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稲庭うどんを食べて秋田県バイバイ!!







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2005年9月5日 【秋田県】



よっしゃ!!今日で秋田もラストだ!!!



気合いを入れてやってきたのは清水の町、六郷町。


百清水といわれてきたこの六郷は、その名の通り神社の境内、民家の庭、裏路地、公園といたるところからコンコンと清らかな湧水が溢れている。





早朝には地元のおばちゃんたちが野菜を持ってきて、洗いながら井戸端会議をしているという。


このきれいな水を利用した流しそうめんやサイダーなども名物で、もちろん水が命である日本酒もたくさん造られている。


古い町並みにたくさんのお寺が今も残っており、日本の原風景に心休まる。


いい町だ。






ちなみに60ヵ所ある清水のうち、個性のある有名どころは『御台所清水』、『キャペコ清水』、『ニテコ清水』、『藤清水』といったところだな。




キャペコて何?













日本を回っていてここんとこよく見るが、秋田は特に市町村合併の勢いがすごいように感じる。


道路標識なんかにまったく知らない町の名前が書いてあったりして、地図上にはそんな名前ないので、これどこのことだ?って結構こんがらがるんだよな。



前まで全国に330あった市町村が今は260。


将来的には180にまで減らされるという。


地方交付税の削減により莫大な金額が節約されるんだそうだ。



しかしながら使い慣れた故郷の名前が変わるのってあまりにも悲しいし、旅人としても新しい名前の町って旅情が削がれる。


なにそのイマドキな名前?って違和感がある。


政治ってそういった今まで当たり前だったものを簡単に変えてしまう力を持っているんだよな。









398号線で稲川町へやってきた。


800年の歴史を持つ川連漆器の里、稲川町も、今年3月の合併で湯沢市になってしまった。


さすが漆器の町だけあっていたるところに漆器屋さんが軒を連ねており、そんな中にある資料館で見学。


うーん、油の多い漆を重ね塗りしておりとても頑丈、とはいうけども、なんかプラスチックみたいで華やかさがないなぁって思ってしまう。


ちょっと期待はずれ。


漆についてもっと勉強しなきゃな。





そんな稲川町にはもうひとつ名物がある。


それはもちろん、全国にその名を轟かせているアレ。


そう、稲庭うどんだ。


聞けばこれって日本三大うどんのひとつらしい。


うどんにまで三大があんだな。


あと2つってなんだろう?




まぁ、それらはこれから必ず行くとして、稲庭うどんの名店『佐藤養助本店』へ。


このあたりはひたすら稲庭うどんの店がひしめいているが、ここが1番の有名店とのこと。




さぁメニューは………………



高ぇ……………



かけが700円?


ざけてんのか?



しょうがないので1番オーソドックスな二味ざるを注文。





出てきたのはピカピカと光沢を放つソーメンみたいな細麺。


そばつゆと胡麻ダレの2つの味で食べるみたいだ。




お、細いのにコシがあってツルツルして喉越し最高。


確かにうまい!!

やるなぁ。


でも何度も言うけど俺にとっては天領うどんが世界一。







日本三大うどんのひとつを堪能したら、隣にある製麺工場へ。


ここではうどん製造の過程を見学することができるようになっており、白い作業着を着た男女が、無言でキビキビと麺をこねたり切ったりしてる。


この工場の中で10年も20年も麺をいじくり続けるのか。









「まぁ、3年はうどん食べたいとは思わないス。それを過ぎるとうどんの深いところが見えてぐるんス。」



うどんの深いところって…………

どんな世界なんだろう…………


世の中、色んな仕事があるもんだ。










それから小安まで下り、秋の宮温泉に下る。


このあたりで撮った写真はすべて消えてしまったが、もう一度撮りに回る気はない。


録画しようと思っていた映画の最初の10分を撮り損ねてしまったら、もういまさら録画しない!!といったあの感覚だ。



ギエエエエエエエエエエエエ!!!!!


くそおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!


秋田の写真んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!!!!!








