こんにちは!神田です。
香港の宿のスタッフがなぞの嘘連発で怪しい。
しかもすぐにその嘘を白状するっていう、ますます嘘ついてる理由が謎。
嘘がよくないっていう概念がそもそもないのかなぁ??
自分の常識は他人の非常識。これで視野が広まればいいなーってしみじみ感じています。
おわり
2018年3月1日(木曜日)
【中国】 従江(コンジャン) ~ 加榜棚田
部屋の中に禁煙って思いっきり書いてるのに灰皿あるってどういうことですか?
中国謎だわー…………
さて、今日はこの従江から30~40キロくらいのところにある加榜棚田という棚田を見に行くことに。日帰りで。
25キロもの区間に広がる広大な棚田で、中国6大棚田のひとつなんだそう。
相当楽しみ。
日本棚田百選とかよく見に行ってたよなぁ。
大自然の中、気の遠くなるような人間の営み、その結晶である棚田の風景は本当に心を打つ。
そいつを中国で見るなんて、なんでもスケールのでかいこの国の棚田なんてどんな規模なのかめっちゃ期待が高まる。
ただあまりに情報が少ないのでちゃんと行けるかちょびっと不安だけど。
まぁなんとかなるか!!
というわけで身支度を整えて部屋を出て、受け付けにもう1泊延長お願いしますーと言いに行ったんだけど、ちょうど誰もいなくてお金が払えなかった。
夕方くらいに帰って来て、その時に払えばいいかな。
バスの時間わからんけど、30~40キロくらいしか離れてないみたいだし、夕方にはヨユーで帰って来られるだろ。
これ朝昼ご飯。
チャーハンと麻婆豆腐。めっちゃ美味い。ビビる。
しかもこれふたつで22元(360円)。
安いなぁ。
昨日教えてもらった方向に歩いて行くと、結構立派なバスターミナルを発見。
さてー、棚田までのチケットの値段いくらですかねー。
昨日町の人に聞いた話では30~40キロっていうことだったんだけどー。
バスチケット、1人片道30元(500円)。
高っ!!!高くない!?!?
30~40キロなら10元(170円)くらいだと思ってたのにめっちゃ高くない!?
2人で1000円かよ…………
往復2000円…………
い、痛いな…………
ちなみに狙ってる少数民族の村である小黄村と占里村はいくらなんだろ?
が、まさかの窓口の可愛い女の子の口から出た言葉。
そのふたつに行くバスは存在しない。
ええええ!!??マジ!?!?
あまりにも山奥すぎて人口もそんなにいないので需要がなく、バスが走っていないらしい。
秘境すぎるやん…………
なんなのロマンしかないやん…………
だからこそ観光地化もほとんどされてないだろうなぁ…………
ぐううう!!行きたい!!!
しかし行こうと思ったらタクシーか、もしくは車をチャーターして行くしかないみたい。
めっちゃ高くついてしまう。
今はそんなに余裕もない。
ぬうううう…………悩む!!!!
謎の秘境村…………
壮大な秘境棚田…………
オラァ!!棚田だコンチクショウ!!!!
棚田までバスチケット2枚ヨロシクだこの貴州美女め!!!!
あーー!!!少数民族村の中でも結構メインくらいに考えてた占里村がそこまでアクセス悪いとは思ってなかった!!!!!
ちょっとモヤモヤするけど、その分棚田を満喫しまくってやる!!!
あまり便数がないみたいで、次のバスは12時半とのこと。
まぁ1時間くらいで行けるはずだろうから、夕方までガッチリ散策してそれからバスに乗れば夜には帰って来られるだろ。
棚田楽しむぞおおおおおおおお!!!!!
「神田さん!!棚田楽しみですね!!!おっ!!神田さんはお腹に棚田を持ちあわせていらっしゃるみたいですね!!」
「そんななってへんし!!!くびれてるし!!!」
テンション上がりながらボロい中型バスに乗り込み、棚田へ向けて出発した。
途中途中、道端で人を拾いながら走っていくバス。
バス停なんて関係なく、どこでも手を上げれば乗せてくれるよう。
さらに人だけじゃなく、お米とか工事現場の資材とか色んなものを積んでいく。
きっと配達をお願いされているんだろう。
おそらくあまりにも僻地なので、この1日に数本のバスがそうした物資の運搬の役割もになっているのかな。
そのローカルのなんでもあり感が、これから村コミュニティの奥地へと向かうという気分を高めてくれる。
しばらく川沿いの平坦な道を走っていたバス。
ていうかそろそろ1時間くらい経つぞ?
