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ナイバシャチャンコ自力ツアー、果たして動物は見られるのか?



2017年3月26日(日曜日)
【ケニア】 ナイバシャ ~ ナイロビ





少し肌寒い朝、テントの中で寝袋に包まって目を覚ました。



カンちゃんがすぴーすぴー寝ているのを起こしてテントを開けると、まだ夜明け前だった。



白んだ空に木の枝がシルエットを浮かばせる。


少しずつ明るくなっていく静寂の湖面を、小鳥が滑っていく。









アフリカの朝日だ。


アフリカって言葉が付くだけでブランドもんの朝日だな。



黄金色の光が第三世界と言われた大地を染め上げていく。

























さてー!!今日は動物見るぞコンチクショウ!!!






マサイマラなんかのケニアの普通のサファリツアーだったら35000円くらいかかるのが、このナイバシャ根性チャリンコ自力ツアーだったらわずか3000円!!


サファリにそんなに興味ないけどせっかくだから動物は見たいっていうワガママな人にはめっちゃオススメ!!



いや!!まだ本当に動物が見られるかなんかわかんないんだけどね!!


チャリンコで行けるような人間のエリアに動物がいるのか謎だけど、頑張ってチャリンコこぐぞーー!!













キャンプ場を出発すると早速現れたのはロバの群れ!!!




朝のマーケットにお買い物に行く人や、水汲みの人の荷運びをしており、みんな背中にたくさんの荷物を乗っけてテクテク歩いてる。


可愛い!!









中には工事現場のセメント砂をゴッソリ載せられてるロバも!!

めっちゃ重そう!!



田舎の人たちの大事な労働力なんだろうなぁ。










「あああああ!!!フミ君!!あれ!!」




「ええ!?なに!?なに!?なんかいた!?」








ラクダ発見。




うわー、ラクダやー。


ていうかエジプトで死ぬほど見たから全然感動しないー。


でも野生でラクダがいるってやっぱすげぇ!!!






「あああああ!!!フミ君!!!あれ!!!」




「な、なに!?何ぃ!?今度はどんなやつ!!!??」









民族登場。



ぐおおおおおお!!!!すげぇ!!!

なんて格好してんだ!!!!ビビる!!!



めっちゃカラフルな模様の布を身体中に巻いたどっかの民族の女性たち!!!


そのカラフルさ、蜷川実花にプロデュースでもされたんですか?!







マジですげぇ…………



本当、こういうこと言ったらいけないのはわかってるけど、正直な気持ちを書かせてもらうと、同じ人間に見えない。



東京のオシャレカフェにいる男女、
ヨーロッパのスーツをピシッと決めた人たち、


そういった現代社会と今目の当たりにしている民族の人たちはあまりにもかけ離れすぎている。



電車に乗り、エスカレーターに乗り、テレビ電話をして、文明にまみれた生活を送っている俺たち。

でもアフリカの民族たちは未だに土壁の家に住み、水汲みに毎朝片道5キロ歩き、電気のない生活をしている。



こんなに世界の基準が統一されているグローバルな現代社会で、言い方は悪いけどまだそんな原始的な生活が根付いているなんて、教科書やテレビでは知っていても、実際見てみると相当ショック。



でもこれがアフリカの普通なんだよなぁ。


こうすべきとか、こうしないといけないっていう価値観を彼らに押し付けることなんてできないんだよな。





























集落を過ぎてさらにどんどん走っていくと、遠くの森の中に小さな動物が見えた。



「あ!カンちゃん!!あれ!!」



「え!?どこ!?どこ!?あ!!インパラだ!!」







アスファルトの道路の両側に植物が生い茂る原野が広がっているんだけど、草木の奥にチラリと茶色い生き物が見えた。


鹿に似たそのシルエットだけど、独特な形の角でインパラだってのがわかった。




ていうか遠い……………

目を凝らしてなんとなくわかるくらいの距離。



やっぱ自転車で見られる動物なんてこんなもんなのかなぁ。






「うーん、もっと近くで見たいなぁ。カンちゃんなんとかならない?ジェーンだったら動物を操って食べ物取ってこさせたりするよ。」



「ジェーンて誰?」



「なにぃ!!ジェーンを知らない!!ジェーンって言ったらターちゃんの奥さんで才色兼備のニューヨーカーモデルだったけど、アフリカに来てターちゃんと結婚してから太ってただの豚になって、ターちゃんをこき使って金儲けしてるけど、実は動物保護のレンジャーたちに資金援助をしてターちゃんを影ながら支えてる素晴らしい女性ですよ!!カンちゃんもウガリの食いすぎで太ったらダメだか、」



「あ!!あれ!!フミ君!!」



「え?………………はぅあっ!!!!!!」











草木の向こうに見えるあの黒と白のストライプ………………まさか!!









シマシマきたああああああああああああ!!!!!







やべぇ!!超カッケェ!!


なんでしましまなの!?めっちゃ目立つやん!!ビジュアル系なの!?



うおお………こいつはすごい!!しかもめっちゃ近い!!!





シマシマとか当たり前に知ってる動物だけど、こうして見るとなんて変な模様なんだ!!


しかもこんなのが野生でそこらへんにいるなんて!!!




「うおお…………これは感動だわ…………」



「ねー!めっちゃすごいね!!シマシマ見ちゃったね!!」



「いやぁ、この感動に浸りながら爛漫のチキン南蛮食べたいなぁ…………はぅあっ!!!!!!」



「ど、どうしたのフミ君!?」



「か、か、か、かか、かかか、神田さん!!!神田さん、う、後ろ!!!!ひいいいいい!!!!」















マジかああああああああああああ!!!!!



