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別府大学でゲリラライブ







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日田の豆田の城下町は景観を損なわないために電柱がなく、電線は地下を通っている。


そのため、本格的な時代劇の舞台みたいな雰囲気が漂っていた。





















観光の爺ちゃん婆ちゃんグループにまぎれ、ガイドさんの話を聞きながら一通り見終えたら、すぐに大分方面へ向かった。










途中の湯布院、湯平の温泉郷を見てまわってから大分市内へ入り、その日はテキトーに車中泊した。















翌日に府内城と春日神社をパパッと観光。


そして13時に別府にたどり着いた。



いとこの大輔に電話する。


別府大学に行ってる大輔とは幼稚園ぐらいからの付き合い。


ビートルズ命の大輔とは、よくストーンズ命の俺と言い争いしたもんだった。










大輔と合流し、一人暮らししている部屋に行ってみると相変わらずマジで何もなかった。


10畳のフローリングにベッドと小さいテーブルとMDプレイヤー。


隅っこにベースが立ってるだけ。



「何する?」



「………何する?」



「なにもねぇよ。」



「………まじで?」



「大学行く?」



「行く!!」



2人で大学生がたくさん歩いてる大学通りを歩く。


学生ねらいの安い食堂やゲーセンなんかがある道を1分歩くと別府大学に着いた。


大輔は朝いつも授業の1分前に起きてそのままの格好でダッシュするらしい。


1分て。


寝てた格好のままて。








学生のごった返す中庭に座り、タバコをふかす。


いかにも大学生みたいな連中が2~3人くらいのグループでポツポツとちらばって談笑している。

もっと各分野のコアな連中が集まってくるのが大学だという風に思っていた大輔は、この仮面をかぶった爽やかな笑顔がどうしてもムカつくらしい。


合コンにも何度か行ったらしいが、大学生のわけのわからないイッキのコールとかがムカついて、それからはずっと行ってないらしい。



「ここで歌ってもいいと思う?」



「いいんじゃねぇ?」



よし、明日この広場で歌おう。











大学を後にし、夜の大分市に行ってみた。





イルミネーションがキラキラと瞬く街を歩く。


もうクリスマスシーズンが始まってるんだな。



仕事帰りのサラリーマン、OL、学校帰りの制服たち。




この時期になるとなぜか焦燥感が胸をよぎる。


俺は他のカップルたちに負けないくらいこのイベントを楽しんでるだろうか?


お祭りでもなんでも、イベントがある時はいつもそんな謎の焦りで居ても立っても居られなくなる。


だから旅に出たんだと思う。


今この瞬間も日本中の各地で楽しい何かが起きているのに、それに参加してないのがもったいなく感じてしまう。










駅前の地下道で歌ってるやつから大分の路上事情を聞き、俺も5~6曲歌って1100円ゲットし、コンビニで500mlのビールとから揚げを買い、大輔の家に戻ってささやかな乾杯をした。














昼に起き、さぁギターを持っていざ別府大学へ。


昨日の計画どおり、大学の中でゲリラライブしてやる。




昼食時間の広場は弁当を食べたり、お喋りしてる学生達でごった返している。


広場のど真ん中にある3段ぐらいの階段に腰掛け、ギターを抱える。


何だ?みたいな顔でチラチラこっちを見てくる学生たちの視線。






ジャララーンー。







イーグルスのテキーラサンライズを歌った。

広場に響き渡るギターと歌声。


こんなところでいきなりゲリラライブなんて相当気合いが必要だけど、沖縄で揉まれてきたおかげで俺もだいぶ図太くなってる。


突然のライブに学生たちも驚いてたけど、曲が終わる頃にはポツポツ人が集まってきた。



歌い終えると意外なほどたくさんの拍手がおこった。



「いいぞー!!」


「イーグルスいえええい!!」



校舎の窓からも歓声が飛んできた。




そこから4曲ほど自分の曲を歌い終わった頃には30人ほど人が集まり、周りの校舎の窓からもたくさんの人がこっちを覗いている。


「最後の曲やりまーす!!」


スタンドバイミーに手拍子が起こり、さらにアンコールの声。



「別府大学最高~!!」



と叫ぶと大きな拍手が巻き起こった。










「いやぁお前すごいよ。あんなところでいきなり歌うとか信じられねぇ。」


大輔にそんなことを言われながら大学の校舎の中を歩いた。


通りかかる色んな人に 、


「良かったよ!!」


「いい歌だったー!!」


「っていうかここの学生?」


とか声をかけられる。



そうです、部外者でございます。






うん、大学の講義ってものを一度受けてみたかったんだよなぁ。


大輔について行き、こっそりと教室の中に入った。





さぞかし面白い話を聞かせてくれるんだろうなとワクワクしながら教授の話に耳を傾ける。


これは文学の講義らしい。



「僕の実家で言うとですね、トンネルを抜けるとそこは雪国ではなかった。ってゆーブヒャヒャッ!!」



「ここの境界線はですねー、え~境界といってもお祈りするとこではありませんよーン!!ヒヒッ!!」



クソつまらんのですぐに大輔のケータイでテトリスをした。












講義が終わったら大輔と別府名物の地獄巡りに出かけた。

赤やら青やら白やら、いろんな色のついてるお湯が湧いていて、それらを見て回った。









ていうかこの数日で大分で行った観光名所のほとんどが、すでに親に連れていってもらっている場所。


隣の県なんだから当たり前だ。


うちの親は外出が好きで、子供の頃からたくさんの場所に連れて行ってくれた。






そうした観光地に行くたびに、幼い頃のおぼろげな記憶が見え隠れする。


大分だけでなく、九州中の名所という名所はかなり行ってると思う。


昔、親に手を引かれて訪れた場所に自分1人で行ってることが何だかとても不思議に感じられる。


成長したんだろうなぁ。



親からしてみると子育て成功!!なのかな。



え?こんな放蕩息子のどこが成功?




いや…………うーん…………まぁ…………




とりあえず元気です。



1人でどこにでも行けるたくましい息子になってやる!!!






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