スポンサーリンク スウェーデンいきなり好きすぎ 2016/8/4 2016/07/23~スウェーデン, ■彼女と世界二周目■ 2016年7月23日(土曜日)【ノルウェー】 ボーデ ~ 【スウェーデン】 アリエプローグノルウェー最後の日ーーーーーー!!!!スバールバルから始まってほぼ1ヶ月、周りに周ったこのノルウェーもとうとう最後の日が来ましたよ本部以蔵さん。なんか昨日知ったけど、この前たまたま行ったフィヨルドが天国の入り口みたいになってたプレーケストーレンっていう場所、あそこって死ぬまでに一度は行きたい絶景ランキングで世界1位になったことのある場所らしい。あれはなるわ。あれはマジでビビった。本当行っといてよかった……………もうマジで旅の巡り合わせは縁でしかない。たまたまやってたお祭り、たまたま行った町、たまたまレストランで隣に座ったおじさん、全て縁だ。自分で選んだ道の先にあるものではあるけど、でもやっぱり出会えることは巡り合わせなんだよなぁ。それを常に、たまたまだった、と思えるようでありたい。そうすれば縁はさらに輝きを増す気がする。今回もノルウェー、めちゃくちゃ楽しんだ!!今まで行った国で1番どこがよかった?って聞かれていつもノルウェーって答えていたけど、それは今でも変わらない。でもちょこっとだけ下がったかもな。いや、めちゃくちゃ楽しんだし楽しかったけど、車で回るとなんだか感じ方が変わる。バッグパッカー旅で得られる旅の喜びと車旅で得られる旅の喜びはかなり別物だ。前回のあの1人の心細い旅の孤独は、ノルウェーの荘厳な大自然の景色と良く合った。今回はカンちゃんと一緒だ。1人旅の喜び、カップル旅の喜び、どっちも素晴らしい。まだまだこれから新しい旅の喜びを探しに行くぞ。というわけでノルウェー最後の路上ぶちかますぞー!!!今日も今日で最高の青空の下、ホコ天のアーケードにやってきた。連日の青空は暑いくらいの日差しだ。タンクトップに半ズボンという夏の格好で歩いている人が多い。今日は土曜日なので町の感じはどんなだろうなと思っていたんだけど、早い時間はまだそんなにたくさんの人は歩いていない。そしてここ2日ずっといた南米のおじさんがやってる露店さんがいなくなっていた。おお、このタイミングで移動したの?せっかくの土曜日なのに。でもこれは俺にとっては嬉しいこと。南米のおじさんがいなくなったことで、路上が広々とし、俺が前回歌っていた広場の段差がガラ空きになっていた。ここはただでさえ音が響くこのアーケードの中でも特に響く場所。しかも相当目立つ。完璧。ノルウェー最後の土曜日にこの天気であの大好きなボーデ。マジ完璧。よっしゃ気合いで歌うぞ!!!そっからはもう楽しくて楽しくて仕方ない時間だった。昼過ぎになってわんさか人が出てきて、しかも今日はクルーズ船がついているようで、世界中からの観光客がアーケードに大挙し、まさに俺の独壇場。やればやるほどチップが舞い、外貨もバンバン入る。子供たちが前でキャッキャと踊り、おじさんたちも一緒に歌ってくれ、お店の人たちも笑顔で手をあげてくれる。マジでキリがないほど人通りがある。今日は土曜日なのでお店は全部16時に閉まるからそれまでが勝負だよと、隣でDVDを売ってるジョーおじさんに言われていたんだけど、16時でこの人がはけるのか?という勢いだ。しかし、今日は15時で終わる予定だった。15時で終わらないといけない。今日はウルトラ大事な用事が入っているのだ。そう、この日をどれほど待ち焦がれたか……………カンちゃんもソワソワしながら14時45分にはネット作業から戻ってきて、オシッコ我慢してる子みたいに落ち着きがない。最後にレットイットビーをもう若干カミ気味に歌い終えたら、大急ぎで荷物を片して周りのお世話になった人たちに挨拶して周り、ダッシュでアーケードを飛び出した!!あがりは2時間半で2401クローナ、2ユーロ、30スウェーデンクローナ、20チェコ、計30400円!!ハァハァ………………ついにこの日が……………この日が来てしまった………………あああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!