あー!!シャワー浴びたい!!あの宿のせいだー!!」




せっかくの最後の夜だったのに、とんだことになってしまったなぁ。


でもそれも旅か。


ここまで結構上手くいってたもんな。


そりゃたまにはこういうこともあるよ。





まぁとにかく明日はあのヴェネチア観光だ。


シャワー浴びて綺麗にして行きたかったけど、仕方ない。


思いっきり満喫してやるぞ。















「ぐおおおおおおおおお!!!!!なんだこの神々しいお姿は!!!!」



「ヤバすぎるうううううう!!!!中華料理屋さんの匂いだ!!!!」



最後の夜ということで、さっきトレビーゾの町で見つけたアジア食品店で餃子を買っていたんだけど、これが死ぬほど美味しかった。





醤油にレモン汁を混ぜて食べるとビールがめっちゃすすむ。


あー、やっぱり車中泊旅、最高だなぁ。




























ビールを飲み、ワインを飲み、寝る前にみんなで記念写真を撮った。




だだっ広い駐車場の端っこ。


2台のレンタカーと4人の旅人。


夜空には満天の星空だ。




これも俺たちらしい最後の夜かな。






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