スポンサーリンク 本当に幸せだったらくだらん批判とか気にならない 2016/11/29 2016/09/07~オーストリア②, ■彼女と世界二周目■ 2016年11月14日(月曜日)【オーストリア】 ザルツブルク最近お父さんは観る映画にSAからCまでの評価をつけているらしい。SA、S、AA、A、といった具合だそう。もう評論家やな。うちはお父さんもお母さんも映画マニアで、相当の数の映画を見てる。俺もその影響で、子供の頃から我が谷は緑なりきとかそんな映画を見ていた。映画はうちの家族の大事な共通の話題だ。ちなみに最近観た中で唯一お父さんのSA評価をとったのは、お見送りの作法っていうイギリスの映画らしい。そんな2人なのでザルツブルクはもちろんサウンドオブミュージックの舞台。他にも歴史的な見所盛りだくさんだ。今回のオーストリア旅行で、多分2人に1番楽しんでもらえるであろうザルツブルク。きっちり案内して回るぞ。まずやってきたのは旧市街のメインストリート。ホコ天になっていて、狭い路地に無数のお店がズラリと並ぶこの町の中心地だ。どの建物もとても古めかしく、まんま中世にタイムスリップできるクオリティの高さ。建物の壁から歩道にせり出している鉄製の飾り看板もザルツブルクならではで見応えがある。それぞれにお店のモチーフがあり、あの看板はなんのお店かな?って想像するのも楽しい。そんなホコ天の通りの真ん中にひとつの建物がある。外観はなんてことはない普通のヨーロッパのアパート。あまりにも景色と一体化していて、知らない人は間違いなくそのまま通り過ぎてしまうはず。ここがモーツァルトの生家だと知らずに。もちろん俺も4年前、綺麗に素通りした。「へー、ここがねぇー、じゃあこの階段をモーツァルトも登ってたっちゃろか?」「そうだろうねぇ。」「うーん、案内書はあるけど英語じゃからひとつもわからんねぇ。これなんて書いてあるとね?」モーツァルトがこの家で生まれ、5歳でピアノとバイオリンを弾きこなし、天才としてヨーロッパ中で公演を行い、35歳で死ぬまでの生涯ことが建物の3フロアーを使って展示されていた。直筆の手紙や五線譜、所持品などもあり、こうした博物館好きにはなかなか面白い内容。入場料は1人10ユーロ。1200円。いやー!!音楽やってる者としてここに来れて!!!……………まぁ別にそんなに嬉しくはないか。クラシックほとんど聞かないし。エルビスのグレイスランド行ったときは吐くほど興奮したけど。ちなみにモーツァルトの生家は館内写真禁止。次にザルツブルク大聖堂。立派な建造物に歴史大好きな2人も興味津々。昼ごはんはタイご飯でも食べようかと、目をつけていたタイ料理屋さんへ。イエローカレーとか大丈夫かなと思ったけど、案外気に入ったみたいだった。これで来年のタイ合流に乗り気になるかな?午後からはザルツブルクの観光のメインであるホーエンザルツブルグ城へ。かなり広い城郭が当時の姿をとどめており、その保存状態はヨーロッパでも屈指のものらしい。山の上に壮大にそびえるその姿はまさにヨーロッパのロマンそのものだ。ここで寝たなぁ……………頭悪いなぁ……………内部は武器類や家具、食器など、様々な品の博物館になっているんだけど、1番面白かったのこれ。ちょ、ただのベルセルクやん!!!ここは拷問器具を展示する部屋。絶対ベルセルクの作者さん、ここ来てるわー。お城巡りが大好きなお父さんお母さんなので、じっくりと見て回っていたら結構いい時間になってしまった。観光のハイライトに、お城と町を見渡す展望スペースへ。お城の足元から裏山の遊歩道を歩いていくと、とても綺麗な展望スペースがある。崖の上にそびえるザルツブルク城、眼下に広がる平野の向こうには雪をかぶった山々が連なっている。展望スペースの周りには古い城壁が張り巡らされており、ここもまたお城の城郭の一部なのかもしれない。数百年前も、ここから見張り番なんかが町を見下ろしていたんだろうな。ほー、こりゃいいわー、と楽しそうに写真を撮っている2人を見ていると、もっと色んなところに連れて行きたくなる。アメリカも南米もニュージーランドも、中東もアフリカもアジアも、この世界には美しい場所がたくさんたくさんある。お父さんお母さんはもう60過ぎ。明るく元気ではあるけれど、現実として人生はもうそんなに長くは残されていない。できる限り、残りの時間を楽しんでもらいたい。最高の人生だったって言ってもらいたい。でも、それは俺のさじ加減で決められることではないけれど。2人には2人の幸せの基準があって、平凡な毎日とつつがない家族との時間こそが2人の求めるものかもしれない。