ノルウェーサーモン様ああああああああああああああああああ!!!!!!物価が高すぎてほぼ外食しなかったこの1ヶ月間。マジで外で食べようと思ったらどんなに安いファストフードでも1000円超えてくるこの国なので、できる限りの節約をしてきた。だってレストランとか行ったらスターターで200クローナとかやもん!!2400円!!食えるわけねぇ!!この国のために買ってきた辛ラーメンやパスタは確かに美味しかったし不満はなかったけど、最後にノルウェーでサーモン食わんかったらこの国は出られん。そしてとうとうやってきた。スシビュッフェ!!!!!!!お1人様195クローナだバカ野郎!!!2400円!!!!最後くらい贅沢するぞおおおおおおお!!!!!本部以蔵強えええええ!!!!!あ、あれ?この気持ちなんだろう…………サーモンのお寿司を口に入れたときのこの優しい気持ちはなんだろう……………人類みな…………兄弟?え………今ならどんな批判メールにもイラつくことなく優しい返事が書けそうな気がする…………嘘、服ダサいとかお前の知ったこっちゃねぇし!!!ぐおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!! 美味しいよおおおおおおおおおおおお…………………………フィヨルド好きだよおおおおおおおおおお…………………………もっとサンマとかエンガワとか食べたいよおおおおおおおおおおおおお…………………………美味しいんだけどネタが少ない。サーモンとエビと、あとなんかわからん白身のやつの3種類。一応巻き寿司もあるけど、そっちは興味なし。あとお米が半分餅みたいににちゃにちゃ。まぁ海外のお寿司ってだいたいこんなお米だし、本当の美味しいやつ食べようと思ったら気合い入った日本人がやってる激高いところに行かないとダメなんだろうな。でもそれでももちろん美味しい!!!!めっちゃサーモン!!!!日本にいたらサーモンのお寿司とかそんなに食べないけど、ここはノルウェーだもん!!高くて高くて手が出せなかったノルウィージャンサーモンをしこたま吐くまで、いや、1発トイレでリバースかまして1回なかったことにして195クローナの設定後悔させるくらい食い散らかしてやるああああああああああああああああああ!!!!12カンが限界です。ふおうぁぅぅ…………少食のやつがビュッフェとか行ったらダメなんだよ……………でも本当に久しぶりにお寿司を堪能し、他のお肉とかも少し食べ、最後にコーヒーという優雅極まりないランチで大満足。これでもうノルウェーに思い残すことはない。フィヨルドも堪能、サーモンも堪能、路上も堪能したし、物価の高さも堪能したわ。ぶっちゃけ今回のノルウェーはそこまで稼ぐことはできなかった。路上に関してだったらドイツのほうが稼げると思う。物価もノルウェーの半分だし。下手したら3分の1だし。ビールめっちゃくちゃ美味しいし。そう考えたらドイツってバランスいいんだよなぁ。でも、ノルウェーに来たのは稼ぐためだけではない。あの大自然の絶景をもう一度カンちゃんと見て、前回の旅の孤独な思い出を見つけたかったというのもあった。マジで大満足だ。これほど車での車中泊の旅が似合う国は世界中そうない。ノルウェーマジでありがとう!!数日ぶりに車を走らせ、一路南へと戻る。こんなノルウェーらしい景色とももうおさらばか。そして先日行った北極圏のモニュメントがたっている高原の登り口あたりから、左に曲がる道がある。これがスウェーデンに向かう道だ。かなり細い山道で、くねくねと曲がりながら坂を登っていく。この辺りからスウェーデンに抜ける道はここしかないので交通量もありそうなものを、1日に数台くらいしか通らないんじゃないかという寂しい道だった。町も集落もなく、ただひたすらにさびれた峠道だ。忘れ去られた一本道が山の中にどこまでも伸びていた。しばらくすると、辺りの木が少なくなっていき、それも立ち枯れしている木が目立つ。白樺に似ているんだけど、幹がいびつに曲がっており、それが荒れた高地に散らばっている様子はどこか異様な風景だった。そんな荒涼とした大地の中を走っていると、一本道の向こうにポツリと何かの建物が見えた。