スポンサーリンク 世界がオフィスのあの人と再会 2017/7/10 2017/05/29~ イタリア, ■彼女と世界二周目■ 2017年6月22日(木曜日)【イタリア】 オルビエト ~ フィレンツェ朝の高速のサービスエリア。起きて準備していたら、いきなりトトがフロントガラスからおはようございますしてきた。今日もチロチロ舌を出しながらフロントガラスから顔を出しているのを日記を書きながら眺めていたんだけど、今日のトトはちょっと違った。いつもは顔しか出さないのに、今日はウネウネと体も外に出してきて、フロントガラスの上を登りだした。もう仲良しとはいってもさすがにこれはキモい!!!!!!!1メートルない距離で蛇がうねるのマジマジと見ることなんてないからキモくて身動きできん!!!!とにかくこんだけ体が外に出ているならば、今こそチャンス。傘で引っかけてポイッと外に出してしまえるはず!!トトが運転席側のほうをウネウネしていたので、隙をついて助手席のカンちゃんが車の外に出た!!!そして傘を持ってトトと向き合っている!!!もうトトは体がほとんど全部外に出ており、フロントガラスにくっついて動いている!!!!今しかない!!!!!!カンちゃん!!!!頑張って!!!!!!が、カンちゃんがまごまごしてる間にまたシュッ!とボディの中に体を隠してしまったトト。あああ!!!また隠れてしまった!!!!1人ではどうしようもないカンちゃん。俺はトトが運転席側にいるので車から出ることができない。するとカンちゃんが周りの車の人たちに助けを求めた。優しいイタリア人男性。どうしたどうした?と数人集まってきてくれたんだけど、さすがにたくましいイタリア人男性でも、蛇を見たら驚いて距離を置いている。これがインド人なら、え?なにが?って言いながら手づかみで捕まえてくれるかもしれんけど、ヨーロピアンにはそんな芸当はできないみたい。その時、またトトがウネウネしてフロントガラスを登りだした!!!体がほとんど外に出ている!!!ワイパーだ!!ワイパーをするんだ!!と外からイタリア人男性たちが俺に合図を出す!!よし!!!ワイパーいくぞ!!!ワイパーの勢いで外に飛んでってくれ!!!!が、ワイパーをかけると、にょ~んとくっついて動き、またそのままボディの中に滑り込んで行った。チクショウ!!!!!どんだけこの車のこと好きなんだよ!!!!こりゃどうしようもないねーと帰って行ったイタリア人男性たち。俺たちももうどうしようもないので、とりあえずサービスエリアでシャワー。トトとの旅はもうちょっと続きそうだな……………太陽がギラギラと照りつける中、高速を飛ばした。今日の最高気温は35℃。明日は37℃まで上がる。もう暑くてエアコンかけなかったらやってられないのでガソリンの消耗が早い!!!このガソリンがウルトラ高いイタリアでは、どうしてもガソリンのメモリに目がいってしまう。フランスってガソリン代どうなんだろうなぁ。イタリアほど高いことはないだろうけど。ローマ北の料金所から、フィレンツェから少し南にあるバンダルノというインターまで、料金は15.6ユーロだった。1940円。ここはフィレンツェ市街から40キロくらい離れた場所で、住宅がパラパラと散らばるだけの静かな田舎だ。マジでなんにもない。いやぁ、すごいところを待ち合わせ場所に指定するなぁ、あの人は。さすが、イタリアはあの人の本拠地だもんな。待ち合わせ場所になっているバーガーキングにやってきて、駐車場で体を伸ばしていると向こうから黒いデカい車が入ってきた。ま、まさか………………「あ、どうも、お久しぶりです。ここすぐにわかりましたか?」窓から顔を出したのは………………アユムさん!!!!お久しぶりです!!!!「ウケる!!!車カッコよすぎですから!!ていうか1人で車中泊もしないのに僕らよりはるかにいい車乗ってる!!!」「あ、そんなにいい車じゃないですよ。いやー、僕なんて全然こだわりとかないからいつもこんなもんです。」俺たちの車、チャチすぎ。このブログの読者さんならよくご存知のアユムさん。去年、トルコのイスタンブールで出会ってからすでにドイツ、オーストリアで再会し、4度目の今回はイタリアだ。