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ケープタウンで平和にデート



2017年5月8日(月曜日)
【南アフリカ】 ケープタウン





ケープタウンに来たのに頑なに喜望峰に行かない3日目です。





目の前のいつでも行ける距離にあるのに行かないこの焦らす感じたまらないですね。


周りばっかり攻めるやつです。


椅子取りゲームみたいに周りをぐるぐるぐるぐると触れるか触れないかくらいのタッチで優しくソフトに回っていたとみせかけて、いきなり虚をついて真ん中をクリッ!と触ります。


そしてまた周りをぐるぐるぐるぐる…………と指先でソフトに触って焦らして焦らして焦らしていきなりクリクリ!!!




え?喜望峰の話ですよ?


僕全然エッチなこととかわからないからなんのことかよくわから乳首ですか?





喜望峰のある町に来て若干テンションきてます。


喜望峰はもうちょい焦らします。


焦らせば焦らすほどいきなりやられた時の気持ちよさがありますよね。


喜望峰ですもん。そう簡単にわーわー攻めてしまっては無粋です。














というわけでケープタウン3日目。


今日はこの南アフリカ第2の都市の町歩きをしよう!!!

















まずやってきたのは市街地中心部からほど近い山手にある住宅地。


宿から歩いて10分くらいで生活感溢れる風景になるんだけど、その一角がどうも生活感のない風景。



それがこれ。









民家がめっちゃカラフル。



1軒1軒、民家の壁が鮮やかなペンキで塗られており、青空に映えてすごく可愛らしい。


これは別に何かのテーマパークとかいうわけではなく、普通に人の住んでいる民家だ。

おばちゃんが家の前でほうきをかけている。













ふと気付いたのはそれらのおばちゃんたちがみんな頭にカバーをしていること。



ん?もしかしてここってイスラムの人たちが暮らす地域なのか?



調べてみると、どうやらここはケープマレーと呼ばれる人たちが暮らす地域なんだそう。








ケープタウンが作られたのは1600年代半ばのころだ。



バスコダガマが1498年にポルトガルから喜望峰を回ってインドにたどり着き、インド航路を発見。



しかしアフリカ大陸を回っていくその間に補給港がないので、オランダがこのケープタウンの地を開発。



それ以降オランダ人を中心に入植が進み、彼らは先住民を追いやり、奴隷とし、植民地としていった。


オランダ人の他にもフランスのユグノーと呼ばれる人たちがケープタウンにやってきてワイン作りを始め、それが現在の良質な南アフリカワインの始まりになったんだそうだ。


彼らのことを現在はアフリカーナーと呼ぶ。




そんな彼らはインドなどのアジア諸国からも人々を連れてきてこの地で奴隷として使っていたそうで、それらマレーシアやインドネシアからの奴隷の末裔がケープマレーと呼ばれる人たち。



このボカープ地区は昔からの彼らの居住区で、そういった理由でムスリムの人たちが多く暮らしているんだそうだ。











なぜ家の壁をカラフルに塗ったかは諸説あってよくわからないらしいけど、そうした歴史の末にこの明るい町が作られたのかと思うととても興味深い。


ケープタウンに来てからマレー系やインド系の料理があちこちで見られるのは、奴隷として連れてこられた人たちや植民地支配をしてきた国々の様々な文化が混ざり合った結果なんだろう。



これぞTIAだ。




























それにしてもケープタウンの地形はすごい。


海に面した港を中心に町が形成されているんだけど、その背後には巨大な断崖絶壁が屏風のようにそそりたっている。








岩肌をむき出しにしたその荒々しい山は上部がスパッと切れたように水平になっており、名前はそのままテーブルマウンテンという。


あまりにも壮大な岩山がグワーッと町を見下ろしており、市街地に立つガラス張りの高層ビルとの対比がすごく不思議な感じだ。



まさに地の果てに拓かれた大都市って様相。


見上げるたびに目を見張るスケールの大自然が飛び込んでくる。













そんなケープタウンに訪れたほとんどの日本人旅人が行くであろうお店がここ。





アクティブスシ。



昨日もお寿司食べたのにまたです。

もう暴挙です。


宿にいる欧米人バッグパッカーとか、いつも食パンにバターを塗ってかじってます。晩ご飯に。


晩ご飯で食パンオンリーとか無理すぎる…………



僕らもガンジー並みにご飯代節約してたら1個くらいサファリ行けてただろうな。









というわけでガンジーが電車から蹴り落されたこの国でスシいっときましょうか。




このアクティブスシ、昨日のチャイニーズと同じくビュッフェがあるんだけど、値段は結構高めで199ランド、1700円。


しかもここは焼きそばとか春巻きとか野菜炒めなんかのチャイニーズフードはなしで、スシオンリー。



どうせ食べ放題にしても確実に元を取れないので、昨日の教訓を活かして普通のスシプレートにした。






これ80
ランド、680円で16ピース。



味はまぁまぁ。


少食の人にはちょうどいい量かな。



昨日のチャイニーズは大衆的な感じだったけど、こっちのアクティブスシはオシャレでラグジュアリーで居心地もいい。


うん、いいランチ。






ただ残念だっのは、お会計をしたらちょっと少なくお釣りを返されてしまったこと。






いやさぁ………これいっつも思うんだけどさぁ…………




チップがあるのはわかるよ?その文化があるのは理解するよ。


でも勝手にチップ代を抜いてお釣り返してくるのやめてもらっていいですか?


