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結婚させてくださいっていう挨拶してみましょう

2016年7月8日(金曜日)
【ノルウェー】 クリスチャンサン






そうそう、スバールバル島の出来事でちょっと書き忘れていたことがあったので、ここに書いておきます。







あれは数日前、島を出る日のこと。



空港に着いてゲートの前まで来たところでオシッコを漏らしかけている男が1人。その名も金丸文武。



それはなぜか。








この日、ワイファイに繋いでカンちゃんの実家に電話をかけ、ご挨拶をすることになっていたから………………



そう……………結婚させてください的なアレのやつ?みたいな?的な……………





「チュっす!!おやっさん!!俺ら結婚しちゃおっかなーなんて思っちゃってるんすよー!!マジウケるっすよね!!そんな感じでよろしく哀愁なんつって!ぶー!!あ、チーズバーガーのセットください。あ、すんませんなんでもないっす!今マックなんすよ!」




くらいの感じでいったらどんな反応をされるんだろう。

殺されるだろうか。







挨拶ってなに言えばいいんだろう……?

娘さんを僕にください!!ってやつだよな?



カンちゃんのお父さんは本当に本当に寛容なかたで、カンちゃんは今まで人生で何かを否定されたことが一度もないらしい。


カンちゃんが決めたことは全て認めて応援してくれるという人。


40年以上前、20歳の頃に世界一周に行ったようなお父さんなので、凝り固まった考え方をしない人なんだろうけど、それにしてもすごく素敵なお父さんだ。


カンちゃんの家族はみんなものすごく仲が良くて、ほのぼのしてて、なるほどカンちゃんはこうした環境で育ったからこんなに周りの人に愛される子なんだなってのが納得できる。




そんなお父さんだ。


きっとにこやかに認めてくれた上で、おめでとうと言うと見せかけて首のところに手刀を差し込まれて顔面の皮を剥がされるかもしれない。劉海皇のように!!








「じゃ、電話かけるね!」



「あ、う、うん!!了解のすけ!!いやー、本当最近の自民党だけはマジ困っちゃうよね!」




カンちゃんがラインでお母さんに電話をかけたので、自民党ヤバいよねーって言いながら手を伸ばして緑ボタンの横の赤ボタンをそっと押す。




「ちょっとフミ君なにしてるの。なんで切るの?電話かけるんだからー。緊張する?」



「てやんでぇベランメェ!!この俺が緊張だなんて舐めたこと言ってくれるじゃねぇかこの丸顔コンチクショウ!!バシッとキメてやるぜ!!ユーの娘を幸せにしちゃってOK?アイラブユーオーケー?つって。」



「じゃあかけるね。」



「いやー、自民党の総裁って今誰なの?」





もう一度横からそっと赤ボタンを押す。





「フミ君、もうお父さんとお母さん電話の向こうで待ってくれてるからね。ちゃんとかけようね。」



「ちょっと待って………ちょっと待ってね。ふっふうぅぅぅぅぅううう………はああううぅばうううふううううう…………よおおおおおおっしゃああああああああ!!!!!やったろうじゃねぇかコンチクショウ!!!ふおおおおおおおおおおお!!!!あ、ちょっとウンコ漏れた。」




「はい、かけたよー。」




「え、あ、ちょ、待っ…………」




「おー、文武君ー、元気にしてるかいー。ちゃんとご飯食べられてるかい?」




「チョリチョリチョリーー!!いやー!今回僕ら結婚の運びになっちゃうみたいな感じのアレのアレで花山薫の握激ってマジやばくないですか?」




「僕がノルウェーに行ったときはラルビクの駅が世界最北の駅でねー、そこで寝たもんだよー、はははー。」





巧みな刃牙ネタからスムーズな会話に持っていこうとしたけど、緊張でそれどころではないので真面目に話す。


そしてついに言った。





「奈緒ちゃんのこと必ず幸せにします。」



「お!その言葉しっかり覚えとくからな!」




電話を切った瞬間、ダッシュして北極海でクロールかましかけたけど心臓麻痺おこすので、今度はうちの親に電話をかけた。




「え!ちょ!待って!!なんて言えばいいの!?ふつつつつつつつかな者ですがとかそういうやつだよね!?」




「つが多いよ。あ、お母さん、カンちゃんに電話代わるねー。」




「あ、か、神田です!………あの、えっと、ご挨拶遅くなりまして申し訳ありません!よろしくお願いします………!!」





まぁウチの親はなんも問題なしで、おめでとうねーで電話を切った。




「はあああああうううえ!!!!緊張したああああ!!!あっ!!フツツカモノって言うの忘れてた!!決めゼリフなのに!!」




と、いうわけで、お互いの親に世界最北からの結婚挨拶を済ませて、先日ノルウェー本土に戻ってきたわけだ。









おそらく、ていうか多分、この旅の中で結婚式します。

旅の途中に結婚式、っていうのも旅が人生だった俺とカンちゃんからしたら自然なことなんじゃないかなって思っています。


呼ばれた側からしたら遠いわ!!ってなりますけどね。


旅行ついでによろしくお願いします!!



なんなら式場まで旅してきてもらうっていう形式で!!


旅の結婚式ってもんがあってもいいと思います。




















この日の日記は、朝起きてカンちゃんが美味しい辛ラーメン作ってくれて、朝から焼肉とかトンカツとか余裕でイケるよねって話をして、路上に出ていい天気の中で歌って、













前半が2時間で631クローナと1ユーロ。

後半が1時間ちょいで833クローナ。


計18100円。
















ちなみにノルウェーの路面駐車はこんな感じ。チケットマシーンがどっかにあるので買って車に置きましょう。















やっぱり夜が静かで歌いやすいねーって言いながらいつもの寝床に帰って晩ご飯を食べ、ポテトチップスつまんでビール飲みながらすべらない話を見るという平和以外の言葉がない1日でした。




車が快適すぎます。

移動もできる、リビングにもなる、ホテルになる、レストランにもバーにもなる上に映画館にもなる。


シャワーだけが問題だけど。

まぁ水場で水をタンクに汲んでくれば、それで頭と顔と歯はいつも綺麗にできるのでそこまで大きな問題ではない。




カンちゃんが旅先でも必ず毎日お風呂入らないと嫌!!っていう子じゃなくて良かった。

インドネシアのシャワーは毎日バケツで水浴びだけだからね!!ってニコニコしながら話してくれる。



もちろん日本では2人とも毎日入りますけどね。





結婚式の詳細なんかはまた後々に書いていきたいと思います。



みなさんこれからもよろしくお願いします!














~~~~~~~~~~~~~~~~~~


バリのホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!


カンちゃんの住んでいたバリに僕も行くのが楽しみです!!


どうもありがとうございます!!








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