スポンサーリンク 湖の向こうに見えるのはアルプスだ 2017/8/16 2017/07/08~ ドイツ③, ■彼女と世界二周目■ お久しぶりです、神田です。フミくんにたまにはブログ書いてーーと言われるんですが、ブログはなかなか大変なのでフミくんの日記前にちょっとだけ私の一言を書くことになりました!でも何書けばいいんやろう・・・。明日から頑張って書きます!よろしくお願いします♪おわり 2017年7月29日(土曜日)【ドイツ】 フリードリヒスハーフェン目が覚めてドアを開けると涼しい風が吹き込んだ。気温は18℃くらいかな。7月末の朝8時なんて、日本だったらもうすでに30℃近くまで上がってて、うわぁ…………今日も暑いよぉ…………って汗だくで朝勃ちして麻美ゆまちゃんをネットで検索してなにそれめっちゃ最高じゃないですか。ネットがいつでも使えるってすごいですね。日本ではいつも朝起きたらそのまま車の中で腹筋150回、腕立て150回、背筋150回やってから次の町に移動し、ジャージとスニーカーに着替えてジョギングしてました。ジョギングしながら町の中を探検するってすごく楽しいです。あ、こんなところにこんなお店ある。あ、ここは鍵曲がりになってるから歴史的な道が残ってるんだ。とかそんな発見をしながら町を見て回り、観光地に行ってその町の歴史を勉強し、地酒があったら購入し、夕方になって銭湯で体を洗い、夜のネオン街に行って路上。お客さんたちにスナックに連れて行ってもらったりして、お店の女の子たちとアフターでラーメン食べに行き、夜中の3時くらいに車に戻って買った地酒を飲みながらギターの練習して寝る。そんな生活をしてました。夜中にラーメン食べるから朝走らないとブーデーになってしまうので必死でした。え?お店のママさんに連れて帰られるようなことはないのかって?そんなことあるわけないじゃないですか不謹慎な!!40代後半の美人エロ熟女ママが今日は閉店ね、ってお店の看板の明かりを消して誰もいなくなったスナックのカウンターであーしてこーしてとかそんなことあるわけないじゃないですか!!淫らな!!あれは苫小牧のスナックで歌ってる時、その日のお客さんにめっちゃウケてました。みんなお父さんくらいの世代で、フォークソングを歌うと、いいぞ!!兄ちゃん!!素晴らしい!!って感じでゲロウケてめっちゃいい感じになってたんです。おじさんたちも僕のこと気に入ってくれて、最近の若いもんにしてはなかなか根性があってねいいな!!よし!!飲め飲め!!ってビールついでくれてました。その時、スナックのママさんが、あんた今日泊まるところないならウチに来る?って言ってくれました。その瞬間おじさんたちの態度が豹変して、あー、君は向こうの道の駅で寝るんだよね、そうかそうか、そうしなさい、って言われました。「でも外は寒いじゃないの~、私の家に泊まればいいわよ~、心配しなくてもなにもしないから~。」「いーや、彼は道の駅で寝るって言ってるんだから若者の志を邪魔してはいけない。さぁ、君は道の駅で寝るんだ。」その夜は道の駅のベンチで寝ました。まぁまぁ寒かったです。おじさんたちからしたら、俺たちのママをそう簡単に渡してたまるか!!って感じだったんでしょうね。いい思い出です。さて、朝の筋トレもジョギングもせずに車を走らせ、やってきたのはフリードリヒスハーフェンという言いにくいことこの上ない名前の町。ここもまたボーデン湖に面しており、湖の岸壁からホコ天が伸びているというレイクリゾートの町だ。住宅地に車を止めて歩いて町に向かうと、早速いい感じのホコ天が見えてきた。湖岸からはじまって縦横に何本も通りが入り組んでおり、歌える場所が多そう。立派な教会がたつ奥の噴水広場では、ささやかなマーケットも出ている。ただ人はあんまり多くない。コンスタンツよりもだいぶ小さめの町みたいだ。湖沿いにカフェが並ぶ気持ちのいい遊歩道があったんだけど、そこと人の姿はそんなにない。