チップってこっちがいくら払うか決めるもんじゃないんですか?



せっかくお寿司も美味しかったし、お釣りをもらってから気持ちよく15ランドくらい置いていこうと思ってたのに、勝手にやられたらめっちゃ釈然としない。




これがアメリカだったらすでにチップの相場がバッチリ決まってて、もしそれより少なく払ったら、あのーチップが足りないんですけどーって平然と言われる。


チップ足りないんですけどーって、なんだそれ?インドよりタチ悪いわ。







日本って多分世界で1番サービスがすごい。

ものすごいきめ細やかな気配りで接客してくれる。


でもチップがいらない。


そんな日本人に、エブリシングオーケー?って食事の途中に聞きに来ただけでチップを要求されてもそりゃ戸惑う。




このアクティブスシも多分日本人めっちゃ来るやろ。

チップを渡さない人も多いはず。

だからこうやって勝手にチップ代抜いてんのかなぁ。



うーん、日本人にとってチップ文化は難しいなぁ。
















ちょっとモヤっとしながらお店を出たら、気を取り直して港方面へ。


オシャレ極まりないビジネスエリアを抜けてハーバーに近づいていくと、綺麗に整備された遊歩道が伸びている。






















そんな遊歩道を歩いて岸壁のほうに向かっていくと、ここがケープタウンのマックス観光エリアだ。



「すげえええええ!!!」



「うわああああ!!めっちゃ観光地ーー!!」










大きなクルーザー船や帆船が浮かぶ岸壁沿いにズゴーンと観覧車がそびえており、その周辺にこれでもかというほどのカフェやレストランが軒を連ねている。


テラスでは観光客たちが優雅にビールを飲みながら食事をしており、カップルたちが記念写真を撮っている。






背後には巨大なショッピングモールがあり、中は贅を尽くしたブランド祭り。



インド人、アラブ人、東洋人、アフリカン、ウェスタン、世界中から集まった人々が、眩しい太陽の下で楽しげに行き交っていた。


ここはウォーターフロントという場所だ。













そしてそんな中でアフリカに入って最初のアレを見つけた!!!!




路上パフォーマー!!!





うおおおあお!!アフリカで初めて見たああああああ!!!!


やっぱり南アフリカはさすがだ!!!



この辺りは治安も良く、観光客がしこたま集まる場所なのでこうしたパフォーマーたちがあちこちに陣取ってしのぎを削っており、コーラスグループや管楽器のカルテットなんかがいてとても賑やかで楽しい!!





さらには木琴やドラムでアフリカンな音楽を奏でるバンドもいたりして、思わず立ち止まって聞きいった。


いいなぁ、やっぱり路上パフォーマンスはいいなぁ。

町が明るくなるよ。


これが俺のやってることなんだよなぁ。

これまでのアフリカには全然いなかったのでめっちゃ新鮮だ。






いやぁ、ていうか俺って路上パフォーマーなんだっけか?

あまりにもやってないから忘れてきたわ。



素敵な演奏にチップ。うん、さっきのスシとは違ってこっちは気持ちいいチップだわ。














そして路上を見ながらソフトクリームというコンボ技。




ウォウ!!なにこの超デートみたいなやつ!!!




ていうか美味っ!!このソフトクリーム美味っ!!!


てううかヒゲつきすぎ!!!



濃厚で舌触りがよくて、海外で初めてこんな美味しいソフトクリーム食べたわ!!


間違いなく外国で食べたソフトクリームでダントツ1番美味しかった。










からのショッピングモールの中でザラ。




うふおおおおおおお!!!!ザラ好きいいいいいいいいいいいいい!!!!!





アフリカで機動力重視の服ばっかりだったからオシャレ欲が高まるうあうううううううううあああああ!!!!!


アフリカ終わったら買うぞおおおおおお!!!!!!



「最近は刺繍ものが流行ってるんやよ!」
















からのカプチーノ。









なんかデートのエスコート上手な人みたいですね。



日本でカプチーノ飲む機会とかなかったよなぁ
…………


缶コーヒーのデートもいいと思います。











あとこのハーバーにあるお土産物屋さんがめっちゃいい。
















品揃えもいいんだけど、なによりポストカードめっちゃ安い。


町の中の土産物屋さんだと1枚10ランド、85円するのが、ここだとなんと5ランド、42円。



しかもオシャレなのがたくさんあって、嬉しくてカンちゃんと何枚か購入しといた。

アフリカの先っぽから日本のお世話になってる人たちに手紙を出せるなんて素敵だ。











でもやっぱり他のものは南アフリカなので高いけど。



アフリカで1番値段も品揃えも充実してたお土産物屋さんは、ダントツでナイロビのヒルトンアーケードの中にあるお店です。


アフリカで見たお土産物、全部あそこで揃えられます。


































謎のスタチュー……………











死の大地と呼ばれる砂漠の中でパンクして砂まみれになりながらタイヤ交換するというデートも泣けるほど素敵だけど、やっぱりこういうデートのほうが落ち着きますね。


久しぶりの都会的デートを楽しんだら町に戻り、その足でやってきたのは、




レンタカー屋さん。






もはや海外レンタカーのプロと呼んでもらってもいいんじゃないでしょうか?


