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金光教の1番偉い人に会いに行こう







リアルタイムの双子との日常はこちらから







瀬戸大橋は3つの橋がつながって全部で瀬戸大橋というらしい。




四国と本州の間にある2つの島に足をついて、カクカクッと折れながら架かっている。


晴れ渡る展望台から見てるとそれがよくわかる。








   
ぽつぽつとたくさんの島が瀬戸内海に浮かび、四国の山並みがうっすらと見える。

あれは愛媛かな、香川かな。



それにしても寒すぎる。耳と鼻が痛い。













鷲羽山を降り、瀬戸大橋のたもとに広がる漁港、下津井へ。




昔はすごくにぎわった港らしく、町のあちこちにその名残がある。


白壁の家や、遊郭みたいな木造の建物。


2階の窓辺にある手すりには、今でも着物の女の人がけだるく寄りかかり、手招きをしてそう。



岸壁では、犬や猫がノンビリ佇んでいる。


昔ナントカっていう資料館に入ると、賑わっていた頃の写真なんかが飾ってあり、勇ましそうなおじさんの笑顔や、裸足ではしゃぐ子ども達が当時に連れて行ってくれた。







下津井の名物、タコメシを食べ、資料館のオッちゃんと話してると、オッちゃんは福岡の田川出身だった。


この前行ったばかりですと話すとやたら盛り上がる。



「お前、今日うちに泊まってけー。車は寒かろうがー。」



ありがたいけど昨日までお婆ちゃんちでゆっくりしていたので早く先に進みたい。


遠慮する俺に、「そうかー。」と残念がり、明日行く予定の箆取(へらとり)神社の地図をすごく細かく書いてくれた。





「すいませーん!!写真撮らせてくださーい!!」













下津井の風物詩、タコの姿干しを担いで歩いている、いかにも漁師って感じのおっちゃんに駆け寄り、パシャパシャと何枚か撮らせてもらい、今夜の目的地、水島へ。


明日、1月6日に水島の箆取神社でお祭りがある、と美香がネットで調べてくれている。




細い道をやっとこさ登り、神社の境内のすぐ横の駐車場で毛布にくるまった。


朝起きてふんどしの男たちに囲まれてたらどうしよなんてウキウキしながら目を閉じた。
















そして翌日。



何もねぇじゃん!!



寒入り祭っていって、ただこの日に近所の人たちがお参りに来るというだけで、催し物なんてひとつもなかった。

でもまぁ来たからには、とおみくじ引いて大吉出して玉笹を振ってもらった。


でもすごい場違いだった。

わざわざ8時に起きて行ったのに。






それから倉敷の美観地区へ。




    
倉敷という名の由来は「倉屋敷」からきてるらしく、天領地区だったこの辺りは重要な水路として栄え、今でも白壁の街並の真ん中を川が流れており、白鳥が薄く張った氷をパキパキ割りながら懸命に泳いでいる。

















川の両岸には柳や梅の木が植えられてあり、着物の女の人や結婚式の最中らしき白無垢を着た花嫁さんが歩いていて風情満点だ。


いい町だな。


さぁ、つぎつぎ!!

どんどん行くぞ!!













岡山県には金光町という町がある。


俺の実家、宮崎県日向市美々津はなーんにもないさびれた港町だけど、そんな町にも支部があるほど日本全国に信者を持つ、結構有名な宗教。


その金光教の本部があるのが金光町だ。



本部があるってんなら行くしかねぇだろ、と向かってみると、のどかな田舎の川沿いにいきなりどでかい門が現れた。


門の正面には「名物金光まんじゅう」や「やきいか」「たこ焼き」などの参拝に来た信者狙いの出店がたくさん並んでいて、ちょっとしたお祭り風景。





石段を登り、門をくぐると、「祝 開教120周年」と書かれた看板があちこちに立っていて、綺麗に整備された敷地内にはたくさんの信者たちが歩き回っている。





異様なほど巨大な建物が2つ、他にも休憩所や研究所など、ひとつの山全体に金光教関係の施設がちりばめられている。



あんまりでかいんで、とりあえず案内所で話を聞こうと中に入ってみた。



「あー!どうぞどうぞ!!いやーどちらからですか?えっ宮崎!!遠いところからわざわざありがとうねー!!」



ものすごく笑顔で元気な受付の人たち。


この笑顔、なんか覚えてる。







昔、一度だけ興味本位でとある宗教の会合に行ったことがあったけど、新興宗教やってる人って気持ち悪いくらいすごくハイテンションだった。


会合には100人くらい集まってたんだけど、その前でギター弾いて歌うとビビるくらい100人が泣きながら拍手してくれて、い、いや、そんな泣くほどの曲じゃないです………ってドン引きしたのを覚えてる。



