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ホームレスという歌

2016年8月23日(火曜日)
【ドイツ】 リューベック





車の中にむわっとした空気が漂ってる。


暑くて寝転んだまま足でドアを開けると、涼しい夏の風が吹き込んでもう一度眠ろうとした。

懐かしいこの感覚。






20歳の頃に旅を始め、10年近く車で日本中を旅してきた。

車中泊は冬場は快適ではあるけど、夏場は本当にキツい。

太陽で熱されてサウナ状態になるので、とてもドアを閉めきって眠れない。

かといってエンジンをかけてエアコンをつけたらガソリンがかなりかかる。


なので窓を開けていると蚊に襲撃されてさらに眠れないという感じ。



日本の夏は暑い。

熱帯夜が続くと何日も寝不足になって、朝になってエアコンのきいてる図書館に行き、本を読んでるふりして眠っていたら職員さんに起こされるということをよくやってたなぁ。






あれは東北のどっか。

汗をかいて車から出て、時間潰しにそこらへんを歩いた。

地平線が赤く染まっていた夜を覚えている。






暑くて眠れずにぼんやり歩いた
真夜中のホームレスの話さ
夜空には明星がひとつ
橋を越えて埋立地のほうへ

夜が壊れていくよ
石油工場のむこう
赤くなる 赤くなる 赤くなる

暑くて眠れないこんな夜には
誰ともわかり合いたくないんだ
ノスタルジアは夜の砂鉄
静かに静かにまとわりついて

夜が壊れていくよ
可愛い女の子の恥じらいが
赤くなる 赤くなる 赤くなる

コールタールの海 明星はいまだ高く
南行きのトラックに飛び乗って

夜が壊れていくよ
石油工場のむこう
赤くなる 赤くなる 赤くなる







28歳の頃に作ったホームレスっていうめっちゃ好きな歌。

開放感を出したくてオープンチューニングにして、ほとんど弦を押さえないように弾くとすごく気持ちが入る。



あの孤独な明け方の感覚は、今同じ車中泊の旅をしていても味わうことはできない。

遠い思い出の色は、その時その時の感情のひだだ。


今はまた新しい思い出を作って、いつか振り返ったときに全然違う感覚を呼び起こしてくれるはず。



まぁ、ドイツ北部の夏の日差しは日本みたいにエグくはないから眠れないなんてこともないんだけどね。




「あちー。あちーなぁ。」



カンちゃんが寝袋を蹴っ飛ばしてゴロゴロ転がってくっついてくる。

本当子供みたいで可愛いなぁ。

カンちゃんが車中泊なんて考えられない!!とか言う女の子じゃなくてよかった。


















今日もリューベックのショッピングストリートでギターを鳴らす。

たくさんの人が拍手をくれ、嬉しい言葉をかけてくれてコインを入れてくれる。























聖書をくばるおじさんにもらった。














後半は場所を変えてやったんだけど、今日はいつもより路上パフォーマーが多くて場所とりが難しく、観光ポイントであるマリエン広場の真ん前で強引に演奏したんどけど、まぁ観光客まみれでなかなか足が止まらない。











中国人写真撮りすぎ。

でもなんかそんなのも微笑ましく思えてくる。



最後のほうになって調子が上がってきて声が出るようになると、それに合わせて人の反応も変わる。




































ポイポイとコインが入り、CDも売れ、日本人観光客の人も1組声をかけてくれ、順調に歌い、最終的にはそこそこのあがりになった。


今日は3時間で190ユーロ。21500円。




お世話になったワイファイサクサクのカフェ。






























車に戻ってお世話になった駐車場から出た。





美しい中世の町が夕日を浴びて赤く染まっている。

石畳の隙間に埋まった悲しみの上をタイヤが走る。



いい町だったな。

またここに戻ることがこの人生のうちにあるだろうか。

そんな町をこれからどれだけ通り過ぎていくんだろう。













シャワーを浴びたくて郊外にあったキャンプ場に行って、レセプションでシャワー浴びられますか?と聞いてみた。











するとここはトークン制のシャワーで、すぐに機械に投入するコインを売ってくれた。


値段はなんとコイン1枚が5分で0.5ユーロ。10分で113円!!安すぎる!!!!


ノルウェーでは10分浴びようと思ったら最低でも500円はしてた。


ただドイツは北欧みたいに無数にキャンプ場があるわけではないので、シャワー問題だけはなんとかしていかないといけないな。

















さっぱりしてリューベックの町を抜け出す。

太陽が沈み、夜になり、その中の一本道を走っていく。

まるで夜空に続いているかのように牧歌的な道。


ここはドイツの田舎道。

誰かの愛する故郷。誰かの捨てた故郷。




昔、どこに行けば何をすればより良い人生と言えるんだろうって思ってた。

そんなこと今も分からんよなぁ。


何をすればいいかわかってる人生なんかひとつも存在しないはず。

だから迷って、その迷いが美しいんだ。





夜空の明星はいまだ高く

俺を導くのかどうなのか



明日はどこに行こうかな。
楽しい日になるといいな。



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