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中国で棚田を見るならここだと思う。でもやっちまった…………


こんにちは!神田です。



帰国に向けてちょこちょこ準備をすすめてるんですが、旅中に入籍した私たち、帰国してからの手続きがなかなか大変そうです・・・。


国民健康保険証発行から住民登録、年金の手続きに印鑑登録、クレジットカード、各種銀行、生命保険、パスポート等々の名義変更。

あ、生命保険の受取人も親からフミくんに変わるのか。



結婚て、付き合ってる頃と何も変わらないような、すごく変わるような、なぞの存在です。




おわり









2018年3月2日(金曜日)
【中国】加榜棚田 ~ 従江(コンジャン)





ウボゲエエエエエエエエエエ!!!!!


オエッ!!!おうぇっ!!!



すひいいぃぃぃぃぃ………………






まぁ二日酔いですよね………………


昨日の謎のローカル酒で完全に体死んでる…………

楽しかったけども…………



窓の外はまだ真っ暗。

めっちゃしんどいけど、頑張って起きないと。

従江方面に戻るバスは7時20分発。

これを逃したらおしまいだ。






まだ寝静まっている、っていうか俺たち以外誰も泊まっていない宿を出る。

山奥の村は、夜明け前の藍と静寂が混じり合って沈んでいる。




でも老人はやはり早起きで、パラパラと歩いている人影もある。

まぁ朝の6時50分なんて都会の地下鉄ならぎゅうぎゅう詰めだよな。


世界に取り残された僻地でも、住む人たちにとってはここが世界の中心だ。


長いようですぐに終わる人の一生のように。






まだ少し時間があるので、宿の横にある小さな食堂でワンタン麺を食べた。


二日酔いで死にそうだけど、無理やりなんか入れたほうが治りは早い。





ていうか激ウマ。

なにこれめっちゃ美味いやん。


スープは濃厚アッサリで出汁が効いてて、ワンタンもツルツルして肉の味が絶妙。


最高なのは麺。


中国って米麺とか平打ち麺とか色々あって、注文するときにどの麺にするのか一緒に伝える。


ここら辺では紛か面が一般的で、紛だと平打ち麺になる。

で、面のほうなんだけど、これがただの福岡豚骨の極細麺と一緒。

歯ごたえ喉越し最高。

九州人が泣いて喜ぶ麺だよ。


中国って朝ラー文化だからラーメン好きには朝が来るのが毎日楽しみ。喜多方人も泣いて喜びます。


そしてこんだけめっちゃ美味しくてボリュームたっぷりのワンタン麺がたったの5元(83円)。


カップラーメンより安い上にカップラーメンより早く出来上がって、味はもちろんカップラーメンなんか比べ物にならない。


あー、中国のローカル朝ラー文化最高だわー。

優しい味が体に染み渡って、二日酔いの体にちょっと元気が出るわ。




ご飯を食べ終わった頃に、宿の前にポツポツと村人が集まってきた。

みんな町に出る人たちなのかな。


少ししたら山の向こうからパッパーというクラクションが聞こえてきた。


朝の山あいに響く甲高い音。


クラクションが近づいて来て、カーブの先から黄色いバスが走ってきた。















バスに揺られること30分。

ここだ、というところで大きな声を出した。


するとバスはなんでもない山道の脇に止まってくれた。

どこでも好きなところで乗り降りできるんだから楽だ。


バスは俺たちを下ろすとエンジンをふかして走り去っていった。


バスの値段は10元(170円)。




ドガン!!ガゴン!!とやかましいガタゴトバスから降りたせいか、山の中の静寂がとても際立った。


何もない、ひたすら何もない山の中のクネクネ道。


静寂、静寂、静寂。


風が吹き、ザーーーっという木々がさざめく音が聞こえる。


その中に小鳥のさえずりも混ざっている。


ヒーリングBGMのCDに入っていそうな、静かな音が谷間に染み渡っていく。


それを目で追うと、谷の向こうに天空の集落が見えた。


おぼろげな、不思議な光景。












道路の下に壮大な棚田が広がっている。









すごいすごいー!!とカンちゃんと2人ではしゃぐ声が山々の間に静かに聞こえる。


もうマジですごい。


なんだよこれ、龍でも飛んでくるんじゃないか?


かすむ山並み、Vの字の谷、その急な斜面にビッシリと削り上げられた棚田。

スケールが半端なさすぎる!!!!


