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どんどんアフリカの深いところに潜り込もう



2017年3月27日(月曜日)
【ケニア】 ナイロビ
~ 【タンザニア】 アルーシャ





朝7時。


時間ピッタリにホテルに迎えがやってきた。



いやー、王になった気分ですね。ホテルまでお迎えだなんてバッグパッカーの風上にも置けませんよ。


バッグパッカーなら10キロまでは基本歩きで肩が外れるまで荷物をかつぐべし!!



とかアフリカでやってたらソッコーで身ぐるみ剥がれてさようならでしょうね。





俺たちはこれからバスでタンザニアに向かうんだけど、わざわざバス会社がホテルまで迎えに来てくれるってところにナイロビの治安が現れてます。

マジで外を出歩かないでいいように完全ドアトゥドア。






そんなバスの値段は、ケニアのナイロビからタンザニアのアルーシャまでで25ドル。2750円。


これが現地のチケットオフィスで買うと1500円くらいであるみたい。




今回俺たちはケニア入国のためにこの国際バスを慌ててネット予約したんだけど、別にまだカード決済をしてるわけではないのでキャンセルしたって問題ない。


今からでも安いチケットは買える。



でもここは素早いメール対応をしてくれたバス会社に感謝してこのままの値段でいこう。
















お世話になったニューケニアロッジを出て、目の前まで来てくれていた乗用車に乗りビジネス街のほうにある綺麗な通りにやってきた。





ダウンタウンとは全然違う安全そうな街角に中型のバスが止まっており、これでタンザニアに向かうみたい。



乗ってるお客さんもほぼ全員外国人観光客なので安心だ。

さすが高いだけある。







長距離移動になるので向かいのホテルでトルティーヤとソーセージという味気ない食べ物を買い、バスに乗り込んだ。



バイバイ、ナイロビ!!

いやー!怖かったわ!!




















ナイロビの街を出るとすぐに荒野が広がる大地になり、その中の一本道をどこまでも走って行くバス。


ところどころにある小さな集落を通り過ぎて行く時、ナイロビでは見なかった人々の服装が目に入った。










カラフルな布を体に巻き、首だけを出して手には木の棒を持っている。



あ、あれってもしかしてよくテレビとかで見てたマサイ族の格好じゃないのか?



マサイ族ってのはそもそも、ケニア南部とタンザニア北部の国境をまたいだエリアで暮らす民族のことで、ケニアに80万人以上、タンザニアには40万人以上が生活しているんだそう。


彼らは遊牧民で、古来からこのあたりを季節ごとに自由に移動して生きてきたらしいんだけど、現在では政府による定住政策を強いられており、国境をまたぐことが禁止されていたりして、現代的な生きかたに移行していってるマサイも多いとのこと。



