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立縫1班の班長になりました。

こんにちは!神田です。



すごーーーーく質素な晩御飯が今日のブログの後半に出て来ますが、
勘違いしないでくださいーー!!!

これはなんだか胃がもたれるからおにぎりとお味噌汁だけにしてーー!!!
ていうフミ君のリクエストにより作ったものです。

今日の夕飯これでしたーとかってフミ君に普通にアップされるとほんと困ります。
普段、ちゃんと作ってますからーーー!!!
お義母さんに心配されてしまう、ああうちの文武はこんなものしか作ってもらって
ないのね・・・て。

私のお母さんはご飯と汁物を合わせて必ず最低5品出してくれる人でした。
なので、できるだけ私も5品は食卓に並ぶよう気をつけてます。

という質素の晩御飯の言い訳でした。




おわり




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美々津1班の班長になりました。





まだ美々津のことあんま分かってない新参者ですが、じゅんぐり回ってくるものなのでやらなきゃいけません。


まぁ班長といってもそんなにいっぱいお仕事あるわけではないんですけどね。

回覧板を回したり、公園掃除や公民館清掃の日時を班の人たちに伝えたり、毎月の班長会に参加したり、そんなもんです。



でもその中で唯一、大変なのが集金です。




町というコミュニティで生きる以上、そのコミュニティにお金を払わないといけません。

コミュニティが存続していくための。



内容は、区費、消防費、空き家対策費、この3つです。



区費は、立縫地区に住んでる各戸が払うものです。

立縫地区は年間10800円になります。


これには地区が行う年中行事にかかる費用や、側溝清掃の積立金、募金とか色々が含まれてます。


敬老会のお食事代とか、お祭りの時の飲み物代とか、色々。





次に消防費。

地区を守ってくれている消防団さんにその活動費として各戸が払います。

これが年間1800円。





もうひとつが空き家対策費。

他所に住んではいるけど立縫地区内に建物を持ってる人が、その建物の管理なんかで払うものです。


これが年間2400円。








いたってシンプルな内容です。


でも…………これでよくモメてるんですよね…………



区費払いたくない人とか、空き家持ってるのに住んでないんだから払わん!つって空き家対策費払わん人とか。


さらに区費の使い道とかでも、かなーーーーりシビアです。

会計さんは何にいくら、何にいくら、って1円単位で区民に報告しなきゃいけません。


これがちょっとでも不明瞭だったりしたもんならめちゃくちゃ突っ込む人とかいます。



まぁ怖いです。

田舎のしきたりとか、暗黙のルールとか。


表向きのルールはあっても、住んでる人の考え方とかでそれぞれに正義があるのでそれでよく口論がヒートアップしたりしてます。



ご近所付き合いも大事だけど、お金のことはマジでちゃんとしとかないと田舎では生きていけません。









で、今年は僕がその集金をしなきゃいけないんですけど、


まぁ気を使います…………



もうさっさと終わらせたいのですぐに集金に回ったんですけど、これがあんまり良くありませんでした。


隣の清志さんに教えてもらったんだけど、集金は毎月15日以降に行くべし、とのこと。


なんのこと?と思ったんだけど、これにはちゃんと理由があって、




田舎は年配の人が多いので年金暮らし。

つまり年金が受給されるのが毎月15日なのでその後に行くのが班の人への配慮、というわけです。




ぐおおおおおおお…………


年金の受給日なんて知らねぇし…………




しかも15日とか16日にすぐ集金に行ったらあからさますぎるので、少し時間を置いて17日あたりに行くのがベストなんだそう。





ふうう…………



田舎の男への道のりはまだまだ遠いな…………







ちなみに僕らは今回ときわ旅館を購入したので建物2軒持ちになります。


もちろんひなた屋のほうは僕らが住んでる場所でもあるので、区費と消防費のふたつを払うのが義務です。


では旅館のほうのお金はどうなるの?ってところなんだけど、これがまたちょっと色々あって、





立縫地区では店舗は空き家扱いになるんだそうです。


この辺りには何軒かカフェがありますが、区の決まりでは店舗は人が住んでる家ではないので空き家対策費だけでいいみたい。2400円。



が、僕らがこれから作るのはシェアハウス。

店舗ではあっても人が住む場所です。


ここをどうするべきか、ちょっと町の人から突っ込まれました。

あそこは人が住むらしいがーって。


町の役員の人たちは、文武君いいっちゃがー!!空き家対策費だけでいいとよー!!気にせんでいいがー!!って言ってくれました。





でも。






区費と消防費と、丸々払いました。

12600円。



正直めっちゃ痛い…………

今このコロナショックで収入鬼ほど下がってる時に2軒分の区費と消防費は相当な痛手…………


でも、町の人たちに突っ込まれないように正々堂々と、気をつけすぎなくらいに決まりごとを遵守するのが安全策だと思います。



町のことなんて適当でいいっちゃが、だいたいで。



そんなつもりは毛頭ありません。


何事にも全力で取り組んで、町の人たちの信頼を得て、伝統をつなぎ、自分たちが惚れた町で快適に暮らしていけるよう、町を存続させていかないといけません。