その棚田のあちこちに見える古ぼけた天空の集落たち。

集落を中心にして波紋のように棚田が広がっている様子が遠くからだと分かりやすい。





なんでこんな険しい地に住み着いてんだよ?って素直に疑問に思ってしまうけど、その理由は数百年前に遡る。


ここら辺に住んでるミャオ族の人たちは、元々は長江沿いで暮らす民族だったそう。


それが度重なる戦乱によって住処を追われ、奥へ奥へと逃げていってこんな辺境に住み着くようになったんだそう。


地形の90パーセントが山に覆われているこの貴州なので、人々は限られた土地を最大限に利用するため、長い年月をかけて山の斜面を切り開き、子々孫々この地で生き抜いてきたんだろう。

ミャオ族はもともと文字を持たない民族だったらしく、口頭伝承で歴史を伝えてきたので、正確な歴史ははっきりわかっていないんだそうだ。


それがまた民族にミステリアスな魅力を与えている。

























それにしても、このインターネットでなんでも出来る現代社会で未だにこんな生活を続けている人たちがいることに驚いてしまう。


観光客からしたら美しい絶景だけど、ここで農業をするのはものすごく大変だろう。


斜面なので農機も入れないし、登り降りするだけでヘトヘトになってしまいそうだ。

それを腰の曲がったお婆ちゃんがやってるんだからすげぇ。

転げ落ちてしまわないか心配になってしまう。




























歩きながら棚田や集落を見て回ったけど、見かけるのは老人ばっかり。


ミャオ族の伝統衣装に土をつけて農作業しているお婆ちゃんたちがたくさんいる。


農作業しているのは、女性が多いみたいだ。



後継者はいるのかなぁ。

棚田はやっぱり非効率だと思うし、現代の若い人はやりたがらないと思う。

今のお婆ちゃんたちが死んでしまったら、この人類の財産である棚田は雑草に覆われて風化してしまうのかなぁ。




坂道の向こうから菜の花を担いだおばちゃんが登ってくる。


天秤棒の両側にドッサリとくくりつけて。





おばちゃんは結構若い。

この過疎の村の中では期待の新人くらいの感じなのかな。


ニーハオと挨拶すると、ニッコリ笑って何か中国語で話してくれ坂を登っていった。



なんて言ったんだろな。


せっかく人生の中ですれ違えたのに。










































おとぎの世界に迷い込んだみたいな村の中を歩き回っていたけど、二日酔いの体に坂道があまりにしんどくて、景色のいい休憩所みたいなところに腰かけた。


静寂が谷に流れる。大音量の静寂だ。


遠く棚田で畑仕事をしているお婆ちゃんが、反対側の斜面にいるお婆ちゃんに話しかける。

かなりの距離があるのに、静かなのでよく聞こえる。


洗濯物は草で止めるもの。





腰曲がりシスターズ。






ベンチに座ってると腰曲がりシスターズの1人がこっちにやってきた。


この見慣れないはずの謎の外国人のことを1ミリも気にすることなく、お婆ちゃんは俺たちの目の前を歩いてベンチに登り、背もたれをまたいで、反対側にかけてある木の板に足をついてスルスルスルっと斜面を降りていく。


