こんにちは!神田です。
フミくんと寝てると、それがキンズサイズのベッドであろうがシングルサイズのベッドであろうが、フミくんがそのベッドの真ん中、もしかしたらさらに私側くらいの位置で寝ます。
ていうか、寝静まってから移動してるみたいです。
ほぼ毎日夜中に私が「フミくん・・・私落ちる。」て寝ぼけながら言って、フミくんがちょいずれる。
そして数時間後にまた私が「フミくん・・・落ちる。」て訴えてフミくんずれる。ていう繰り返しが起きます。
おわり
2018年3月19日(月曜日)
【韓国】 カンヌン ~ アンドン
はい、移動日に雨。
窓の外を見たら、なかなかの勢いで水たまりに波紋が踊ってる。
めっちゃかったりぃ…………
これじゃあびしょ濡れ確定やん…………
まぁ路上パフォーマーからしてみると、移動日に雨ってのはどっちかっていったらラッキーなんだけど…………
路上日に降られるのが1番しんどいから…………
でも今日の雨はなかなかの勢い。
しかも田舎なので建物の軒伝いに歩くこともできんし、バスターミナルまでは30分かかる。
気温もめっちゃ低くて最高気温7℃の最低0℃。
風も強い。
マジめんどくせぇ…………
昔はこんな雨の中、体も荷物もギターもびしょ濡れにしながら全然迷うことなく歩いてたよなぁ。サンダルで。
町行く人がギョッと驚きながらサンダルを見てきてたのが懐かしい。
まぁ今日もサンダル履きますけどね。
こんな雨の日に革靴履きたくない。
「カンちゃん、これどうやってバスターミナルまで行こうか?ウーバーでも呼ぶ?」
「うーん、歩いて行ったらびしょ濡れだねー。傘もないしなぁ。」
「あ、ウーバーダメだ。この町ウーバーいない。」
「ていうか、そこの大通りからバスで1本で行けるみたいだよ。」
「おおおう!!市バス!!!なんでそんな1番初歩的な交通手段が出てこなかったんだ!!カンちゃん偉い!!!」
「普通やしー。」
というわけで雨の中、小走りで大通り沿いに出ると、小さな屋根のあるバス停があった。
雨が吹き込んで来るので中に立ち、バスの時刻表を見る。
が、文字が読めなくてなんて書いてるかわからん。
んー、わからんなぁと困っていると、横に傘をさして立っていた女の子がメイアイヘルプユー?と声をかけてくれた。
黒髪、白い肌、憂いのある切れ長の瞳、真っ赤な唇。
雨の中で見る韓国人の女性はとても美しかった。
バスターミナルに行きたいんですと言うと、この番号のバスに乗ったら行けるわと教えてくれた。
そして俺たちが日本人だとわかると、すぐに日本語にスウィッチして、1300ウォンですよ、と笑った。
女の子は次のバスに乗り込んで行った。
綺麗な人だった。
無事1300ウォン(130円)の市バスに乗り込んでバスターミナルに到着。
ここでアンドン行きのバスチケットを購入。
値段は19200ウォン(1920円)。
1日2本の運行で、9時40分の次が17時台だったかな。
移動は3時間くらい。
韓国のアイドルはやっぱり男も整形してるのかな。
韓国も国内の都市を繋ぐ高速バスが無数に存在するのですごく移動が楽だ。
そしてクオリティーもめっちゃ高い。
綺麗だし、3列で広々してて、だいたい乗客が少ないので混雑しないで済む。
それに道が綺麗なのでスピードが出て、結構な距離なのにあっという間に着く。
未舗装の道を駆け抜けてガタゴト飛び跳ねることもない。
もちろん武装ゲリラが出て乗客全員、身包みを剥がされるなんてこともない。
色んなバスがあったよなぁ。
そんなことを考えているとあっという間にアンドンのバスターミナルに到着した。
さて、そんじゃあまずはアンドンの町に行って宿でも探すかなぁ。
今日はソウルのヒョンジェが教えてくれたチムジルバンなるところに泊まってみようと思ってるんだよなー。
チムジルバンってのは大きな施設の中に大浴場、サウナ、岩盤浴、マッサージルームや軽食コーナーなんかがあって、大広間で雑魚寝できるという、まぁ完全に日本でいうサウナ。
韓国ではだいたいどこの宿も最低3000円はするんだけど、このチムジルバンなら1人900円とかで夜を越すことができる。
夜安全に眠れる上に大浴場で広々お風呂につかって、さらにサウナで汗かいて、その上岩盤浴で健康にもいいなんて最高でしかない。
よく駅前とかにあるみたいで、安くて眠れるので仕事関係のおじさんとかに人気なんだそう。
なんなら最近では韓国の若者の間でチムジルバンデートなんてもんもちょっとした流行になってたりするみたい。
サウナなんて普通の日本人だったら、そんなおじさんが泊まるようなところにカップルで雑魚寝?って思ってしまいそうだけど、こんなん旅人からしたらただのドミトリーだ。
20人部屋とか30人部屋とか、そんなとこ今までいっぱい泊まってきた。
それに韓国らしい体験ができるのも楽しみ。
よっしゃそんじゃあアンドンの町に行ってチムジルバン探すぞおおおおおおおお!!!!!
