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ノルウェー最後の町へ

2016年7月21日(木曜日)
【ノルウェー】 ボーデ






北極圏の水は七色に変化する。



昼間の真っ青な水。








夕焼けのオレンジ色。














薄暮の緑。









そして真夜中の白。









全てが心を吸い込まれそうになるほど美しい。

日が沈まなくても夜は夜だ。あの滑らかな静寂が湖面に漂っている。

でもやっぱり夜の黒い水もそろそろ見てみたい気もする。











朝になり車のドアを開けると、目の前に広がる湖はすでに真っ青に染まっていた。



あまりにも鮮やかで、それで一気に目が覚めてしまった。


空は最高の天気で、遠くに見えるギザギザした山並みがくっきりと稜線を浮かび上がらせている。





そんなパーキングにベンチテーブルが置いてあるところがさすがはノルウェー。

優雅に景色を楽しむことにかけてノルウェーの右に出る国はない。

綺麗なポイントには必ずと言っていいほどベンチとテーブルが設置されており、みんなそこでご飯を食べる。


というわけで俺たちもベンチに座って朝ごはんにした。







最高の天気の下で柔らかい風に吹かれながらスープパスタを食べると、あまりにも贅沢な気分になってくる。


日本では外でご飯を食べる機会なんてそうはない。ピクニックなんて一大行事だ。

それがここノルウェーでは本当に当たり前なんだよなぁ。



この気持ち良さを知らなかったなんて少しもったいないと思った。





















朝から充実した時間を過ごして、車を走らせた。

そうそう、ノルウェーに入ってずっと書き忘れていたけど、ノルウェーのガソリン代についてちょっと書いておこう。



以前調べたら、ノルウェーは世界でも1番ガソリンが高い国とネットに出てきて、結構覚悟を決めてやってきたんだけど、実際のところは、まぁそこまで高くは感じない。



だいたい平均して1リットル、14.5クローナといったところ。


最近ノルウェークローナが安くなってきているのもあるけど、現在のレートだと170円。


もちろんこれは平均なので、高いところは15クローナ、176円を超えてくるし、安いところだと13クローナ、153円になる。



そしてそして、これってデンマークで教えてもらったことなんだけど、北欧って曜日によってガソリンの値段が変わるようで、このノルウェーでも今まで過ごしてきて木曜日が安いんじゃないか?ということに気づいた。



今日は木曜日。

なんと12.5クローナのところを見つけた。147円だ。


これだったら日本とそんなに変わらない。


ドイツでも1.3ユーロ、149円とかだったので、他のヨーロッパの国と比べてもそこまで差はないようだ。






今乗ってるシュコダのファビオは45リットル入るので、15クローナのところで満タン入れたら7960円。
13クローナのところで満タン入れたら6900円だ。


千円変わってくるのはそこそこデカいので、安い日に安いスタンドを狙うに越したことはない。




まぁ駐車場代はバカ高いけどね。ドイツの駐車場とか安かったよなぁ。


ノルウェーを車で回ると結構お金かかるので皆さんご注意ください!




















というわけで今日は木曜日。12.5クローナのスタンドを見つけたのでそこで満タンに入れていざノルウェー最後の町、ボーデにやってきた。







海沿いの港町で、美しいハーバーにはたくさんのクルーザー船が停まっており、お金持ちたちがマリンアトラクションに興じる拠点の町だ。







ここからノルウェーでも指折りの景勝地であるロフォーテン諸島へのフェリーが出ており、前回俺はそっちから船に乗ってこのボーデにやってきた。


ロフォーテンはとても綺麗なところだったし、車で回れるのはすごく楽しそうではあるけど、今回はナシ。

まぁ前もヒッチハイクして乗せてもらった人に色んなところに連れて行ってもらったし、なによりフィヨルドはもうお腹いっぱいだ。







前回のノルウェーで最高記録を出したこの町。

ブログを読み直したら2200クローナ稼いでいた。


まだあの時はノルウェークローナのレートが良かったので3万を超えていたけど、今だったら27000円か。

このボーデのおかげで最初の資金を貯蓄することができ、東ヨーロッパや中東を生き抜くことができたと言ってもいい。



大好きな大好きなこの町、理由はふたつある。














1時間15クローナ、180円の駐車場に車を止めて歩いて行くと、そのひとつめの理由が目に入った。












ホコ天のショッピングストリートの真ん中にデーンと存在するこのアーケード。

入り口にはドアがあり、中は完全に屋根と壁に囲まれており、雨も風も寒さもない。


どんな悪天候でもやりたい放題だ!!












