こんにちは!神田です。
いやー遊び呆けてたら風邪引きましたよね。
毎日家に帰るの夜中の3時超えてますもん。
日々の暴飲暴食で、体もぼろぼろです!!!
おわり
2018年1月3日(水曜日)
【シンガポール】
さて、現在シンガポールで見つけてる路上場所はアンモーキオ、トアパヨー、ベドックの3つ。
共通点は、駅前団地の中に商店街があるっていうこと。
この商店街でやれることがデカい。
だいたい奥まったところにあるので車とかの音もしないし、静かにのんびりやれる。
巨大なモールの前とか地下道とか、そういうところもいいけど、生音でやれることを考えたら商店街がベストだ。
それに大きな施設の際どいところでやってたら警備員に止められる可能性が高いけど、こういう地元エリアはみんなすごく暖かいので笑顔で迎えてくれる。
ただ団地の商店街はやっぱりめっちゃローカルな場所なので、歩いている人が決まってくる。
基本住んでる人が歩く場所なので、何日も連続でやるとすぐに飽きられてしまうので、上手いこと間隔を空けながらローテーションしないとな。
というわけで今日は拠点増やしの遠征に出かけてみよう。
俺たちがいるアンモーキオは、シンガポールの中心部から北部をグルッと回って西側まで繋がるノースサウスラインにある。
アンモーキオより北はほぼ住宅地なので今まで行ったことのない未開の地だけど、どこかにいい町があるもしれない。
この路線上にある目ぼしい駅をひたすらまわりまくってやる。
お昼ご飯は愛するユーミエン。
マジでビビるほど美味い。
日本にあっても通いたいくらい美味しい。
これで4ドル、340円。
というわけでギターを担いでバスに乗り込み、まず1発目にやってきたのはアンモーキオから少し北にあるイーシュンという駅。
もうすでにめっちゃ未開の地なんだけど、マジでこの辺りまで来るとガラッと空気が変わった気がした。
なんだろう、建物が少し古めで、森の緑が多くて、東南アジアらしい熱帯の空気が漂ってる感じ。
もちろんシンガポール内なので立派なマンションが立ち並んでいるし、道路も駅前もすごく整備されているんだけど、この郊外のひなびた雰囲気は明らかにタイとかマレーシアとかの東南アジアっぽさだ。
なんせもうここからすぐ北はマレーシアとの国境だもんな。
マレーシアに入れば一気に物価が下がり、経済力は雲泥の差。
ジャングルの中のあばら家で人々が暮らしているあの東南アジアだ。
この超近代的な国の中にいるとつい忘れかけてしまうけど、シンガポールもまた東南アジアのひとつなんだよな。
イーシュンの駅前はそんなにいいポジションはなく、少し離れたところにある商店街のほうに行ってみたんだけど、まぁここがすごかった。
一歩足を踏み入れると、あまりのローカル具合にめっちゃ驚いた。
完全に東南アジア!!!
アンモーキオとかトアパヨーとかを庶民的だなぁって思ってたけど、比べ物にならんやん!!!
あんなのめっちゃ洗練されてる都会やん!!!
道に山積みにされた熱帯のフルーツたち、雑然とハンガーにかけられた安い衣類、迷路みたいな市場、その横に広がるホーカー群、
ボロいテントやらボロいテーブルやらボロいトタン屋根やら、ここもあのシンガポールか?って怪しくなるくらい生活臭がすごい!!!
しかも物価が安い!!
ホーカーのご飯がアンモーキオよりもさらに1ドルくらい安い!!!
ご飯が1食200円くらいで食べられる!!!
すげぇぜシンガポール…………
めっちゃ小さな国だけど、その中にも色んな地域があるし、文化の混ざり合いとかを感じずにはいられないな。
一応だいぶ歩き回ってみたけど、あまりにローカルすぎるのと良いポジションが見つからなかったことで、ここでの路上はナシ。
ていうかシンガポールの住宅街って仕事終わりの人たちが帰ってくる18時くらいから一気に人通りが増すので、この時間帯に散策してもあんまり参考にならなさそうだな…………
イーシュンの駅に戻り、さらに北に登って行く。
あらゆるものが全て完璧に整備されているシンガポールだけど、この辺りまで来ると結構自然が見られるようになる。
なかなか深そうな森があったりして、シンガポールにもそれなりに野生動物は生息してるのかな。
さらに北に進むと、完全なる住宅エリアに変貌する。
古くからのアパート、巨大なマンション、コンドミニアム、建設途中のショッピングモールがズゴオオオオオオオ!!っと並んでいて、ピストルさん風に言ったら下手くそがやったテトリスみたいに地面から建物が生えている。
そのハリボテみたいな光景があまりにも異様で、マジでなんか変な夢の中みたい。
ふと気付いたのは、一戸建てをまったく見ないこと。
一戸建ての住宅地なんかどこにも見当たらなくて、全てが複合住宅だ。
法律で禁止されてるのか?ってくらいどこにもない。
シンガポールは国土の狭い国。
さらに死ぬほど家賃が高いので、そんな国で一戸建てなんてとてつもないことなのかもしれない。
しばらくすると、そんな住宅ビルエリアを抜けた郊外に、ボロボロの町工場エリアが見えた。
錆びついたトタン屋根、スレートで出来た小屋、日本の工業港の周辺にあるような昔ながらの古びた建物群。
シンガポールって勝手なイメージ、一次産業や二次産業は全てマレーシアに外注して行われているもんだと思ってたけど、一応国内にもこうした場所があるんだな。
