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貧乏人が指にヒビ






リアルタイムの双子との日常はこちらから






あまりにも金がないので60円のカップラーメンを2人で食べようねって美香と話してたら、バイト先の常務から電話がかかってきた。



「今日飲みいくか?」



「行きます!!信じられないくらいお金がないので!!」



「彼女連れてこいよ。あと女の子連れてこいよ。」



「可愛いの連れて行きます!!」



というわけで由ちゃんを駆り出して、4人で日向屋に行って暴飲暴食した。


相変わらず美味すぎる!!



でもメニューがほとんどなかった。

仕入れを全然していないらしい。


あんまり儲かっていないって話は本当なんだな…………


来月いっぱいで閉店してしまうらしく、オアシスがなくなってしまう感じだよ。






俺も常務もだいぶ酔っ払ったんだけど、美香と由ちゃんはまだまだ飲み足りないらしく、それから有名らしい山岡家っていうラーメン屋さんに行った。


うん、確かに美味しい。



「金丸、お前明日絶対遅刻すんなよ!!俺が誘って遅刻させたら俺が悪くなんだかんなぁ!!」



「はい………むにゃむにゃ………絶対遅刻………しま……ムニャムニャ…………」







次の日、普通に遅刻。


ああ、二日酔いしんど…………











それにしても金がない。


ラーラー、ララーラー、ララーラー、やっぱりー

今日も明日もお金がー、ない~~



という大阪のウメくんが歌ってた大黒摩季の歌を歌わずにはいられないくらい貧乏極まりない。



美香とスーパーに買い物に行って100円以下のインスタントラーメンを買い込む。


ティッシュも買いたいところだけど、お金がないので家のトイレットペーパーを使うしかない。


あとは朝のチラシで厳選した4割引の冷凍食品を少し買う。




家に帰る前にこれまたチラシで見た質流れ品のブランドバーゲンを見に行ってみた。


体育館みたいなところでやってて、ものすごい数のシャネルやらヴィトンやらロレックスやらが展示されていた。


安すぎる!!!!


質流れってこんなに安くなるんだ!!!



人多すぎるんだけど、来てるのはほとんどお水っぽい女の人ばかり。


やっぱこういうがこういうの好きなんだな。



どれもこれもめちゃくちゃ安いんだけど、500円も使えない俺たち。


今の俺たち振っても出るのはため息くらいのもんだ。


切ない…………


家に帰ってカップラーメン食べて寝た。














そして薬指にヒビが入った。


別にロクなもん食べてないからフラフラしていたわけではなく、ただ単に俺の不注意だった。



「金丸君、ちょっとこっちの柱持ってて。」



先輩と足場をバラしている時のこと。



一側足場ってのはハンマーを使って打ち込んで組み立てる物なんだけど、先輩がハンマーを振った瞬間、俺が迂闊にもハンマーを打ち込む先を掴んでしまった。



1kgのハンマーが薬指をぶっ叩いた。



「ああああああああ!!!!」



飛び跳ねそうになるのを必死に堪えて柱を支える。



「大丈夫か!!金丸!!ハハハハ!!!」



「だ………だいじょ………うぶ………で………フハハハ!!
!」



あまりの激痛に笑いが止まらない。


膝をついて手を抱え込んだ。



ヤバい!!ヤバい!!!


潰れてんじゃねぇか?って、見るのがめちゃくちゃ怖いけど、そろーーっと手袋をとった。





ブナしめじみたいに膨れ上がってる薬指。




すぐ病院に向かった。




「あー、ヒビ入ってるねぇ。シップと痛み止めだしとくから。はい、いいですよ。」



だいぶ痛みは引いたけど指はパンパンで青くなっている。触っても感覚がない。



「それじゃあ仕事できないっぺよー。」



「いや!!絶対できます!!こんなんで休んでられないです!!」



驚異的なまでにお金ないのに休むなんて考えられない。


左手が使えないので右手だけでガンガン仕事を続けた。











そんなウルトラ貧乏な日々をなんとか乗り切り、やっとのことで給料日になった。



気になる額は!!!!




95000円!!!!






うん、計算通り。


中途半端な日にちから働いてたからこれだけだけど、来月からは満額だ。


2千円分軽油を入れたファントムは久しぶりにメーターが半分以上をさしている。



ウキウキで部屋に戻り、美香を乗せてすき焼きの材料を買いに。


今日くらいは贅沢してもいいだろう。



そうして部屋でビールで乾杯!!

やっとマトモな物が食べられるー!!


すき焼き大好きーー!!


美香ー!!ひもじい思いさせてごめんー!!


今日はたくさん食べるぞー!!





と口に運んでみると、ん?何か味が微妙に未完成。



友達の家に遊びに行ったときに食べる料理ってのは違和感を覚えるもんだ。


いつもお母さんの味を求めてしまう。



「もしもし、お父さん?うちってすき焼きってどうやって味付けしてた?」



電話を終えると美香が泣いている。



「お、おい…………どうしたと?」



「やめて!触らんで!フミはいつもよ!いつも私の料理にいちゃもんつけて!私はお母さんやないとよ!もういや!」



外に飛び出して行った。


なんだあいつ!

知らねぇよ!



しばらくしたら戻ってきたけど、お互い腹を立てていて一切口をきかずに寝た。






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