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カンちゃんが実家に帰ってしまいました

こんにちは!神田です。



あーーーー里帰り最高。


半年に1回の里帰りって多いのかな。


私たちの場合、自営業だからどうしても店に影響が出てしまうのは申し訳ないと
思うんですが、家族大好き人間としては半年に1回くらいは家族と過ごしたいいいいいい
と思ってしまうわけで・・・。

それを許してくれるフミくん、私がいない間のお手伝いをしてくれるフミくんのお母さんに
ほんとにほんとに感謝です。
フミくんのお母さんに至っては、「私も年に2回里帰りしちょったよー帰れる時にいっぱい
帰っとき!」なんて優しいお言葉を・・・。


お言葉に甘えまくってごめんなさい、でもやっぱり里帰り最高ーーーー!!!!




おわり





どうも、こんばんは、暇です。





お客さん誰も来ません。


静かなお店の中でこれ書いてます。


BGMのジェイムステイラーがいい感じです。


ギターの音が閑古鳥とよく合います。


うわぁ…………ビビるほど経営が不安になるなぁ…………



秒で潰れて借金大王になって自己破産して離婚して渋谷駅の高架下で自転車ズラして寝る場所確保!!とか言ってる流れがなんとなく想像できます。

人間、失いたくないものができると失った時の悲惨な様子が想像できるようになるもんなんですね。

臆病になります。








ていうかやってしまったんですよ。カンちゃんと。





喧嘩を…………





カンちゃんが大阪に帰ってしまいました…………





なのでひとりぼっちです…………



理由はあれです…………えーっと…………






ここに書いていいのかな…………


そうです…………僕の信じられないほどの浮気なんです…………




毎日スーパーで見かける40代前半の可愛らしい熟女さんがいるんです。

ここ最近あたたかくなってきたことで、その日熟女さんはノースリーブだったんです。


少し油断した二の腕とよくお手入れされた長い髪の毛、日焼けした肌、チラッとこっちを見るあの挑発的な横顔。



とうとう僕は彼女に声をかけてしまいました。




「あ、あの、もし良かったら、お、お茶でもご一緒できませんか?いきなりですみません。」



彼女は驚きながらも笑ってくれました。

そして2人でお買い物袋を車に入れ、海沿いの景色のいいカフェでカプチーノを飲みました。


会話の合う人、距離の合う人っているじゃないですか。

お互い全然意識しなくても会話が弾んだり、一緒にいて疲れない人。


これだけ生きてると、そうした感覚に慣れてくるものです。

そして無理して距離の合わない人となんとか合わせようと努力することも減ってきます。






彼女とは、とてもスムーズに一緒にいられて、それでいて胸はすごくドキドキして新鮮でした。


彼女の生い立ち、仕事、趣味とか特技とか、好きな映画、本、会話の糸口はいくらでもあるし、そのひとつひとつを知るたびに彼女が魅力的になっていく。


どんどん魅力的に見えて、距離が縮まり、すっかり仲良くなったような気になって、つい彼女の髪の毛を触ってしまいそうになるけど、それをこらえる。


早くもっと彼女に近づきたい、彼女の肌の温度を感じたい、そう思ってしまうけど、嫌われたくなくて慎重になってしまう。

カッコつけて、紳士を気取って、大人の余裕を醸し出そうとする。


でもそんなの女の人には全部手に取るようにバレてるんでしょうけどね。


その日は少しだけ指先を触れて、それで別れました。














その数日後でした。


お店の営業中に、僕のケータイがブルっと震えました。

僕はあまりケータイを携帯しません。

その日も伝票の横に置いていました。




何気なく伝票に書いてある料理を確認しようとしたカンちゃん。


横にある僕のケータイが目に入りました。



そこにはロック画面に出てくるラインの通知。



僕はラインの通知をオフにしてません。


そして最初の文章の内容が表示される設定のままにしてました。




フミくん、またお茶しようね、そういった内容のラインでした。

彼女からのメールでした。



勘の鋭いカンちゃん。

すぐに僕の浮気に気づきました。


問い詰められ、蔑んだ目で見られ、僕はどこまでも惨めでした。


でも、心のどこかでは、彼女のことを想って浮かれていたんです。


新鮮な恋の感覚は、麻薬のように他のものの存在を薄れさせます。

人間の欲求って意外と強くて、そして人間はだらしないものです。














カンちゃんは大阪に帰る飛行機チケットを取り、すぐに実家に行ってしまいました。


ひとりぼっち、家に取り残された僕。


美々津はいつもの風景のまま、おだやかでした。





天気は良く、鳥が鳴き、葉桜が空にのびています。


港の船、テトラポットにくだける潮騒、国道を走るトラックの音、






カンちゃんがいつ帰ってきてくれるのかわからない。

それはすごく不安ではある。

お店もこのままじゃいけないし、いろんな人に迷惑をかける。


カンちゃんに嫌われたままでいたくない。





でもこうして港を見ながら思う。


結局自分だなと。


お店のこと、世間体のこと、自分の心のこと、そればっかり。

傷ついたカンちゃんのことは何も考えずに、自分の損得のことばかりを案じている。


本当にダメな男です。

でもこれを気づけるようになっただけだいぶマシだとは思う。


少し前の僕なら、そんなことにすら気づかなかった。


