スポンサーリンク スウェーデンのフェスティバルに遭遇 2016/8/8 2016/07/23~スウェーデン, ■彼女と世界二周目■ 2016年7月27日(水曜日)【スウェーデン】 ピーテオー3日目にしてもうすっかりスウェーデンの虜になっている俺とカンちゃん。ただスウェーデンは今週いっぱいで、来週からはフィンランドに入る予定だ。火曜日にフィンランドのロバニエミでブログの読者さんとお会いすることになっている。フィンランドの旦那さんとご結婚されて現地に在住されているかたで、なにやら現在そのかたの家に世界一周中の日本人バッグパッカーさんがお泊りしているらしく、そのかたも僕に会いたいと言ってくださっているよう。フィンランドは前回の世界一周で2ヶ国目に訪れた国で、とても思い入れがある。1ヶ国目だったロシアはビザを取るためにホテルとかを予約しておかないといけなかったのである程度の旅程ができていたけど、フィンランドからはまったくなんもなし。所持金が数千円という状況で、知り合いなんてもちろんいないし、あそこから野宿とヒッチハイクの本格的な旅がはじまった。手探りながら必死に外国の路上で歌い、お金を少しずつ稼ぎ、現地の人の家に泊まらせていただき始めたのもフィンランドからだ。大好きな人たちがたくさんいるフィンランド。どれだけの人たちに再会できるかな。というわけでスウェーデンは今週いっぱい。あと5日間。ここシェルレフテオーから北にはまだ程よい大きさの町が連なっているので、気ままに歌いながら北上していくとしよう。スウェーデンが今以上に俺たちのことを魅了してくれたら嬉しいなぁ。車のエンジンをかけ、お世話になった居心地のいい駐車場から走り出した。スウェーデンの幹線道路は森の中をひたすらにのびる一本道だった。制限速度はまさかの110キロ。こりゃ距離がのびる。高速道路みたいに町をバイパスでかわしていくので、風景はどこまでいっても森だけだ。とりあえずシャワーを浴びようかと、テキトーに見つけたキャンプ場に入ってみた。スウェーデンもノルウェーと同じようにどこにでもキャンプ場がある。道の奥にかなり広い敷地のキャンプ場があり、キャンピングカーが無数に並んでいた。相当規模がデカいところらしく、驚くことにプールやウォータースライダーなんて施設まであって家族連れが楽しそうに遊んでいた。こりゃもうちょっとしたリゾート施設だなぁと思いながらレセプションでシャワー借りられますか?と聞いてみた。「もちろんオーケーよ!この建物の奥にあるからね!」「ありがとうございます。いくらになりますか?」「フリーよ!!使っていいわ!!」なんなのスウェーデンンンンンんんんんんんんんん!!!!!シャワー無料ってなんなのおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!優しさの塊なの!?!国の皮をかぶった優しさなの!?おかげで広いシャワールームでゆっくり洗うことができた。いやぁスウェーデンもキャンプ場充実してるなぁ。今日は路上は休んでゆっくり町歩きとかネット作業とかしようかとカンちゃんと話しながら走っていたんだけど、道路がスンションスンション行くおかげで昼前には次の町であるピーテオーについた。シェルレフテオーからのピーテオー。面白い名前。もうちょっと上にはルーレオーがある。南にはウーメオー。オーって言いすぎ。町中に入ってくると、綺麗なハーバー沿いにたくさんの船が並んでおり、そこに大きなスーパーマーケットがふたつある。かなりデカい駐車場なんだけど、どちらもほぼ満車なくらいに混雑している。なんだなんだ?すごい賑やかな町だな。ひとまず近くにあった駐車場に車を止めて町を散策してみることにした。嬉しいことにこのピーテオーの駐車場はどこも無料でマックス3時間というシステムみたい。無料だけど、3時間しか止められませんよということ。3時間ごとに他の駐車場に移動していれば大丈夫って具合だ。ちなみにその3時間をどうやって測るかというと自己申告制だ。どの車のフロントガラスにもこんな時計の表示が設置してある。これでこの車は何時から止めましたよと針を合わせておくというシステムになる。俺らはこの時計マークを持ってないので、紙に手書きで、何時からです、と書いてダッシュボードに置いておいた。まぁ今日は休みのつもりだ。のんびり町歩きして、明日だけこのピーテオーで歌って週末にもう少し大きな町であるルーレオーでガッツリ歌うことにしよう。この町はどんな町なんだろうなぁ……………ん?あれなんだ?なんかちょこちょこ歩いてるけど……………もうスウェーデン好き。