班長のお仕事は早速他にもやってきました。


お大師さんです。



美々津の伝統行事のひとつであるお大師さん。

山の中にある立縫地区のそれぞれのお大師さんをお掃除し、それから町の中でお参り場所を設け、参拝の人を田舎料理でお接待するという田舎らしい素敵な風習です。


というわけで山に祀られているお大師さんの清掃へ。




清掃道具の準備や飾り付け、お供物の買い出しなどは班長の仕事。


キッチリお役目を果たさないと。







去年1年過ごしてみて町の人たちの習性はだいぶ把握しています。


年配の人たちってのはみんな死ぬほど朝が早いです。

公園清掃、朝8時集合ねーっていって8時に行ったらもうほとんど終わってます。


お婆ちゃんたちは8時と言ったら7時半から開始してます。


7時からって言ったら6時半には始めてます。


困る!!!!




そういう習性を学んできたので、今回のお大師さん清掃も9時集合って伝えていたので8時半には道具全部持って山に向かいました。


道具を運んでいると8時35分くらいにお婆ちゃんたち到着。


危ないところです。


班長が遅れるなんて許されません。























みんなで綺麗に清掃して、飾り付けして、お供物たくさんして、



「コロナが早く終わりますようにいいいい……」



って言いながら前かけをかけてあげてるお婆ちゃん。






恒例である町でのお大師お接待はコロナによって中止。



本当、早くこの危機的状況が収束しますように。 










コロナでどこにも行けないしひなた屋のお客さんも少ないのでkokageの作業がはかどります。


部屋のペンキ塗ったり、









障子の張り替えやったり。






アチョチョチョチョ~~~!!!!














「ハァハァハァハァ…………産まれそう…………」



「これで産まれたらお前は障子を破ってて産まれたんだよってことでショウ太郎君かショウ子さんになりますね。」














業者さんも続々入ってくれてます。


すでに工務店さんの大きな仕事は終わったんですが、他にもちょこちょこがたくさんあるので、それぞれに発注してお願いしています。


いやー、やらないといけないこといっぱい。


お風呂もだいぶ考えました。





こんな大きなお風呂、入居者さんが毎回入るたびにお湯を全部抜いて全部入れてってのをやってたら、水道代とボイラー代がとんでもないことになります。



とんでもないけど、これはなんとかしないといけません。

やっぱ家族じゃない人の後のお湯ってのは抵抗ありますよね。


まぁ温泉とか銭湯とかなら普通に入りますけども。



てなわけで循環の追い焚き機能つけました。




これでお湯を循環させられるし保温できる。





外のボイラーも手強い。





もう何十年も前の鉄管なので、海の塩害でパイプがズタボロ。




水も漏れてるしどうもならん。





というわけで交換してしてもらったり、新設してもらったり。





ときわ旅館は文字通り旅館だったのである程度大人数のお客さんを回せるような設備が整っていたはずなんだけど、快適さを考えた時、もっと設備をグレードアップさせないといけない。


昔の重油ボイラーでだと水圧が弱くてどうもならんので新たに厨房とお風呂用でふたつのガス給湯器をつけてもらいました。


今までのままだったら東南アジアの安宿並みの水圧でしたもん。


いやー、安いボロ宿いっぱい泊まってきたよな…………


え?これヨユーで廃墟ですよね?え?ここで寝ろ?またまたー面白いジョーク!!受刑者ですか?みたいな地獄宿とかいっぱいあったよな…………


かと思えば足が埋まるような絨毯敷いてるとんでもない高級ホテルにもチョイチョイ泊まってきた。


絨毯ふかふかの空港の床とかでもたくさん寝てきた。


色んなところに泊まってきたからこそ、宿泊施設ってのがどうあるべきなのかを僕もカンちゃんも多少は分かってるつもりです。





そのためにはまた支払いいいいいいいいいい!!!!!!


ウヒョオオオウウウウウ!!!!!!


金に羽が生えてやがるぜえええええええええ!!!!








あ、あと感動したのは畳の表替え。









悪くなってるところの表替えを地元の畳屋さんの原田さんにお願いしたんだけど、畳を返してみたところ、裏に書かれていた文字を見て原田さんが言いました。



「あー、これ親父がやったやつだわ。」



なんと原田さんのお父さんが生前に入れた畳でした。





原田さんは2代目。

初代は原田さんのお父さん。


古民家がたくさん残る美々津なので畳屋さんの仕事もきっと多く、重宝された職人さんだったんだろうなぁ。



「あー、この印の付け方してたからな。うん、まだいい畳だわ。」



2代にわたって畳のお仕事を原田さんにお願いすることができるなんて、この旅館もまた美々津の歴史そのものなんだなってすごく感動しました。


建物の歴史はまさに人の歴史。


人の歴史の中にある伝統は、長い年月の中で積み上げられたかけがえのない宝です。


大事にしていかないと。






あー、今日もいい天気。












そして美味しい晩ご飯。





カンちゃんのおにぎり美味しい。




お礼にお腹に絵を書きました。









元気に産まれてこいよ!!

できればブサイクじゃなく!!!



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