こんにちは!神田です。
花に詳しい人って素敵だな。とか、
しっかり日本や世界の政治について語れる人、すごいな。とか、
ペン習字ならって、ちゃんとした日本語を書ける人になりたいな。とか、
苦手なりに自分の国の歴史について理解していたいな。とか、
いろいろ感じることがあります。
無知でかわいいと思われるのは20代まで。
元々勉強ができるタイプではなかったけど、これからゆっくりでもいろんなジャンルの知識をつけていきたい。
おわり
2018年3月21日(水曜日)
【韓国】 キョンジュ ~ プサン
よっしゃ多分今回の世界旅最後の観光行くぞフオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!
すっごい光を観に行くぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
にええええええあえええええええあえいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!
観光とおっぱいどっちが好きですか?って聞かれたヨユーで観光って答えます。
ヤバくないですか?おっぱい揉むより観光ですよ?
観光超楽しくないですか?
ていうか今までどんだけ観光してきたんですか?飽きもせず世界中をグルグルグルグルと、絶景や歴史的な遺跡とか文化的なものを求めて遠くまで足運んで、たくさんお金使って、観光しすぎじゃないですか?
もうアホの領域ですよ。
世界一周する人って頭どっかおかしいですよ。
観光しすぎですよ、2年間も毎日毎日。
でもやめらんねええええええええええええええええええええ!!!!!!
観光行くぜえええええええええええええええええええええええええええ!!!!!
めっちゃ雪。
ちょ…………ゲロ吐くほど寒いですけど…………
ビビって一旦宿に入って心を落ち着けて朝ごはん。
無料の朝ごはん、助かる。コーヒー美味しい。
車動かす時に下に猫がいるかもしれないから、気をつけてねっていう優しい張り紙。
ほのぼの。
さーて、ほのぼのしたところで気を取り直して出発だぜぴへえええええいいい!!!!!
絶望的な寒さ。
ちょ!!!!寒い!!!!すごく寒い!!!!
信じられないほどの寒さが襲いかかってくる!!!!
あまりの寒さに僕のトッポギがチヂミ上がってしまう!!!!
で、でも!!!今はまだ朝だから気温が低いだけで、もっとお昼前になってきたら気温も上がって雪も溶けてくるはず!!!
そうそう!!!きっとそう!!!
よし!!!!それじゃあ寒いけど頑張って観光に行くぞおおおおおおお!!!!!
宿の近くのバス停から10番のバスに乗り込んで40分ほどで目的地の仏国寺に到着!!!!
いやっふおおおおおおおおおおおおおおおおうううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!!!!!
気温上がって気持ちよくお寺散策するぜええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!
春のうららかなああああああああああああああああああ!!!!
日差しの中でえええええええええええええええええ!!!!!
地獄。
信じられないほどの吹雪。
気温が上がるどころかどんどん悪化していくんですけど。
山方面に来たので雪が超積もってるんですけど。
ブーツ履いてきたんだけど、もう一瞬で沁みこんでぐっちゃぐちゃですよね。
足が死にそうです。
風が強くて横殴りの雪がコートを濡らしていきます。
顔の感覚が早速なくなってきましたね。
え?指?指の感覚なんてとっくにないですよあなた、そんなもん。
スマホで写真撮ろうにも指がかじかんで動きません。
うわあああああああああああああああああああいいいいい!!!!!!!
楽しいいいいいいいいいいいいい!!!!
旅最後の観光がこれとかテンション上がるうううううううううううううえ!!!!!!
もうね!!!!
綺麗よ!?!?
仏国寺、そりゃ綺麗よ!?
世界遺産やし、由緒正しい古寺やし、そりゃ韓国で1番有名なお寺の風格に満ちてますよ。
あああもう、素晴らしいですよね!!!
門も池も回廊も拝殿も素晴らしいです!!!!
最高だなあああああああああああ!!!!
雪さえ降ってなければ!!!!!