そしてそこからみんなで泣きながら勧誘スタート。


大人数に取り囲まれて入りましょう入りましょうと詰め寄られる。



「あーはっきり言って俺には全然必要ないですから。」



泣くほど感動してくれたのは嬉しいけど、それとこれとは別なので頑なに断っていると、福岡から来てた宗教のお偉いさんが微笑を浮かべながらおだやかに俺に言った。



「若い頃はね、僕らもみんなそう言ってたよ。自分にできないことはないってそう思えるものなんだよね。でもね、いつかもう少し大人になったら、自分1人ではどうしようもなくなる時があるんだよ。いろんな問題に突き当たってね。そういう時に宗教に入っていたら必ず救われる。必ず。だから、ね、まずはやってみなさい。」



どいつもこいつもみんな仮面のような生気の抜けた笑顔で、やたらハイテンションで、


「入れば無敵」

「できないことは何もない」


って何度も何度も長時間脅迫みたいに言い聞かされたら「あ、じゃあちょっとだけ…………」ってなる人がいるのも分かる気がする。


でも俺はそんなの全然気にしない。



「いや、全く必要ないんで入る気はありませんから。」



俺を会合に連れて行った人、俺のその態度のせいで随分面子が潰れてしまっただろうな。



まっ、人が何信じようが、何にすがろうが、俺には関係ない。


毎朝、5万円もするプラスチックの容器に入ったお札を拝んで幸せになれるって信じてる人は拝めばいい。







話は戻って、金光教の案内所。


やっぱりここでもぼろ泣きで金光教のすばらしさを説明される。

そんないつも泣いてたら大変だな。









本堂らしき所に入ってみた。





何十畳もある畳の大広間で、おでこをこすりつけながら信者さんたちがひざまずいてる。


金光教の神様にお願い事をしてる。



こうやって拝むだけでもご利益があるんだけど、もっとご利益があるのは現5代目金光様に神様とのお取次ぎをしてもらうということ。



お取次ぎってのは金光様を通して神様に話を聞いてもらう儀式みたいなやつ。



でかい本堂の端っこに1人ちょこんと座ってるおじさんがいる。


あれが5代目金光様。




この宗教の現代のボス。





あのおじさんは、毎朝3時50分にあそこに座り、昼食とトイレ以外一歩もそこを動かず、15時50分まで毎日やってくる信者たちの悩みやお願い事を聞き、神様に伝えてあげてるのだという。


しかも365日、毎日。



こんだけでかい金光教。そのボスと話ができるんならするしかない。







人はたくさんいるのに、シーンと静まり返ってる本堂をサササッと進み入り、結界と呼ばれる金光様のいる場所に入った。



横向きに座ってる金光様。



おおお、さすがに緊張する…………






「あ、あの………金光様、こんにちは…………」



「………………」





横目でチラリとこっちを見るだけで挨拶もしやがらん。

何様だ。

金光様だ。






「あの………僕信者じゃないんですけど、ひとつ質問させてもらってもいいですか?」



「………………」



「金光様にとってこのお取次ぎというのは一体どういうものですか?」





沈黙の時間が流れる。


お、怒ったのかな…………


信者でもないチャラチャラした格好の若造が質問なんて調子乗りすぎたか…………




沈黙。


マジ怖い。


走って逃げようかな。


 

その時、金光様がゆっくりと口を開いた!!!!









「…………命がけのこと。」



「…………あ、わ、わかりました。どうもありがとうございました。ところでキレてます?」



「俺キレさせたら大したもんだよ。」




とはもちろん言わずにこんな若造にもキチンと答えてくれた金光様。


めっちゃ怖かったけど、365日あれやってるなんて使命感ハンパないんだろうな。


いい経験できたし、つまみ出される前にそそくさと金光教本部を後にした。








これ笠岡にあったカブトガニ博物館。









マジキモい。














さてさて、翌日。



笠岡市神島の外浦港ってところで寝ていたら、物音で目を覚ました。




「コンコンコン…………コンコンコン…………コンコン!!」




ノックの音って車の中にめちゃくちゃ響く。



はっ!!何!?なになに!?と飛び起きた。




「すみませーん、お休みのところ。」



「はっ、はー!!」



車内のカーテンを開けると助手席側と運転席側にケーサツが立って中を覗き込んでいた。


ボサボサ頭に寝ぼけ眼で窓を開ける。




「いやー、カギがついたままだったけぇな。どうしたのかと思ってなぁ。とりあえず免許証見せてもらえる?」




こ、これが噂の職務質問ってやつか!!!