ハリネズミがそこら辺歩いてるってどんだけラブリーな国なんですか?いやっほう!「めっちゃ可愛いー!!!」「ちょこちょこ歩いてるううう!!!めっちゃ可愛いー!!!」「ていうかカンちゃん!!すっごい人がたくさんいる!!なんなの!?これヤバくない!!??」テンション上がり気味で町のホコ天にやってくると、細いいい感じのショッピングストリートにものすごい数の人々が歩いていた。さっきのスーパーの駐車場にしても、やっぱりこれって何かやってるんじゃないか?ホコ天をどんどん進んでいくと、道の両側に屋台が出ており、しかも通りの中心の広場には特設のステージが今まさに設営されているところで、これは完全にフェスティバルの様相だった。屋台の隙間にはジプシーのアコーディオン弾きもいるし、いたるところに会場ができており、椅子やテーブルが並べられており、とにかくすごい人出だ。「ぐおおおお!!これはやるしかないんじゃないですか!?」「でも休みじゃなくていいの?」「今まだお昼!!そしてこの最高すぎる雰囲気!!やらなかったら犯罪!!」というわけですぐに車にギターを取りに戻り、早いとこ腹ごしらえして路上を開始することに!!!えーっとどこかいいご飯屋さんはないかなぁとウロウロしていたらケバブ屋さんを発見した。なんとメイン料理に取り放題のサラダバーそれにコーヒーがつくランチが79クローナ、960円!!!ノルウェーだったら2000円はする!!!!そっこーでケバブを注文して出てきたのがこれ。デカすぎ。食えるわけねぇ。スウェーデン…………もうただのいい国なの?半分くらいしか食べられずそれは夕飯にとっておいて、ホコ天の少し端っこのほうの静かなあたりでギターを取り出す。チラチラと見ていく人たち。ふぅ、と深呼吸して歌い始めた。「いいぞー!!もっといい音楽を鳴らしてくれー!!」目の前の建物の上から声が飛ぶ。見上げるとバルコニーから上半身裸のオッちゃんがグラス片手に手を振っていた。ヨーロッパのショッピングストリートはだいたい1階がお店になっていて、上階はアパートで民家になっているパターンが多い。なので窓が全開になっていたりすると迷惑にならないかなって気を使いながら歌うんだけど、たまにこの現象が起こる。住民ウェルカムのパターン。通りに面したバルコニーに家の中から人が出てきて、みんな座って聴きながら拍手をしてくれる。ぐおおおおおお!!!!スウェーデン人ノリがよすぎる!!!!お金もガンガン入るし、家族連れが多いので子供たちが目の前であどけなく踊ってみんなが笑顔だ。お爺ちゃんお婆ちゃんもコインを入れてくれてカッコよくウィンクしてくれたり親指を立ててくれたり。地元の人に話を聞くと、どうやらこのフェスティバルは今日からスタートでこの日曜日まであるんだそうだ。するといきなり雨が降り出した。うわー!とカンちゃんと近くの軒下に隠れたんだけど、そこに目の前のアパートのお婆ちゃんが出てきて、俺たちに傘を渡してきた。「ええ?!大丈夫です!!」「いいの!持ってて!!素晴らしい演奏をありがとうね!!」しばらくして雨が止んでからも絶好調で、警備員さんもみんな笑顔だし、話しかけてきた人とお喋りしていたら、バルコニーから音楽プリーズ!!と明るい声が飛んできたりして、もうそこだけめちゃくちゃいい空気が流れていた。人通りは夕方のお店が閉まる時間になっても絶えることはなく、こいつはいつまででもできそうだ。もうちょっと頑張ってみるかと場所を変えようと荷物を片付けていると、明日も待ってるからなー!と手を振ってくれる人たち。ギターを持って歩き出せば、通りのアパートの窓から拍手が鳴り響き、見上げるとみんな笑顔で親指を立ててくれた。もう、嬉しくてたまらなかった。もう1ヶ所で1時間だけ演奏して今日は終了。あがりは前半が3時間で1478クローナ。後半が1時間で326クローナ。計22100円。スウェーデン、マジで路上ライブ天国。こんなにやりやすい国マジでなかなかない。ノルウェーはもちろん稼げる。フィヨルドなんかの見どころも多いので、大好きな国だけど、なんせ物価が尋常じゃないくらい高いのでゆっくり腰を据えることができない。それに比べてスウェーデンはノルウェーと同じくらい稼げるのに物価が半分だ。居心地がよすぎる。そしてなにより人の温かさ、なつこさ、ノリのよさ。スバールバルで会ったアズサさんが言ってた言葉を思い出す。島にクルーズ船がついたときにたくさんの北欧人が溢れるんだけど、その区別はすごく簡単。明るくて陽気な人はだいたいスウェーデン人だからねって。あの言葉を本当に実感している。