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抹茶とサーモンと八代亜紀

2016年8月5日(金曜日)
【フィンランド】 オウル






今日も朝から最高の天気だった。

車から出て背伸びした。



週間予報ではずーーーっと雨って書いているし、なんなら今日も午後から雷雨って出ているけど雨が降りそうな気配はまったくない。


よっしゃ、今日も気合い入れていくぞ。









まず午前中は駐車場で日記書きとネット作業。

前回も驚いたことなんだけど、このオウルにはシティーワイファイが飛んでおり、町中だったらだいたいどこにいてもネットが繋がる。

この寝床の車の中でもだ。



常にケータイがオンラインってのは、逆になんだか違和感があって落ち着かないけど、おかげでメールはすぐに返すことができる。


本当、オウルはパーフェクトな町だ。
















しばらく作業してから昼前に町に向かうと、今日もたくさんの人がショッピングストリートを歩いていた。




うー、気合いが入る!!!





はやる気持ちをおさえてまず向かったのは楽器屋さん。

そしてロバニエミで見つけられなかったホーナーのキーAのハープをゲット!!よっしゃ!!ブルース向きの枯れたやつ!!

値段は40ユーロ!!4500円!!日本よりちょい高!!





音程が不安定になっていた1番よく使うGのハープも替えのやつをおろしたし、朝、弦も張り替えた。


さらに路上でCDを販売するときのCD立てもこの前買ったので、もう万全!!


万全の態勢すぎる!!!!









そして気合いを入れるためにちょっと贅沢なお昼ご飯へ!!

やってきたのは目をつけていたタイ料理屋さん!!





ここはビュッフェが11ユーロ、1300円で食べられるようで、俺もカンちゃんもタイ料理が大好きなので今日絶対来ようねって決めていたのだ。




そしてそしての…………………………















神々の食卓。






「ヌフゥッ!!!!…………ウゥ!!!…………生きてて………よかっアフゥ!!!!!」




「うまうまうまうまうまうまうまうまうまうまうますぎるううううううううううううえ!!!!!!」




マジでマジで最近食べた料理で1番美味しかった。
一口ごとに驚愕しながら2人でパクパク食べた。


もうなんなの?遺跡いっぱいあるし象乗るし飯死ぬほど美味しいし物価安いし人はすぐ微笑むし宿でお金盗むし、タイ人飴と鞭ひどい!!!!ひどすぎる!!!!




「あああああ!!!お腹がいっぱいになっていくのが悔しい!!!いつまででも食べ続けたい!!」



「パクチーとイエローカレーとレモングラスとあれとあれとあれがもうタイ!!!タイ行きたいいいいいいい!!!!」




そしていつものように隣で食べてるフィンランド人の3分の1くらいしか食べられずに胃袋爆発1秒前。



ううう…………もっと食べたかった…………


タイに行ったらいっぱい美味しいの食べてやる!!!!!





















「神田さん…………僕もう………うぷっ………動けない………もう食べられないよぉ。」



「こ、こんなにお腹いっぱいになったの…………久しぶりです………もう食べられないよぉ。」



2人して胃袋を極限まで刺激しないようにそろりそろりと歩き、路上場所の石段にやってきてギターを取り出し、スタンドバイミーを歌おうとして、ウェンザナイ♫のウェのところでウェェエエ!!ってなって、とりあえず休憩。


お、落ち着こう……………


































今日も路上は絶好調。

人だかりと拍手とコインの連鎖で、ありがとうを言いすぎて曲が進められないくらい。


よほど日本人が珍しいのか、それともやはり日本人が好きなのか、すごくたくさんの人が話しかけてきてくれ、そして日本語を勉強している若者の数もめっちゃ多い。



CDも結構売れる。

ノルウェーではみんな路上のチップだけで終わっていたのが、ここではしばらく歌を聴いてくれていた人はなかなかの確率で買っていってくれる。

値段は10ユーロに設定している。


ドイツを思い出すこの感覚。なんだかすごく相性が良いように感じてしまう。






そんな時、1人の自転車に乗った兄さんが立ち止まり、しばらくして自転車を降りて近づいてきて話しかけてきた。


俺は歌っていたので話せなかったけど、そんな時のカンちゃん。

ちゃんと対応してくれるのがすごく助かる。


兄さんは少し日本語が話せ、やはり日本のことが大好きな人だった。



大きい体格にヒゲが生えており、笑顔が熊さんのぬいぐるみみたいに可愛らしい。

ピースフルなオーラが身体中から出ている素敵な男の人だった。


兄さんはちょっとカンちゃんと話をして去っていった。






少し残念だった。

最近路上をしていても、そこでお喋りをしたりフェイスブックを交換するようなことは毎回のようにあるけど、そこからうち来ないか!?とか飲みいこうぜ!!みたいな面白い展開に発展していない。


