7月3日 木曜日
【ラオス】 ルアンパバーン
ルアンパバーンは托鉢が有名らしい。
托鉢が有名ってどういうことだ?
ていうか托鉢とかどうでもいいんだけど、今夜合コンなんですよ。
ケンゴ君が泊まってる宿に日本人のアバズレが泊まってるらしく、俺の顔なら一発で連れて来ちゃいますけど合コンかましちゃいます?チュっす、とケンゴ君が言うので、あ、じゃ、じゃあそう……しよっか……?という流れで合コンをすることになりました。
ちなみにケンゴ君の彼女がこのブログを読んでくださってるようで、最近ケンゴ君の登場を喜んでいるみたいなので、きちんと事実をお伝えしなければと思っている次第です。
そうです。
ケンゴ君は爽やかです。
ところで托鉢ですが、なにやら朝の5時半くらいになると町の中の路上に人々が列を作って座りはじめる。
そこにたくさんの寺院からお坊さんたちが行列になって出てきて、お供え物をもらって回るらしい。
托鉢といえば、だいたいお坊さん側がお供え物を集めに町を回るものというイメージだけど、この町では人々がお坊さんのところにわざわざ出向いてあげるといったものみたい。
早朝の静かな町を歩くオレンジ色の鮮やかな袈裟を着たお坊さんたちの行列はルアンパバーンの故郷の景色なんだろうな。
ていうか今夜の合コンでマジでケンゴ君がちゃんと女の子を連れてくるか怪しいところなんだよな。
あの男前のことだからかつてジムのインストラクターで培ったセクハラテクニックを駆使して女の子たちを独り占めするんじゃなかろうか。
ルアンをパバーンするかもしれないぞ。
(これは彼が本当に昨日言っていた)
まぁ、でもやっぱりケンゴ君は爽やかですけどね。
ていうか托鉢!!ルアンパバーンに来たならば見逃せない風景!!
よーし!!そういうことならしっかり見学させてもらおう!!!
起きたの9時!!よし!!!
滝は行きましたよ。ちゃんと。
滝て、って思うかもしれません。僕も思います。
世界一周してて滝て、って。
カンちゃんが行きたがるので仕方ありません。
カンちゃんにはいつも僕に合わせてもらってばかりですからね。
なんか南米のすっごいやつとかそんなんなら行く価値あるかもしれませんけど、こんなアジアの片隅の田舎の別にたいして有名でもない滝にオナゴの希望のためにのこのこ行くとか旅人の風上にもおけないですね。
女は従わせてナンボ、ということを宮崎で教えてくれたケータ君にあわせる顔がないです。
ごめんねケータ君。やっぱり俺は女の子の気持ちを尊重する付き合い方しかできないや。
嘘です。ケータ君はそんなこと言っていません。
ケータ君も爽やかです。
ケータ君、また飲みたいね。
ていうかナイアガラの滝の20倍感動した。
尾鈴の滝とタメ張るレベル。
なんつーんだ、中国に九寨溝っていうめちゃくちゃ綺麗な青い川があるじゃないですか。
あんな感じでマジで水が青くて、森の中に自然のプールがいくつも出来上がっていた。
1番上まで上がっていくと、そこにはなかなかの大きさの滝があり、滝壺で泳ぐことも出来るという冒険心をくすぐる場所。
するとその時、いきなりの大雨が降ってきて、森をかすませた。
静かな森の中に雨の音だけがザーッと響き、滝壺や川に無数の波紋が広がる。
岩場の下に隠れてぼーっと見ていた。
白くかすみ、とても美しかった。
コータ君とカンちゃんと3人でひとしきり泳ぎ、木の上から飛び込みなんかして最高に満足してトゥクトゥクで町に戻る。
いつもの広場でサンドイッチを食べると、すでにメインストリートにはナイトマーケットのテントが立ち始めていた。
なぜ歌を歌うのか?
たくさんの人に聞いてもらいたいから?
自分の想いを伝えたいから?
これが生きる意味?
奇麗事はやめよう。
モテたいからに決まってんだろう!!