マジで絶望的に寒すぎて、観光意欲が根こそぎもっていかれそうになる…………
韓国を代表する観光地なのに他の観光客ほぼいないもん…………
閑散期ど真ん中&この天気やもん…………
そりゃ誰も来んわ…………
宿のパーフェクトマン、イングヴェイさんが傘を貸してくれてなかったらマジで悲惨でしたよ…………
いや、風流極まりないですよ…………
雪の古寺、そりゃあもう素晴らしいです…………
このふたつの石塔とか素晴らしいですよ。
なにやら当時ひとりの石工さんがいて、その人が腕を買われてこの石塔の建設に雇われたそう。
そんで奥さんを残してお寺に泊まりこみで建設を行なっていたそうなんだけど、3年待っても帰ってこんもんだから奥さん痺れを切らしてお寺までやってきた。
しかし、完成するまでは会わせることはできませんーとお坊さんに言われ、仕方なく奥さんはお寺で完成を待つことに。
そしてある晩、池に完成した石塔が映ったのを見て、奥さん大喜び。
やっとこれで旦那さんに会えるー!!と大喜びして石塔に抱きつこうとして池に飛び込み、奥さんはそのまま亡くなってしまったらしい。
次の朝、やっと完成したぞー、奥さんに会えるぞーと石工さんは奥さんの元へ。
そこで彼は死んでしまった奥さんを池に見つけ、悲しみに打ちひしがれてそのまま池に飛び込み、石工さんも一緒に亡くなってしまった…………
という悲話が残っているらしいんだけど、想いを馳せる余裕なんかないですよね。
なんなら寒すぎて僕らも悲話の一部になってしまうそうです。
「か、か、かかか、かか、カンちゃん、こ、こりゃ山の上の石窟院は、む、むむ、無理っぽくない?」
「う、うううう、うう、うん、無理です、寒すぎますますます、早く雪から逃れたい、い、今すぐチムジルバン、い、行きたい…………」
この仏国寺から12番バスに乗ったら、裏の山の上にある石窟院という仏像の安置所みたいなところに行けるらしく、そこも合わせて世界遺産ということなのでもちろん行くつもりだった。
キョンジュの町中にも古い石塔や美しい池など無数の見どころが点在しているし、無料の博物館なんかもあって、古都キョンジュを堪能するには1日がかりになる。
でもこの吹雪の中で1日歩き回ったらマジで死ぬ!!!
もうとてもじゃないけどこれ以上色んなところに行く余裕はない!!!
そしてこんな天気じゃもちろん路上もできんし、もういっそのことスパッと釜山まで移動してしまうかということに。
釜山はもう目の前。
活気溢れるあの大好きな町に滞在しながら、路上を頑張り、そして満足した時点で船に乗って日本だ。
もうそうと決まれば早いとこ移動しようかと町に戻ることに。
仏国寺はこれはこれで大満足。
死ぬほど寒かったけど、こんな景色なかなか見られないし、人で溢れかえってなかったので美しい孤高の雰囲気を味わえた。
これが世界旅最後の観光地かと思うと、これもラッキーだったのかなってポジティブに思える。
うん、逆にレアだよな。
いやー、俺たち持ってるわ。
仏国寺いいとこだった!!!