まぁまだ朝早いからな。ここからどれだけ人が出てくるかな。噴水のモニュメントが怖すぎる。とりあえず腹ごしらえにいつものバックヴェルクへ。バックヴェルクって読むのかわからんけど、ここってドイツではすごく重宝する。だいたいどこの町にもあるチェーン店なんだけど、まずコーヒーが安いし、サンドイッチの種類も豊富だし、ワイファイがある店舗もある。地元の人がうだうだやってるところだから長居もしやすいし、今回のドイツでは何回もお世話になってるなぁ。サンドイッチはだいたい2.5ユーロくらい。320円。よっしゃ、11時を過ぎたらパラパラと人が町に出てき始めた。そんじゃやってみるかー。ギターを鳴らしてゆっくりと声を乗せる。午前の町に静かにフォークソングを響かせると、早速向こうから歩いてきたおじさんが2ユーロコインを投げ込んでくれた。横のマダム服屋さんのおばちゃんが、シューンと言ってくれる。シューンってのはドイツ語で美しいっていう意味。向かいのアパートから兄さんが降りてきて、やば、苦情言われちゃうかも………って思ったら、素敵な音楽をありがとうねってコインを入れてウィンク。いつもの穏やかな温かい空気がこの一角を流れる。いいなぁ、いい感じだ。この町ではいい空気を作ることができそうだ。ビビって声裏返りそうになった。差し入れクロワッサンありがとう!!しばらく歌ってから、場所変えをしようと町を歩いてみた。お昼を過ぎて町はたくさんの人で溢れており、土曜日の活気に満ちている。それにしても不思議なのは、こんなに素敵な町なのに他に路上パフォーマーがいないこと。全然どのホコ天にもおらず、俺の独壇場だ。商売敵がいないのは嬉しいことだけど、なーんか変だなぁと思いながら歩いていると、人の流れが湖のほうへと続いている。俺たちもそれについて湖のほうへ行ってみた。するとそこにすごい光景が広がってた。湖沿いの遊歩道にずらーーーーっとどこまでも並ぶ出店のテント!!!!うじゃうじゃと蠢めく人の山!!!!うおおお!!!なんだこれ!!!フェスティバルやってるし!!!!朝こっちまで来なかったので気づかなかったけど、なかなかの規模のフェスティバルが開催されいた。もうものすごい人の数で、通りにはテントが並び、その隙間隙間でたくさんのパフォーマーたちが芸を披露している。音楽系の人からクラウンまで、みんな太陽の下で元気よくパフォーマンスしており、すっごい賑わい。そっかー、みんなこの湖沿いでパフォーマンスしてたから町のホコ天のほうには誰もいなかったんだ。青く輝くボーデン湖にはいくつもの小舟が浮かんでおり、その間を向こうから大きなフェリーが進んでくる。あれは対岸とこちら側を繋いでいるフェリーだ。こっちはドイツ、向こうはスイス。つまりこのフリードリヒスハーフェンはお金持ちのスイス人がフェリーに乗って遊びに来る町ってわけだ。ポー、ポー、と汽笛を鳴らしながらフェリーが岸壁に着くたびに、ゾロゾロと新しい観光客が通りに溢れる。いやー、こんな賑やかな町だったなんて。ボーデン湖沿いの町はシーズン真っ只中だ。この遊歩道沿いでやったらどうなるだろ?ってちょっと歌ってみたんだけど、あまりにもパフォーマーが多いし、人ごみに紛れて全然反応が良くないのでやっぱり町の中でやることにした。うん、人ごみに目がくらんで欲をかいてもいいことはない。無理せんで自分の活きるところでやるべし。ホコ天の中にあるミュラー前で静かにギターを鳴らすとみんなが足を止めて拍手してくれた。うん、やっぱりこうじゃないと。すると2人組のおばちゃんがやってきて、ニコニコしながら俺の前で財布を取り出した。あ、入れてくれるって思いつつも歌い続けていると、おばちゃん財布から20ユーロ札を取り出してギターケースに置いてくれた。思わずちょっと声がうわずった。あ、ありがとうございますって言ったらもう1人のおばちゃんもニコニコしながら10ユーロ札を置いてくれ、素敵な音楽をありがとうね、って言ってくれた。