というわけでナイトマーケットで路上開始。
ケンゴ君が、海外に来て開放的になっちゃってる日本人の女の子をこのナイトマーケットに連れてくる段取りになっているので、いつ到着してもいいように超全力で弦ブチ切りながら本気で歌いまくる。
よし、今日の俺、なかなか歌えてる。
ルアンパバーンは観光地なので外国人だらけなんだけど、結構日本人もいて、そしてたくさんの方が声をかけてくださった。
みなさん本当にありがとうございます。気合い入ります。
そんな時、向こうの方からすごく美人の日本人女性が4人歩いてきた。
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿はチョメアンドザシティーといった感じの可愛らしいウサギちゃんたちで、今からケンゴ君が連れてくるビッチとは雲泥の差があるであろう清純さ。
「えー、日本人だってー。」
「すごーい。」
横で立ち止まって話しているウサギちゃんたち。
お、お、俺の、俺のルアンをパバーンしてええええええええ
おっといけないいけない、これはケンゴ君の決め台詞だった。
残念なことに声はかけてくれなかったので、今夜はビッチと王様ゲームで我慢しようかなと気合いで歌いまくりです。
よーし、スタートの命令は何から始めようかな、ほっぺにキスかな、耳甘噛みかな、いや海外に来て開放的になっちゃってるビッチなのでいきなりオッパイ揉むところから始めてもアリなんじゃないだろうか?
「あ、金丸さーん、どうもですー。」
相変わらず爽やかなケンゴ君がやってきた。
さっきの4人組のウサギちゃんたちを連れて。
「いやー、宿の女の子、2人だけのつもりだったんですけど、僕の実力で4人になっちゃいました。3対5になっちゃいましたね。ごめんなさい、僕が3Pするので勘弁してください。チュっす。」
というわけで、清純なその4人といつものメンバーでラオス名物のラオス焼肉へ。
これすごい美味しい。
鍋の真ん中が弧を描いておりそこで肉を焼き、周りの淵の部分には出汁を入れて野菜を煮込むという、焼肉と鍋を同時に楽しめるという優れもの。
しかも焼いたお肉の油が流れて落ちて出汁にコクを与えるというとても理にかなった料理。
これが本当にめちゃくちゃ美味しくて、ビールも進む。
「いやー、中国はすごいよ。まぁあんまり大きい声では言えないけど、ピンサロみたいな場所もすごく安くであるしね。」
中国帰りのコータ君が、これから中国に行くという女の子たちにリアルな話をしている。
「え……?ピンサロってなんですか?」
キョトンとした顔の女の子たち。
「ホラ、コータ君、彼女たちはピンサロなんてもの知らないんだよ。汚れるようなこと言っちゃダメだよ。」
「そうだったね、ごめんごめん。カンちゃんも知らない?」
「ピンサロ知らないとかありえへんでー。絶対知っとるでー。」
カンちゃん、初々しさ(´Д` )
つーわけで、ケンゴ君がテーブルの下でアヤコちゃんと手をつないでいた以外なにもなく、焼肉の後はみんなで路上でビールを買い、いつもの広場でさらに飲んだ。
さっき歌を聴いてくれていたチェコ人の兄ちゃんたちもやってきて、みんなで酔っ払って盛り上がった。
ちなみにケンゴ君がアヤコちゃんと手をつないでいたというのは嘘なので、ケンゴ君の彼女さんはどうか誤解しないで下さい。
彼は本当に爽やかでいい奴で、そして面白くて、なんの害もない男でした。
だから彼のこと、これからも大切にしてあげてください。
本当に素晴らしい男だと思います。
ルアンをパバーンするとは言ってましたが、他の発言は僕の脚色ですので。
ケンゴ君、フォローはこのくらいでよかったですか?
ケンゴ君、いつも遊んでくれてありがとう。
そして女の子のみなさん、楽しい時間をありがとうございました。
これからのみんなの旅が安全で面白いものになることを願っています。
もう少し飲んでいたかったんだけど、なんだか体がすごくだるくなってしまい、みんなより先に帰ることに。
お腹が痛い。トイレに行かないと。
ていうかさっきも行ったばかりなんだけどな。
なんだろ、お腹壊したかな。
まぁ俺はお腹が弱いのでこんなのはいつものこと。
でも体がだるくてしかたない。
滝で泳いで疲れたかな。
早く帰って寝よう。
明日こそ托鉢を見るぞ。
今日のあがりは、
289000キップ
10ドル
140バーツ
2時間で計50ドル