ひと気がなく、静まり返っており、これが国境のカスタムとは思えないほどだった。北欧は北欧でやはりこれといった国境のイミグレーションもないまま越境できるようだった。ちょっとした空き地があったのでそこに車を止めて外に出てみると、静寂の中に小さな手つかずの川が流れていた。もうここはスウェーデンなんだな。その小さな川は音もなく流れており、ノルウェーから流れているのか、それともスウェーデンからノルウェー側に流れているのかわからないくらい穏やかだった。いい国境の道だ。昔はここも厳しいチェックがあったんだろうな。地図上の黒い線を越えたら風景がガラリと変わった。これまでのダイナミックなノルウェーの風景から、森と湖がフラットに広がる穏やかな自然へと様変わりした。山々も丸みがあって、フィヨルドの断崖絶壁なんてものは見当たらない。ただひたすらに静寂で、ノルウェーの静寂とはまた質が違った。ノルウェーの大自然にはみなぎる力があった。前にオスロのムンク博物館に行った時に、あのムンクの叫びは人がただ叫んでいるという意味ではなく、ノルウェーの大自然の叫びを表現しているものだという説明書きを見て、そういうことだったんだと思ったけど、確かにそれが感じられるようだった。このスウェーデンの森は叫びではなく、さざめきだけが支配している。もちろんこれはこれで綺麗なので、風景を堪能しながら車を飛ばしていく。そうして2時間もしたころだったか、小さな町に入ってきた。村って言ってもいいくらいの森と湖に囲まれた小さな小さな町。アリエプローグという町らしい。湖に沈む夕焼けに教会がひとつだけポツリと佇んでおり、その光景がとてもロマンチックだったので今日はここで眠ることにした。町の中の湖のほとりに小さなパーキングスペースを見つけて車を止めた。横にキャンピングカーが止まっていて、老夫婦が椅子を出して水辺で夕焼けを眺めている。買っておいたビールを取り出してカンちゃんと乾杯し、パソコンですべらない話をつけて寝る前のご褒美タイム。このままゆっくりして、動画が終わったら歯を磨いて眠る。のが、いつもの流れなんだけど今日は違った。動画を見ていると、車の外で何か音楽が聞こえている。すべらない話を止めて窓を開けると、どこか遠くからライブの音が聞こえた。こんな田舎でどこでやってるんだろう?と思った時、そういえばさっき町に入る入り口のところにキャンプ場があって、そこに何かののぼりが立っていたのを思い出した。あそこでやってるのかな。まぁでももう眠る態勢に入っていたし、面倒なのでまた動画を再生する。しかし、どうにも気になる。やっているライブの曲はどれも古典的なロックで、ゴキゲン系のやつだ。俺が好きなオールディーズばかり。なんかもうウズウズしてきてたまらなくなってきた。「カンちゃん……行かない?ライブ。」「え?でも………キャンプ場遠くなかった?」「のんびり歩こうよ。散歩がてら。スウェーデン初日だもん。面白い出会いがあるかもしれないし。」そう言って化粧も落として寝る気満々だったカンちゃんを連れ出して歩き出した。ひと気のない車道に出てゆっくりと歩いていく。町は23時の夕焼けに染まっていて、湖が真っ赤に染まっていた。その赤い光の中で教会の塔がシルエットを水面に映している。遠くで聞こえるライブの音が少しずつ近づいてきて思わず歩調が早まる。たまに通る車が俺たちのことを避けて、反対車線まではみ出して走り抜けていった。今まで見た夕焼けの中でも1番綺麗かもしれないなと思った。ため息が出るほど美しい宝石の色だった。30分くらいしてキャンプ場に着くと、そこにはハーレーダビッドソンのノボリがたっていた。なんかのイベントでやってるライブなのかなとキャンプ場に入っていくと、そこには無数のハーレーのバイクが止まっており、いかにもハーレー乗りですといったヒゲに革ジャンにタトゥーという分かりやすい人たちがたくさんいた。それもみんなおじさんおばさんだ。イージーライダー世代。敷地の奥に進んでいくと、どんどんライブの音が大きくなっていく。バッドムーンライジングからアイソーハースタンディングゼアー、それに続いてバーニングラブという完全なるおじさんおばさん世代ど真ん中のヒット曲のオンパレード。