スポンサーリンク





楽しい唐津での日々








2006年12月8日 【佐賀県】




さぁ、佐賀県に戻ってきたぞー!!



死にかけのファントム号にむち打ってやってきたのは佐賀県立九州陶磁文化館。


九州最大規模の焼物博物館で、江戸時代からの有田焼や古伊万里をはじめとする九州各地の名品がズラリと展示されているのだが、入館無料。

素晴らしい!!


今までは自然的な風合いの焼き物が好きで陶器ばかりを見てきたが、最近では石モノの磁器もその良さがなんとなくわかってきた気がする。




派手な装飾、気品に満ちた色合い。

うーん、最近酒飲んでないなぁ。






日本の磁器発祥の地として有名な有田。

その磁器を日本に伝えたのが朝鮮からやってきた李参平という人。

彼が発見した磁石の採掘場、泉山磁石場は江戸時代から400年間鉱石を産出し続けたため、月面みたいなボッコボコのクレーター状態だ。




同じく磁器の一大産地である伊万里市を通って一気に唐津市街へやってきた。


いろいろと頭の痛い用事を片付け、市内の錦屋で温泉に入って、飯を食おうとあるお店を探してバイパスを走る。


んー、この辺だよな……………



あっ!!!



あった!!!



お笑い芸人の塙の歌の中に出てくる牛丼屋『吉田屋』は架空の店だが、あまりにも流行ったことでブームに乗っかって実際に作られているのだ。


よし!!!食べるぞ!!!


はい!!潰れちょる!!!


ただの廃墟!!!


ブームなんてこんなもんだな。







夜になって唐津で路上開始。


さすがにボーナス後の忘年会シーズン。

めっちゃ人多い。


が、雨が降ってきたので近くのゲーセンに避難。



するとそこの店長さんが話しかけてきた。

ロックな格好をしたシブいおじさん。


ゲーセンの中で喋っていると、モニターにハマショーのDVDが流れていた。



「ハマショー好きなんですか?」



「うん、バリバリ。」



これで気が合い、雨が止んでからまた路上をしばらくやった後に、店長に誘ってもらってスナック、バーと3軒ハシゴして後半はほとんど記憶無し。

二日酔いコース確定。



「幸せかどうかは、まぁ死ぬまでわからんもんタイ。」



店長の言葉、それはよく覚えていた。










翌日。




「おげえええええええ!!!ビチャ!!ビチャビチャ!!!!」



ゆうべ寝たの朝の6時。

すでに15時。


死ぬほど二日酔い…………………


し、死ぬ……………



こういうときはうどんを…………とテキトーに入った店でゾンビみたいな顔して麺を1本づつすすっていると、電話が鳴った。



「あ、中島やけど。」



中島…………さん?


誰ですか……………?


記憶がとんでるからわからん………………


知ったふりして話しているうちに、ゆうべ3軒目に行ったバーのマスターだとわかった。



「ライブハウスの方にはもうOKとっとるけんな。」



ライブハウス………………


なんの話だろう……………?


全然わからないんだけど、とにかく今日、歌わなきゃいけないらしい……………

ゆうべ何が起きたんだろう…………







根性で二度寝してなんとか体調を整え、夜になってから中島さんのお店に顔を出し、それからライブハウス『ファンキー』のドアを開けた。

丁寧なマスターご夫婦が迎えてくれる。



「じゃあセッティングしようか。もうすぐお客さん集まるから。」



え?

ええ?

ライブ形式なの?


マジゆうべなんの話したんだ?


怖いけどもうやるしかない。


中島さんの顔を潰すわけにはいかない。






しばらくすると音楽やってそうな人たちがわらわらと集まってきた。


ワーワーと誰も聴いていない中、マイクに向かう。

こんな状況で、まったく知らないお店で、しかも体調万全じゃないのにやるしかねぇ。


上等。

これこそ俺のホームグラウンドだ。







なんとか数曲歌いきり、結構盛り上がってもらえてチップもいただくことが出来た。

ありがたい。

歌い終わってホッとしているところに、ゲーセンを閉めた店長がやってきた。



「ぎゃん飲んどったみゃー、がっぱきつかー。ほんなこつ。」



何言ってるんですか?

