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福島弁の女の子マジ可愛い







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2004年 6月3日




雲一つない快晴。



空気も澄んでいて青空がドキッとするほど真っ青だ。


はるか道の先に見える山のてっぺんには、まだ白く雪がかぶっている。



ユウキの出発はいつも天気に恵まれるようだ。







照りつける日差しの中、親指を立てるユウキ。


1台目の車をつかまえると、あっという間にまっすぐに伸びる道路のかなたに見えなくなっていった。


よっしゃ!


ユウキ、北海道で待ってろよ!!


気合入れて早く追いつくぞ!









まずは世界のガラス館ってとこにやってきた。


磐梯山と猪苗代湖のちょうど間の道にあるこの展示館。


ものすごい数のガラス細工、食器、オブジェが売られている。


工房の中では俺よりも若いような女の子がガラスを吹いている。


並んでいる作品の前にはそれぞれの作者のプロフィールが書いてあるんだけど、どれも「~学校・ガラス科」の出身者ばかり。


世の中なんの学校でもあるもんだ。





ガラス館の道路向かいには野口英世の生家があった。

拝観料500円なので無視。





14時くらいに、磐梯山の麓にある『栄川』の酒蔵に到着。





ここはもう蔵というより工場。

平成元年に移転してきたらしく、まだとても新しくて綺麗だ。

周りにはよく手入れのゆきとどいた庭園が広がっている。





案内してくれたのは杜氏の森さん。

杜氏とは酒造りの総責任者のことだ。


見学者は他にはおらず1対1。


俺がホワイトボードに色々とメモっていると、



「どこかのメーカーの方ですか?それでしたらそれ相応のお話をしますけれども。」



見た目は頑固そうなおやじさんだが、とても腰の低い気さくな方で、楽しい見学は続く。



「よい指導者、よい環境があれば、全国の観評会で金賞をとれる杜氏は5年で育てられます。」



吟醸なんて高い金を払って買う必要はない、本醸造の旨さをわかってもらいたいという森杜氏。


醸造アルコールはもろみの良い成分を外に逃さないという成分があるんだそうだ。


アルコールを添加するという行為は、どこか手抜き的なイメージが先行してしまっていたが、ちゃんとした必要性のある行為だということを森杜氏に学ばせてもらった。



「あ、見学したからといって無理にお酒を買う必要はありませんからね。もしそう思ってしまったのなら私の力不足です。」



そんなこと言う!?!?


普通何がなんでも買っていかないといけないムード作ってくるよね!?!?



なんてすばらしい会社なんだろう。


観光蔵にこの言葉を聞いてもらいたいもんだ。


森さんありがとうございました!!!









あー、楽しかったーと駐車場に戻ると、畑仕事の格好をしたおばちゃんたちがいる。



「お兄ちゃん!!お酒飲んで運転できないんだべ?こっち来なさい!!」



ズンズン森の中に歩いていくおばちゃん。


な、なんだなんだ!?





わけもわからず後をついていくと、ビニール袋を差し出してきた。



「ほら、この草、これがみずな。こーやって根元から抜いて…………」



え?なに?

て、手伝うの?



わけもわからずみずな採りを手伝わされる。


30分ほど袋いっぱいに収穫して駐車場に戻ると、ご褒美にクリームパンをくれた。

 
30分でクリームパンて!!!



ていうかなんで俺手伝わされたの!?



でもまぁ朝にコンビニパンを食べただけだった俺にはこれでもとてもありがたかった。















翌日。





うぅ…………



うぅ…………



うああああああああ!!!!!


暑すぎるんじゃああああああああ!!!!!