もう30キロ以上走ってるはずだけど?
と思っていると、脇道に曲がり、ガタガタの山道に突入していく。
ヘアピンカーブを何度も曲がりながら標高を上げては下げ、上げては下げ、どんどん奥地へと入っていくバス。
ところどころ窓の外に見えるボロボロの寒村。
農作物を運ぶ人たちはみんな民族衣装を着ている。
昨日までいた西江みたいに観光地化された見世物ではなく、完全なる生活の中の風景。
汚れて、ヨレて、年季の入った民族衣装をまとう人々がチラリとバスを見る。
お婆さんの顔に刻まれたシワ。
歪んだ木造の民家。
畑に揺れる菜の花の黄色が鮮明だ。
これはなんの物語の中だろう。
ガタガタガタガタ!!!と飛び跳ねながらそんな山道をどこまでも進んでいくと、さらに細い分かれ道に入るバス。
その脇道の入り口には古びた門が設置されていた。
門というか、看板というか。
ここから先が棚田エリアですよ、という雰囲気のよう。
もうこの時点で2時間半くらい経ってる。
距離も全然30~40キロなんてもんじゃねぇじゃんか。
時計を見ると15時。
こ、これ今日中に従江に戻れるのか…………?
宿のお金払ってないのに荷物置きっぱなしなんですけど…………?
バスはそんなことお構いなしにさらに奥へ奥へと突き進んでいく。
すると門をくぐってから、まるで世界が変わったかのように急激に地形が変化し始めた。
さっきまでの穏やかな里山の風景から一変、ダイナミックな山間部の景色が現れた。
V字の渓谷になっており、目のくらむような深くえぐれた谷が落ち込み、山の斜面にへばりつくようにクネクネと細い道路が伸びている。
ガードレールもないし、ところどころ道の片側が崩落しているし、もし道を踏み外したら谷底に真っ逆さまだ。
こりゃスリリングだぞ。
そんなスリリングな谷の中に棚田を見た瞬間、テンションがブチ上がった。
やっべえええええ!!!!!!
すげすぎる!!!!!
急勾配の谷の斜面にビッシリと、マジでビッシリと段々畑が広がっていた。
とんでもねええええええええええ!!!!
なんだこの規模!!!!!
勾配がきついからか1枚1枚の面積がかなり狭く、地形に合わせて曲線を描き、縦横無尽に山肌に模様を描いている。
マジでぶっ飛ぶ絶景!!!!
凄まじすぎる!!!!
そんな棚田が谷のこちら側にも反対側にも、見渡す限り遥か遠くまでひたすら続いている!!!
日本の千枚田なんか比じゃねぇ!!!
億枚田やん!!!!
あまりの光景にバスの窓を開けて写真を撮り、夢中になって眺めた。
広い空、その下に広がる棚田の海はどこまでもさざめく波。
波間に取り残されたように浮かぶ数軒だけの民家があまりにも情緒がある。
棚田の中では野良仕事をしている人の影もまばらに見えるけど、もちろん、みんな少数民族の伝統衣装だ。
農耕牛も見える。民家の前にはニワトリがヒナを連れて歩き回っている。小さな子供が道端で遊んでいる。
遥かかなたに広がる山々の連なり。
水墨画のような色の濃淡。
それらの薄い青をうつす水をはった棚田。
畝の曲線美。
マジでヤベェ!!!
ワクワクが止まらん!!!
でも時計見たらすでに15時半!!!
ゼッテー今日中に宿に帰れん!!!!
不安も止まらん!!!!
まぁいっか!!!
どっかその辺の村に宿くらいあんだろ!!!
宿のダブル支払いになってしまうけど、今日はもうこの辺りで泊まって絶景を堪能して、明日従江の宿に帰ろう!!!
一晩帰ってこなかったくらいで荷物捨てたりせんやろ!!
多分!!!!マジで捨てないで!!!!
ていうか棚田こんな遠いのかよ!!!30~40キロとか言ったあの兄ちゃん嘘つき!!!
そりゃバス代30元するわ!!!