勇んでバスに乗り込む!!!!
チムジルバン!!チムジルバン!!!
岩盤浴!!!岩盤浴!!!
そして10分後にバスが反対方向に走ってることに気づく。
キエエエエエエエエエエエエエ!!!!
めっちゃ町からどんどん離れて行ってるううううううううううう!!!!!
グーグルマップを見ると、ものすごい勢いで町から外れて田舎のほうに突き進んで行くバス!!!!!
ウケる!!!!ビビるほど田舎に突入していって、どこで降りていいかもわからんくらいお手上げ状態!!!!
なんでえええええええええええ!!!!!!
ちゃんと町方向のバスに乗ったはずなのにいいいいいいいいいいいいい!!!!!
とにかくこのままだとどこまでもわけわからん田舎に突き進んでしまいそうなので、ちょっとした田舎町に入ってきたところでバスを降りた。
えーっと…………
謎すぎる…………
ここどこ…………?
いやー、ワクワクしてきますね。
超絶寂れた田舎町ですよ。ただの川南です。そこらへんで軽トラ市でもやってますか?
楽しくなってくるううううう。
旅はこれが楽しんだよなぁ。
っていう顔しながらマジどこ、ここ?
こんなウルトラ謎の田舎町なんだけど、なんかあちこちに不思議なお面の絵が描いてあることに気づいた。
なんか伝統芸能的な雰囲気のある絵で、この辺りの有名なものなのかな?
周りを見渡してみると、人の姿は皆無だけど、なんとなく観光地?みたいな?そんなムードがある。
謎の像がいっぱいいる。
人より多い…………
え?ここってなんか有名なの?
なんかの観光地だったりするの?
テキトーにそこらへんでワイファイを拾って調べてみた。
出ました。
地図を見てテキトーに選んだ町にやってきて、バスを乗り間違えて謎の辺鄙な田舎にたどり着いたら、すぐ横に世界遺産の村があるという奇跡出ました。
うおおおおおお………………
持ってるぜえええええ………………
さすが俺とカンちゃんやべええええ…………
なにやらここから数キロ先に河回村という世界遺産の村があるらしい。
16世紀に作られた村で、朝鮮王朝の伝統的な村落の面影を色濃く残しており、当時の姿のままの民家が密集する独特な景観は韓国を代表する観光地のひとつなんだとか。
ウケるー。
そんなん行くしかないやんウケるー。
「神田さん!!相変わらず僕ら持ってますね!!」
「奇跡ですね!!この村、かつての貴族の末裔が今も住んでいるんだそうです!!リュ・シウォンの実家があることでも有名らしいです!!」
「なに!?シフォンケーキが有名なの!?」
リュ・シウォンって有名なんですか?
そうと決まれば河回村行くぜイエエエエエエエエエエエイイイイ!!!!
地元の人に聞きながら町の中を歩いて行くと、河回村行きのバス停を発見!!!!
46番のバスが1時間に1本くらい通るみたい!!!
ていうか寒すぎて電話ボックスに避難!!!!!