目が覚めると車のドアが全開になっていた。


暑くて寝ながら自分で開けたみたい。


恥ずかしすぎる。



ていうかまだ6月上旬でこの蒸し風呂状態。


真夏の車中泊が今から恐ろしいわ…………





ユウキは昨日、夜中の3時くらいに青森駅に着いたようだ。

しかも晩飯にホタテの刺身にありついたと自慢してきやがる。


くそう…………俺クリームパン1個…………







若干風邪っぽいだるい体を引きずってレオ氏郷南蛮館へ。


蒲生氏郷は信長の大のお気に入りだった会津藩主。


様々な形で会津の産業を発達させた名君である一方、千利休の茶の弟子として、あの古田織部のはるか上にランクされてたような一流の文化人。


さらには戦場では前線で指揮を執るような勇猛な武将だったというから非の打ち所がない。


後年には改宗してキリシタン大名にもなり穏やかな心を探求し続けたとのこと。


こりゃ英雄だわ。







それから会津高田の伊佐須美神社へ。


神代の昔に創建されたこの神社がこの地に遷座したのは1400年前。

会津地方全体の総鎮守だ。


境内には広大な庭園が広がっており、季節ごとに咲き誇る花はどれをとっても日本屈指の規模。


中でも桜と藤がすごいそうだ。






最近、神社仏閣を回りまくってるおかげか、宗教と人間の関係性が少しずつわかるようになってきてる。


ものすごい大きなお寺もあれば、山奥の10軒くらいしかないような集落で祀られてる祠もある。


宗教ってなんなんだろうなぁと思いながら、賽銭箱の前に立ち尽くし、じっと中を見つめる。




すると、どうぞー、と中に案内された。


他の数人のおばちゃんたちと並んで畳に座る。


若い神官さんがニッコニコしながら神社の由緒を話し出した。



「えー、普段はこの場所には一般の方は上がれないことになっております。ここに上がることが出来るのは、お顔立ちの良い方だけなんです!」



爆笑が巻き起こる。

なかなか面白いこと言うな、と思ってると、そこに10人ほどの別の団体が入ってきて一緒に座った。



「あ、ではより詳しい者にご案内させます。」



若い人と交代して奥から出てきた古株のおばあちゃんがニッコニコしながら話し始めた。



「えー、この場所はお顔立ちのよろしい方しか………」



マニュアルかよ!!


お婆ちゃんが自信満々で喋るもんだから、みんな気を遣って笑っていた。











会津本郷の山の中を1キロほど歩いたとこに出てくる左下り観音堂。

このお堂も、ここ最近のお堂と同じく徳一上人が建てたものみたいだ。


徳一上人、この福島で頑張りすぎ。



ボロボロの舞台に上がると、遥か眼下に若松を一望できる。

この辺りの町は全て盆地だ。




今にも突き破りそうな床板、手すりは少し体重をかけたら間違いなく折れる。


そんなお堂の裏の岩場に隠れている地蔵さんは首がない秘仏。



その昔、逃げてこのお堂に隠れていた人が、追っ手に見つかり首を切られた。

追っ手は首を持って戻ったが、帰って見てみたらこの地蔵の首だったという。


今の俺ならこのブラックな話も信じられる。




とか思いながらもと来た道を戻っていたら、3年前から履いている爺ちゃんの形見の下駄がバッキリ割れてしまった。




縁起が悪い最上級だな………





















縁起は悪いけど、俺の財布の中身のほうがはるかに縁起が悪い。


湯野上の共同風呂に入り、気合いを入れて若松の路上にやってきた。


喉の調子は相変わらず悪いが根性で歌った。





やばい。声が出ない。


昼にカップラーメンひとつ食べただけだから腹に力が入らん。


それでも気合いを振り絞って声を出す。


そこに、この前見に来てくれたクラブの女の子、アキちゃんがやって来た。


アキちゃんとこのオーナーも聞きに来てくれ、お店からコップなみなみについだ『会津娘』と温かい蕎麦を持ってきてくれた。

クラブ『おぼろ月』のみんなありがとう!






少し体力も回復して歌っていると、おじさんに引っ張られスナックに連れていかれた。


歌うと色紙とペンが出てきた。


写真撮っていいですか?って、嬉しいけどもこっぱずかしいよ…………









さんざん飲まされて外に出てもういっちょ歌うと、ジャンジャン入ってなんと1万8千円!!


やった!!

これでケータイ代が払える!!!






ずっと歌を聞いててくれた女の子2人がいたんだけど、一緒にドライブ行きませんか?ってことになり、疲れ切ってたけど女の子の車に乗って猪苗代湖にドライブに行った。


喜多方からドライブしに来ていた童顔のあやちゃん、可愛かったな。






「車から出っちーけどねっちくね?」


福島弁マジわがんね。



2時間ほどドライブしてファントムに戻った。



あああ、1日中動きまくりで死ぬほど疲れた…………





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