結局バスは3時間半、100キロくらい走り続けて終点の加榜の村で止まった。
もうめっちゃくちゃ山の中。
地図で見ると、広大な山地の中を相当拡大しないと出てこない糸くずみたいな道がウネウネのびてる。
もう笑えるくらいのスーパー村。
ここに外国人来たの村史上初じゃないですか?って勢い。
築何年だろう?っていう古い木造民家が並んでいて、歩いて数分で村を抜けられるくらいの小ささだ。
いやー、テンション上がるわー。
こんな謎のど僻地に来るなんてめっちゃ久しぶりだ。
なんにも分からないこの心細さがワクワクに変化していくこの感じ、最近味わってなかったなぁ。
そこらへんの村人に筆談で聞いてみると、案の定、今日従江に戻るバスはないとのこと。
明日の朝7時20分にバスは来るみたい。
まぁそうですよね。
いやぁ、追い詰められるほど嬉しくなってきますな。
どっか宿あります?って聞いてみたら、みんなが向こうの建物を指差した。
かろうじて1軒だけあったのはさすがに助かった。
とにかく早いところ今夜の寝床を確保して棚田を見に行こうと宿に入ると、完全に人の気配がないですよね。
誰1人泊まってません。
てかこんな僻地の村で泊まる人いる?
あ、俺たちか。
ニーハオー!!と呼ぶと、あいよーと奥からおじさんが出てきた。
泊めてくださいーと言うと、あいよーと部屋を案内してくれるオッちゃん。
が、ここで問題発生。
そう。俺たち外国人。
パスポートを見た瞬間、オッちゃん固まる。
そして申し訳なさそうに外国人だと無理やなぁと言う。
ちょ!!!待って!!!!
村唯一の宿に泊まれんかったらどうなるの!?!?
外で棚田野宿!?それも楽しそうだけど!!!
しかしそこは田舎の人々。
ここが無理なら野宿ということを配慮してくれ、よっしゃついてこいと外に出て行く。
そして横にある村の派出所にやってきた。
お巡りさんたちがワラワラ出てきて、事の次第を話してくれてる宿のオッちゃん。
外国人?そんなもん無理だよ?じゃあ棚田野宿頑張ってね、星綺麗だよ?とは言わずにパスポートの写真をパシャパシャ撮っている。
そしてひと通り写真を撮ったら、これで泊まっていいよということに。
やったー!!オッちゃんありがとう!!!
マジでありがとう!!!!
オッちゃんが星人に見えてくる!!!あ、聖人か!!
「1泊100元(1700円)になりまする。」
た、高え…………
こんなど田舎のひなびた宿なのになかなかの値段やし…………
部屋を見せてもらうとツインでとても綺麗で、プライベートバスルーム付き。
ぬぅ、確かにいい部屋…………
しかし今夜は従江のホテルとダブルで払わんといけないし、寝るだけなんだからもっと安いところ!!と思って最上階に上がると、ベッドが置いてあるだけの共同バスルーム部屋を見つけた。
ここいくら?と聞いたら70元(1160円)。
ヨロシャス!!!!
バッグパッカーにプライベートバスルームとか贅沢です!!!
よっしゃ!!!とりあえず寝床確保!!!
そして次にやるべきなのは、従江の宿に今夜帰れないので明日戻ってお金払いますということを電話で伝えること!!!
宿のオッちゃんに電話をかけてもらって中国語で向こうに話してもらいたい!!
気合いで漢字書きまくってオッちゃんに今の状況を説明していく!!
我想去従江今日、汽車無今日、明日朝去従江、我荷物全部従江宿、我想你電話伝、我支払金明日、我驚愕的無職也、下痢漏多数、低学歴乃極、人生多幸、死苦夜露
難しい!!!!
でもなんとかかんとか伝わる!!!!
そしてこういう時ブログやってて良かったなと思うのは、ブログのために宿の表を写真に撮ってることですね。
看板に電話番号が書いてある!!!
これで電話で内容を伝えられる!!!
天才!!!
完璧!!!
そして電話をかけてもらうと宿がボロすぎて電話番号が変わってて通じないという必殺技炸裂!!!!
ぬおおうらぁ!!!ボケコノヤロウ!!!!
看板の電話番号くらい書き直しとけや!!!!
おかげで今日帰られませんということを宿に伝えることができなくなってしまった。
オッちゃんは、そんなの大丈夫大丈夫、明日戻れば問題なしだー、と言ってくれる。
そ、そんなもんかな…………
金払ってねぇやつが部屋に荷物置きっぱなしで姿を消してたら、普通荷物外に出されるんじゃないかな…………
捨てられんかな…………
ギター置いてるんだけどな…………
カンちゃんのパソコンも…………
まぁ、もうどう足掻いたってここはスーパー山の中。
戻るバスは明日の朝にしか来ない。
捨てられてないことを祈って明日戻るしかないか。
よっしゃそんなら棚田見にいくぞイエエエエエエエエエエエエエエイイイイ!!!!!
田舎の山道すぎてウケるフオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!