世界中を飛び回り、気に入ったカフェでネットで自由に仕事をしているノマドの達人であるアユムさん。最近はバンコクに数ヶ月いたようで、その前はニューヨークに数ヶ月、ベルリンに数ヶ月、そしてイタリアの後はクロアチアに滞在するみたい。マジで世界のカフェが全てオフィス。そんな世界中を飛び回ってるアユムさんがヨーロッパで拠点にしてるのがこのイタリアのフィレンツェ。さすがに本拠地のイタリアで会うと貫禄が違う。「いやいやー、僕なんか貫禄なんてまだまだないですよー。」笑顔が濃い。ヨーロッパレンタカーを教えてくれたのも、ネットでの稼ぎ方も教えてくれたのはアユムさん。アユムさん!!今回もヨーロッパレンタカー楽しませてもらってます!!「じゃあ晩ご飯まで時間があるので、ちょっとスーパーでも行きませんか?向こうにいいスーパーありますので。」というわけでアユムさんに先導してもらってやってきたのは郊外にある大型スーパーマーケット。コープなんだけど、コープにも種類があって、ここのは1番品揃えのいい巨大なコープだ。ちょうど食料の調達とか知り合いへのお土産とか買っておきたかったところだったので助かった。「あ、パスタでしたらあっちです。お惣菜なら向こう側です。」「アユムさんめっちゃ詳しいですね。」「イタリアに来たらいつもこのあたりに滞在してますからね。もうここ100回以上来てます。あ、チャオー。」「チャオー、アユム。」スーパーの店員さんと名前で挨拶しているアユムさん。常連すぎ。ていうか笑顔の濃さがイタリア人並み。「これ、めっちゃ美味しいですよ。向こうの煮込んだやつも美味しいです。野菜のクズと余ったパンを煮込んだもので、貧乏人の食べ物って言われてたけど、それが郷土料理みたいになってる感じなんです。」さすがにイタリアを本拠地にしてるアユムさん。なんでもめっちゃ詳しい。そんなアユムさんが言うにはイタリアはやっぱりかなり保守的で、未だに電子レンジよりオーブンを信じてる人が多いとのこと。スマホの普及率が低いっていう話もあるみたいだ。「美味しいパスタの見分けかたがあるんですけど、このパッケージの裏を見てください。プロテインの含有量が書かれてるんですけど、12が普通で13~14だともちもちしてて美味しいですよ。」「なんでも知ってますね、アユムさん。あ、そういえばこのお土産買いたいんですけど、わかりますか?」「あ、これですね。これ日本でも人気ですよね。特に女性が喜びますね。」ネット関係のこととかに詳しいのはわかるんだけど、アユムさんってマジでどんなジャンルのことにも精通してる。本当、色んなことにアンテナ張って生きてるんだろうなぁ。こうやって会話してても、もし知らないことがあったらすかさずネットで調べてその2秒後には解決して知識に加えている。凡人だったら、なんだっけー、でそのままほったらかして、疑問に思ったことすら次の日には忘れてるもんだ。気になったらすぐさま調べる。その問題解決能力と実行力。それが一匹狼で生き抜いてるアユムさんの強さ。フランスで会う予定の知り合いへお土産を買い、それから少しカフェスペースでお話をし、しばらくしたらいい時間に。「僕が最近よく行ってるオススメのお店があるのでそこ行きましょう。いつも1人なんでみんなで行けて嬉しいですよ。」こちらこそそう言ってもらえて嬉しいです!!そうしてやってきたのは、街はずれにあるレストラン。こんなところにレストラン?って思えるほど周りに何にもない一本道の奥なんだけど、敷地に入ってみると驚いた。「なんですかこれ…………最高じゃないですか!!!!」「すごーい!!素敵ー!!」「いいですよねーここ。最近来るようになったんですけど、めっちゃオススメなんですよ。じゃあ早速やりましょう!!」完全なる勝ち組の図。2人無職が混じってます。なんだこれはああああああああああああああああ!!!!!気持ち良すぎるにもほどがある!!!!ぬるい夏の風が優しく吹くテラス、ふかふかのクッションが置かれた椅子にもたれて冷えたビール。フィレンツェ郊外の、観光客とか絶対来ないローカル店で。ローカルのオシャレのレベルが高すぎる。それがイタリア。え?イタリア?ここイタリア?