200メートルほどのこのアーケード。中にはたくさんのお店が入っており、人々がゆっくりと行き交う。

声も響くし、天候に左右されないので、そんなベストポジションなら他のパフォーマーがいないか少し心配だった。


あれから4年。他の路上ミュージシャンがいるかもしれない。





しかし、そこにいたのは南米系の旅回りの物売りさんだけだった。

インディオっぽい服や楽器を売る露店を広げており、路上ミュージシャンはいない。


よっしゃ!!!とりあえず第一段階クリア!!!







次は歌えるかどうかだ…………


前回はこのアーケードの中の広場前の階段で歌ってたけど、そこはインディオさんが思いっきり占領しているので、ちょっと離れたところのメガネ屋さんの角でギターを抱える。






もうあれから4年だ。

たくさんの路上ミュージシャンがこの場所でやって、新しいバスキングのルールができてしまっているかもしれない。



ライセンスがいる系だったらまだいいけど、アーケードの中は全面禁止とかなっていたらなかなか痛い。




考えていてもしょうがない!!

とにかくやってみらんとわからん!!


ゆっくりとギターを鳴らして歌うと、アーケードの中に音が綺麗に反響してとても歌いやすかった。





























今日のあがりは3時間で1555クローナ、2ユーロ。計18600円。



やっぱボーデ大好き。




何も言われない。

警察にもお店の人にも。



みんなが素晴らしい!と声をかけてくれ、たくさんのかたが周りのベンチに座って聞いてくださった。


あがりはそこまでではなかったけど、まぁ前回は毎日5時間歌ってたもんなぁ。

今はだいたい3時間から3時間半くらいしかやらない。

4時間やったらヘトヘトだ。



歳なのかなぁ。

それとも甘ったれてるのか。


歳とったら自分に甘くなるもんなのかもな。






ていうかMカップて神超えてる!!!









「素敵なパフォーマンスをありがとう!!あなたはムスリム?」



ギターを片付けていると、目の前にあったレストランのスタッフさんが出てきて、笑顔でそう聞いてきた。

え?違いますよ?と答えると、じゃあ大丈夫ね、これあげる!と何かを手渡してきた。


それはビニール袋で、中にはサンドイッチが入っていた。




「もう閉店だから、余ったら捨てるだけだからね。もちろんフレッシュだから良かったら食べてね!明日もパフォーマンス楽しみにしてるから!」



おお、こんなサンドイッチ、ノルウェーで買おうと思ったら余裕で千円くらいする。それが何個も入っていた。

ありがたすぎる!!


おばさんありがとうございます!!!!

















車に荷物を置いたら、スーパーに行ってついにビールを買った。


ノルウェーのビールの値段は500ミリリットルでだいたい平均して30クローナだ。370円。

安いやつでも25クローナはする。310円。




ドイツで買って車に積んできていたビールは1本100円だったから、やっぱりたくさん買ってきて正解だったな。相当な節約になった。







ノルウェーで初めてのビールを購入し、のんびり歩いてハーバーにやってきた。

夕方のハーバーはまだ真昼間の陽気で、たくさんの人々がゆっくりと憩っている。


ウミネコがにゃーにゃー鳴いて、郷愁を誘う。

俺の故郷にはウミネコはいないけど、この声はそんなイメージを持っている。










ハーバーの先には海の中にのびる遊歩道があり、ずっと歩いて行くことができる。

かなり遠くまでのびていて、前回もここを歩いたことを思い出した。


ところどころにベンチテーブルがあって、みんなそこでおしゃべりしたりしている。

太陽の光が海面に反射してまぶしい。



そういえば今日は久しぶりに汗というものをかいた。

歌っていてとても暖かかったから。


夏真っ盛りでも、北極圏は秋の気候だ。


















そんな岸壁の防波堤を乗り越えて、岩場の上に2人腰かけた。


目の前には穏やかな海があり、このまま釣り糸を垂らしたら何かひっかかりそうだ。



そして温かい日差しの下でサンドイッチを食べて、ビールで乾杯した。




ちゃぷちゃぷと水の音が聞こえて、それ以外は遠くのウミネコの声くらいだ。

開放感に体の奥から喜びが湧き出てくる。












「綺麗だねぇ。贅沢だなぁ。こんなに自由でいいのかな。」



「ねー。人生ってなんなんだろうねー。」





「じゃんけんしようよ。なんとなく。」




「いいよー。ちょっと待ってね。」








「あー、それする人いるわー。何がわかるの?」




「これしたら何出したらいいかわかるの。こういうのもあるよ!」








「それ初めて見たわ!!それで何出せばいいかわかるの!?」



「そうなの。色々あるの。」








カンちゃんの肩を抱き寄せる。


この充実がいつまでも続くといいな。







~~~~~~~~~~~~~~~~~


イギリスのホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!

ビートルズのジャケ写やりたいいいいいいい!!!!!


ビートルズ巡りしたいー!!!


どうもありがとうございます!!




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