道路看板に棚田まで3キロって書いてる!!!!
それなら1時間で歩けるから暗くなる前には戻って来られるだろ!!
よっしゃ棚田満喫しちゃうぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!
あ!!地元のオッちゃんたちがたむろしてる!!!!
よっしゃ!!道こっちでいいのか確認しとこ!!!
「すみません!!!棚田はこっちでいいですか!?いやぁ!!それにしてもその鼻毛めっちゃイカしてますね!!よっ!!ダンディズム!!!」
「ロン!!ツーイーソースーアンコータンキ!!!」
え?なんて?なんか無理だぞみたいなことを言ってるダンディズムのおじさんたち。
どういうこと?
すると比較的若めな兄さんが石で地面に何か書いてる。
12公里と書いてる?
なにそれ?
公里をスマホの翻訳機で調べると、なんとキロメートルと出てきた。
12キロ!?なんで!?
え?その看板に3キロって書いてるじゃないですか!?と言うと、それは間違ってるんだ、と首を振る。
一応3キロ先にも棚田はあるみたいだけど、そこのはめっちゃ小さくて、12キロ先のところが見どころなんだよと。
そうだ…………さっき通り過ぎてきためっちゃ景色の良かったあの辺りが加榜棚田の景観地区だったんだ…………
どこがメインの場所かわからなくて終点まで来てしまったやん…………
情報少ねぇから素通りしてしまったやん…………
え?つーことは…………もう見られん…………?
え?ここまで来たのに謎の村に来て宿泊まって朝のバスで帰るの?
なにそれ?猿なの?ホーケーなの?
ちょ!!そんなの絶対イヤ!!!
だ、だとしたら、明日の朝7時20分のバスで15キロ先の棚田まで行ってバスを降りて散策して、そんでおそらく昼くらいにもう1本くらいバスがあるはずだからそれに乗ればなんとか夕方には町に戻れるかもしれないっていうかもし昼のバスがなかったらまた秘境の村に取り残されて、さすがに2晩戻って来なかったらギターとか捨てられるかもしれなくて、うわぁ爛漫のチキン南蛮食べたい。
旅面白えええええええ!!!!
中国計画通りにいかなさすぎて楽しいいいいいいい!!!!
もうそれしかねぇかな。
明日、なんとしても棚田を見に行って従江まで戻ってやるぞ。
となったらもう今日はやることなし。
だったらこの村を楽しもうかな。
せっかくこんなど僻地の山奥の村まで来たんだ、のんびり散歩しよう。
小さな小さな村の中を歩くと、色んな面白いものを見かける。
道端のニワトリの檻、用水路の四角い水ためで泳ぐ鯉、その横に置かれた捌く道具。
干された青菜、
壁に書かれた漢字、
玄関先に座るお婆さんが、写真を撮ってる俺たちのことをチラッと見て、気にすることもなくまた宙に目をやる。
小さな商店、バイク修理をするおじさん、
なんて素朴で、飾りっ気がない生活なんだろ。
きっとずっと昔からほとんど変わらない営みを続けて来てるんだろうな。
あー、たまらん。
これだよ。これが見たかったんだよ。
こんな飾らない中国の素顔を見たかったんだよ。
「カンちゃん、たまらんわー!!嬉しいよー!!まさにこういうところに来たかったんだよー!!」
「ねー、静かだねぇ。鳥の鳴き声がいっぱいするね。」
人々の習慣なのか、中国に入ってから鳥を飼う人をよく見かけるようになった。
木のドーム型になった風流な鳥かごを庭先や木の枝によく吊り下げており、その中で鳥が可憐に鳴いている。
とても耳に涼やかな、優しい鳴き声だ。
中国の人にとって、心の琴線に触れる鳴き声なのか、それても何か特別な意味合いがある習慣なのかな。
鳥の声が静かな村に響いて、儚く消えていく。
そして人々がとてもフレンドリーで、優しくて、嬉しくなる。
みんな穏やかでステキな雰囲気があり、話しかけるとニコニコして会話してくれるし、写真を撮ってもいいですか?とお願いすると、みんな何が?みたいな感じで写真をまったく嫌がらない。
しかもカメラを向けてもポーズや表情を決めたりせず、俺たちのこと見えてます?ってくらい無反応なので、おかげでナチュラルな表情が撮れるので嬉しい。
いいなぁ、人が優しいなぁ。
どんどん中国が好きになっていくよ。
よく日本人旅人の間で話題になるのが、途上国でのニーハオ攻撃。
中東やアフリカ、一部のヨーロッパなんかを歩いていると、東洋人顔というだけでニーハオ~!!アチョ~!!チンチョンチャン~!!ってバカにされる。
すれ違いざまに言ってきて、笑ってくる。
そんで俺は日本人だよって言うと、あぁそうなの!?日本は大好きだよ!!って態度を変えてくる。
マジでイラつく。
あれホントぶん殴りたくなるほどムカつく。
このチンチョンチャン攻撃に対して、中には寛容な人もいて、東洋人は他の地域から見てそういうイメージなんだから悪く捉えることもない、むしろそれでイラつくってことは中国人に間違われることを嫌がっている自分自身の中に中国人差別が存在している、という考えた方を聞いたりもする。
それはちょっと違うんじゃないかな。
チンチョンチャンと言う奴らは、完全に東洋人をバカにしてきてる。
町ですれ違うだけで黒人にニガー!!って言って笑うのとマジで同じこと。
人種でバカにするなんてそんなこと絶対やったらいけない。
っていうか、そんなこともわからんやつは救いようがない。
だいたい中国人と日本人にどんな差がある?