やっぱりカンちゃんと2人だと現地の人とのコミュニケーションが減ってしまうので仕方ないことだけど、そろそろ友達が欲しいなぁとは思っていた。


さっきの兄さんなんて最高に素敵そうな人だったので良い友達になれそうだったんだけどな。































それからも歌い続け、人々の反応が良すぎて楽しすぎる路上だったんだけど、しばらくしてパッとギターケースに何かが入った。


それはお金ではなく手紙みたいなものだった。



バッドオリガミ、とアルファベットで書いてある。




顔を上げるとさっきの熊さんがいた。








「ハーイ!さっきは歌ってたから話しかけられなかったんだ!!だから今カフェに行ってこの手紙を書いて来たんだけど、もし2人が今夜泊まるところがなかったら良かったらうちに来ないかい?そんなに大きなところじゃないけど、ベッドもあるからさ!!僕はユッカっていうんだ!!床みたいだろ!」




ぬおおおおおおおおお!!!!!

きたあああああああああ!!!!!





「マジで!!?俺たち車で寝てるんだけど、シャワーがなくて困ってたんだよ!!」



「オッケーだよ!!シャワー浴びまくりだぜ!!今夜はどうする?どんな予定?」



「えーっと、今日は金曜日だから夜まで歌いたいんだけど、だいたい何時が賑わう時間なの?」



「だいたい23時だね!!バーは朝の4時まで開いてるよ!!もち2人が歌いたいなら何時でもかまわないよ!!」



「うん!!もうやめる!!」



「え?いいのかい?」



「だってこんな素敵な出会い、なかなかないもん!!ユッカはお酒は好き?もしよかったらみんなで飲もうよ!!」



「スーパーグッド!!クールだぜ!!人生1回きり!!日本人がうちに来るなんてマジ嬉しいよ!!今夜は楽しもう!!」




一瞬で意気投合しトントン拍子で話が進み、早速ユッカの家に遊びに行くことになった。


友達欲しいって言ってた矢先にこれだもん!!カンちゃんも、すごいね!!って喜んでいる。

お泊まりするとしても、この愛に溢れた笑顔のユッカなら間違いなく安心だ。


今日のあがりは3時間半で355ユーロ、4万円。













車に戻りながらユッカとずっとお喋りした。

ユッカは学生のころに日本に交換留学生として行っていたらしく、熊本の高専に通っていたそう。


その時の経験が元で日本のことが大好きになり、今も日本にたくさんの友達がいるんだそうだ。


ユッカに優しくしてくれた熊本のみんなに心から感謝。





阿蘇とかマジヤバイよね!!ってユッカと盛り上がりながら最初にスーパーマーケットに行き、晩ご飯の食材を買った。

ユッカがフィンランドの伝統料理を作ってあげるよ!っていうので、俺たちも生姜焼きを作ることにした。


そしてビールを大量に買い込んだら、カンちゃんには後ろで縮こまってもらって3人で車に乗り込みユッカの家にやってきた。




「僕は今学校の先生をやってるんだ。だからここは学校の寮みたいなところなんだ。ジェイルみたいだろ!!ははは!」



確かにめっちゃ無機質な建物で、中も何の飾り気もない。ドアが並んでいるだけ。







ユッカの部屋は男1人の雑然とした感じだった。

壁には日本のアニメのポスターが貼ってあって、よほど日本のことが好きみたいだ。



「とりあえずシャワー浴びて来なよ!!そして飲もうぜ!!自分の家みたいにゲットコンフォトブル!!」






久しぶりのシャワーで身体中すみずみまで洗いまくってヒゲもそり、めっちゃさっぱりしたところで、3人で中庭に出た。


そこにはテーブルベンチがあり、夕焼けの空の下で乾杯という贅沢シチュエーション。

北欧人は本当すぐ外で食事するよなぁ。



「これ、フィンランドではよく食べられるものなんだよ。黒パンにバターを塗って、その上に少しスモークした生サーモンを乗せて最後にキュウリを乗っける。フィンランドバージョンのお寿司だよ!!」








これめっちゃ美味い!!