小さな腰の曲がったお婆ちゃんなのに、アラヨットって感じでめっちゃ身軽。


足腰に年季が入りまくってる。



お婆ちゃんの後ろ姿が素敵だったので、ついていってみた。


日本では農地に勝手に入ったらめっちゃ怒られるけど、中国ではまったく何も言われない。











こんな狭いところに?!っていうような猫の額ほどの面積にも作物が植えられている。


ほんとに山の斜面の限られた土地が余すところなく利用されているんだな。


畦はまるで複雑極まりない迷路みたいに棚田の間をのびており、ルートを間違えるとすぐに行き詰まってしまう。

超巨大アミダだ。


顔を上げると、はるか向こうまで続く山並み。

棚田の連なり。

風が吹いてくる。







もうめっちゃ感動した。

今ここにいる奇跡に心が震えまくった。

こんな絶景の中にポツリと俺たちだけしかない。



観光客はほぼいない。


さっき上のほうで3人ほどゴツいカメラと三脚を持った中国人のおじさんがいたけど、おそらくめっちゃ本気のカメラ好きの人たちなんだろうな。


それ以外はマジで全然いない。

外国人なんてもちろんいない。


めっちゃ山の奥で、行き方も大変だし、まだそんなに知られていないんだろう。







ああ、なんて景色だ。

開放感と孤独感で吹き飛んでしまいそうだ。


やべえええ…………旅最高だな。



やっぱり俺は旅が好きだ。


長いこと旅したな。


人生あっという間だな。


ずっと、旅して生きていきたいな。





































ひとしきり村の中を散歩し、それから何か食べようかと、ご飯を食べられる場所を探した。


一応この村は棚田の中心地ということで車道沿いに何軒か宿があり、食堂もいくつかある。


ただ今がシーズンオフだからかなんなのか、ほとんどの店が営業していなくてひと気がまるでない。

めっちゃ寂れてる。


しかも道やら排水溝やらを工事しまくっていて村全体がボロボロの廃村みたいだ。


本当観光客いないよなぁ。こんなすげぇところなのに。

この村の名前は加車村。



























ようやく1軒だけ食事を出してる宿を見つけ、そこでお昼ご飯。

豚肉とネギとニンニクの芽の炒め物。





あー、美味しい。

中華はハズレが無いよなぁ。


脂っこいけど、ご飯をいっぱい食べて熱々のお茶を飲んだら口の中がスッキリする。


いっぱい食べていっぱいお茶を飲んだらだいぶ体も楽になってきた。


宿の女の子に聞いたら、次の従江行きのバスは13時にここを通過するとのこと。


良かった。これで町に戻ることができるぞ。


お昼ご飯は30元(500円)。














村を出てのんびり歩いた。





























角度ごとに表情を変える棚田を眺めながら、写真を撮り、カンちゃんと話しながら。


あー、綺麗だなぁ。



でもちょっと気になるのは、この加榜棚田の看板なんかで必ず使われている写真の場所がどこかわからないこと。


ものすごく立派な一面の棚田の中に数軒の民家がポツンと集まっている、とても素晴らしい景色。

加榜棚田といえばここ、この眺望、というメインの場所があるはずなんだけど、それがどこか分からない。


なんせ25キロもの範囲に無数の棚田が広がってるんだもんなぁ。

なんの情報もなしに見つけられないよなぁ。


























まるでマチュピチュみたいだなぁ。







まぁ充分絶景を堪能したし、結構満足だ。

これほどまでの絶景、そうそう拝めるもんじゃない。


山の中のロケーションも、そこに住む民族の人たちの姿も、観光地化されていないところも、全てが最高だった。


満足満足。



ね、お婆ちゃん。








若いねー、つっていきなりカンちゃんのほっぺたをムニムニ触ってきた。





お婆ちゃんもまだまだやんーってカンちゃんもお婆ちゃんのほっぺたをムニムニ。


爆笑してる2人。


うん、満足。





































村はずれの展望小屋で可愛い女の子たちとお喋りしていたら向こうからバスがやってきた。


あー、良かった。これで町に帰ることができる。

帰ったらすぐに宿に行って荷物が無事か確認しないと。

そしてゆうべと今夜の分のお金を払わないとな。


女の子たちに手を振ってバスに乗りこむ。





あー、綺麗なところだったなぁ。


これで棚田は満喫。


なんなら少数民族の村もいっぱい見て結構お腹いっぱいかも。

観光地化されて見世物になった民族じゃなくて、マジのリアルな生活を見ることができた。


金ピカの綺麗な民族衣装じゃなくて、野良仕事の土のついた本気の民族衣装。


あー、もうこれで一気に桂林まで行ってしまってもいいかもしれないな。





なんて思っているところだった。
































加車村から1キロくらい進んだところで、別の村に入ってきた。


何気なく窓の外、村の下のほうを見る。


ここも棚田が綺麗だなぁ。






………………ん?



なんかめっちゃ綺麗じゃないか?



え?ていうかすごくないか?



バッと体を起こしてよく見てみた。



村の民家と木々が邪魔して一瞬しか見えなかったんだけど、間違いない。



見えたのは間違いなくあの写真の風景だった。



さっきまで見ていた棚田がかすむくらいのものすごい数の棚田が広がっていて、真ん中に数軒の民家が寂しげに取り残されている。


うわっ!!と思った。


来るときは民家の角度で見えてなかったんだ!!!




大声出すか!?



大声出してバスを止めてもらうか!?



でも今ここでバスを降りたらもう今日は町に戻れない!!


またこの辺りで宿を取り、ダブル支払いをしないといけないし、町に置いてある荷物もいい加減捨てられたりするかもしれない!!



どうする?


あああ!!



その一瞬の間にバスは砂埃をあげながら村を通り過ぎて、すぐにあの風景は見えなくなった。






「カンちゃん見た?あそこだったよ。あそこがメインの場所だったんだよ。1キロくらいしか離れてなかったのに、見つけられんかった。」



「そうだねー、でも私たちが見たところも綺麗だったよ。」



「う、うん…………」




バスは走り続ける。


やがて門をくぐると天空の棚田エリアから出て、里山の穏やかな山道に変わった。







あそこが…………メインの場所だった…………


その1キロ横のほどほどに綺麗なところを見て満足していた…………


コンプリートできていない…………


あそこまで行って、1泊までしたのに…………








さっきまであんなに楽しかったのに、一気に凹んでしまった。


1番メインの代表的な場所を見ないで帰るって、なんてもったいないことをしてんだ?