イタリアでテラスでオリーブつまみながらビール飲んで、国際的な友人とノマドビジネスのお話?美々津でハゼ釣ってたクソガキが?「金丸さん、何かビールの他に飲みたいものありますか?」「あ、そういえばイタリアの人ってみんなオレンジ色のカンパリみたいな飲み物飲んでるけどあれなんなんだろ?」「よし、それイッてみましょう。」ハゼ釣ってたのに何してるの?エバ釣ってたヤツがやっていいことと悪いことありますよ?「金丸さん、そういえばこの近くにフェラガモのいい店があるんですけど、どうですか?やっぱりヨーロピアンは服はそんなに気にしないのに靴にはとても気をつけますからね。ここはひとつフェラガモの靴、イッときませんか?」アユムさん、俺を一体どうしたいんですか?フェラガモの靴を履いてるヤツが路上で歌ってたらビビりますよ…………アユムさんっていつもこんな豪快な話が飛び出すので、読者さんたちから一体何者?そんなにネットビジネスって稼げるものなのか?という話を聞かれたりするけど、なんとアユムさん、この前ご両親に感謝の思いを込めて、旅費全部出すから2人で世界一周して来なよ、というプレゼントをしたらしい。豪快すぎる。旅費全部出すて。すげすぎるやろ。しかも、なんと飛行機全部ビジネスクラスで……………桁が違う………………そんなアユムさん。最近さらなる飛躍のため、新たなウェブサイトをオープンした。まったく新しいサービスを提供するサイトなんだけど、普通に巷で人々が使ってそうなアイデアでありながら斬新という目の付け所。ビビるのは、そのサイトを作るにあたり、ワードプレスなんかの既存のフォーマットを使ってるのではなく、全部1からプログラミングのコードを書いて構築させていること。完全に職人。しかもこれ全部独学で勉強して1人で作り上げたんだそう。カンちゃんなんてワードプレスのブログトップ画像のサイズを変えるのですら頭がショートするくらい混乱しているのに、それを全部1からとかマジですごい。「いやー、でも最近は以前みたいに大きなことは言えないです。やっぱり難しいもんです。毎日問題の連続です。」ここまで書いてるとアユムさんはいつも無敵のイケイケって感じだけど、今回はそんなアユムさんの口から若干弱気な言葉が出たのに驚いた。新しいサイトの運営や修正に相当手こずってるみたいだ。アユムさんが前に言っていた言葉をすごく覚えてるんだけど、それは、ウェブサイトは今の時代早い者勝ちだから、アイデアを形にしたらガンガンリリースしていきましょう、というもの。最初はグーグルだって全然機能も弱いダメダメのサイトだったけど、少しずつ改善していってクオリティを高めていっている。最初っから完璧に満足するところまで作り込んでからリリースするんじゃなくて、ある程度形になったら早めにリリースして、認知度を高めながらクオリティを上げていくべき。それを聞いたときなるほどなぁと思った。音楽だって、めっちゃ上手くなってからライブしようと思ったら死ぬまでライブなんてできない。下手でもステージ立ってライブして、罵声くらったり色んな意見もらったりして磨かれていくもんだ。サイトも同じなんだなぁ。「インターネットはノーリスクハイリターンですからね。もしサイトがヒットしなくても、それを作るために培ったスキルは今後必ず何かの役に立ちますからね。」無敵のアユムさんもこうやって壁にぶつかって苦戦したりするんだなぁ。そういうところを見たら、アユムさんもさすがに人間なんだなって思えた。美味しいお酒をたくさん飲み、美味しいイタリア料理をたくさん食べ、そしてなにより、刺激的なお話がたくさんできて、今回も最高に楽しかった。今のこの時代を一匹狼で自分の才覚のみで生き抜いている人と話をするのはすごく勉強になる。今、本当に色んな生き方を選べる時代になってる。これまでの定住定職のレールの人生はもちろんベーシックなものとしてあり続けるだろうけど、それから外れた人間が、そろそろ白い目で見られなくなる時代が来るんじゃないかな。いや、もうとっくに来てるのかも。この日はしこたま酔っ払った。アユムさん!!ご馳走していただいてありがとうございました!!あー、俺たちも新しい生き方を自由に作り出していくぞー!!