レンタルカーズドットコムから割引券もらいたいくらいです。







ここケープタウンから喜望峰までは意外と遠くて、車で1時間以上かかる。


自力で行こうと思ったら便数の少ないバスに往復200ランド、1700円払って乗るか、ケープタウンから電車でサイモンズタウンという途中の町まで行き、そこから300ランド、2560円払って岬を巡るツアーに参加しないといけなかったりと結構面倒くさい。


喜望峰周辺には展望台やアフリカペンギンが見られるビーチがあったりと見所が点在しているので、レンタカーを借りて回るのが一般的だ。



ケープタウンにはレンタカー会社は無数にあるけど、その中でも宿からすぐ近くてレビューの評価もいいのがこのレンタカー屋さんだ。





というわけで窓口まで行って明後日に1番安いレンタカーを予約した。


値段は24時間で350ランド、3000円。

複数で行くならかなりお得だ。


ちなみにマニュアルだとオートマよりだいぶ安くなります。



保険は大事…………!!








窓口では黒人さんと白人さんの2人が仕事をしていたんだけど、見ているとなにやら白人さんの動きがかなりまどろっこしい。


若い兄さんなんだけど、黒人さんに指示を出されておどおどしながら動いている。


この黒人さんはベテランさんのようでキビキビと対応してくれ、無駄がなく、仕事がとても早い。



その横でコピーをとったり、パソコンの入力をしている白人の兄さん。


なにひとつやり方がわからないみたいで、まごまごしていると黒人さんに、ここはこうだろ?と注意を受けている。



どうやらめっちゃ新人さんみたい。なんなら今日から仕事始めくらいの勢いでなにもわからない様子。


電話が鳴り、黒人さんに早く出てと言われ、え?マジ?なんて言えばいいの?えええ?とビビっているのがすごく初々しい。





こんなの当たり前の、どこにでもある光景なんだけど、この南アフリカで黒人さんが白人さんに指示を出しているのを見るとちょっと驚いてしまう。


アパルトヘイトで様々な差別があった南アフリカ。


今はこうして黒人も白人も同じ職場で同じ立場で仕事をしている。


必ずしも白人が上司、というわけじゃないんだよな。




給料なんかもどうなんだろう。

こんなペーペーのほうがベテランの黒人さんよりも何倍も給料をもらっていたというのが数十年前では当たり前だったんだろうなぁ。



なんか現在の南アフリカの現状を垣間見たような気がした。






















この日は近くでフィッシュ&チップスを買って晩ご飯。

イカフライも入ってて美味しくてお得だ。ここオススメ。




するといつもの韓国人3人がやってきて隣でご飯を始めた。



「はい!食べてー。」



「あ!!キンパ!?」



「うん!そんな感じ!!」












「美味しっ!!フミ君これ美味しっ!!」



「ハイー、もうひとつどうぞー。」



「ははは、まったくキンパごときでそんな大げさに驚くほど美味しいわけないじゃないか困ったもんだよホント。キンパ丸かじり?キンタマルかじりしてもらいたいもんだよホント!!ケペペっ!!」










美味っ!!キンパ美味っ!!

ていうか俺たちいつも彼らに食べ物もらいすぎ!!!







「男2人女1人で回ってたら出会いのチャンスとか減るんじゃない?」



「そんなことないわー、この2人、可愛い子がいたらすぐに私に離れて!!って言うのよ。絶対離れてやらないけどね。私のほうが出会いのチャンス失ってるわー。」



「僕の名前はシンチャン、クレヨンシンチャンと同じだよー。」





みんなでお喋りしながら飲んでいると、今度は韓国人ご夫婦のお2人もやってきた。




「トゥデイはウェアーディッジューゴーでしたか?」



日本語が少し喋る美人奥さんのリーさんが日本語と英語を混ぜ混ぜにして話してくれる。


楽しい会話では自分のことのように嬉しそうにあらまー!!よかったですねー!!と言ってくれ、残念ない話では悲しそうな表情で、そうなんですかー、と同情してくれる。



本当気配り上手でよく笑って、モテ女性とはこのことみたいな人。


旦那さんも知的で優しくて、韓国では銀行勤めの役員さんみたい。


素敵なご夫婦だなぁ。




「これよかったら持ってってください。」



「アラー!!イイデスカー!?サンキューだからアリガトウデスー。」




これから北上していくというお2人にマラリアの治療薬をあげるととても喜んでもらえた。






あー、韓国人みんな優しいなぁ。

旅の最後に韓国に行くのがめっちゃ楽しみだよ。




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