現代的な生き方ってのは、観光地客相手の見学ツアーとか、密猟者の監視とか、街に出てスーツを着てビジネスマンをやっていたりとかそういうものだ。


町の中にお土産物屋さんを出してるマサイも結構いるみたい。





別にツアーでマサイ族の村に行かなくても、普通に彼らを見ることはできるんだよな。


この現代においても、アフリカはまだ伝統的な生き方に誇りを持った民族たちの王国だ。



ここからさらにアフリカの深部に入っていけば、きっともっと色んな少数民族の暮らしに出会えるだろうな。


いやぁ、人間ってすげぇ。
























バスは途中土産物屋さんでトイレ休憩を挟みながら3時間ほどで国境に到着した。


バスを降りてまずはケニアの出国をスパッと終わらせる。



建物の周りには無数の物売りがひしめいていて、ボロいダンボールの箱に入れたジュースやスナックを持ってウロウロしている。




そんな中に鮮やかな服を着た民族の人たちもいる。




身体中にアクセサリーをジャラジャラつけており、これぞアフリカの民族ってオーラバリバリだ。


みんな手にそれらのアクセサリーをたっぷり持って回っている。手作りのアクセサリーをこうして国境を超える旅行者たちに売りに来てるんだろうな。






そんなおばちゃんたちが俺たちのほうにやってきて至近距離でアクセサリーを差し出してきた。


間近でおばちゃんの顔を見るとマジで圧倒されてしまう。



これ以上ないくらいに真っ黒な肌、髪の毛のない頭、そして耳がすごかった。



長年重いものを吊り下げてきたからか、肩につきそうなほどにびろーーーんと伸びた耳たぶには巨大な穴が開いており、拳くらいなら入ってしまうそうだ。


買いませんよとジェスチャーすると、おばちゃんたちはプイッとまたどこかに歩いて行った。



すげぇ…………同じ人間なんだよなぁ…………

まだまだ見聞が狭いわ…………













さぁケニアも出国したことだし、さっさとタンザニアに入国しようかと建物の外に出ようとしたところで、いきなり何かの爆発音が聞こえた。



結構近い距離だ!!




え!?なに!?

なんの音だ!?




そして窓の外を見てみて驚いた。



すぐそこの柵の反対側で何かが燃えて真っ黒い煙がモクモクと立ち昇っていた。





煙の周りにはものすごい数の人が集まっているのがここからでもわかり、なにやら歓声をあげて異様なほど盛り上がっている。



なんだよなんだよ……………

国境で黒煙あげて爆発音て…………なんかのデモか?



怖えなぁ……………





とにかくこんな危なそうなところからはさっさと抜けるのが1番だ。


早くバスに乗り込んでタンザニア側のイミグレーションに向かおう。



「ジャパニーズすまない、トラブルが発生してね、あっちのほうにタンザニア側のイミグレーションがあるから自分で歩いて行ってくれ。ここを真っ直ぐ行けばいいから。」



そう言って暴動が起きてる方向を指差すバスドライバーのおじさんの鼻からすっごい鼻毛出てる。




いや、死ねって言うんですか?


黒煙を囲んで奇声をあげてる人垣を越えてイミグレーションに行けと?


ウケるー、鼻毛すげーウケるー。







もうなんかテレビとかで見る機動隊が出動するようなレベルのデモの中を超ビビりながら歩いていく。




さすがに国境だから警察もたくさんいるだろうし何かあってもすぐ助けてもらえるはずだろうけど、まず警察もこの状況を止めないの?


ビクビクしながら人垣の中に入っていくと、チャイナ~!ニーハオ~!の嵐で、そうですそうですーアチョーですよーって愛想笑いしながら足早にイミグレーションオフィスにたどり着いた。



あー、もう怖いわ!!
















タンザニア側のイミグレーションに着いたらまずはポートヘルスの窓口へ。




このポートヘルスっていうもの。


感染病なんかの病気を水際で防ごうというもので、サーモグラフィーなどの特殊なカメラで渡航者を写し、病気にかかっていないかチェックするポイントだ。



たまに国境で見かけるものなんだけど、アフリカに入ってからはどこの国境でも必ず設置されている。





このタンザニアイミグレーションでも1人1人個室に入ってカメラチェックが行われ、さらにイエローフィーバー、黄熱病の予防接種を受けた証明書であるイエローカードの提示が必須になってる。



なんの予防接種も持たずに日本を出た俺だけど、前回のトルコで無料で黄熱病ワクチンだけは打ってもらったので問題なし。


いやー、あの時のイエローカードが役に立つ国に来ることになるとは。



カンちゃんも黄熱病は4年前にケニアに行った時打ってるのでバッチリだ。













そこから横にスライドしてパスポートコントロール。


ここにパスポートと入国カードを提出したらビザの支払い用紙をもらえるので、一旦外に出て銀行窓口で用紙と50アメリカドルを支払ってビザゲット。


そしてパスポートコントロール窓口に戻ればタンザニア入国スタンプゲットだ。



いやぁ…………それにしてもアフリカはどの国もビザ代が高い……………




















スタンプまでの手順がなかなかややこしくて待ち時間も多く、この国境だけで1時間半くらいかかってしまい、ようやくバスに乗って出発。








そして1時間半ほどでやっとこさアルーシャに到着した。


バスはなんかわからない町外れのレストランみたいなところに止まった。





バスを降りようとするともうとんでもない客引きの嵐!!