来る時と同じく運賃1700ウォン(170円)のバスに乗ってキョンジュの町に戻ってきた。
宿に戻り、置かせてもらっていた荷物を受け取って出発しようとすると、イングヴェイさんがちょっと待ってください、と奥からビニール袋を持ってきて俺のギターケースにかぶせてくれる。
いやー、マジでイングヴェイさん、パーフェクトすぎる。
こんなすごい人、世界中探してもなかなかいないよ。
キョンジュの宿はアップルハウスで決まりです。間違いなく。
イングヴェイさんにお礼を言って、歩いて5分のところにあるバスターミナルにやってきた。
ここで釜山行きのバスチケットを購入。
人気ルートなので次のバスが満席で売り切れていて、仕方なくその次の便を買った。
値段はキョンジュからプサンが4800ウォン(480円)。
便数はそこそこ多くて、1時間半くらいおきに出ているみたい。
「か、カンちゃん、ビビることにですね、これが最後のバス移動ですよ。今回の旅の。」
「うわぁ!!そ、そうだ!!こ、これが最後なのかぁ…………いっぱいバス乗ったなぁ…………」
釜山に着いたらそこはもうユーラシア大陸の先っぽ。
どん詰まりだ。
そこから船に乗り込めば、日本海に浮かぶ島国、日本にたどり着ける。
もうバスにも飛行機にも電車にも乗ることはない。
これが最後の陸路移動。
そう思うと色んな思い出がフラッシュバックしてくる。
ボロボロのバスで、黒人さんにまみれながらアフリカの大地を駆け抜けた風景が目に浮かぶ。
無数の小さな移動は、それぞれミジンコみたいな距離でしかなかったけど、確実にゴールに近づく一歩だったんだよな。
一歩一歩、確実に先に進むこと。
目のくらむようなはるかな道のりでも、その一歩を踏み出し続けないとどこにもたどり着くことは出来ない。
快適なバスは50分で釜山北部にあるセントラルバスターミナルに到着した。
ここから電車に乗って釜山市内を目指す。
切符は1600ウォン(160円)。
切符がめっちゃ日本。
そして電車のアナウンスも、韓国語の後に当たり前のように日本語が流れる。
そう。そうなんだよ。
釜山は日本の玄関口。
日本から1番近い外国の町。
はるか昔から朝鮮半島の入り口で、ユーラシア大陸との交易の窓だったんだもん。
こここそが、日本文化が1番混ざっている外国の町なんだよ。
ついに来たなぁ。
あー、ついに来たよ。
世界旅、最後の町だ。
電車に乗り込み、乗り換えなしでやってきたのは釜山1の繁華街、ナンポー。
すぐに歩いて予約しておいた宿に向かったんだけど、まぁ風景が完全に日本。
これとかもう福岡やん。
屋台がズラッと並んでいて、博多の屋台を思い出す。
飲屋街には色とりどりの派手な看板がひしめき、エロい女の子のお店の看板もわんさかある。
飲屋街にエロい看板。
これもまためっちゃ日本。
日本からおじさんたちが遊びに来たりするんだろうなぁ。
なんせ福岡から高速船で3時間で来られるんだもん。
日本って島国なので外国は遠い場所ってイメージだけど、実はこんなに手軽に行けるもんなんだよな。
予約していた宿はそんなナンポーの繁華街のど真ん中にあった。
飲屋街の中の細い脇道を入ると、奥まったところにビルの入り口がある。
このマイホステルって宿、1泊3000円以上が相場の釜山の安宿の中でもダントツ安くて、1泊22000ウォン(2200円)。
しかも駅からめっちゃ近くて、宿から一歩出たら繁華街のど真ん中という最強すぎる立地。
ただレビューがあんまり良くなくて、シャワーが水しか出なかったっていう書き込みが多いのが気になるんだよなぁ。
安いだけあってボロいとこなのかなぁ。
でも、中に入ってみると全然そんなことなかった。
壁には色んな旅人たちのメッセージが書かれてて、装飾もオシャレで、いかにもゲストハウスって感じの雰囲気。
部屋もめっちゃ綺麗だし、心配していたシャワーも普通にお湯が出るやん。
熱々ではないけど、これなら全然問題ないくらい。
おおお、こりゃバッチリなとこ見つけたぞ。
韓国の宿って広々した玄関があるのが嬉しい。
「釜山には何泊する予定ですか?」