中東の若者たちがどんな違いを知ってる?
中国人がなんか悪いことしたか?
確かにマナーが悪いところはあるかもしれんけど、犯罪なんかしてないはずだ。少しはあるかもしれんけど。
東南アジアに入ってから、特にラオスに入ってから、現地の人によくニーハオって言われた。
ラオスと中国は隣り合わせだから、俺たちは顔立ちからよく中国人と間違われる。
でもそこで腹は立たない。だってただの挨拶だから。
中国人と間違われても、バカにしてきてないんだから怒る理由なんかない。
中国の人たちはみんな親切だ。
俺たちは東洋人としての誇りを持ってる。
深い歴史、豊かな文化、ゆるぎない個性、世界に意見できる経済力を持っている。
絶対にバカにされるような存在じゃない。
チンチョンチャン?中国のことなんも知らんやつが中国人バカにしてんじゃねぇ。
だってこんな美味い飯作ってくれるんだぞ?
なにこれ美味すぎやろ?
焼きそばと肉野菜炒めを頼んだんだけど、無料でスープとご飯がついてくる。
1軒だけやっていた食堂があったんだけど、完全に人の家の居間で飯食ってるような感じ。
そんでビールを頼んだんだけど、俺の発音のせいなのか方言のせいなのかわからないけど全然伝わらなくて、水が出てきてしまった。
まぁまぁ、しょうがないか。今日は水でもいいかな。
と思ってグイッと飲んだら、クソ強い謎のアルコール!!!!
ごへぇええぇぇ!!!!
ゴホッ!!ゴホオオオオ!!!
死ぬかと思ったわ!!!!
焦るわ!!!!
多分30パーセント以上ある蒸留酒で、おそらく米焼酎みたいな感じ。
でも日本の米焼酎みたいにスッキリしてなくて、味があって、これはこれでなかなか飲める。
「あへえええええ!!!!また負けたあああああああ!!!!」
「ウヒョヒョ!!!ウヒョヒョヒョっ!!!さぁどうぞ。」
なんか楽しくなってきて、負けたらひと口ってルールでカンちゃんと2人であっち向いてホイしたりチッチゲームしたりしてクソ盛り上がる。
アホな子2人みたいな感じでクソ盛り上がる。
めっちゃ爆笑しながら親指立てたりしてるのを、お店のおじちゃんがニコニコしながら見ている。
あー、楽しい。
なにここ?
爺ちゃんの家?岡山?
ここって確か岡山じゃなくて貴州省の山の中だよな?
もうおかげで謎の焼酎をストレートで飲みまくって2人してベロベロ。
2人でこんななる?ってくらいベロベロ。
そんでベロベロお会計したらなんと30元(500円)。
ええええ!?こんだけ飲み食いして30元?!
間違ってない!?!?
田舎やしいいいい!!!
そんでふらふらしながら真っ暗な静寂の村を宿に帰っていたら、なんか毛がボサボサの汚い犬がいて、あいいいいい、可愛いでしゅねええええええええエェェェェェェェェェ、ほらほらほらアァァァアァァァァァァァァァァァァ、ってカンちゃんがめっちゃ撫でてて、いつまで経ってもずっと撫でてて、俺もちょっと撫でて、そろそろ帰ろうかなって思ってもカンちゃんが撫で続けてて、あうううううううう、犬ううううううううっておかしくなってるから引っぺがして連れて帰りました。
日本に帰ったらパグ飼おう。
パグ可愛いですよね。