オラアアアアアアア!!!そいつら俺のカモオオオオオ!!!嘘をつき倒してどうにかして俺のタクシーに乗せて金巻き上げるうううう!!!!という意気込みを顔中にみなぎらせた黒人男性たちがバスを取り囲んでいて、マジでゾンビ映画でゾンビに車を取り囲まれたときのあれ!!!



こんな中、降りたくない!!!!






しかし到着したんだから降りないといけないので、意を決してバスを出るんだけど、もう入り口のところに男たちが密集しすぎてて、なんか結婚式で参列者が手をつないでトンネルを作ってそれを新郎新婦がくぐっていくみたいなあの状況で車を降りる俺とカンちゃん新婚!!!


お祝いありがとう!!




「キャアアアアアアア!!!!スーパーカモが来たあああああああ!!!!」



「さぁ今から騙すぜベイベー!!」



「ホテルホテル!!タクシータクシー!!マイブラザー!!マイシスター!!」



「俺はいいホテルを知ってる!!そこまでタクシーで連れていく!!さぁ行こう!!」




「ぎゃああああああああ!!!!うぜえええええええええええ!!!!!」




発狂しそうになりながら客引きのたちから逃げようとしてもどこまでもついてくる男たち!!!


マジでウザすぎる!!



ていうかここどこ!?!?

ここってバスターミナルなのか!?



俺たちはこれからイリンガというタンザニア中央部にある小さな田舎町を目指す。

ナイロビみたいな大都会は治安も悪くて気が休まらないので、どこか静かな田舎でのんびり過ごしたい。




ここアルーシャはセレンゲティ国立公園や、世界遺産のンゴロンゴロ国立公園、キリマンジャロ登山などの拠点となる町なので観光客も多いところ。


おかげで客引きがアグレッシブ!!

さっさとイリンガまで行ってしまいたい!!!




「マイシスター!!マイブラザー!!これからどこに行くんだ!?キリマンジャロか!?サファリか!?ホテルマジいいとこ知ってるから連れて行くし!」



「僕らイリンガに行くんです。」



「イリンガ!!ふおおおおおお!!イリンガに行くならまずバスターミナルまで行かないといけない!!バスターミナル、超遠い、俺、タクシー、乗せてく、タンザニア人、嘘つきます。」



「バスターミナルまでいくらですか?」



「10ドルでござりまする。」



「さようなら。」



「嘘!!5ドルでいいから!!5ドルううううう!!!!」




というコントを繰り広げながら男たちを引き連れてぞろぞろぞろぞろと逃げ回っていると、さっきまで乗ってきたバスが、お前たちバスターミナルまで行くなら乗せてくぞーと言ってくれた。


おお!!ありがたい!!
さすが25ドルも払っただけのことはある!!



チッ!!余計なことしやがって!!と客引きたちがキレてる中バスに乗り込むと、スタッフのラスタマン丸出しのおじさんが、バスターミナルに行けばいいのか?と聞いてきた。




「はい、出来ればこのままイリンガに行きたいです。夜行バスとかで行けたらいいんですけど。」



「そうか、でもイリンガ行きは夜行バスはないんだ。明日の朝6時のやつしかない。12時間くらいかかるから、向こうに着くのは18時くらいだ。だから今夜は宿に泊まらないといけないよ。」




え!マジか!!



