こんにちは!神田です。
ずっと謎な、中国人の痰吐き。
もはやカーーーーーーーーーッペッていう音が聞こえてくるたびに笑えてきます。
おんなじバスに数時間とか乗ってると体調心配になってくる頻度で痰が。
で、たどり着いた答えが、中国人は逆に潔癖症なんではないかと!!!!!
自分の中に汚いものがあることが許せなくて、外に吐き出しているんだはないかと!!!
ずっと気になっていた中国人の謎のひとつが解けたような気がしてます。
おわり
2018年2月17日(土曜日)
【中国】 モーハン ~ 夜行バス
朝起きてソッコーでバスのチケットを買いに行くと、昨日閉まっていたチケット売り場が開いていた。
よし!!チケット買えるぞ!!
晴れ渡る空の下、勇んでチケット売り場に行き、時刻表を見る。
もはやこのモーハンで1泊してしまったので、もう途中のジンホンに立ち寄る必要はない。
昨日ゆっくり寝たおかげでカンちゃんの体調もだいぶ回復しているし、このまま一気に昆明、そして大理を目指そう。
昆明行きのバスは11時30分と17時の2本。
しかし11時半のバスはもうすでに売り切れてしまっていた。
マジか…………
早くこの町から脱出したいのに…………
17時発だったら今日も1日どこにも動けないな…………
時間がもったいない…………
と思っていたんだけど、モーハンから昆明まで予想外に16時間ほどの移動になるようで、それだったら17時やつに乗って明日の朝8時半に昆明に着くほうがいいやん。宿代浮くし。
11時半のやつに乗ってたら夜中の24時くらいに着くことになっていた。そりゃ大変だった。
ラッキーだったかな。
つーわけでチケット買おうとしたら時刻表には250元(4100円)とか書いてるのに、窓口で聞いたら315元(5200円)だという。
正月値段なのかなぁ…………
ていうか中国の移動費ゲキ高え…………
でももうこの町を脱出する手段は他にはないのでチケットを買おうとしたんだけど、手持ちが足りなくなってしまった。
どこか換金所を探さないといけない。
こんなど田舎ではあるけど、一応国境の町なので換金所くらいどこかにあるはずだろう。
そうして町中を歩いて行くと、結構すぐに換金所を見つけた。
換金所っていうよりかはただの商店がお小遣い稼ぎにやってるような小さなもの。
まぁ多分無理っていうか絶対無理だよね?って思いながら一応スイスフランを見せてみた。
なんだこれは?と謎の紙を見る目でマジマジと紙幣を見ているおばちゃん。
まぁもちろん無理ですよね…………
このモーハンで受け付けているのはラオスキープ、タイバーツ、中国元くらいのもん。
そうだよなぁ。
ラオスキープの残りを換金してもらおうとしたけど、レートが悪すぎて却下。
仕方なく最終手段でATMでキャッシングした。
あんまり口座のお金は使いたくないんだけどなぁ。
早く大理にたどり着いて路上して中国元を増やさないと。
爆竹のカスを掃除するおばちゃん。
ラオスに向かう車の列。朝の国境はたくさんの人が行き交う。
無事チケットを買って宿に戻り、それから色々とこれからの宿やら電車を調べた。
ていうかめっちゃミスってしまったんだけど、昨日の段階で今日の昆明での宿をネットで予約してしまっていた。
チャイニーズニューイヤーの影響で宿がなくなるといけないので早めに取っておこうとネットで予約したんだけど、今日はもう昆明にたどり着くことができない。
申し訳ないけどキャンセル。
そして明日昆明に着いてから大理までの電車を調べたんだけど、これもチャイニーズニューイヤーの影響か、ほとんどの電車のほとんどの席が売り切れており、硬座という安いクラスのやつがわずかに残っているのみ。
ちょうどいい昼前のやつはもう全席売り切れてる。
俺たちが明日夜行バス明けで昆明に着くのが朝8時半。
だとしたら10時25分の電車になんとか間に合うはず。
午前の電車が売り切れてしまったら、次は夜の21時半とかのめっちゃ中途半端な時間。
そんなやつに乗ったら大理に夜中の3時に着いてしまう。
なんとしても10時25分のやつに乗らないといけないので、これももうネットでチケットを購入した。
が、色々考えていると、夜行バスが着く8時半に昆明南駅に到着し、そこから昆明駅までが電車で30分。
さらにあの厳重なセキュリティチェックがいくつもある昆明駅の中でチケット受け取り所を探し出して発券してもらい、プラットホームに向かう。
チャイニーズニューイヤーの影響で相当な混雑が予想される駅の中で、それらを全部スムーズにクリアーすることができるか?
2時間で。
いや、こりゃ無理だわ。
バス自体の到着が遅れるかもしれないし。
思い直して電車チケットをまたキャンセル。
手数料の無駄。
ていうかこの宿のチェックアウトタイムって何時だったっけ?って思って受け付けに行ってチェックアウト何時ですか?って聞いたら、チェックアウト?なにそれ?辛いの?って顔の宿の人たち。
ふぅ、落ち着け俺…………と自分に言い聞かせてなんとかグーグル翻訳を駆使して質問し、チェックアウトは12時だよーと教えてもらい、それまで部屋の中でネット作業。
そして11時55分に荷物をまとめて鍵を返しに行ったら、延長料で10元(170円)だよーと言われる。
ええ!?さっき12時って言ったやん!!!って抗議すると、宿の時計を指差す兄さん。
見てみると時計の針が13時を指していて、まさかと思ってiPhoneの時計を設定してみると1時間の時差が発生していて俺とカンちゃん真顔。
………………………………
うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!
