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人間を超えた伝説の爺さんの話

こんにちは!神田です。



今日、さっむ!と思って過ごしてたら、この宮崎でも今日は雪が降るかもとか言われてた
らしいです。
そりゃ寒いわけです。

でも、久しぶりに真っ青な青空が広がっていて、気持ちよかったなー。

そしてここは切り干し大根が名産のひとつ。
ちょうど大根を干す時期らしく、青空の下に干された大根が風に揺れてるのがまた絵になって。

作業をするのにこの寒さはこたえるけど、気持ちのいい1日でした。



おわり




↓↓↓田舎暮らし&古民家改修youtube始めました。



朝、バタンバタンという音で目を覚ましす。


なんか外で作業してる音。



なんだろ?と思いつつもそのまま布団の中でネット作業して、ふいー、ゆまちゃんヤベーってなってひとしきり気合い入ったところで身支度を整え、東出こえーって思いながら酒と食材のストックの確認をして業者に注文をして、鈴木杏樹ヤベーってなりながら買い出しに行こうと玄関開けるとこれ。







そう!!





不倫したい!!





じゃなくてお雛様!!!






もうすぐ3月。

そうです、美々津はお雛様祭りのシーズンです。



うわぁ、お店の中に雛壇飾ったのがもう1年前なのか…………

早いなぁ…………



いや、早くもないか。

別にあっという間でもない。

あれから濃密に動きまくってきた1年なので、振り返ればめっちゃ色んなことやってきました。




この古民家に残されていた古い古い雛壇のセット。

それを引っ張り出してきて手作りで雛壇を作ってお店の中に飾ったよなぁ。








美々津のお雛様祭り。


伝統的建造物群保存地区であるこの町にある、普段締め切った状態の古民家を解放しそこに雛壇を飾ります。


町のあちこちに鮮やかで品のあるお雛様が飾られる様子はとても風流で、歴史あるこの美々津にピッタリのお祭りです。




お祭り本番は3月1日なんだけど、先立って2月の初旬くらいから古民家の解放が始まるので、すでにポツポツと観光客の数も増えてきています。



僕らもそろそろ飾らなきゃな。


あー、でも今度のイベントまでは待ってたほうがいいか。



2月14日のバレンタインデーに、ひなた屋で企画している古民家縁結びパーティー。


男女ともに15名ずつの婚活パーティーなんだけど、おかげさまで30人の定員になってます!!!


マジありがとうございます!!!


と思ったら直前にインフルエンザやらなんやらでちょいちょいキャンセル!!!


インフルしかたない!!!お大事に!!!!




どっちにしてもたくさんの参加者さんたちがお店に溢れるので、店内にあの大きな雛壇があると邪魔だしひっくり返してしまう可能性があるので、雛壇を飾るのは縁結びパーティーが終わってからにしようと思います。




いやー、それにしても雅だなぁ。





美々津は本当に素敵な町です。


こんな時代劇のセットのような町の中で素朴に暮らせることに毎日感謝してやみません。













でも本当に感動するのは町並みの見た目だけではありません。

そこに人が生き、営みがあり、連綿と受け継がれてきた伝統があるからこそ人は歴史的な町に引き寄せられるんだと思います。



2月の最初の午の日に行われる初午もまたそのひとつ。








初午とは伏見稲荷を代表する全国の稲荷社で行われる風習で、雑節のひとつと言われてる。

伏見稲荷の御祭神が伊奈利山に降りたのがこの午の日だったことから始まってるとのこと。


お狐さんにお揚げをお供えして、それを甘く炊いておいなりさんにして食べるというのはここから生まれたんだそう。


今も地元のおじさんたちによって大事に祀られており、こうして1年に一度、宴が催されています。













俺たちもお参り。


なんせ商売と家庭円満にご利益があるとのこと。


ひいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!

カンちゃんと仲良くひなた屋とkokageうまくいきますようにいいいいいいいいいい!!!!


できればめっちゃお金持ちになれますようにいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!



そのあとおじちゃんたちと初午の二次会。








干物いっぱいいただきました。

干物うめー。




干物うめーって言ってたら、岩壁の神こと、ケイゾー君がカマス釣って開いて持ってきてくれた。




もはやケイゾー君にかかればカマスなんぞ鼻毛で釣れますね。

ケイゾー君ありがとう。


もらったカマスは一晩塩水に浸して、次の日に裏にある干しカゴに入れます。




これって猫来ないの?ってケイゾー君に聞いてみたら、ケイゾー君が家で魚を干してる時に見に行ってみたら猫がカゴに爪が引っかかって取れなくなってぶらーんってぶら下がってたらしい。


それはそれで可愛い。


そのままずっと干してたら隣のセイシさんが夜は取り込まんと夜露がつくぞーって教えてくれた。

まぁ軒の下ならいいけどなーって。


この時期なら日光に当たってもいいけど夏場はちゃんと日陰に干さんとダメぞーって、本当みんなが色んなことを教えてくれる。


こうしてみんなに囲まれて助け合いながら暮らしてる安心感こそ田舎暮らしだし、本来の人間の姿なのかなぁ。











そしてこんな話も。


この前フラッとお店に飲みに来た1人のおじさん。


70歳手前くらいかな。

このおじさんのお話が面白かった。



おじさんはかつて海上自衛隊の自衛官をしていたんだそう。

まだ入りたてのころ、18歳とかで演習している時、たまに船が日向の細島の港に入ると、自衛官の人たちはこの美々津に来て清掃活動をしていたんだそう。



なんで美々津?こんな田舎町?