ま、マジで寒い…………
気温めっちゃ低いのに雨も降っててさらに風もびゅうびゅうだから体感温度ヨユーでマイナス…………
ヒートテック着てコートも着てるのに寒すぎて震えが止まらん…………
そしてバス全然来ねぇ…………
30分経っても来ない…………
バス停の目の前にある古びた食堂のショーケースに色あせた食品サンプルのメニューが飾ってあるんだけど、その昭和ローカル感がたまらんくてめっちゃ食べたい…………
お腹すいた…………
でもバスがいつ来るかわからんから食堂行けん…………
んで結局バス来たの1時間後。
ヨユーで食堂でうどん食べられたし!!!!
体の芯から冷え切りまくってるし!!!!!
まぁとにかくバス乗れたからいいか!!!
河回村とやら、世界遺産の実力見せていただきましょう!!!!!
韓国の世界遺産とかバッグパッカーで行く人ほとんどおらんから情報なさすぎてそれがめっちゃワクワクさせてくれる!!!!
でもいってもなぁ。韓国だもんなぁ。
日本のすぐ横だし、旅人がほとんど行かんってことは、まぁそれだけの場所ってことなのかなぁ。
日本からのツアーのおじさまおばさまはうなるほど行ってるめっちゃ定番観光地らしいんだけど。
うーん、結構肩透かしな感じかもしんないなぁ。
まぁ期待せんで行ってみるか。
世界中の観光地見てきたしね、そんな俺を満足させてくださいなんて可哀想な話だよね。すんません。チュっす。
マジやべぇ………………
す、すげぇ…………………
めっちゃすげぇやん………………
なにこの茅葺屋根の民家群………………
その名の通りぐるりと河に囲まれた狭い面積に小さな村が広がっているんだけど、これが完全に映画のセットなんじゃないかってくらいの保存状態。
茅葺屋根はどれもずんぐりとした素朴なもので、白川郷のように、端の切りそろえられた端正な姿ではない。
でもそれがたまらん味がある。
塀に囲まれた小道、民家の門に貼られた漢字のお札、全てがタイムスリップしたような感覚にさせてくれる。
マジですげぇ!!!!!
なんだろ、白川郷と萩を足したようなめちゃくちゃ独特で美しい村の景観にカンちゃんと2人で大興奮。
なんだよー!!ここ最高に素晴らしい伝統的な韓国の観光地やん!!!!
しかも特筆すべきは、荷物預け!!!
村の1キロくらい手前に入村料を払うチケットオフィスがあるんだけど、オフィスの横にめっちゃ綺麗なロッカーが完備してある。
しかも無料。その上ギターが入るサイズのロッカーまである。
なんて良心的すぎるサービス!!!!
韓国さすがすぎる!!!!
気になる入村料は5000ウォン(500円)!!!
ナイス価格設定!!!!
このチケットオフィスからシャトルバスが出ていて、手ぶらで村まで送ってもらえるという寸法ですよリュ・シウォンさん。
あなたの地元、サービス最高です。
ていうかリュ・シウォンの実家どれ!!??!
リュ・シウォンどんな人か知らんけど!!!!