中国楽しいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!
結論あれです。
チャイニーズニューイヤーの時に中国来たらダメです。
あんだけ来たかったのでこんなこと言うのもあれやけど。
まぁでもバスに乗り遅れずに済んで助かったわ…………
ここで気づかずに17時半とかにバスターミナルに行って、は?バス?もう出たよ?バカなの?麻婆豆腐食べる?辛いよ?とか言われてたらシャレにならんところやった。
いやぁ、久しぶりに振り回されてるなぁ。
嬉しいなぁ。
宿の息子君がいい人で、レセプションの椅子に座らせてくれ、そこでひたすら日記を書いたり中国のルートについて調べた。
中国デカすぎるよ。
観光地も腐るほどあるし、移動手段もまだちょっと感覚がつかめないし、どうやってルートを組んでいけばいいか見当がつかない。
ていうかベトナム行くかな?
なんかもうすでに中国が刺激的すぎて、東南アジアに戻らなくてもいいような気がして来た。
ベトナムに行くのはずっと会いたかった人がいるからって理由だったんだけど、久しぶりに連絡とったらすでに帰国していたというオチで、これでベトナムに行く大きな目的もなくなってしまった。
ベトナムに行かなかったらビザランできないので、中国のどっかで滞在延長の申請をしなきゃいけないけど、1回ベトナムに南下するよりも中国内陸を冒険したほうが確実に楽しそう。
今回はベトナムなしでいいかなぁ。
ベトナムと縁がないなぁ。
いつか行ける日が来たらいいな。
宿のみんなに挨拶して荷物をかついでバスターミナルへ向かう。
バスに乗る前に食料をゲットしておこうと、近くの食堂のおじちゃんに持てる限りのジェスチャー能力を駆使してチャーハン作ってとお願いして、よっしゃ任せろみたいな感じでおじちゃんが作ってくれたのがこれ。
言語って大事。
でも美味しい。
そんで今から16時間の長旅をお世話になるのはこいつ。
この前ビエンチャンからルアンパバーンに向かう時に乗ったのと同じ形の160°くらいリクライニングしたスリーピングバス。
決定的に違ったのはベッドがビニールカバーじゃなかったこと。
ビニールだと傾斜で体が滑り落ちてしまうんだけど、こっちはちゃんとしたフカフカベッドで寝心地がいい。
しかもしっかり布団も用意してくれてて、良い感じに眠れそうだ。
東南アジアから中国に入って色々クオリティーが上がったな。
チケット代もかなり上がったけど。
あとギターを持ち込もうとしたら、バスドライバーさんに下の荷台に入れろと言われたのはちょっとキツかった。
俺はいつも、どんなに狭くても必ずギターは車内に持ち込んで抱きかかえて移動してる。
下の荷台に他のバッグと一緒に詰め込んだら、途中の町で乗り降りする乗客の荷物を入れ替える時にどんな風に扱われるかわかったもんじゃない。
なので必ず持ち込んでるんだけど、今回は大丈夫だから!!!メイクワンシーだから!!!とめっちゃ強引に荷台に入れさせられた。
大丈夫かなぁ…………
旅も終盤でギターにダメージ与えたくないなぁ。
昨日宿の世話をしてくれたオッちゃん。
ありがとうございました!!元気で!!
モーハンを出発したバスは青空の下を走っていく。
窓の外に見えるのは枯れ木の賑わいを見せる冬の山々の風景。
これまで熱帯の東南アジアを旅して来たので、常夏のジャングルが青々しく広がっていたけど、ようやくここにきて冬らしい風景になった。
小さな集落がところどころに見え、国境付近に取り残された寂しげな場所だ。
隣の寝台では子供を抱えたお母さんが横になっている。
まぁまぁ大きな子供と一緒にこの狭い寝台はなかなかキツそうだ。
子供もこの長距離の寝台バスがストレスみたいで何度もぐずっていて、その度にあやしているお母さん。
何度も咳き込む子供の背中をさすり、横のゴミ箱をとってその中に痰を吐かせている。
めっちゃ嫌だけど、まぁ前回東チベットを旅した時みたいにバスの床に痰を吐き捨てないだけマシかな。
とりあえず今のところバスの中でタバコを吸ってる人もいないし。
前回はバスの中が白くなるほど煙まみれだった。
足の臭いは…………まぁそれくらいは我慢しよう。
バスはところどころで休憩を挟みながら走り、真っ暗な闇の中を突き進む。
車内の電気も消えてあちこちからイビキが聞こえてくる。
一度だけ検問で警察による乗客の身分証チェックがあったけど、それ以外は順調だ。
カンちゃんは俺の上の寝台で寝ているので会話することができないけど、おかげで日記書きはだいぶ進んで、もうほとんどリアルタイムまで追いついてきた。
移動が多いと日記もはかどる。
そうして夜中の2時くらいになったころ、バスが広い駐車場に止まった。
到着でもなく、乗客を入れ替えるわけでもない。
どうやらここで数時間止まってしばらく睡眠タイムを取り、また朝になってから走り出して8時半に昆明に到着するようだ。
おお、めっちゃ早朝に到着するよりかなり助かるな。
バスの中にイビキが響く。
隣の寝台の子供もさっきまでケータイゲームを音をつけながらやっていたけど、寝静まってくれた。
不思議な感覚だ。
ここはどこだろう。
ここはあの広大な中国の片隅だ。