まぁなんとなく分かるけど。






それから2人で中島さんのバーに流れて飲み直した。



「せっかく唐津に来てくれたったい。よか思い出にしちゃらんとな。」



唐津いい町だな。

こんないい出会いが矢継ぎ早にやってきたこの旅も、もうあとわずかかと思うと切なくなってくる。


今までどれだけの人たちと出会っただろう。

どれだけの人たちと飲んで笑っただろう。


普通の人たちの人生の3回分くらいの人と出会ってきたんじゃないだろうか。


さぁ、ゴールはすぐそこだ。








翌日。




今日はまず唐津市の近郊にある滝攻めからだ。


1ヶ所目が見返りの滝。




ゆるくカーブを描きながら岩肌を勢いよくかけ落ちる一筋の滝。

なかなかの景観だ。


2ヶ所目が観音の滝。




小ぢんまりとしていて滝自体はどってことないが、流れ落ちた水が岩場をザバザバと走る急流になっているとこがナイス。



それから唐津市内に戻ってきて、ゆうべファンキーでお話したアツい兄さん、たいすけさんがやっているお店『長福』へ。


チゲチャンポン、マジうまいからみんな唐津に行ったら要チェック。












日本三大松原、渚百選、道百選、など数々の指定を受けている虹の松原の中を駆け抜ける。


弧を描く白砂浜にしげる5キロもの松の樹海。

木漏れ日が気持ちいい。


この松原もそうだが、唐津のシンボルである唐津城も江戸幕府初期の初代唐津藩主、寺沢広高が造成したもの。


唐津市内にはたくさんの川が流れていて、どこもお堀のように古い石垣で固められている。

江戸風情の残る情緒ある町の作りだ。






そんな町の中にある唐津曳山博物館に着いた。


唐津っ子が1年で1番アツくなる祭りが11月3~4日に行われる唐津くんちだ。

約200年前に始まった曳山祭りで、その見所はなんといってもヤマのスケールと装飾。








すっごいユニーク!!!

こんなヤマ見たことない!!!!


和紙を何百枚も重ねた張子づくりで、その上に漆を塗り重ね、金銀できらびやかに仕上げていく。


獅子頭、兜、鯛など14台あり、どれもがちょっとした家くらいの大きさだ。





細い民家の間をドでかい獅子の頭がズンズン進んでいく映像は圧巻だったな。

唐津っ子は盆や正月に帰れなくても、このくんちには必ず戻ってくるらしい。
















城と町並を見て回り、車に戻って唐津を出発。


半島を横切り伊万里湾に出ると、美しい入り江が目の前に現れた。





静かな山の間を漁船がゆっくりと戻っている。


斜面には一面棚田が広がり農と漁が同時に営まれている。


あぁ、なんてきれいなところなんだろう。

このいろは島の入り江、久しぶりに時間を忘れるほどに美しいところだった。












北に走り、もういっちょ棚田百選の棚田を眺めて、呼子の近くにある道の駅までやってきた。


喫茶店『なごみ』で晩飯。

うまい、安い、多い、店員さんかわいい。


うーん、佐賀県、狭いくせになかなか簡単には出させてくれんな。


それだけ魅力的なところってことだ。



リアルタイムの双子との日常はこちら





スポンサーリンク



ブログのランキングというやつをやっています。
よかったらクリックして下さい。
クリックが投票の代わりになります。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへ
にほんブログ村



世界中のホテルが予約できるサイトです。
家族旅行もバッグパッカーも、ここから予約してくれたら僕にアレがアレなのでよろしくお願いします! ↓↓