カンちゃんと出会って、結婚したからこそ、相手を思いやらないといけないということを学ぶことができました。


そんなことを言いながら浮気してちゃ元も子もないんですが。





カンちゃんのことを想いながら、僕はあの彼女にメールをうっていました。

次に会う約束のために。


僕は弱いです。

新しい人の腕というのは、心の違う部分を抱きしめてくれるものなんですよね。




「あの人のことなど もう忘れたいよ
だって どんなに想いを寄せても
遠く叶わぬ恋なら

気がついた時には もう愛していた
もっと早く「さよなら…」言えたなら
こんなに辛くは なかったのに

ああせめて一度だけでも
その愛しい腕の中で
「このまま傍に居て夜が明けるまで」と
泣けたなら…

あの人の微笑 やさしさだけだと
知っていたのに それだけでいいはずなのに
愛を求めた片思い」

by浜田省吾








嘘です。浮気なんかしてません。

普通に髪の毛切りに大阪行きました。あの人。




家族大好きー、ヒョッフー!!つって帰って行きました。


3日間ひとりぼっちです。



マジ浮気のひとつでもカマシてやるぞこのハンプティダンプティ!!!
















さて、話は戻って暇なお店…………









実は今日はひとりぼっちじゃありません。

カンちゃんが里帰りした時に来てくれる助っ人といえば…………




そうあの人です。




「あああ…………お客さん来ませんように……お客さん来ませんように…………ブツブツブツ…………」



「ちょ、縁起でもないこと言わんでよ。」



「だってあんた難しい注文されたらどうするとね。あああ……怖い……このままお客さん来ませんように…………」




そう!!お母さん!!


お母さんいつもありがとう!!




「誰も来ないで、誰も来ないで…………よし、もう店の鍵を閉めちょこう。そうしようそうしよう。」



「ダメよー、暇だけど来るかもしれんから。」



「あああ、運ぶだけなら簡単やけど作るとなると気が重いわぁ…………」



「これまでずっと俺のご飯作ってくれてたやん、家で。それに今日は限定メニューだし、カンちゃんが全部レシピを細かく書いていってくれてるから簡単だよ。」



「そうじゃけど…………ポテサラは盛るだけやから簡単やから…………みんなポテサラだけ頼んでくれたらいいのに…………今日のお通しはなんね?」



「ポテサラよ。」



「ええええ!!!ポテサラをお通しで出したら誰もポテサラを頼まんなるじゃん!!あああ!!大変だ大変だ!!よし、もう鍵を閉めておこう…………」





という不安渦巻く営業日なんですけど、この日に限ってあんまりお客さん来ないんですよね。

前回のカンちゃん里帰りの時もそうだったし。


常連さんたちにも今日までカンちゃんいませんって伝えているので、カンちゃんいないならやめとこうかって感じになってるんですよね。


地元のおじちゃんたちにカンちゃん気に入ってもらえています。




「んー、もう21時じゃねぇ、こりゃもう来んじゃろう。あ、外は雨も降ってきてるわ!!こりゃもう来ないわぁ。あああ、残念じゃねぇ、せっかく腕をふるえると思ってたのにねぇ、私の料理の腕をねぇ。はぁ残念残念。」



「何をニコニコしながら言ってるとや。めっちゃ嬉しそうやん。あー、またゼロを出してしまうのかなぁ。」



「残念やけどしょうがないね、こんな平日の雨の日には誰も来んわ。ニコニコ。」



「おーう、大将やってるかー?」



「あ!いらっしゃいませー!!お母さん来たよー!!」



「ヒイイイイイ!!!き、きたああああ!!!い、いらっしゃいませーーー!!」



「今日は限定メニューじゃろ?お母さんの料理を食べに来たとよー。そりゃカンちゃんより上手いじゃろーねー。お母さん、メヒカリの唐揚げちょうだいー。」



「お母さん、メヒカリー。腕の見せ所だよ。」



「あわあわあわあわあわあわあわ…………こ、小麦粉どれ!!?か、片栗粉!?!?油の温度は!?メヒカリどこ!?お皿はどれ!?!?」




来てくれたのは常連のお2人。


カンちゃんいないなら来んわーって言ってたのに、店のこと心配して来てくれる気持ちが伝わってきてありがたすぎて泣けてきます。


本当、地元の人に支えられてやっていけてます!!






「文武、じゃあ私は帰るから。どうぞごゆっくりー。」



「お母さんお疲れ様でしたー。よっしゃ、大将、もう今日は誰も来んやろうから飲もうかい。グラス持ってこい!!」



「いただきます!!」



結局この日は、営業時間を過ぎて24時まで3人でワイワイ焼酎を飲んでました。


地元の人と話すの楽しいなぁ。

夜の話に霧島の合うこと。




「俺の若いころはなぁ、ウサギを捕まえて食べちょったとよ。自分で罠を作ってな。その時に大事なのがな、ウサギがかかった時に枝のしなりでウサギが上に跳ね上げるようにするとよ。最低でも50センチは浮かんといかん。なんでかわかるかい?それはな、タヌキに食べられんようにするためよ。すぐにタヌキが食べてしまうからな。あとさばく時はな、小便袋を破かないようにせんといかん。臭くなってしまうからな。」



「昔はそこの渡し船にみんな乗っちょったとよ。船頭のミツゾウさんが怖くてなぁ。あの船をこぐのも難しいとぞー。魯3年、櫂5年、竹8年ちゅってなー。」





日々、勉強。

だって人間生きてる以上、周りは全て歴史資料館。




浮気はダメ!!

ノースリーブ好き!!


のび太のお母さんも浮気するかも!!!





ていうかすでにのび太のお母さんとほぼ同年代という時の早さ恐怖!!!!!