黒パンの酸味とバターの甘み、サーモンの塩気とキュウリの歯触り。

簡単な料理のはずなのにすごく美味しくて、カンちゃんに日本でも作って!ってお願いした。






それからビールを飲みながら色んな話をした。



やっぱりフィンランド人はサウナが大好きで、よくアロマを使ったりもするんだそう。

日本で大衆浴場とかスッポンポンになるの大丈夫だった?と聞くと、そこはさすがにサウナ文化のフィンランド。

他の人と裸でお風呂に入るのは慣れっこみたいだ。

逆に水着を着てサウナに入るのは健康的ではないし、他の人の迷惑になるそう。







物価の高いフィンランドだけど、実はワンユーロナイトなるものがよく行われているようで、他の国のハッピーアワーみたいな感じで、バーとかで飲み物が全部1ユーロになるんだそう。

これって別に特別なイベントではなく、平日だったら結構よくやってるんだそう。


日本の物価はめちゃくちゃ高いものもあるけど、めちゃくちゃ安いものもあるから、自分たちでチョイスすることができるよねというユッカ。


確かに。銀座の寿司屋しか知らない外国人がスシローに行ったら狂喜するだろな。










面白かったのが、フィンランドの国技。


日本は相撲だけど、フィンランドの国技はフィンランドベースボールってものだそう。


ほとんど普通の野球と同じなんだけど、まず塁を結ぶベースラインが左右対称ではなく歪んだ形をしており、さらにピッチャーすごい。



横に立って、ただボールを上に投げ上げるだけ。

そして落ちてきたボールを相手側のバッターが打つ。



そう、よくバッティングの練習でコーチがスウィングのフォームをチェックする時にやってるボールトスのあれが正式なピッチングというわけ。




「えええ!?それ余裕すぎない!?ホームランですぎやろ!?それって変化球とかないの?」



「うーん、ボールをこう上に投げ上げるよね。そのボールが落ちてきて下のストライクエリアに入らなかったらボールになるんだよ。だからピッチャーは際どいところに落ちるように投げ上げるんだよね。そしてピッチャー側のチームはみんなで、ボール出るよー!!そのボール出るから打たないほうがいいよー!!って叫んでバッターを見送りさせる。そんなゲームだよ。」




何だそれ( ^ω^ )

微笑ましさしかないやんか。


でも考えたら野球だってどっかの国でやられていたスポーツが広まっただけで、もともとはマイナーなスポーツの一種だったんだろうな。


フィンランドベースボールが有名になってたら、日本でも大流行りだったかもしれない。

小学校の部活にカバディ部があったかもしれない。




世界中、国によって人気のスポーツって変わるから面白い。


ちなみにフィンランドで1番人気のあるスポーツはアイスホッケーらしい。











熊本にいたんなら佐世保にはいかなかった?あそこは白人の男をゲットしたい日本人の女の子たちがわんさか行くところだから簡単に彼女とか出来るはずだよって聞いたら、あそこはアメリカンのネイビーが失礼なことをしまくってるからそんな失礼な白人と同じように見られるのが嫌で行かなかったんだそう。


なるほどー、同じウェスタンピープルでもそういうのがあるんだなぁ。


アジア人もムスリムも、一部の悪い人のせいで同じくくりにされてしまうことは本当に悲しいことだよなぁ。











久しぶりにかなり酔っ払ってしまい、でもこれだけはなんとしても………と酔っ払いながら生姜焼きを作ったんだけど、ちょっとだけ塩を入れようとしたら、ズバーーーー!!っと雪崩のように袋から塩が出てきて、富山ブラックもびっくりの塩辛い生姜焼きが完成。






「すまんー!ユッカ!!これが日本の男の子が大好きな料理!!いやでもこれはしょっぱすぎ!!」



「うん!美味しいよ!!いやー、日本最高ー!!じゃあ僕からも2人に飲んでもらいたいものがあるんだ!!」




するといきなり湯のみと茶筅を出してきたユッカ。




フィンランド人、お茶を点てる。





織部やし!!抹茶とか久しぶりすぎる!!





ていうかなにこの味!!苦い!!なんでこんなの飲んでるの日本人!?いやもちろん日本人的には美味しいんだけど、外国で飲むと日本の文化、不思議すぎる!!




「フミすまん………今夜は時間がなくなってしまった。明日の朝にフィンランドの伝統料理作るから。」



「うん………そのほうがいいかな………そろそろ寝るわ……………」




何本飲んだかわからないくらいビールの缶をそこらへんに転がしてこの日はベッドに入った。



ユッカ、マジで楽しい夜をありがとう…………





とりあえず八代亜紀最高。









~~~~~~~~~~~~~~~~~~


小樽のホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!


今も小樽の飲み屋街には風鈴売りさんがいるのかなー。

あれは本当に風情があったなぁ。


どうもありがとうございます!!



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