荷物を車に置きに行き、それから手ぶらで散歩した。時間は21時だけど、もちろん空は昼間のように明るいままだ。ホコ天を歩いていると、なにやら向こうの方にチカチカしたものが見えたのでなんだろう?と思って脇道に入って裏手のほうに行ってみた。そこにはとんでもない光景が広がっていた。結構広めの車道が封鎖され、特設の移動遊園地が出来上がっているじゃないか。デカい絶叫マシンや子供用の電車、ゴーカート、巨大なUFOキャッチャー、ルーレットで景品がもらえるお店などが所狭しと並んで、こここそがまさにフェスティバルの中心会場だった。どのアトラクションからもヨーロッパらしく爆音のクラブミュージックがガンガンに流されており、で派手な電飾がギラギラにまたたいて、老いも若きも楽しそうに歩いている。広場の一角にはビアテントブースができており、その中ではイケイケの若者たちがお酒を飲みながら踊っている。すっげえ!!!!ヨーロッパのフェスティバル楽しい!!!!この前インドで行った同じようなフェスティバルのクオリティ!!あれなんだったの!?絶叫マシンから響き渡る叫び声、子供たちの笑い声、もう賑やかでしょうがない。しかもどれも40クローナ、500円とかで乗ることができるのも嬉しい。「カンちゃん!もうこのまま1週間いちゃう!?平日でこれなら週末とかヤバいんじゃない!?」「そうだね!!いいと思う!!」「そんで日曜日は休みにして絶叫マシン乗っちゃおうよ!!」「おしっこ漏れちゃう!!」今日はこの辺にして車でゆっくりビール飲もうかと駐車場に戻ってきた。昼間に混雑していた駐車場だけど、夜になったらさすがにガラガラになっている。このままここで寝ようかと端っこのほうに移動して寝床を作ろうとしているところだった。向こうの方からジープスのオッさんがやってきて、俺たちの横に止まっていた古ぼけたバンに入った。オッさんはアコーディオンを持っており、どうやらホコ天で演奏していたオッさんだ。オッさんはアコーディオンを車に置いたら今度はビニール袋を持ってまた町に歩いて行った。あれは空き缶を回収するビニール袋だ。スウェーデンでは空き缶が1クローナ、12円になるのでジープスのいい仕事になっている。駐車場を見渡してみると、端っこのほうにそうした古ぼけたバンが何台か止まっていた。どうやら今日町にわんさかいたジープスたちはみんなこの駐車場で寝泊まりしているようだった。「こりゃちょっと雰囲気悪いね。車上荒らしとか怖いな。」「そうだね。ここでは寝たくないね。」車上荒らしもそうだけど、カンちゃんがいるんだからなるべく危険は回避しないといけない。どこかいい寝床はないかなぁとハーバーのほうに車を回してみると、突端のほうにキャンプ場の看板が見えた。なんとなくそっちのほうに入っていくと、キャンプ場の周りにだだっ広い砂利の空き地が広がっており、そこにたくさんのキャンピングカーが止まっていた。お?ここってもしかして止めていいのか?と、キャンピングカーの外でテーブルを出してコーヒーを飲んでた人に聞いてみた。「あ、ここは無料のパーキングだよー。時間制限もないよー。」完璧。無料な上に3時間で移動とかの時間制限もなし。周りにはキャンピングカーの家族がほのぼのとお喋りしており平和そのもの。しかもすぐ横にはキャンプ場があるから好きなときにシャワーを浴びられる。そして仕事場のホコ天まで歩いて10分。途中には大きなスーパーマーケット。そして町中全体にフリーワイファイが飛んでいる。はい、週末まで滞在確定。もうスウェーデン、快適すぎる!!!!!!「スウェーデン最高やね!!」「ご飯が美味しくて嬉しい!!物価安いし人があったかいし!!大好きー!!」明日が楽しみだー!!!~~~~~~~~~~~~~~~~~~ゴールドコーストのホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!あの狂気のパーティーシティーで思いっきりはじけてしまってください!!どうもありがとうございます!!バンコクのホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!トムヤムクン食べたいなぁ。来年行くのが待ち遠しいです!!どうもありがとうございます!!グアムのホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!グアムとか今のところかけ離れすぎててイメージつかない!!ハワイとかそういうメジャーなところもきっと楽しいんだろうなぁ。どうもありがとうございます!!