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シンガポールの麻薬のような夜

2016年2月11日(木曜日)
【シンガポール】 シンガポール






いやー、快適すぎる。












程よいエアコンの涼しさ。

フラットなベンチ。

近くでタバコも吸えるし、トイレもある。


慌ただしい空港の中でここだけとても静かで人通りが少ない。




このベンチにマットを敷いて寝転がり、バッグを枕にして寝袋をかぶればもうただのホテル。

30ドル払ってゲストハウスのドミトリー泊まるよりはるかにまし。







まぁこっちもドミトリーだけど。

年季の入ったオッさんが寝袋かぶって快適そうにスヤスヤ寝てるし、向こうでは欧米人のヒッピーがタイパンツ履いてiPhoneをいじってる。





シンガポールの定宿、チャンギの朝はとてもとても清々しい目覚め。




















「わー!!元気にしてたー!?全然変わってないねー!!」



寝袋から出てボケーっとしてたら向こうの方から歩いてきた女の人が笑顔で声をかけてきた。



エッちゃんだ!!





「あー、懐かしいよねー。イクゾー君たちとみんなで飲んだのが2年近く前とは思えないなー。楽しかったなー。」




前回の一周中にシンガポールですごくお世話になったエッちゃんは、こっちでバリバリに働くキャリアウーマン。


VIPの世話をするような重要な仕事をしてるのに、俺みたいなフナムシのためにわざわざチャンギまで来てくれるなんてありがとうね!!







「よし!ホーカー行こ!何食べたい?」



「シンガポールって言ったらあれしかない!!めっちゃ大好きなやつ!!!!」




というわけで荷物をまとめて空港の中にある職員食堂にやってきた。











うおー!!!これこれ!!

懐かしすぎる!!!!




雑然と並べられた無数の机と椅子。

その周囲にグルリと色んな料理のお店が取り囲んでおり、自由に好きな料理を注文して席で食べるこのスタイル!!



あー、シンガポール来たっていう実感が少しずつ湧く!!!






「この中から6品選ぶんだって。」









ひとつのお店を選び、バットの中にたくさん盛られた具材を6つチョイスして店員さんに渡す。

揚げ物はここからもう一度揚げなおしてくれ、それをスープに入れて完成。


値段は4.2シンガポールドル。340円。









これだよ…………………




大好きなやつ…………………










ラクサーーー!!!!!!!!










「うっま!!なにこれうっま!!え、ちょっと待って………………うっま!!!!ウケる!!」



「ラクサ美味しいよねー。ここのちょっと辛いね。」





ココナッツミルクの甘さと唐辛子のピリ辛具合が最高に食欲をそそる!!ずびっ!!


あぁ、シンガポール。



日本に帰国してよく聞かれる質問に、どこの国のご飯が美味しかった?というものがあるんだけど、いつもそれにシンガポールと答えていた。


あとはメキシコとかアルゼンチンとか。



でもやっぱりこのシンガポールの食の幅広さは他を圧倒してるわ。


















「明日はVIPの相手で忙しいから、13日に会おうよ。それでホーカー行って飲もうね!」



さすがにいきなり海外に来ると心細さもあって、知り合いに会えたことがすごく嬉しかったんだけど、俺はシンガポールに稼ぎに来てる。


日本人同士でワイワイやってるだけじゃなんも面白くない。
せっかく外国に来てるんだから。





きっちりやることやって、現地の人たちの生活を覗きにいくぞ。




エッちゃんまた明後日ね!!

また会ってくれてありがとう!!




















エッちゃんにリコーダーなんかの大きな荷物を預かってもらって身軽になり、久しぶりのシンガポールの電車、MRTに乗ってシティに向かう。










相変わらず先進国丸出しのピカピカ電車の中にいるのは、中国系、インド系、マレーシア系、欧米系の多国籍な人たち。


電車の中の表記も、中国語、ヒンドゥー語、マレー語、英語の4つで書かれている。


















窓の外に見える郊外の住宅地の風景。

緑が多く、大きなアパートメントの隙間の公園では、人々が椅子に座ってのんびりと井戸端会議をしてるのが見える。



Tシャツに半ズボンを履いたラフな格好をした人たちが日傘をさして歩いており、昨日まで大阪にいたのにと、不思議な気持ちになった。






この旅は記憶を辿る旅なのか。
新しいものを見つける旅なのか。

もちろんどっちもだ。















電車を乗り換えてドビーゴートの駅に降り、きらびやかな駅ビルを出るとむわっとした熱気が体にまとわりついてきた。










ぐおお………暑い………


一瞬にして汗がふきだして髪の毛が首にはりついた。


昨日まで真冬でヒートテックの上下を着込んでたっていうのに、こんなに気温が変わると赤道ってやつの存在を感じるなぁ。









近くのビルのトイレで思いっきり顔をバシャバシャ濡らして気合いを入れたら、さぁやることはひとつ。

歌うぞ。



わき目もふらずにやってきたのはドビーゴートの駅から南に少し歩いたところにある階段広場。


ソタというアートスクールの前にある大きな石段だ。









ここはオーチャードストリートに面してはいるが、歩道が広がっているおかげでそこまで車の騒音に苦しむこともない。


学生もサラリーマンも観光客もほどよく入り混じって歩いているし、なにより街のど真ん中のオーチャード駅周辺みたいに他のパフォーマーがひしめいていたりしないので独壇場でパフォーマンスができる。