それからもゆっくりゆっくりと村の中を歩いた。
雨は相変わらず小雨で降り続いてるし、風が強くて手足が感覚なくなるほど冷え切ってる。
顔の筋肉もこわばってあんまり動かない。
でもそんなの関係ないくらいめっちゃ素晴らしい景観だ。
土壁、茅葺屋根、その裏の結い方、のびる小道、民家自体の作りもとても趣があって美しい。
今がローシーズンだからか、天気がひどすぎるからかわからないけど、他の観光客の姿もほとんどなく、2人だけでゆっくりと迷路みたいな村の中を散策することができた。
川辺には松林も広がっており、その向こうに静かに流れる川を見ていると、懐かしい感情がフワッと胸に陰を落とす。
懐かしい孤独感。
いつも旅の相棒だったこの孤独。
昔はこの孤独が大嫌いだった。
ひとりぼっちの夜、空虚な気持ちになって、自分の存在なんてなんの価値もないんじゃないかと塞いでしまう時、いつもじわじわと胸に忍び寄る孤独が怖かった。
でも今はその孤独を求めている。
もっともっと、孤独が欲しくなる。
孤独は旅を美しくしてくれる。
孤独は、目の前の景色や心情をより鮮明にしてくれる。
いつからだろうなぁ。孤独をこんなに受け入れられるようになったの。
それだけ強くなったってことなのかな。
カンちゃんといることで、この孤独は薄まる。
知らない場所に行って、1人ぼっちで右も左も分からない心細さに覆われるあの感覚は、残念ながら2人旅にはない。
でももちろん別の得がたい感覚が2人旅にはあるんだけど。
いつかまた1人で旅したくなるかな。
あの頃みたいな、東欧あたりの街角を1人さまよっていた感覚をまた感じられるかな。
俺の旅ももう終盤だ。
「私がいないほうがいいって思う時あるやろー。そういう目をして景色見てる時あるなー。」
「そんなんあるわけないやんー!!いや…………たまにあるかな…………でもそれはそれかな!!そんな旅はずっとしてきたし!!でももしかしたら1人でちょっと行ってくるわって言うときはあるかもしれんね!!そん時はカンちゃんもお互い1人旅楽しんでみようよ。」
「うーん、そういうときもあるかもねー。」
2人とも旅好きでよかったな。
俺のこの気持ちもカンちゃんはわかってくれる。
村だけでもめっちゃ良かったんだけど、チケットオフィスの横にあったお面博物館がまた最高だった。
河回村は古くからお面をつけた伝統芸能が伝わっている地らしく、それにちなんで世界中のお面を展示する博物館があった。
めっちゃ大規模な充実した内容で、これが入村料の500円に含まれているんだから、やっぱり韓国やるよなぁ。
いやぁ、お面って面白いなぁ。
世界共通の文化だよなぁ。
変なのいっぱいあるなぁ。
もうここまでくるとどういうことなんだろうなぁ。
ていうかいつもとあんまり変わらんなぁ。
こんな感じで世界遺産の河回村、盛りだくさんの内容でめっちゃ素晴らしいところでした。
韓国に行かれた際はどうぞ足を運んでみてください!!
運んでね。
さてさて、46番のバスに乗って今度こそアンドンの町にやってきた。
見た感じ日向くらいの大きさで、人口は16万人くらいとのこと、
このくらいの町は路上するにはどんなもんだろ?
とにかく今は死ぬほど体が冷え切ってる&朝から何も食べてないので腹が減って仕方ない。
宿と飯いいいい!!!
宿と飯いいいいいいい!!!!
ういいいいいい!!!風が冷えええええええ!!!
韓国寒すぎるぞおおおおおおお!!!!
アンドンの駅前でバスを降りると、すぐ目の前にサウナの建物を発見!!!
これがチムジルバンか!!!!
サウナと同じシステムだったら、一度中に入ったら外に出られないはずなので、受付で荷物をどこか置かせてもらえませんか?と聞いてみた。
カタコトの日本語を喋るおじさんが、そこに置いといていいよーと指差す。
玄関ホールの休憩スペースにある大きなテーブルの下が荷物入れみたいになってて、どうやらここが荷物置き場のよう。
おお、ここに置かしといてもらえるならサウナの中で楽だな。
ていうかこんな誰でも触れるところに荷物放置しとけーって、治安いいよなぁ。
日本もこんなもんだもんなぁ。
人が穏やかだなぁ。
荷物置いたらソッコーまずは飯!!!!
「ぬおおおおお!!!神田さん!!!お腹減りまくりまくりすてぃーです!!」
「朝から食べてないのでたくさん食べるつもりでございます!!お腹減りまくりまくりすてぃー!!!」
2人とも腹ペコで町に出ると、色んなお店がたくさんあってめっちゃ嬉しい!!!
いやぁああああ!!!何食べようかなぁ!!!
キンパ!?うどん!?キムチチゲ!?サムギョプサル!?ダメ!!贅沢はダメ!!!調子乗りすぎ!!!マジお金ないから!!!
ていうか田舎!!!!
一応ホコ天のショッピングストリートがあったんだけど、カンヌンみたいに人が歩いてない!!!
めっちゃまばら!!!
あ、あれ?
これ明日路上できるのか…………?
ま、まぁ路上のことは明日考えるとしてとにかく今はご飯!!!!