それは美々津が日本海軍発祥の地だから。


その昔、神武天皇が東征の際、ここの港からお船出をされた故事に因み、美々津は日本海軍発祥の地といわれています。


なので海上自衛隊の人たちはその聖地たる美々津に参拝し、清掃活動をする慣しがあるんだそうだ。


そうなんだー。

美々津って自称でそう言ってるだけで、実は公にはそんなに重んじられていないんじゃないかってちょこっと思ってたけど、本気で国のお金使ってそういう行事をやってたんだーってかなり見直しました。



自衛隊でもそんな神話の出来事を大事にするんだなぁ。

いや、自衛官だから、なのかな。






もうひとつ驚いたのが斉藤ケイザブロウさんの話。



この美々津の川向こう、岩壁を挟んだ反対側は幸脇地区という港町なんだけど、そこは美々津よりも小さな町です。


そこから少し上流にのぼったところに余瀬というさらに小さな集落があるんだけど、この余瀬に斉藤ケイザブロウさんというお爺さんが住んでいたんだそう。


95歳で亡くなった人だったそうなんだけど、このお爺さん、実はなんと若い頃にあの戦艦大和の乗組員だったんだそう。


戦艦大和っていったらかつて世界最大の大空母だった戦艦。

あれに乗れるなんて海軍の中でもエリート中のエリートだったはず。


それだけでもすごいんだけど、この斉藤ケイザブロウさん、戦艦大和が撃沈された時、三日三晩泳ぎ続けて、喜界島にたどり着き生還したというとてつもない伝説の持ち主だったみたい。


大和が沈んだのは鹿児島の坊ノ岬沖。


そこから喜界島にたどり着いたっていうのもスーパー奇跡だし、三日三晩泳ぎ続けたっていうのも鉄人通り越してもはや人間じゃない。

それがケイザブロウ爺さん17歳のとき。


そんな伝説の人物が戦後こんな余瀬なんていう小さな小さな集落で人知れず暮らしてきたなんて子供のころには知る由もないですよ。



しかし戦争も終わり、時代が流れ、高度成長期やバブル崩壊なんていう時を経てこのケイザブロウ爺さんが亡くなった時、この田舎の家の前から山手の橋の上から上流のほうまで、道路沿いに海上自衛官たちがどこまでもズラリと隊列をなして並び、敬礼してケイザブロウ爺さんを見送ったんだそう。


雨の激しい土砂降りの日だったみたい。




すげー…………


そんな話全然知らんし…………





人には歴史がある。

そこらへんにいるヨボヨボの爺さん婆さん。

そんな人たちにもそれぞれの物語がある。


俺に少年時代があり、悪さばっかしてた学生時代があり、夢に向かって努力して苦悩した青年時代があり、自分の限界に挑戦して知恵を振り絞って生きる道を模索した頃があったのと同じような人生を歩んできてる。


爺さん婆さんを見て、老いて衰えたその姿は今の自分の野心にはそこまで関係のない存在に思えてしまうけど、本当は俺がやってきたことなんてみんな経験してきてる人たちなんだよな。


人生という色んなものが詰まった茨の道を生きてきてるんだよ。


今になって思うけど、死なずに80歳90歳まで生き続けてきてるってだけでマジで偉業やなと尊敬する。


生物としてすごく強くてラッキーなことなんだなって。



あー、きっと俺も今の10代20代からしたら、ただのある田舎のオッさんなんだろうなぁ。


俺が当時40歳前のオッさんたちをそう思っていたように。


でも実はそれなりに色んなことを経験してきて、若い人たちが過ちを犯そうとしていることとかも見透せて、助言できることとかいっぱいあって、んー、でも俺すごいんだぞって言っちゃったらウザいオッさんだよな。




若い頃は年長者のことを想像する力に欠けていたと思う。

という他者の人生に想いを寄せる能力がほとんどないんだよな。


それが色んな経験をして、人に優しくされることで愛を持ち、人に嫌われることで自分を省みて、少しずつ他者の人生を想像する力量が養われていく。


俺はいつも自分の野心のことばっかりを中心に置いて人なんてどうでもいい、俺がどうあるかだって考えて生きてきたから、普通の人より他者への興味が薄かったと思う。


旅は色んなことを学ばせてくれました。


他者への興味、今目の前にいる人への興味こそが、人生を深くしてくれるんだろうな。



斉藤ケイザブロウさん。

話してみたかったな。

 

俺もそのうち顔に無数のシワが刻まれる。

そんな歳まで生きられたらいいな。


あー、向かいの家の福田さんがくれたアジの刺身バカうま。













さてー!!今からkokageの工事行ってきます!!!


今日は穴がほげて布が突っ込まれてたところに木の板はめ込んで漆喰塗るぞ!!!



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