俺がこうしたほうがいいはず、と勝手におせっかいをやくことではない。でもやっぱり息子として、できる限り2人を笑顔でいさせなきゃな。「うーん、どれがいいやろかー。わからんわー。」お父さんお母さんが職場やお友達に買ったお土産は定番のモーツァルトチョコやハルシュタットの岩塩。気の利いたオーストリア土産ってなんなんだろなぁ。ザッハトルテとか喜ばれるのかな。スワロフスキーはまぁ日本でもどこでも買えるし。ちなみに調べてみたところマナーっていうウェハースなんかがひとつ1.2ユーロとかでバラマキ土産にはオススメなんだそう。お父さんはゴルフ仲間にゴルフボール、そして酒好きの港町の男たちには白ワインを買った。1日中、観光で歩き回ってさすがに2人とも疲れているようだったので、今日はご飯をテイクアウトしてホテルの部屋でくつろぎながら食べることにした。今夜もお父さんがお気に入りになった中華料理を買って帰り、ホテルでテレビをつけながらゆっくりと晩ご飯を食べる。早いなぁ。あっという間にこれが家族3人旅の最後の夜か。明日、お父さんとお母さんは電車に乗ってドイツのミュンヘンへと向かう。そして、すでに親と別れているカンちゃんがウィーンから電車に乗ってザルツブルクまでやってくる予定だ。カンちゃんたちも家族4人でウィーン観光を満喫したようで、楽しそうなメールを毎日もらっていた。やっとカンちゃんと合流できる。でも入れ替わりで親とはバイバイ。いつまでもこうしているわけにはいかないのは分かってるけど、やっぱり寂しくなる。20歳の頃に日本一周に出発してからというもの、それからずーーーっと放浪の旅をしてきた。たまに宮崎には帰っていたけれど、基本1年中いろんなところをフラフラしていて、きっと2人には寂しい思いをさせてきたはず。親孝行は、親孝行をしたいと思った時点でそれが親孝行、という言葉も聞くけど、やっぱり出来るならば2人の笑顔を直接見たいもの。もう結婚もしたことだし、今回の旅が終わったらそうそう海外には行けなくなる。そうなったらこれからはできる限りお父さんお母さんと過ごす時間が作れたらいいな。いつも応援してくれてありがとうね。こんなに理解のある親の間に生まれてマジで幸せだよ。そして幸せといえばメールの数。フェイスブックにも、ラインにも、Gmailにもものすごい数のお祝いメールが届いている。たくさんの人にご祝儀をいただき、プレゼントをいただき、感動的なメッセージブックも作ってもらい、言葉にならないほどの感謝で胸が苦しくなる。今はこの親との時間を最優先したかったのでお礼の返事は明日お父さんたちと別れてからにしようと思っていたけど、これだけで何日かかるだろう。それに今はブログも一切手をつけていない。親との旅行中に日記なんか書いてる場合じゃない。今この時間をめいっぱい楽しまないと。明日からはまたカンちゃんとの日常に戻るので、それから一気にとりかかることになる。やることが尋常じゃないくらい溜まっているけど、でも、そのひとつひとつ全てが、かけがえのない大切なこと。結婚式って、カンちゃんという最愛の人への思いを誓う日ではあるけども、それと同時に今の自分がどれだけ多くの人たちに囲まれていて、どれだけ多くの人たちに支えられているのかを改めて知る日だと思った。それを知った時、半端ない、マジで半端ないほどの勇気がわいてくる。俺のこれまでは間違っていなかったんだって、これほど強く思える瞬間はなかった。愛する人がいて、大事な家族がいて、信頼できる仲間に囲まれている。何も怖くなくなる。この人生、最高だと思える。ネット上で俺のことを悪く言う人はたくさんいるけど、そんなのもう本当どうでもいい。結局、何か言われて気にするってのは自分に自信がないからだ。こんなにも愛する人たちに囲まれている今、人のアラを探して悪口言ったり、人の足を引っ張って気持ちよくなってる連中のことなんかまったくもって気にならない。まだやってるの?って思えてくる。それでいいの?愛する人を見つけようよ。もし愛する人がいるのにそんなことをやってるんだとしたら、もう救いようがないほど終わってるけど。まぁ俺が旅が好きなように、人の悪口を言うのが生き甲斐の人たちもいるんだからそれは人それぞれか。とは言っても俺もまだまだ未熟者だから、知らず知らずのうちに口にした言葉で人を傷つけてしまったりする。大切な人を失望させてしまうこともある。これからもっもっと人間的に成長していかないと。そして周りにいる大好きな人たちと、楽しく充実したお付き合いが出来ていけたらいいな。本当にみんなありがとう。あー、今世界でダントツ1番幸せ。さぁ、明日は久しぶりにカンちゃんに会えるぞ!!!!