夜行バスないのかよー……………

もうさっさと移動してしまいたかったのに、ここで1泊しないとどうにもならんのか。



まぁこのバス会社のおじさんが言うんなら間違いないか。














おじさんはとても親切になんでも教えてくれ、入国したての俺たちのために換金所の前でバスを止めてくれ、まずそこでタンザニアシリングをゲット。



そこから明日のチケットを買うためにバスターミナルに行ったんだけど、ヒョウ!!アジア人という名のカモ!!と群がってくる客引きたちをおじさんが全部対処してくれるのですごく助かる。


客引きたちも地元の人と一緒だとサッと身を引いてくれる。




そしてアルーシャエクスプレスというバス会社のボロボロのオフィスで、明日の朝6時発のイリンガ行きチケットをゲット。
1人38000タンザニアシリング、1900円。




結構するんだなぁ。まぁ12時間くらいかかるみたいだからそんなもんか。







「宿はどうする?」



「どこか安いところ知ってますか?」



「よし、じゃあこっちだ。」



ラスタマンおじちゃんはカンちゃんの荷物を引いてくれ町を歩き、安宿まで連れて行ってくれた。





めっちゃ助かった。


換金もバスチケットも安宿も、自分たちでやろうと思ったらめっちゃ大変だったはず。


ラスタマンおじちゃんに5000タンザニアシリング、250円を渡すと笑顔で胸に手を当てて礼をし、サッと帰って行った。



おじちゃんありがとう!







連れて行ってくれた宿はキリマンジャロビラという安宿。


個室で35000タンザニアシリング。1750円。



んー、ネットでも少し調べていたけどこれが最安レベルなんだよな。

アフリカって意外とそんなに安くない。


まぁせっかくだからこのアルーシャの町を探検してみるか。
















というわけで町を探検。






















いやー、アフリカ感満載だなぁ。


先進都市のナイロビとは違い、ここではアフリカンな服を着た人たちが多くて、田舎ではやっぱり昔ながらのアフリカの姿が残っているみたい。



このローカル感にワクワクしてくる!!





でもアフリカご飯疲れたのでパスタ!!









調子乗ってるうううううえ!!!



めっちゃいいとこ来てしまった…………こういうところにしか洋食ってないんだもん。


でも安いけど。どっちも8000タンザニアシリング。400円。






「前はこんなところでご飯食べなかったなー。私昔はやっぱり旅してるなら現地のもの食べるべき、せっかくここまで来てるのにもったいないって思ってたなー。でも今は食べたいもの食べたい。」