最先端の現代文明が集結するシンガポールの知らなかった一面を見ることができて面白い。
そんな風景を電車の中から眺めながら、各駅の様子を探ってみる。
どこも住宅地とちょっとしたモールがあるくらいで、商店街があるような雰囲気ではないなぁ。
北部エリアではマーシリングという駅で降りてみたんだけど、商店街もあるにはあるが、あまりにも小さい。
アパートの足元の通路にドリアンが大量に売られるフルーツ屋さんや小さなスーパー、庶民的なホーカーがあるくらいで、パッとしない。
さすがに田舎すぎるかな。
そしてシンガポールでは定番のティッシュ売りの人たちがだいたい良いポイントに陣取っているのでやれそうな場所がない。
うーん、そう簡単には見つからないなぁ。
そしてウルトラスコール。
良い町を見つけ、良いポイントを見つけ、さらにスコールの合間をぬって稼ぐ方法を探る。
シンガポールの路上は足を使うことだ。
足を使って探し回って、自分だけの稼ぎ場を確保する。
路上ミュージシャンには路上ミュージシャンの、それなりの企業秘密がある。
まぁブログ書いてたら全然秘密になってないけど。
そこからも駅を探りまくったけど、良いポイントが見つけられないまま、結局終点のジュロンイーストまでやって来た。
ここはさすがに終点だし、西側ではだいぶ栄えている大きな町。
駅周りには何個も巨大なモールが集結しているし、ここから各方面へ向かうバスターミナルもあってかなりの人で溢れていた。
こりゃデケェ。
しかし歩き回ってみたところ、人通りのあるポイントには必ずティッシュ売りの人たちが陣取っていて入る隙間がないし、強引にいこうもんなら警備員さんに止められる可能性が高い。
うーん、なかなか良い場所を見つけられないなぁ。
しかし、ちょっとひと休憩にと駅裏でタバコを吸っていると、駅につながる歩道橋をめっちゃ沢山の人が歩いているのが見えた。
お?これ良いんじゃないか?
ていうかめちゃくちゃたくさんの人が歩いてる!!!
なんだあそこ!?
向こうのほうにバス停らしきものがあるし、ちょうど18時前なので仕事終わりの人たちがワラワラ流れてきてるのか!?
「カンちゃん!!ついに見つけたかもしれん!!あそこ良いんじゃない!?」
「そうだね!!今日はあそこがラストチャンスかもね!!」
というわけで駅から歩道橋に上がると、ウルトラたくさんの人が押し寄せてきている!!!
よっしゃ!!もらった!!!!
が、全然ダメやん…………
誰1人足を止めんやん…………
いや、なんとなく分かってましたけどね…………
あんまり人が多すぎるし、駅に向かう人たちなのでみんな足早に急いでいて流れてしまう。
目に入ってもそのまま歩いて行ってしまう。
何曲かやってみたけど1ドルも入らずに終了。
く、クソゥ…………
「カンちゃん!!こうなったら最初のイーシュンに戻ってやってみよう!!この時間帯なら人もいっぱいいるはず!!」
「うん!!行こうー!!」
というわけでダッシュで電車に乗り込んで、また北回りでイーシュンまで戻ってきた。
今日電車代使いすぎ!!
取り戻すぞおおおおおおおおお!!!!
おおお!!人いっぱいいる!!!!
やっぱり帰宅の時間帯は同じ町とは思えないくらい人が多い!!!
でも雨がひどい!!!!!
でもやるしかない!!!!
昼に見たローカルエリアの中に行き、軒下で路上スタート!!!
………………全然入らない。
ていうかイーシュンのローカル商店街の中、小道が入り組みすぎてて路上に向いてるポジションがない。
めっちゃ強引にやってはみたけど、人通りもあんまりないし、こりゃいくらやってもどうにもならなさそう。
「カンちゃん!!ダメだこりゃ!!もうアンモーキオ戻ろう!!まだ20時だから30分はやれるはず!!」
「あいよっ!!」
1日中、電車乗りまくって新規開拓の探検をしまくったのに、結局戻ってきたのはアンキモ!!!
いつものポジションでうりゃああああ!!!!
入る!!
アンキモ入る!!!
たくさんの人が足を止めてくれ、コンスタントにポンポンとチップがケースに入っていく!!
アンキモの安定感パナい!!!
まるで保険!!!
町をミスっても、帰ってきたら最後にここである程度稼げるという保険のような存在!!!
うーん、それにしても今日は思いっきり外しまくったなぁ…………
グーグルマップである程度の様子は分かるけど、やっぱり路上に向いてるかどうかの最終的なところは実際歩いてみないと判断できん。
人の流れも見ないといけないし。
北側にはあんまり良さそうなところはないみたいだ。
このまま闇雲に探しまくっていたらシンガポールでの滞在日数がどんどんなくなっていってしまいそう。
すでに今見つけてある場所でローテーションしていったほうがいいかもしれん。
シンガポールのビザは30日間。
たったの30日。
マレーシアの国境の町に遊びに行って日帰りでシンガポールに戻ってきて新たな30日をゲットするというビザランをする人もいるけど、俺たちは25日にマレーシアのクアラルンプールからのフライトを取っているので、これ以上シンガポール滞在を延ばすわけにはいかない。
ギリなんとか延ばせたとしても3日だけだ。
今はとにかく全力で稼ぐしかない。
明日もひたすら頑張るぞ。