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約束の町、シエナへ



2017年6月23日(金曜日)
【イタリア】 フィレンツェ ~ シエナ




































「じゃあ、次もまたどっかで楽しく飲みましょう。それではー。」



スーパーのお惣菜コーナーで美味しいお惣菜を買ってカフェで朝ごはんを一緒に食べたら、アユムさんはさらっと出発していった。




これから空港に行き、オーストリアに飛んで、それからクロアチアに行くみたい。




アユムさんとの別れ際はいつもあっさりしている。


握手して、ハグして、記念写真を撮って、感動の言葉を並べる、なんていうことはなく、じゃあ、ちょっとコンビニ行ってきますくらいの感じだ。



世界を飛び回るアユムさんには、地球にいる限り同じ庭みたいなもんなんだろうな。



いやー、世界が仕事場ってすげぇことだよなぁ。


俺たちも頑張ろう。





アユムさん!!今回もめっちゃ楽しかったです!!!


新しいウェブサイトが早く軌道に乗ることを祈ってます!!


また世界のどっかで飲んだくれましょう!!





















アユムさんと別れたら俺たちも車に乗り込んでアクセルをふかした。






明日、またもう1人、人と会う約束をしている。


これがイタリア最後の予定だ。


これが終われば1ヶ月におよぶイタリア旅も終わって、フランスに向かう。







その約束している人とは、アユムさんとは正反対くらいにまったく違うタイプだけど、一匹狼という点では究極の一匹狼。



あの雲の上にいた伝説の旅人と、ついに明日会えるのかと思うとワクワクよりもさすがに緊張してしまうな。





















フィレンツェ郊外から車を走らせて山の中をくねくねと南へ走っていく。


山々の間にワイン畑が広がり、鮮やかな新緑が太陽に輝いている。


今日も気温はめっちゃ高くて、車の気温計には37.5℃なんて恐ろしい数字が出ている。




エアコンをかけていても、太陽に照らされてうっすら汗をかいてしまうくらい暑い。



今回のヨーロッパ旅は9月くらいまでずっとこんな暑い毎日なのかなぁ。




ちょっと気が遠くなってくる。

















そうして車を走らせること1時間くらいだったかな。


緑の中に古めかしい町が現れた。










城壁に囲まれた山の上の町で、旧市街の入り口には必ず大きな城門があり、それをくぐらないと中に入っていけないという、ここもまたクオリティの高い中世の町のようだ。


明日、この町であの伝説の旅人さんと会う約束をしている。



ここはシエナという名前の町。





















テキトーに旧市街の外にある住宅地に車を止めたら、まずは手ぶらで町の散策へ。


シエナはイタリアに来るまでは聞いたことのない小さな小さな町だったけど、イタリアに入ってからは結構ちょくちょくオススメされていたんだよな。







城門をくぐるとすぐに中世にタイムスリップ。











もうこれが中世風とかではなく、完全なる中世だからイタリアはすごい。



石畳、石の建物、教会、小径、すべてがくすんだ歴史を染み込ませており、古本のような匂いが漂っている。















ただもうイタリアのこういった時代に取り残された古い町はお腹いっぱいになってる。



どこに行っても世界遺産レベルの古い町ばかりのイタリアでは、このシエナですら珍しい存在ではないんだよな。



ちなみにシエナも世界遺産。


























小径が張り巡らされたメインストリートを歩いて行くと、ぐるりと通りがカーブしており、そこから円の内側に路地を入っていくとパッと視界が開けた。



そこは大きな大きな広場になっており、周りを建物が綺麗に取り囲み、中心にひときわ高い時計塔がそびえ立っていた。


あまりに見事なその景観にため息すら出てくるほど。














円の外周にはレストランがズラリと並んでおり、たくさんの観光客がテーブルについている。



ツアーの団体さんたちがわらわらと歩き、広場の写真を撮る人たちで路地は通りにくいほどだ。


こりゃここも相当な観光地だな。






















そんな人気観光地、シエナのメインの見所がシエナ大聖堂。




これまたとても大きな教会なんだけど、外壁が珍しい白と黒のストライプになっており、装飾の彫刻も見事の一言。



こいつは綺麗だわ。外観だけでも一見の価値があると思える。




なにやらイタリアで最も美しい正面外観を持つ教会と言われているんだそうだ。











しかも内部がまたとんでもなくて、豪華絢爛な芸術作品の宝庫で、ミケランジェロやドナテッロなんかのルネッサンス、バロックの傑作たちが惜しみなく飾られているとのこと。



イタリアすごすぎる。






たださすがに入場にはお金がかかるみたい。


もうローマでこういった古い建造物はお腹いっぱいなのでここは遠慮しといた。


でもマジで外観だけでもめっちゃくちゃ綺麗だった。



それよりもこの写真の奇跡のタイミングにビビる。
































それからしばらく味わい深い路地裏を散策し、カンちゃんが暑さと歩き疲れで丸顔になってきたので一旦車に戻り、ギターをとったら晩ご飯へ。



今日は夜メインの路上になるので、先に晩ご飯を食べておこう。





んー、やっぱり晩ご飯は路上が終わってから食べたいところなんだけどなぁ。


シエスタのあるイタリアではどうしても路上が夜メインになるので、先に晩ご飯を食べないとお腹が空いてしまう。



そんで夜遅くに路上が終わると、どうしても小腹が空いてまた何かを食べるという流れになるので、夜中にご飯食べてブーデーになってまうー!!とカンちゃんがいつも言ってる。