もはや普通に日本語を話す韓国人スタッフさん。
笑顔で愛想がよくて、すごく感じがいい。
この宿なら長いこと滞在しても良さそうだ。
釜山から日本はもう目の前。
船に乗ればすぐに福岡だ。
前もってチケットを取っていないので、いつでも帰国する日を決められる。
明日帰ろうか?ってそんな感じだ。
満足した時点でフェリー乗り場に行くだけ。
ただ、その満足がいつ訪れるのか。
もう満足、これで心残りはない、って思えば帰られるけど、それはいつになるんだろう。
いつでも帰られるからこそ踏み出せなさそうな、そんな気もする。
旅に終止符を打つことが出来るのは俺たちのみ。
誰かに決められるんじゃなくて、俺たちが決めないといけない。
これまでの長かった旅を振り返ると、終わらせることを躊躇ってしまいそうだけど、でもいつかは終わらせないといけない。
宿の壁を見ていると、今まで泊まったゲストハウスの空気を思い出す。
バッグパッカーって、世界中にいたな。
荷物を置いたら釜山の町に出た。
体は冷え切っているけど、雪も、雨も止み、ズボンも多少は乾いている。
明日には天気が回復して気温も上がるようなので、ラストスパートの路上をやっていけるはずだ。
「よっしゃ!!!明日から気合い入れてラスト稼ぎ頑張ります!!!なので気合い入れるためにアレを食べましょう!!!」
「そうですね!!アレをやっちゃいましょう!!そして活力をつけて明日から路上がんばろー!!私は歌わないけど!!フミ君頑張ってね!!!」
というわけでやってきたのはここ!!!!
ぬおおおおお!!!懐かしい!!!!
そう!!!前回の世界一周最後の夜、サプライズで登場したイクゾーとジェニファーさんと合流し、3人で食べにきた思い出のサムギョプサル屋さん!!!!
確か記憶ではかなり安くていい感じのお店だった覚えなんだよなぁ。
あぁ、懐かしいなぁ。
釜山の路上で歌ってたらいきなりイクゾーが現れて、さらにジェニファーさんも現れて、旅中に出会ったぶっ飛んだ人トップ2が旅最後に集まって、大興奮してこの店に来たんだよなぁ。
ほんと、前回の旅は最初から最後までドラマチックな展開のオンパレードだった。
じゃあ今回はどうだった?
カンちゃんと2人、大きなトラブルもなく、穏やかに地元の人たちと交流し、観光地を周り、路上で歌い、安全に、スムーズに旅してきた。
そりゃあブログ的には前回の波乱万丈だった旅のほうが面白いに決まってる。
のんびりした、旅慣れした夫婦の旅には刺激は少ない。
でも、それで良かったと思う。
人間は変わっていく。
変わってはいけないものもあるけれど、一方では変わっていかないとダメなのも事実。
今の俺は、これが俺らしい旅だったんだと思う。
そしてその旅の全てに誇りを持ってる。
だってあんなにたくさんの素敵な人たちと出会えたんだもん。
彼らと出会えたことを思えば、この旅は何も間違っていなかったと胸を張れる。
中には、俺の未熟さで傷つけてしまった人たちもいる。
まだまだなってない。
完全無欠にはなれないけど、もっと大きな人間になっていかないとな。
サムギョプサル屋さんは大賑わい。
回転数を上げるために、店員さんたちが慌ただしく走り回り、食器を片付け、肉を運び、さらに勝手に肉を焼こうとしてくる。
ちょちょ!!待って自分たちでやるから!!と制止すると、早く食べなさいよと言った表情のおばさん。
ボスっぽいおじさんはそんな店員さんたちに指示を飛ばし、みんなバタバタですごくピリピリしてる。
日本を思い出す。
一生懸命これでもかってくらい働かないといけない日本の職場。
ヨーロッパの店員さんとかみんな和やかにお喋りしながら働いてたよな。
東南アジアの店員さんはスマホいじりながら働いてた。
インドとかみんな寝てたよな。
日本人は働きすぎる国民なんだろ?って外国人によく言われてたけど、こういう風景を見てるとよくわかる。
日本も韓国も、みんな働くことに命がけだ。
それが当たり前のレベル。
そうして、もう少ししたら俺もその一員になる。
夜の釜山をのんびり歩いた。
ネオンの光はどう見ても日本。
緊張するな。
日本にもうすぐ帰るんだ。