目の前にベンチもあるので聞きたい人はゆっくり座って聞いてもらえるし、警備員も全然歩いていないし、完全に地元の人たちのエリア。




ここだよー。

シンガポールで路上やるならここしかない。






つっても、ここは前回シンガポールに来た時にオーチャードからやれそうなところを探していろんなところで歌い、注意されながら場所を変えて歩き、たまたま見つけた場所だ。


あえてここを選ぶってのはまずないローカルなポイント。


シンガポールは国全体が街みたいなもんなので、きっと他にもやれるところはいくらでもあるはずだけど、そんなに新規開拓で歩き回ってる時間もない。




ちょっと気になるのは、あれから日本人のバスカーがこの階段広場に大挙して毎日のようにジャンジャカやりまくっていたことで警備員に怒られる場所になってしまったという話を聞いている。

せっかく見つけたいいポイントだったのになぁ。




まぁとりあえずやってみるか。


あんまりうるさくならないようにやって、注意されたらまた違う場所を探そう。













ていうか緊張する!!!!!!


海外での路上演奏は1年半ぶり。

あんなに世界中でやりまくっていたけど、1年半も日本の路上でやっていたから、海外の感覚が完全になくなってしまっている。





えっとー…………何歌おう…………

山谷ブルースか……?

それともおきざりにした悲しみか?

酒と泪と男と女………………




だ、だめだ、日本のネオン街の感覚が抜けねぇ。











おそるおそるギターを取り出すと、シンガポールのカッコいいオシャレなシティーボーイシティーガールたちが横目でチラチラ見ながら通り過ぎていく。


うおお………俺よくこんな中で演奏してたよなぁ…………



最初の最初はロシアのウラジオストクなんて謎の町の駅前だったよな………………


あそこに比べたらシンガポールなんて隣町みたいなもんだ。







とにかくやろう。やりながら感覚を取り戻そう。






ふぅ、と深呼吸。



さぁ!!行くぞ!!




















と、その前に路上看板の国数を書き直しましょうか。







まだ50ヶ国目のままだったからな。

よしよし。






じゃあ気を取り直して、ギターを思いっきりストローク!!!!!
















の前に、そうそう、今夜の晩ごはんのメニューを考えなくちゃ。

えーっと、麻婆豆腐にしようかな。


辛いやつにしよう!!作り方をクックパッドで調べて!!………あ、ネットなかったや。てへ。






いやああああああああああああ!!!!!!!!!

緊張するううううううううううう!!!!!!!!!!!


ゾロさああああああんんん!!!!!

























































超楽しい。

外国の路上、超楽しい。



みんなどんどんお金を入れてくれ、話しかけてくれ、写真を撮った。


学生さんが大学のレポートに使うからインタビューさせてくれと言ってきて、普通に旅のこと話したんだけど、1年半喋ってなかったのに英語がペラペラ出てくる。


うん、まだ結構喋れるやん。










そして子供に折り鶴をあげるのも忘れずに。









フランスのランスから始めたこのアクション。

親に渡されたお金を入れてくれた子供にこの小さなお返しをすることで本当にたくさんの笑顔を生むことができた。


この折り鶴のお返しは今回もやっていこう。

1人だからなかなか写真を撮ることはできないけど。














あー、いいなぁ路上って。

こんなにもすぐに地元の人たちの懐に入っていける。


路上でギターを弾いて歌ったら、その瞬間から俺は観光客ではなくなる。

みんなとても素敵な笑顔で話しかけてくれ、コミュニケーションが生まれる。


友達がたくさんできる上にお金も稼げて、あー、マジで路上演奏の旅をしてきてよかったと思う。



今、こうして路上で稼ぐバスカーとして旅をしてる人がすごく増えたけど、きっとみんなこの楽しさに病みつきになってるだろうな。






いやー、シンガポールの女の子、マジで可愛い!!

その太ももで俺のマーをライオンにしてもらいたい!!




















久しぶりに黙々と歌いまくったことで指が痛くなってきて、さらにいきなり真冬から夏の暑さに変わったことで予想以上に疲れてしまい、ヘトヘトになって切り上げた。

いきなり飛ばしすぎかな。


いや、もっとガンガンいかなきゃな。

インドはこんな生易しいもんじゃないもんな。







めっちゃ久しぶりの海外での路上。


初日のあがりは!!