秋の宮のひなびた田舎町を散策し、昔の湯治宿を利用したおもちゃ博物館へやってきた。









古びたおもちゃでごった返した、床のきしむ館内を歩き回る。

おもちゃだけでなく、農機具や生活雑貨、駄菓子、ポスター、衣類などなど、明治・大正・昭和初期のレトロな品々が隙間なく並べられている。


もう、見ていてドキドキしてくる。


それはおもちゃが好きだからというわけではなく、これらの品々をどこかの誰かが手にし、飾り、使ってきたという歴史があるから。


その時代その時代の息吹が聞えてくるようだ。













館内には温泉もあり、入泉料は500円の入館料に含まれているというので入らない手はない。


薄暗い長い階段を降り、服を脱いで浴室に入ると、そこはまるで監獄。





薄暗いコンクリート造りの浴場には、高い位置にある窓からわずかな光が差し込んでいる。


湯船は一枚岩をくりぬいたもので、表面がごつごつしており、洞窟のイメージを連想させる。


不気味な雰囲気だが、1人でのんびり入れてここは結構穴場だったな。


受付のおばちゃんもとてもにこやかな方で、風呂上りに漬物とお茶で世間話して大満足だ。









というわけで今日は雄勝の町でストップ。


道の駅で日本酒を飲みながら日記を書きまくる。


蔵見学に行くとたまにお土産を頂くことがあるので、車の中には飲みかけの酒がたんまりあって、晩酌にはいいんだけど、最近風邪気味のようで体が熱っぽくて喉が痛い。



ちゃんと治さないと路上で稼げない。


毎日動きまくりながらも体調を整え、確実に稼いでいかないとな。










翌日。






東北はお祭り天国。


ここ秋田もご多分に漏れず、派手なものから神妙なものまで、1年を通して祭りがつきない。


どの町にも必ずといっていいほど、それだけで県の目玉になりえるほどの美しい祭りが継承されている。


そしてここ雄勝町にも、秋田を代表するといえる祭りがある。




この雄勝で行われている小町祭りは雄勝出身の歌人、小野小町にちなんだ祭り。


毎年町から7人の美女が選ばれ、可憐な振袖と笠に身を包み、町を練り歩く。


田畑のあぜ道を行くその姿の艶やかさは心を奪われる美しさだという。



この七小町に選ばれることが雄勝の女の憧れ…………


といいたいとこだがそうでもないらしい。


選ばれてしまうとその1年は色んなイベントに引っ張りダコになり、面倒くさくてみんなで押し付け合いをしてるらしい。


ちょっとがっかり。

でも微笑ましい。





小町堂を見てから院内へ向かって車を走らせる。


風邪は治りつつあるようだが、体がだるい。

下痢とゲロが止まらん。


旅中の病気はきつい。


でも動けば治る!!











江戸初期から昭和まで銀を産出し続けた院内銀山。


東洋一の産出量を誇り、日本中から仕事を求めてやってくる抗夫でこの山奥に人口2万人の町が形成されていたそうだ。


とまぁ、そんなのはよくある話。


でも地方の産業が活発だった時代の話ってロマンがあってすごく好きだ。






ガタガタの山道を走っていくと、両側の森の中に、苔むした石垣、倒れた墓石など、かろうじて往時を偲ばせる面影が見てとれる。


さらに進んでいくと、かつてこの山の信仰を集めた金山神社が現れ、そこから先は歩いてしか入っていけない。


サンダルで薮を掻き分けて進んでいく。





江戸時代の地図によると、この薮のあたりがメインストリートだったらしく、両側の森にたくさんの家、丘のほうにはお台所と呼ばれる役人用の巨大な屋敷が建っていたようだ。


白黒の写真には、隙間もないほどに家屋が密集している様子が写っているが、今は見渡す限り森だ。





すると、木々の向こうにぽっかりと口を開けている坑道跡が見えた。


御幸坑という穴だ。


頭をかがめて入ってみると、途端にひんやりとした空気が火照った体を冷ましてくれる。





しかしやはり、数歩も歩かないうちに穴は茶色い土で塞がっていた。


今もこの足の下、この山一帯、アリの巣のように坑道が張り巡らされているんだろう。


もうとっくに崩れ落ちてはいるだろうけど、ハシゴとかノミとかの人工物も一緒に埋まっているはず。


この地球上、たくさんの歴史が生み出され、土に還っていく。






坑道を出て、森の中をひたすら歩いた。

ぼろぼろの木造の橋があり、その下を小さな沢が流れている。


下手に整備された鉱山観光地よりも、こういった放置状態の遺跡のほうがはるかに胸に染み入ってくる。


人生のはかなさ。

時の流れ。

諸行無常。









さぁ!!

これで秋田県は完了!!!



そしてとうとう13号線で山形突入だ。



ケータイ代を口座に入れたので残金は2500円。


非常にまずい!!!


何とか稼がないとまずいぞー!!



と言いつつ、まずは金山の町で腹ごしらえ。


金山では評判の『リーベ』という店のミソラーメンを食べた。




750円。

まぁまぁかな。







ラーメン食べたらいよいよ本気で金がやばい。


焦りながら海沿いの町、酒田市までやってきた。



よーし、歌うぞおおおおおおお!!!!


って、あっ!!


そうだ!!


この前の路上でカポタストがぶち壊れたんだった!!



カポなしだとかなりまずい…………





どうしよう。


もう夜だから楽器屋さんも閉まってる。


はぁ…………サイアク…………


所持金1500円でカポ買ったらすっからかんだぞ?


しかも今現在、九州から大型の台風がこっちに向かってきている。



やべぇよー…………

どーすんだー……………



この酒田には島がひとつあるのでそこにも渡らないといけない。


フェリー代稼がないと…………


あー、まずいよおおおお…………




まったく、山形県とんだスタートだ。


これで台風が週末まで居座りやがったらまじで終わってしまうぞ?







まぁ、そんなこんなで秋田県終了。


写真が消えるという秋田の方に対して大変残念なことになってしまったが、収穫はたくさんあった。


頭に思い描いた全てのアイデアが宝だし、この旅に対して『これでいいのか?』という疑問を抱けるようになったのもこの秋田だ。


これって大きな成長だと思う。

自分のやってることに疑問を抱くことって大事なことだと思う。


それがなくなったら成長はない。



一生の友達になるようなそんな人との出会いこそなかったが、まぁそんな県もあるさ。


振りかえらずにジャンジャン行くぞ!!


秋田県!!

まんず!!




【秋田県編】


完!!!!!






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