おばちゃんたちはスイスから遊びに来てるとのことだった。「か、カンちゃん……………やっぱスイス人って桁が違うね…………」「これは…………スイスかなり期待できそうだね……………」いやぁ、ビビった。来週からのスイスがめっちゃ楽しみやわ。今日のあがりは3時間半で318ユーロと2フラン、41500円。今日は土曜日。しかもフェスティバル。人通りはまだまだ半端じゃないけど、俺たちもこのフェスティバルを楽しみたい。路上を終えたら一旦車に戻り、荷物を全部置いたら手ぶらで町に遊びに行ってみた。湖沿いの遊歩道に行ってみるとものすごい数のテントが並んでおり、それらをカンちゃんと見て回った。ゆるゆるのアジア系の服、中東系の雑貨、モロッコのタジン鍋、他にもリサイクルモノの帽子とか、針金アクセサリーとか、なんだかどのお店もナチュラル系のものが多い。お店の人もみんな裸足でドレッドを束ねたような人が多くて、どうやらこのフェスティバルはこうしたヒッピー風のお祭りみたいだ。あ、そういえば俺たちが車を止めてる場所の近くにめっちゃ何台もキャンピングカーが止まってるパーキングエリアがあったけど、あれはこの出店してる人たちのものか。めっちゃ年季の入ったボロいバンとかが何台も止まってて、外で洗濯物干してたり調理場があったりして、ここで生活してるって雰囲気がバリバリ漂ってた。みんなあのバンで寝泊りしながらヨーロッパ中のフェスティバルを回って荒稼ぎしてるんだろうなぁ。小さな子供を連れた家族もいるし、彼らには彼らの自由な生きかたがある。夏場にごっそり稼いだらまたトルコとかモロッコなんかに遊びに行ってのんびり過ごし、安くたくさんの物を買い込んで戻り、夏のフェスティバル巡りで1年分を稼ぐ。みんなそんな生活をしてるんだろうなぁ。自由極まりない生きかただなぁ。遊歩道の1番奥でやってた若者のバンドライブを見て、のんびり湖沿いを歩いた。大きな噴水が水の柱を上げており、太陽にきらめいてしぶきを散らしている。そのしぶきの向こうに見えるのは、スイスの陸地だ。ゴツゴツした山脈がはるか遠くでかすんでおり、雄大な景色に息を飲む。あれはアルプス。もうすぐあの中に突入していくぞ。ふと気づくと真っ青な空に飛行船が浮いていた。あ、飛行船なんて見るのいつぶりだろうな。「よーし!カンちゃん!!今日は土曜日だし、俺たちもちょっと贅沢しようかー!!」「イェーイ!!中華中華ー!!」結構がっつり回った今回のドイツも、あと少しで終わりだ。来週にはスイスに入って2週間かけてアルプスを探検する予定。そうなったらもう外食は一切できない。ケバブで1000円超えてくるという鬼の物価のスイスではストイックな完全自炊生活になるので、このドイツにいるうちに最後の贅沢をしておこう。というわけでやってきたのはチャイニーズレストランのブュッフェ!!!土曜日の夜なのでちょっと値上がりして1人12ユーロで食べ放題!!!!1550円!!!うわぁ!!贅沢!!!よおおおおおおおし!!!!!!スイスに入る前に贅沢欲を満たして無の境地でアルプス行くぞおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!うん、寿司ビビるほどマズい。団子の上にネタ乗せましたみたいな感じ。米べちゃべちゃのにちゃにちゃ。口にすると不快感しかない。この寿司作ってる人、100パーセント日本の寿司食べたことない。うん、わかってる………ヨーロッパの寿司に期待したらいけないのはわかってる…………ヨーロッパの人ってこれを食べてスシってそんなに美味しい食べ物じゃないよねーとか言ってるんだよなぁ。ビールも全然冷えてなくて炭酸も飛びまくってて全然おいしくなかった。めっちゃ不完全燃焼……………残念すぎる…………はぁ、2週間後にオーストリアに抜けたときにまた美味しいもの食べに行くか。