普通にキリンおるしいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!




「カンちゃんヤバい!!キリンだ!!首がとても長い!!長い!!」



「きゃああああ!!口がにゃむにゃむしてるうううう!!!」
















道路沿いの木のところに立ってて、幹と一体化してて気づかんかった!!!


超ヤベェ!!とそろりそろり近づいていき、道路から一歩横の荒野に踏み込んだ瞬間、そこには思い描くあのサバンナが広がっていた。















キリンキリンキリン、またキリン、


インパラの群れ、シマウマの群れ、牙を持ったイノシシの家族、



そして木陰にはあのバッファローも!!!!






おおおおおおおおおお!!ビッグファイブのうちのふたつを同時に見ちまった!!!





マジですげぇ!!!!





みんな姿形も模様も大きさもまったく違って、動物たちみんながそれぞれすごく個性的でキャラクターがある!!!!



ここ動物園じゃないんだよな!!みんなここで生きてる野生動物だ!!!


俺たちと同じ地球に生きる動物の一種なんだよな。




いやぁ、面白い!!


サファリにはずっと興味なかったけど、実際この大地で動物を見たら胸に迫るもんがあるよ。



あんまり感動してしまってついつい近くまで行って眺めていたら、通りかかった地元の人に危ないからあんまり近づくなよーと軽く注意された。


みんな草食動物だけどバッファローなんかは特に危険なんだそうだ。



危ない危ない。

気をつけないと。
























もうすでにこの風景を見られたことでめっちゃ大満足して2人で興奮しながらチャリンコをこぎ、キャンプ場から10キロほど離れたコンゴニという集落までやってきた。


小さなボロボロのほったて小屋が並ぶだけの集落。

















黒ずんで破れた服を着た子供たちがこっちを見ており、恥ずかしそうにチンチョンチャンと言ってくる。


おい、もはやチンチョンチャンって学校で教えてるのか?





子供たちが集まっている少し大きな建物はどうやら教会だった。





中から神父さんらしき人の声が、エコーをきかせたスピーカーから聞こえてくる。


こんな集落でも、ボロい小屋を教会にして人々の信仰は続いているんだよな。



















このコンゴニの近くにヒポポイントというカバの生息地があるみたいなんだけど、そこに入る遊歩道のゲートが閉まっていて中に行くことができなかった。


しかも強烈な太陽が照りつける中の自転車なので、カンちゃんが茹でタコみたいに顔を赤くしている。





こりゃ早いところ帰るか。

カバもゆうべめっちゃ近くで見られたしな。








そうしてまた10キロ走ってキャンプ場に戻ってきて、すぐにタオルを濡らして体を冷やした。



あー、あっつ……………


これが夏場にはもっともっと暑くなるらしいんだけど、人々の家にはクーラーなんてものはあるはずもない。


寝苦しいだろうなぁ。


やっぱ俺はクーラーのある暮らしのほうがいいわ。

















さてさて、ナイバシャチャリンコ自力ツアー。


見事、カバもキリンも見られてマジでよかった。


牛とかヤギとか合わせたら、この24時間で見た動物の種類、13!!






ヤギ
ロバ
カバ
ラクダ
シマウマ
インパラ
キリン
バッファロー
キバイノシシ



まぁライオンとか実際に見たらめっちゃ感動するんだろうけど、これだけでも大満足。


いやー、来てよかった。


ナイバシャのフィッシャーマンキャンプ、オススメです。


















朝から20キロもチャリンコこいで結構疲れたので早くナイロビに帰ってゆっくりしよう。


テントをたたみ、自転車を返したら、キャンプ場の前までやってきてくれるマタトゥに乗り込んでナイバシャへ。100シリング、110円。




昨日と同じくスーパー鬱陶しい客引きたちを振り払ってレストランに入り、チキンカレーとフライドポテトを食べた。


アフリカ料理に早くも疲れてきてるな…………
ご飯は450シリング、490円。














そしてすぐにまたナイロビ行きのマタトゥに乗り込んだ。300シリング、330円。

















ナイロビまでは2時間のドライブなんだけど、その間に日記を書けないのがつらい。


いつもブログの日記は移動時間に書いているんだけど、ケニアでは怖くてバスの中でiPhoneを取り出せないんだよなぁ。


おかげでアフリカに入ってから日記が遅れ気味だ。




ケータイもいじれず窓の外の景色を眺め続け、ようやくナイロビの街に入ってきた。


ゴミゴミした通りに人とバスが溢れかえり、怒号とクラクションが入り混じってすごい活気だ。


さすが首都は違うな。


同じケニアでも、ナイバシャの人たちは動物とともに暮らしていて、ナイロビの人はキリンなんて見たことない、なんて人ももしかしたらいるのかもしれないな。
















土で汚れまくったバッグをはたき、客引きやサファリツアーの勧誘が舌舐めずりしている通りを急いで歩き、ニューケニアロッジに戻ってきた。



荷物を放り投げ、悲しいほどちょろちょろとしか出ないシャワーで水をかぶった。




あー、しんど…………疲れたわ…………




まぁでもこれでケニアでのミッションは全て完了っていうか予想以上にすごく楽しめたな。


まさかカバとキリンが見られるなんてなぁ。


あとはアフリカにいるうちにバオバブが見られたら嬉しいんだけど、バオバブってマダガスカルに行かないと無理なのかな。








まぁなるようになるか。

久しぶりの想像を超える世界。


喜望峰までのアフリカ旅はまだ始まったばかりだ。

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