190ドル!!15600円!!

うん、微妙!!




いや、上出来か。
最初だもんな。どんどん外国用にシフトしていかなきゃな。



あ、こんなんもらった。









現在シンガポールはチャイニーズニューイヤーで日本で言うところのお正月中。

この赤い封筒はお年玉袋みたいなもので、中に5ドルとか10ドルを入れて、親類だけじゃなく店のウェイターやホテルのスタッフとかそこらじゅうの人にあげまくるんだそうだ。





















さて17時にギターを片付けたら一目散に電車に乗り込んだ。

歌ってるときからソワソワしてたまらなかったのはあそこに行きたかったから。




電車を降りる。

降り立ったのはチャイナタウン。



















ガヤガヤした喧騒が包み、怪しげなお店が並び、腹巻き姿でオッさんとかがぶらぶら歩いている下町だ。

シンガポールは中心部は洗練された雰囲気だが、下町に来るとここが東南アジアなんだってことを思い出させてくれる。











はぁはぁ………………

オッさんどいてくれ……………





早く………早く…早く…早く…早く……………





行かなくちゃ………………君に会いに行かなくちゃ…………金がない…………








うおーーーー!!!!!

ホーカー死ぬほど好きいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!


























な、なに食べよう!!!

お店がいっぱいあってどれも美味しそうで決められない!!


とりあえずなんでもいいや!!と2ミート1ベジタブルのプレートを注文。

美味しそうな料理がバットに盛られて、選ぶのが至難!!


好きなんだよなぁ、この指差しで料理を何個か選ぶやつ!!










ご飯をゲットし、ビールもゲット。

しめて9ドル。









ビールが6ドルなのは結構驚いた。まぁめっちゃ大瓶で500円なら悪くない。

てかご飯がこれで240円ってどういうことですか?優しさのかたまりなんですか?











ふうぅぅぅぅ……………と深く深呼吸。



そしてここ最近で1番のいただきますを繰り出してスプーンで肉を口に運んだ瞬間、着ているロンTを引き裂いて上半身裸でテーブルの上に上がってバルセロナアタックをする時のバルログみたいな絶叫。


「ヒョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!」



ニコニコしてるおばさんが可愛くて思わずハグをすると見せかけて後ろに回ってバックドロップ!!!







ぎゃああああああああああああああ!!!!!!!

八角の甘さが今日は許せるううううううううううううう!!!!!!

お米は日本のものが最強だけど、このパサついた感じがたまらんーーーーーー!!!!!!





そしてビール瓶を手に取り、冷えたビールを思いっきり流し込んだ。












終わった。










マジ終わった。











もう少しで愚地克巳並みの瓶切りをかましてしまうところだった。



裏拳で瓶の胴をスカッ!!ってやってしまいかけた。








この夏の気温のシンガポールで1日歌って汗をかきまくり、ヘトヘトになってからのビール。

これはもう本気で麻薬だわ。

頭ぶっ飛ぶくらい美味い!!!!




「う、うっま!!!うっまいし!!なにこれバカじゃないの!?え?ちょっとなんなの?楽園なの?うっま!!」



テーブルで1人で足バタバタさせながら大興奮でご飯を食べてビールを飲む。

美味いよおおおおおお!!!!!シンガポールのご飯大好きーーーー!!!!!
















プレートのご飯を片付け、ふぅと一息ついて顔を上げると、ホーカーの中の喧騒が耳に飛び込んできた。

シティーにいるようなスーツとドレスを着た人たちはここにはおらず、オッさんとおばさんたちが大声で喋りながらビールを飲んで、麺をすすっている。










新聞読みながらジュースを飲んでる爺さん。


オッさん2人で肩を抱き合いながら飲んでる人。


何かわからない将棋みたいな盤面ゲームをしてるオッさんたち。




汚れた床、食べ残しの食器、大声で叫んでるお店の呼び込みの声。


辛そうな匂いが鼻をくすぐり、薄着の女の人たちの肌に浮かんだ汗が光る。



















喧騒に包まれたアジアの空気をすーっと吸い込むと、たまらない開放感が全身に行き渡った。

頭の中がクリアーになっていく。



海外に来る喜び、それは自分のいる世界の外を見に行ってそこに共通点を見つけることだ。

外国は物珍しいものがいる動物園ではない。
自分と同じ人間が暮らし、みんなそれぞれに愛する人を持ち、必要とされながら生きている。


人に優劣なんかなく、みな同じ価値の命を持っていて、それを楽しんでいるんだ。











あー、まだ感覚が鈍いな。

やっぱいきなり東南アジアは楽勝すぎて研ぎ澄まされない。


これからどんどん心の深いところを覗き込みながら旅して行くぞ。






シンガポール初日、という旅初日。

平凡だけど最高のスタートだ。

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