スポンサーリンク 花火大会、例年をはるかに超える観客だった。そうです……俺たち見てない…… 2019/8/25 ■帰国後■, 店オープンからの道 こんにちは!神田です。最近、昼寝が恒例になっててやばい!!夜どれだけ寝てもあの昼ごはん後に睡魔はやっぱりやってくるものですよね。昼寝なんて時間の無駄でしかない!!!て言い張ってたフミくんも最近は昼寝の常連さんです。どんどん私側に寄ってきてる気がする♩おわり どうも皆さん、お盆ウィーク、いかがお過ごしでしたでしょうか。蝉の鳴く炎天下、海遊びと川遊び、法事の祝詞、盆踊りのやぐら、カキ氷食べながら花火大会、懐かしい夏の風景がすべて詰まったこの1週間。子供の頃の原風景を思いだしながら、都会から帰ってきた親戚の子供たちを迎えて親族の賑やかなお食事会。迎え火と送り火。霊的な空気が漂う、少し怖いこの時期。忘れられない遠い夏の記憶。はい、僕らは鬼仕事のみで終わっていきました。マ、マジきつかった…………ほんとに倒れるかと思ったわ…………美々津は過疎の田舎町。そんな美々津が1番賑わうのが帰省客で溢れるお盆と正月です。去年のお盆はまだ死にものぐるいで改修中でしたからね。毎年お盆にしか帰省しない人たちはまだウチのことを知りません。お、そういえば美々津に新しく出来たお店があるらしいね、なんか美々津にオシャレなお店があるらしいよ、そこでお食事会しようか、みたいな感じらしく、マジで電話がひっきりなしに鳴りまくり。店の中はこれ以上ないくらいごった返し。マジでパニック。「カンちゃんんんんんんん!!!ちょっとドリンク手伝ってええええええ!!!!」「無理いいいいい!!!料理たまりすぎ!!!!」「文武!!生ビール5杯とカルピス2杯とレモンチューハイ1杯とハウスワインの赤を2杯、追加で!!熱いお茶も!!あと座布団がふたつ足りないって!!」「キエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!お母さん!!!グラスが足りないから空いてるの下げてきて!!!」「お願いしますー!!唐揚げ持っていってー!!」「大将ー!!お湯割りのお湯ちょうだいー。」「は、はいー!!少々お待ちくださいー!!」「プルルルル!!プルルルル!!」「ガチャ!!はいひなた屋ですー!!」「あ、今から大人8人で行きたいんですけど大丈夫ですか?」「申し訳ありません、本日はすべて満席になっておりまして、すみませんー。ピッ。お母さんこのお湯持っていってー!!!」「プルルルル!!!プルルルル!!!」「ひぎゃあああああ!!!はい!!お電話ありがとうございます!!ひなた屋です!!」「あ、すみませんー、今から4人で行きたいんですけどー。」「申し訳ありません、本日満席となっております。」「えー、そうなんですか………うーん、地べたでもいいから座れませんか?」「ちょ!!ウケるこの人!!個人的に友達になりたい!!申し訳ありませんが、本日はどうしてもこれ以上のご案内は厳しくて。」「あ、わかりましたー。またお願いします。ピッ。」「文武!!タコ焼き3皿追加!!」「ガチャーン!!大将ビールこぼした!!雑巾!!」「いやー、大将、いいお店作ったねぇ。私の若い頃はここはアイスキャンデー屋さんをやっててねぇ、木の枝を削ってアイスキャンデーの棒を作ってねそれを買ってもらっててね、それからそこの渡し舟の船頭さんに怒られていやぁ、懐かしい懐かしい。金丸のお祖父さんにはずいぶんと世話になってねぇ、あの人は素晴らしい人じゃったわ。ところで大将はアレでアレでアレでアレで…………」「うわああああああああああああ!!!!!どんなに忙しくても顔色ひとつ変えずにゆっくりとゆっくりと仕事するインド人の強いハートが欲しいいいいいいいいい!!!!」残像が出るんじゃないかってくらい高速で動きまくって、ヘトヘトになって夜営業を終え、片付けしてちょっとご飯食べて2秒で寝て、朝早くに起きて準備仕込みしてランチ営業でオープン。バタバタカレー運んで14時に終わってソッコーで買い出し&仕込みして17時から夜営業スタート。カンちゃんマジで死にかけ。昼も忙しいからカレーを作り足さなきゃいけないんだけど忙しすぎて作る暇がない。そんで夜の宴会では17時からの団体さんがレタス巻き11本作っといてねっていうご注文。神田さんの嬉しい悲鳴。そしてきたる8月16日。美々津の花火大会当日。すでに宴会の予約が5件。花火見られないの確定。ランチからめっちゃ忙しくて、夜はさらに超絶バタバタ。猛ダッシュで動き回りまくる。この日も電話鳴りまくり。でも宴会ですべて満席。ウチの前の通りは美々津のメインストリートなので、ホコ天になって人がわんさか歩いてる。店の前で唐揚げとかフライドポテトとか生ビールとか出したらめっちゃ売れるはずだけど、そんな余力なし。立地が最高なのでガンガンお客さん入ってくるんだけど席はすべて埋まってる。そしてついに外からドーン!!ドーン!!という音が鳴りだした。マジで目の前。すぐ目の前で花火が上がってるのに仕事で見に行けない。