シエスタは南ヨーロッパの立派な文化。


でもやっぱりどうしても日本人には馴染めないもの。



生活リズムが崩れて、毎回中途半端な時間にご飯を食べることになってしまうんだよな。




路上時間が飛び飛びになってしまうのも面倒くさい。


早いところシエスタのない国でのびのび路上やりたいなぁ。













今日の晩ご飯は中華料理。


さっき散策してて思ったんだけど、このシエナ、なぜか中華料理屋さんがめっちゃ多い上にどこもめっちゃ安い!!!



炒飯とか3ユーロ、370円という衝撃の安さ。




イタリアでは中華料理も高くてずっと手を出せてなかったんだけど、このシエナではマジでヨユーで行ける値段!!



なんでシエナだけこんな安いんだろ。





炒飯とホイコーローと炭酸水で10ユーロ。1230円。


久しぶりにヨーロッパ中華食べたけど、やっぱり美味しい。




















お腹いっぱいになったら路上やるぞー!!!!


明日、伝説の旅人さんとお会いした時に、ゆうべはこれくらい稼ぎました!!って胸張って言えるくらいの金額を目指そう!!!






メインストリートの一角にちょうどいいバンク前のスペースを見つけて、ギターを広げる。



人通りは申し分なし。むしろ多すぎるくらい通りを行き交っている。




今夜は金曜日だ。こりゃさらにとんでもない賑わいになるはず。



体力と喉が持つまでとことんいってやる。


よっしゃいくぞー!!!!




































人通りは街灯がともってからさらに増していき、どんどん通りを埋め尽くしていく。



さっきまでいい感じで音が響いていたのが、雑踏にかき消され始めてチューニングの音も聞こえないくらい。




やっぱりイタリアの週末の夜は人出が半端じゃなさすぎていつもこのパターンになってしまうなぁ。


かといって平日の夜は静かだし、本当街によってハマる時間帯が全然変わってくるのでイタリアは難易度が高い。



なんとか稼げるようにはなってきたけど、まだまだイタリアは攻略できない。





「ベリーッシモ!!いい声ね!ベリーッシモよ!!」



「あなた先週タオルミナで歌ってなかった!?ワオ!!偶然ね!!!」





こうやってイタリア語で褒めてもらえるのも明日までだ。



明日の路上を最後に、次はフランスへと移動する。



前回訪れたフランスだけど、今行ったら全然違う感じかたができるんだろうな。


南フランスが今から楽しみだなぁ。





人通りは絶えることなく、むしろ増える一方だけど、今日はこのへんにしとくかな。



あがりは3時間半で115ユーロ、14300円。





「すごくよかったよ!!明日また聴きに来るね!!楽しみにしてるから!!もし良かったらフェイスブック交換しない?」




ずっと聞いててくれていたお兄さんと、イタリア最後の町でやっとフェイスブック交換をした。




1ヶ月旅して初めてだよ、連絡先交換したの。


本当イタリアでは友達できなかったどころか地元の人との濃密な絡みがなかったなぁ。


とことん保守的な国民だったな。




















シエナの24時前はとんでもない賑わいだった。


騎士が歩いていそうな中世の旧市街の中には酔っ払いたちが溢れかえっており、石畳の上で楽しそうにビールを飲み、教会の石段に座って大騒ぎしていた。



バーやハンバーガーショップの前にはお客さんが溢れ出し、みんな集まって金曜日の夜を楽しんでいる。



ただドイツとかみたいにクラブで爆音でバカ騒ぎって感じではなく、みんなお酒を飲みながら会話を楽しんでいる。


そういうところもまた保守的な部分なのかな。




イタリアでは酔っ払って行儀が悪くなってる人たちは今のところ一度も見ていない。


オーストラリアみたいに無礼なやつは誰もおらず、みんな酔っ払ってもちゃんとしてるところが好感だ。




イタリア良かったなぁ。


みんな可愛いなぁ。












賑わう町を背に、旧市街から抜け出した。


明日ついに待ちに待ったあの人との初対面だ。









火照った体にビール死ぬほど美味い!!!!







ケバブも!!!!










~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


シンガポールのホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!


シンガポールの路上も毎回暑かったよなぁ。でもその分ホーカーでのビールが麻薬的に美味かった。
またホーカーでみんなで飲みたいな。


どうもありがとうございます!!

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