「宮崎から来てんの?」



「はい、今旅をしてるところで。やったー職質初めてだ。」



「ハハハ、そー。家出じゃなかろう?」



「ハハ、違いますよ。」



「あ、そー。じゃあ家出じゃないかどうかだけ家に電話して確認させてもらうけぇ。じゃあありがとうございました。」



「お疲れ様ですー。」




警察がパトカーに乗り込み、時計を見るとまだ9時にもなってなかった。


でも目が覚めてしまったからなぁ。



よし、フェリーのチケット売り場行こうかな。


今日はここから笠岡諸島ってとこを探検しよう。







しかしここでトラブル発生。


チケット売り場の前までやって来て車を停めようとバックし、一度切り返し、もう一度バックに入れようとした時、突然ギアがスカスカになった。



「…………あ、あれ?」



いくらやってもスカスカ。

しかもセカンドに入ったまま。



「あれー?!!!!」



チケット売り場に行き、整備工場が近くにないか聞き、電話すると、油まみれのお兄さんが飛んでやってきた。



「あーここ見てください。折れてるでしょー。これもう、1回分解して部品取り替えなきゃいけないですねー。」



セカンドでノロノロ運転しながら工場へやってきた。


出来上がるまで1週間ぐらいかかるねと言うお兄さん。


しかも俺今2万ぐらいしかない。




お、終わった!!!!!




そんな時パッと頭に浮かんだ。



「そうだ、叔父さんのとこに行こう!!」



お母さんの弟が岡山で建設関係の社長をしてて、正月会ったときに「いつでも来い」って名刺もらってたんだ。


さっそく電話すると、今四国にいるから18時ぐらいに水島というところに来とくように言われた。












水島は工業地帯だ。


至るところに煙突が立ち、煙がもくもくのぼってる。


まだ15時。



さぁどーしよー、と代車のワインレッドのミニカをチョロチョロ走らせる。



すると町の中にパッと目に入ったお好み焼き屋さん。


朝から何も食べてなくて腹ペコだったのでちょっと食べて行くことに。






中に入ると、おばちゃんが2人、客席に座ってペチャクチャしゃべってる。



「あ、いらっしゃい!!何焼こうか?」



「あー…………豚玉を。」



「はーい!!お兄ちゃんここらの人?えっ!九州!?」



ちっちゃくてコロッと太ってる優しそうなおばちゃん。



「まー日本一周!やけど親は心配しとるよー。」



すごく暖かい感じのお店で、次から次へと近所のおばちゃんたちが店に入ってきては世間話をしている。



「◯◯ちゃん、明日どうしよーかー?」



「んーどうしよーねー。それよりな、このお兄ちゃん日本一周しよるんやて!」



「あらー!!!」



お店のおばちゃんがやって来る人みんなに俺のこと話して、いろんな人からミカンやらまんじゅうやらもらって、おまけにちっちゃい女の子連れてきたおばちゃんに、



「え!!お婆ちゃんなんですか?いやてっきりお母さんかと思いました。」



と本気で言うと、



「あらーーーー!!いやーーー!!初めて言われたわーーー!!!いやーーーもーお兄ちゃん、それおごってあげるわ。正月早々縁起がいい!!」



なんてことにもなるし。



18時くらいに叔父さんと水島で会うんですと言うと、


「なら時間までここにいなさい。」


ということになり、色々サラダやおかずを出してくれ、コーヒーまで作ってくれた。









お店の中でのんびりしてるとやがて夕方になり、叔父さんに電話し、ママにお店の場所を説明してもらうと、ここまで叔父さんが迎えに来てくれた。



「また来なさいねーーー。」



と手を振って見送ってくれたおばちゃん。


っていうか絶対行く!!!


おばちゃんありがとう!!!











叔父さんの家に行き、2人で飲んだ。


防水屋の社長さんで、近々すごく忙しくなるから助かったよと言ってる叔父さんは、もうだいぶ酔っ払って踊ったりしてる。



「で、いくらほしいの?」



「んー、車の修理代だから5万くらいあればいいと思うんですよ。」



「5万…………んー………それじゃあ1週間で終わるなぁ。ダメですぅ!!徳島のトンネルが3週間ぐらいかかるけぇ、それまでいなさいっ!!」




防水屋さんってそんなにもらえるんだなぁ。


まぁここでガッツリ稼いだらしばらくバイトしないで先に進めそうだ。





早速明日から働くことになった。


朝6時半起きだ。


よーしがんばるぞー。







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