ドーン!!バラバラバラ!!!ドーン!!ドドドドーン!!!ドッカーーーン!!!「大将生ビールー!!」「はいいいいい!!ただいまあああああ!!!うわあああああああなんかもうテンション上がるうううううう!!!!!」なにこのお預け感?1年に一度の大イベントが目の前で行われてるのに見に行けないという、全裸のゆまちゃんが目の前にいるのに周りにヤクザが8人くらいドス持って守ってるようなアレ。もうなんか変になりそうでしたよ。後から聞いた話では、今年の花火は例年よりもすごく豪華だったみたい。名物の水上花火も大迫力で、歓声が上がり、盛り上がりがすごかったとのこと。そして観客の数もいつもよりめちゃくちゃ多かったみたい。例年の2倍くらいいたんじゃない?っていう人もいました。出店も軒並み売り切れだったそう。うわー、めちゃくちゃ嬉しい。最近美々津盛り上がってきてるし、テレビの露出も多いし、自分たちが思ってる以上にもしかしたら注目されてきてるのかも。僕らのポスターも少しは貢献できたかなぁ。美々津の町の年中行事をまとめて情報を掲載するようなホームページ作成が今後の課題だな。情報少なすぎるし。とにかく、台風の影響でもしかしたら順延になるんじゃないかと言われていた花火大会だったけど、蓋を開けてみればめちゃくちゃ快晴のベストコンディション。ものすごくたくさんの人に来ていただけ、さらに全員から、美々津の花火マジですごいね!!こんなすごい花火とは思わんかった!!っていう絶賛の声を聞かせてもらえて、やっぱ美々津の花火は町が誇る最高の風物詩だということを再確認しました。1回見たらマジで感動しますよ。もっともっと盛り上げて行きたいなぁ。あ、そうそう!!ひなた屋でおこなっていた美々津花火募金ですが、たくさんの人たちの想いが集まり、24151円という大金を寄付することができました!!!心の底から感謝!!!!!!!来年もいい花火大会になるよう町一丸で頑張っていきたいです。募金してくださった皆さん、本当にありがとうございました!!!!いやー!!お盆疲れた!!!!さてさて、お盆ウィークも終わり、美々津はいつもの静かな町に戻りました。しかし次のプロジェクトは着々と進んでいます。とうとう、事業計画書を提出するために最後の障害となっていた大きな壁を突破しました。と、突破してしまったやん…………もう金融機関に持っていけちゃうやん…………めっちゃ怖いやん…………もしお金借りられたらもう後戻りできんやん…………まだ確かに後戻りはできる。水面下で進めてはきたけど、すでにたくさんの人が動いてくれていて、たくさんの苦労をおかけしました。後戻りしたら、それらの人たちの苦労を無駄にしてしまう。だからやらないといけないのか?いやいや、情で決定できるほど簡単なプロジェクトではない。人生賭けないといけない系のやつです。僕の人生、そんな簡単に捧げられない。でもね、行かないといけない道ってある気がします。もちろんこれはビジネス。当たり前に利益は出すつもりです。そこが根底にないとビジネスは続けられないって周りの社長さんたちから教えられました。慈善事業で儲けがなくてもいい、なんて言ってちゃ絶対やっていけないって。もちろん、そのつもりです。でもなぁ、生意気かもしれんけど、ビジネスって儲け以外のものが大きなモチベーションになってもいいんじゃないかなって気もしてしまいます。この美々津を盛り上げたい。住みよいステキな町であってもらいたい。先人たちが守り続けてきた歴史と町並みを後世にバトンタッチしていきたい。小さな地方の田舎はどこも瀕死です。目を背けることのできない将来がすぐそこに迫ってます。人口減少、空き家問題、マジで待った無しに町の存続の危機です。それを見て見ぬ振りするのか。なんとかなるだろう、で流されながら傍観して、困ったら行政のせいにする。それでいいのか。俺はできることはやっていきたいな。町は、その町で生きる者が支えていかないといけない。家と同じです。ちゃんと手入れしてないと色んなところにガタがきてボロボロになって、しまいには住めなくなる。愛着のある家をそんな風にしたくはない。お金儲け第1じゃなくて、地域貢献という想いもビジネスを続けていくための情熱になり得るんじゃないかと信じたいです。「いやー、カンちゃん、怖いですなぁ。いつ事業計画書を持っていこうかな。」「ねー、どうしようねぇー。本当にやっちゃう!?怖い!!」「ねー、本当神田さんのアゴ肉くらい怖いですよ。ところでそれ何作ってるの?」「こちらはグリーンカレーを研究してるところです。アゴ肉は怖くありません。」「どれどれ…………うまっ!!美味い!!なにこれめっちゃタイじゃん!!タイのことめっちゃ思い出した!!神田天才!!この料理上手め!!」「いえーい、今週からランチの気まぐれカレーはグリーンカレーになります。」「あ、カンちゃん、服にカレー飛んでるよ。」というわけで今からグリーストラップの掃除します。最近時間なくて掃除できてなかったから蓋開けるのが怖すぎる…………