ホコ天を抜けていくとアーケード商店街があったんだけど、このアーケードに足を踏み入れた瞬間、ムワッとなにやらいい匂いが漂よっていた。
なにやら醤油と砂糖を炊いたような、甘辛い匂い。
なんだ?と思ったら、どうやらこの匂い、アーケードの中に無数にある食堂から出ているようだった。
食堂の看板を見てみると、日本語でチムタクという文字がある。
チムタク専門店!!みたいな感じ。
どうやらこのチムタクって料理がこのアンドンの郷土料理っていうか名物みたい。
アンドンは寂れてはいるけど一応世界遺産のある町なので日本人観光客も多いんだろう。
店先のおばちゃんたちが、オイシイヨー、タベテイッテーと日本語で声をかけてくる。
うー、甘辛いご飯の進みそうな匂いが立ち込めていてめっちゃお腹空いてきた。
お腹空いてきたああああああ!!!!!
「神田さん!!これはもう名物料理をやらかしますか!!??」
「奇遇ですね!!私も今そんな気がしていました!!」
というわけでテキトーに1軒のチムタク食堂に入って値段を聞いてみると、1番小さな普通サイズが25000ウォン(2500円)。
高ぇて…………
1番小さいのでそれて…………
なんかすんませんー…………とそそくさと忍者のように店から姿を消してみる。
た、高え…………
でもめっちゃいい匂いするし、これほどの名物を食べないのってやっぱもったいない…………
ていうかこうやってお金のことを気にしてその土地の名物を今までどれほどスルーしてきただろ。
めっちゃ高いのはまぁ仕方ないとして、実際手が出せる範囲のものであっても、これまで幾度となく節約っていってやり過ごしてきたよなぁ。
せっかくその土地にしかないってものがいっぱいあったのに。
今もう日本は目の前。
日本まで帰ればとりあえずなんとかなる。
まだまだ果てしない道のりが目の前に伸びていたころとは違い、ゴールがすぐそこにあるのにまだ節約するのか?
いつお金が底を尽きるかわからない頃だったら、なるべくお金をセーブするのは大事なことだけど…………
「カンちゃん!!ここはもうやっちゃいましょうか!!!」
「そうですね!!せっかくの名物!!やってしまいましょう!!!」
どうやらこのチムタクって料理、5人くらいでつまむような半端ない大皿料理みたいなので、僕たち2人だし小さくして値段下げてもらえませんか?とおばちゃんと交渉してみたら、スモールサイズで17000ウォン(1700円)でいいよーと言ってくれた。
ご飯もサービスするわーって笑顔で言ってくれたおばちゃんのお店に決めて、いざチムタク!!!!
チムタク出てこいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!
デケェ!!!!!!!
な、なんてデカさだ!!!!!
スモールサイズでこれだったら普通サイズはどんなことになってしまうんだ!!!!
野菜、鳥肉、そしてチャプチェの麺がてんこ盛りになっていて、醤油で甘辛く煮たこの郷土料理!!!!
うおおおおおおおおおおおお!!!!
今までスルーしてきた世界中、数々の郷土料理たちのためにもめっちゃ食べ倒してやるううううううううううううう!!!!
想像通りの味です。
今このブログを読んでくださってるみなさんが頭の中に想像している味と寸分の違いもない味になります。
それです、その味です。
美味しい…………けど、1人暮らしの大学生が寂しくアパートで作る肉野菜炒めですね。
昔を思い出しました。
大学行ってないけど。
でもご飯はめっちゃ進んでお腹いっぱいになったので大満足です。
ていうか店内のテレビで韓国の料理対決番組をやってたので面白くて見てたんだけど、お店のおばちゃんが出てました。
優勝してました。
おばちゃんスゲェ。
お腹いっぱいになってお店を出ると、ビュウと風が吹いて一瞬で体が冷えてくる。
寒い!!!!寒すぎる!!!!
あまりにも寒くて、大急ぎで荷物を置かせてもらっているチムジルバンに戻ってきた。
早くサウナで体温めるううううううううう!!!!!
嬉しすぎるううううううう!!!!