「そうだねー、俺も前は海外まで来て日本食とか食べんでいいやんって思ってたけど、食べたいもんは食べたいもんね。毎日ウガリとマトンだったら気がおかしくなるよ。」




こうやって食べ物とか旅に対する考え方、スタンスが合うことってすごく大事だよなぁ。

カンちゃんいつも一緒にいてくれてありがとう。












それから町をぶらぶらしていたらローカルマーケットを見つけたので入ってみることにした。


おお………入り口から半端じゃないオーラバリバリだ…………


























みんな汚れた地面に野菜を並べており、砂埃をかぶって衛生観念なんか皆無。


でも野菜も売ってる人たちの服装も全部カラフルで見ててワクワクしてくる。



「チナ!!チーナ!!カモン!!」



「チナ~!!カリブゥ~!!」




足を踏みれた瞬間、チナの嵐で、みんな口を揃えてチナチナと連呼してくる。


カリブというのはスワヒリ語のようこそ。


ジャパンだよと言うと、ヒャヒャヒャ~!!と大爆笑しており、アットホームな感じで治安の悪さは感じない。



















「チナ!!写真を撮りたいだろ?!俺がマーケットの中を案内してあげるよ!!たくさん写真を撮ってナイスメモリーゲットだぜ!!カモン!!」



若い兄ちゃんがそう言ってガイドを申し出てくるけど、別に俺たちだけでも回れそうなので丁重にお断り。


しつこくつきまとってきて、しばらく後を尾行してくるけど、行ったり来たりしてまいてから散策スタート。


いらねぇよ!!なんて乱暴に断るのは絶対めよう。







それにしても半端じゃない。

年季というか、最初からこんな作りであろうボロボロの骨組みにトタンとシートを引っ掛けただけの迷路の中をさまよい歩いていく。



エリアごとに品物が分かれており、野菜エリア、豆エリア、お米エリア、肉エリア、魚エリア、荒物エリアなどなど、本当にここに来れば全てのものが手に入る。

























薄暗い迷路をあっちに行きこっちに行き、面白そうな物が売られていたら足を止め、チナチナ!!と呼び止められ、すごく楽しい。



サファリに行くのもザ・アフリカだけど、こうした地元のローカルマーケットもこれぞアフリカって風景のど真ん中だ。



黒い肌、白い歯、カラフルな衣装、このネットリした活気こそが人々の生活の中心。

























どこまで続いてるんだ?っていうほど広大な迷路になってるマーケットの中をどんどん奥へ奥へと進んでいくと、パッと視界が開け、すごい光景が飛び込んできた。










さっきまでのセントラルマーケットは汚れてるとはいえまだコンクリート作りの建物だったけど、今度は土の地面の広場にまるでスラムのようなスーパーローカルなマーケットが広がっていた。



ズバアアアアア!!とトタン屋根が密集しており、あの中にどんなすさまじい迷路が広がっているのか震えがくるほど。



広場の地面では所狭しと様々な品物が売られており、この迷い込んできたアジア人を人々は好奇の目でジロジロと舐め回すように見てくる。



こりゃすげぇわ。























すると、そんなスーパーローカルマーケットの真ん中で、なにやら人だかりができてるのを見つけた。


輪の中からマイクの声が聞こえてくる。



なにかの演説か?と回り込んで覗いてみると、そこでは1人の綺麗な服を着たおじさんがおり、マイクを持って何か喋っている。





おじさんの前には若い女の人がおり、なにやら虚ろな目をしてふらふらと体を揺らしている。


一見、なにかの催眠術みたいだ。




おじさんが言葉を発するたびに女の人は体を揺らし、目をつぶって気持ちよさそうに陶酔している。



周囲にいる人たちはそれを楽しそうに眺め、たまに歓声をあげたりもしていた。


なんだこれ?もしかして不思議な儀式的なものなのか?








おじさんの言葉が激しさを増していくと女の人も激しく体を揺さぶり始め、ついには暴れ出し、男たちが女の人の体をおさえる。


そしておじさんが大きい声を出すと、周りの観衆も叫び声を上げ、全員が手を空に振りかざす。




「オウオウオウ!!」



「オウオウオウ!!」



「オウオウオウ!!」



「イエエエエエエエ!!!!」




大歓声が広場に響き渡り、みんなものすごいハイになって立ち上がり、トランス状態になってる女の人に向かって叫びまくっている。



こ、怖え!!なにこれ!!



そして盛り上がりが最高潮に達したところで女の人は糸が切れたみたいにドシャっと地面にへたり込んで動かなくなった。



まるで何かを成し遂げたみたいに観衆から拍手が巻き起こり、おじさんは手を上げてそれに応えている。



えええ、なんか悪魔祓い的なものなのか?
女の人に変なものが憑いてたとか?


それにしてはみんな笑顔でほのぼのとしている。




アフリカすげぇ………














すると一仕事終えたマイクのおじさん、なにやら俺たちのほうを見ている。

まるで獲物を見つけたかのようにジーッとこっちを見ている。



え?なに?やめてよ、俺たちただの善良な旅行者ですから別に変な悪魔とか取り憑いてませんよ………?




「ハイ、チナ、こっちにおいで。みなさん!!彼らをこちらに呼びたいと思います!!」




マイクを持ったおじさんがそんなことを言うと人々から拍手と歓声が起こった。



ちょ!!やめてえええ!!!


俺多分トランスとか催眠術系のやつとか全然かからない体質だと思うから、本気でなんかされても、え?なんですか?ってキョトンとして、うわー冷めるこいつーって言われるだけですから!!




「さぁ、おいで、こっちだよ。」




おじさんが俺たちなところまで来てしまい、手を引かれて輪の中心に連れて行かれてしまった。




こ、こうなったらもう空気を読むしかない!!