うーー!!テンション上がるわ!!!こんなスウェーデンの山の中のど田舎、その森の中にあるキャンプ場でこんなオールディーズのノリノリライブなんて親しみしか湧かない!!こりゃ楽しい出会いの予感!!!このままライブに突っ込んで行ってオッちゃんオバちゃんたちと仲良くなってビール飲みまくって、なんなら1曲歌うか?なんてことになって、いやぁ僕なんてそんな歌とか全然歌えないんですよテヘペロ!と遠慮がちにステージ上がって、まぁ気楽にやりなよというギターのおじさんの言葉にかぶせ気味でジョニーBグッドかましてやろうかな!!お!!会場が見えてきた!!小ぢんまりとしたステージが真ん中にあって、その周りにテントが並んで革ジャンタトゥーのボーントゥービーワイルドたちがたくさんいる!!よっしゃー!!突撃ー!!「ヘイガイズ、ここはハーレーのメンバーだけだぜ。」「へ、へー!!そうなんですか!!だったら大丈夫ですね!!いやぁ実は僕もハーレー持ってるんですよ!!ほらこうやって手袋を外したら鬼の手が出てきちゃったりして!!それはぬーべーか!つって!!」「帰れ。」「マジすんません…………」ぐおおお……………チケットどころかハーレーのメンバーじゃないと入れないというワイルド野郎らしからぬ限定ライブ。もうあれだもん。みんな虎とタイマンいけますみたいな独歩的な体格のタフガイたちなのに、俺モヤシ。女の人たちはみんな黒く日焼けしてアクセルローズ殺すみたいな70年代感バリバリのワイルドレディーたち。カンちゃんたれパンダ。どっからどう見てもイージーライダーに縁のない2人なので中に入ることは不可能で、仕方なくステージ横の柵の外からライブを見た。おじさんのスリーピースバンドが次々とノリノリの曲を演奏していく。ステージ前ではおじさんおばさんたちが踊っており、みんな抱き合ってキスし、手をつなぎ、笑顔で最高に楽しそうだった。見ててすごくほのぼのしてくる。いいなぁ。あぁ、混ざりたいなぁ。でもしょうがないか。柵の外からライブを見て、バンドが引っ込んだところで俺たちもキャンプ場を後にした。でもなんだかムズムズする。今日は土曜日だ。それに新しい国。このままおとなしく帰りたくなくて、町に戻ってからさっき見つけていたバーに行こうとカンちゃんを誘った。小さな寂しい町のメインストリートには2軒のバーがあり、土曜日の夜ということで地元の人でそれなりに賑わっていた。これがこの町のマックスの盛り上がり。でもそれがすごくワクワクしてくる。こんな日本から遠く離れた、子供のころからしたらこの世の果てみたいに思えた国の、それも山の中の奥の小さな町で、バーに行く。もうほとんど大冒険だ。ここに巡り会うためにどれだけの決断があった?それを思うと嬉しくてたまらなくなる。バーに入っていきノリノリの女の子にビールを注文すると、なんと500mlのタップビールが55クローナという。670円!!ノルウェーだったら確実に1000円を超えてくる。おおお!!同じ北欧でもここまで物価下がるか!!ていうかノルウェーが高すぎ!!!しかもノルウェーから来たばっかりでまだスウェーデンクローナを持ってないと言うと、ノルウェークローナでもいいわよ!といってくれ、等価で買わせてくれた。あああ!!なんかもうスウェーデン好き!!!!!もちろん前に来た国ではあるけど、南しか行ってなかったのでこの北部が全然違う国に感じてしまう。1週間しか予定してないけど、どれだけ新しい顔を発見できるかなスウェーデン。「私1人だったらこんなお店入れないなぁ。人見知りだから。」「そう?俺はいつもどんどん入っていくかなー。なんか面白い出会いないかなぁって。」「うん、わかるー。フミ君の旅ってそうなんだなぁっていつも思うもん。」土曜日の夜。山の中の小さな町のバー。地元の人たちの賑やかな喧騒の中、カンちゃんとビールを飲んだ。スウェーデンいきなり幸先好調すぎる!!ぴょん!~~~~~~~~~~~~~~~~~~マンチェスターのホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!マンチェスターってサッカー以外思い浮かばない!でも行ってみたいなぁ。どうもありがとうございます!!