さすがに観光地なので英語ペラペラのスタッフさんにシフトが変わってて、お兄さんに受け付けしてもらった。
値段は9000ウォン(900円)。
中はもう完全に日本です。
日本のスーパー銭湯と全く同じ作り&システム。
まずは玄関で靴を脱いで靴ロッカーに入れ、鍵を取って受け付けに渡すとメインキーと室内着をくれます。
このメインキーで色々お買い物とか食事ができて、帰りの時にまとめて清算するって感じ。
2階が女性のバスルーム、
3階が共同岩盤浴ルームと大広間、
4階が男性バスルーム、
5階がジムとかDVDルームとかのレクレーションフロアー。
じゃあ後で3階集合ねーとカンちゃんと別れ、バスルームに行くと、たくさんのロッカーが並んでいる。
めっちゃ日本思い出す。
オッちゃんたちがパンツ1枚でくつろいでて、そんな中、指定のロッカーを開けて裸になったら大浴場へ。
浴場の中もまためっちゃ日本。
普通湯、高温湯、マッサージ湯、スチームサウナに普通サウナ、もちろん水風呂もある。
洗い場に座ってシャワーで体を流したら、めっちゃ日本を回っていたころを思い出した。
うわああああ…………もうマジで日本だなぁ…………
お風呂はいうまでもなく最高で、全部の湯船につかって、サウナもどっちも入って、芯から体をあっためた。
あああ…………最高すぎる…………
バッグパッカーには贅沢すぎるよ、この大浴場…………
あんまりお湯が出ない安宿で狭いシャワーを浴びてたよなぁ…………
マラウィでは電気のつかないズタボロの小屋でバケツシャワー浴びてたよなぁ…………
ヨーロッパでは極寒の中、森の中とかで根性でペットボトルシャワー浴びてたよなぁ…………
たまに通行人に全裸見られたりして…………
恥ずかしすぎる…………
それがこんな大浴場でゆったりお湯に浸かって体温めて、備えつけのドライヤーで髪の毛乾かして、
これが韓国の1番安い宿泊施設なんだもんなぁ。
色んな旅の仕方がそれぞれの国にあったけど、もうここはほぼ日本。国内旅行してるみたいだよ。
ニュースの女子アナ美人まみれ。でもだいたい同じ顔。
韓国のタモリさん。
ペロペロの室内着に着替えて3階に行くと、大広間でゴロンゴロンとオッちゃんオバちゃんが転がっていた。
マットレスと枕が置いてあり、みんな自由に場所を決めてそこら中で寝ていいみたい。
小さな売店で1000ウォン(100円)でタオルケットも借りられる。
すでに3階に来ていたカンちゃんが寝床を確保してくれていた。
大広間なので人が歩き回って寝姿を見られるけど、こんなのドミトリーと同じようなもんなので旅人にとっちゃなんてことない。
大広間の壁にはいくつもの小部屋があり、中がそれぞれ種類の違う岩盤浴になっていた。
これがチムジルバンっていうみたい。
玉砂利の岩盤浴、釜みたいな岩盤浴、逆に体を冷やすための氷部屋まである。
この日本だったらめっちゃ普通の岩盤浴施設が、今の俺たちにはあまりにも新鮮すぎて、テンションが上がってビールを1本だけ飲んだ。
あああ…………大浴場に入って、岩盤浴して、冷えたビール飲んでそのままバタンキュー。
荷物も受付のところに保管しておけるし。
それでゲストハウスのドミドリーより全然安い。
最高すぎるやん…………
駅前サウナなんて金のない人たちが節約するために泊まる場所のはずだけど、旅人からしたらただの天国だよ…………
これが日本に帰ったら、また感覚も色々変わっていくんだろうなぁ。
日本人的な常識をまとって、周りに合わせて生きていかないといけないはず。
それはダサいことなのか?
もちろんそんなことない。
今まで枠の外にはみ出して生きてきた俺からしたら、それはとても大事なカッコいいこと。
その常識や価値観を持ちながら、これまで旅で培ってきた知識や経験をバランスよく融合して生きていけたらな。
暖かい大広間の中、細いマットに横になる。
カンちゃんと手を繋いで目を閉じた。
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プサンのホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!
釜山このタイミング!!ってなりました!!!もうすぐ釜山!!!もうすぐ旅最後の町!!!!
どうもありがとうございます!!
どうもありがとうございます。