空気を読んで、ハウウウ!!アイワズボーントゥラブユウウウ!!っていきなりフレディ降臨みたいな感じで胸毛を生やすしかない!!




「さぁ、チナ、私は君を愛してる。ジーザスは君を愛してるんだよ。」



「ハウウウウウ!!!そうなんです!!僕も男が好きで仕方ないんですよ!!ママ~~~~ル~ルルル~~~~!!って!!え?ジーザス?」



「そうだよ。私たちはクリスチャンだからね。ここにいる人たちはみんな君たちを愛している。何も心配いらない。君たちの好きなように見て回るといいよ。」




ただのクリスチャンの神父さんやし!!


やってることがハードすぎたから分からんかったわ!!




「さぁチナ、君たちもハイになりたいかい?」



「え!や、やめときます!」



「そうか、ではタンザニア旅行を楽しんでな。ありがとう。」



「ヒューヒュー!!」



「チナチナー!!」




ビビりながらも歓声の中でみんなに笑顔で会釈をして輪から抜け出した。



ハイになりたいかい?って怖いよ…………


アフリカすげぇなぁ…………















でもそんなおじさんのクリスチャンらしい愛に溢れた言葉を聞くことができて安心し、それからトタン屋根のスーパーカオスマーケットの中を探検した。





向こうにあった新しいマーケットとは違い、足元は全部土の地面でところどころ水たまりがあってぐちょぐちょで、歩きにくくてしょうがない。



日本の戦後ももしかしたらこんな風にズタボロだったのかなぁと思いながらそのジメジメした迷路の中を歩き回った。







この靴屋さん、永久に対を探し出せなさそう……………











そんなに危ない雰囲気ではなかったけどやっぱり結構ハラハラしてしまい、マーケットの迷路を抜け出した時にはどっと疲れてしまった。



一息つきたくて少し良さげなカフェに入りカプチーノを注文。カンちゃんはローカルティーを頼んだ。



一体どんなアフリカンクオリティのコーヒーが出てくるのかなと思ったら、意外にもすごくちゃんとしたカプチーノが出てきた。





味も………あ、美味しいな。うん、すごく美味しい。





カンちゃんが注文したローカルティーはたくさんのマサラが入ったハーブミルクティーで、生姜が効いててすごく美味しい。



値段はカプチーノが3500タンザニアシリング、175円。

ローカルティーは1500タンザニアシリング、75円。













いやぁ、アフリカすげえ。


ナイロビの大都会スタートだったから、アフリカも結構進んでるんだなって感覚だったけど、やっぱり田舎に行けばこうしたローカルな風景を当たり前に見ることができる。



民族衣装と、安い物価、昔ながらのマーケットの風景。


建物は全部ボロボロだけど、濃厚な生活感が満ちていて、アフリカに生きる人間の素顔を見ることができる。




面白いなぁ。


この広大なアフリカ大陸にどれほどの人たちが暮らし、町があり、独特な風習が残っているんだろう。


小さな村や集落、少数民族たちのエリアには、想像を超える人間の暮らしがあるはず。







今回俺たちはサファリとかキリマンジャロとかのアトラクションには参加する予定はない。


絶景や大自然を見るためではなく、ただアフリカの町を巡り、人々の暮らしを見て回るだけで色んなことを感じられると思う。




今日、ローカルマーケットを見てみて、本当に実感した。


アフリカの景色は、どこを切り取ってもアフリカにしかない。












コーヒーを飲み終え、宿に帰っていると、夕焼けの空にモスクのミナレットが立ち尽くしていた。


そのミナレットからアザーンが流れだし、ピンク色の夕焼け空に染み渡る。



あー、アフリカすげぇ。


こりゃハマる人の気持ちわかるわ。










~~~~~~~~~~~~~~~~~~


フィンランドのホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!


サウナ入りてええええ!!!!アフリカのバスの灼熱サウナとかマジ勘弁してくれえええええ!!!!


どうもありがとうございます!!

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