あんなに素晴らしい景色の本当の実力を見てないままやん。


ああああ…………クソー…………

スッキリしねえええええ…………



めっちゃ凹んでしまって喋る気にならず、ずっとぼんやり窓の外を眺めていた。


空気読めんよなぁ。カンちゃんからしたら、せっかく楽しかったのになんで?って感じ。


なのにこんなに空気悪くして。


でも全然明るい気持ちにはなれんかった。












バスは3時間半かけて従江に戻ってきた。


もう諦めよう。


諦めて次の町に向かおう。


明日には次の町に行って、そこで別の民族の村を見に行く。

また新しい景色が待ってる。




って何度言い聞かせてもモヤモヤは止まらん。


あああああ、クソおおおおおお、モヤモヤするううううううううううううう。



「カンちゃん…………明日もう1回行かない?棚田…………」



「え、ええ!?また2000円かけて行くの!?1日かかっちゃうよ!?」



「うん…………それはわかるんだけど…………」



「私たちが見たところも充分綺麗だったやん。もしかしたらそんなに大したことないかもしれないよ?」



「でも…………やっぱりあそこが1番の見所っぽいし…………場所もわかってるのにみすみす行かないなんて…………モヤモヤする…………」



「………………」





黙り込むカンちゃん。


2人黙って宿に歩く。


宿に到着して受け付けに行き、昨日はごめんなさいと部屋の鍵を見せると、あーはいはい、メイクワンシー、問題ないよーとお兄さんが笑ってくれ、昨日と今日の分の100元(1700円)を払うとそれで話は済んだ。


部屋のドアを開けると、出た時と同じ状態のままの荷物が散らかっている。

ひとまずよかったか…………










2人でベッドに座って黙り込む。


昨日今日の写真を見直す。


なかなか悪くはない。


悪くはないんだけど、ベスポジがあそこにあった。


どうしよう…………

諦めるべきかなぁ。


あんまり手持ちに余裕がない中でまた2000円も払ったらかなり痛い。


それに片道3時間半の道のりなので1日がかりになる。


本当は明日は肇興寨というトン族の村に行くつもりだった。

まだ西江みたいに観光開発されていない姿が見られるとのこと。


もし戻ったら日程的にそっちの村は諦めないとキツい。


早く桂林に行って路上しないといけないし………………




はぁ、ネットの情報少なかったもんなぁ。


あんな凡ミスやらかしてしまうなんて。


占里村にバスがなくて行けないってことが分かって、その時点でかなりモヤモヤしていた。

だったら棚田を完璧に満喫したかったのに、こっちまで中途半端だなんて。


辛気臭いのは分かってるけど、凹むなぁ。


はぁ…………










するとカンちゃんがいきなり後ろから抱きついてきた。



「よし!!フミ君行こう!!明日戻ろう!!棚田ちゃんと見に行こう!!」



「でも…………いいの?お金とか日程とか…………」



「大丈夫!!旅ももう終盤なのに、こんな最後にモヤモヤ残したままじゃ終われないもん!!お金はなんとかなるよ!!そして肇興寨にも行こう!!思い残すことのないよう、やりたいこと全部やって帰ろう!!後悔の芽は全部潰して帰ろう!!」








……………………









恥ずかしくてうつむく。



なんてデキた嫁なんだああああああああああああああ。


こんなに俺のこと理解してくれて気遣ってくれて…………


めっちゃありがとううううううう!!!って抱きしめたいけど、なんか恥ずかしくてあんまり反応できなかった。


ごめんねええええ。





カンちゃんとなら一生後悔せずに生きていける。

わがまま言ったりいじいじして困らせたらゴメン。


後悔ゼロとは言えないけど、今回の旅をできるだけ完璧に終わらせて、勢いよく次のステップに踏み出せるよう2人で協力して進んで行こう。


カンちゃんありがとう。
カンちゃんと一緒に旅できて最高に幸せだよ。


あともう少し。最後まで安全に、思いっきり楽しもうね。





















~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


タイのホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!


タイはそりゃあもう良いですよ。トンカツ食べにバンコク行きたいですもん。
あぁ、バンコク最高だったなぁ。


どうもありがとうございます!!





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