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シンガポール、突破口見えた


こんにちは!神田です。



うちの父は毎年お年玉をくれます。

私とお姉ちゃんにだけじゃなく、お母さんにも必ず毎年。


娘と妻には何歳になってもあげるからねー。て言ってくれます。




それを持ってお母さんとお姉ちゃんは新年早々年明けセールに!!!!


いやーこんなに買っちゃったわー♪で二人揃ってご機嫌で写メを送ってくれます。



お母さんも服は大好きで、いつでも一緒に買い物を楽しめるし、基本私たち娘以上に買っちゃいます。


いつまでもおしゃれに気を使ってるお母さんかわいいなーっていつも思います。




おわり









2017年12月30日(土曜日)

【シンガポール】 





目が覚めると二日酔いになってなかった。




よかったあああ…………


結構飲んだけどお水も一緒に飲んでたから今日までは残らなかったみたい。


その代わりカンちゃんが頭が痛いいいい…………とうめいている。


何度もイッキ飲み合戦になったんだけど、カンちゃんが、あんまり飲んだら明日歌えなくなるからダメ!!って俺の体調を心配して俺の分までイッキ飲みしてくれてたんだよな…………



なんてデキた嫁なんでしょう。




「ふ、フミ君には…………しっかり歌って…………稼いでも、ウェエエ…………もらわないといけないからね…………オエッ。」




よっしゃあ!!カンちゃんの頑張りを無にしないためにもしっかり歌わせていただきます!!!





それにしてもゆうべはなんかもう色々ありまくりの飲み会だったなぁ…………


太一君、大丈夫かなぁ…………


あれからちゃんと宿まで帰れたかな…………



まぁタフな旅人の太一君なら大丈夫だろう。















さぁ、明日はついに大晦日。


全然調べてなかったんだけど、シンガポールでは毎年31日の夜にマリーナベイサンズの前で盛大な花火大会が行われるらしく、普通に細々とホーカーあたりでビール飲みながら年越ししようかと考えていたのでめっちゃラッキー。


シンガポールくらいならカウントダウンに何かあるかな?ってかすかに思ってはいたけど、さすがに期待を裏切らない盛大さみたい。


あんまり人ごみが好きじゃない俺たちだけど、そんなベタなカウントダウンも全然悪くはない。


話ではもうあのマリーナ周辺がとんでもない人ごみでスーパーごった返すらしいので、明日は路上は休んでゆっくり早めに街に向かう予定。



なので今日が2017年の歌いおさめってことになる。





あー、今年もよく歌ったなぁ。


風の日には吹き飛ばされそうになりながら、
雨の日はカンちゃんに傘をさしてもらいながら、
雪の日はガクガクと震えながら、


ヨーロッパの美しい石畳の街角、戦争の傷跡残るバルカン半島、治安に怯えたアフリカのナイロビ、路上ではないけどインドのチルドレンホームでも何度も歌った。


本当、こんだけ歌っててまだ自分が歌を歌う人間だってことにピンと来ない。



不思議なもんだなぁ。

中2の時に親父のギターを手に取ったのがついこの前みたいだ。


きっと人間、やろうと思ったら色んなことができる。

色んなことを練習して身に付けることができる。



気づけばすでに36歳。

新しいことにチャレンジするのにはまだまだ充分な年齢。


音楽と旅ばっかりやってきたけど、10年後の俺はほかにどんなことを身につけているかな。





でもとにかく、今の俺はギター弾いて歌うことしかできん人間。

思いっきり歌って2017年を締めくくろう。

そして来年に繋がる路上をやろう。


あーだこーだ弱音吐いたまんまで新しい年なんか迎えらんねぇぞ。















さぁ、2017年、最後の町に選んだのは西側の町、ベドック。


1時間くらい離れてるんだけど、路線バスだとアンモーキオからベドックまで1本で行けるんだからマジで楽だよなぁ。

たった1.5ドルだし。130円。めっちゃ安い。


しかもずっと座っていられるから、その間に日記書きもできるし。







駅前に到着したらすぐにいつもの商店街の中の定位置にやってきた。


ふぅ、ちょい緊張する。

今年最後に不甲斐ない路上はできん。


かと言ってまだシンガポールでいい反応をもらえていない。


今日もまた空振りみたいなことになってしまったらモヤモヤして明日のカウントダウンも楽しめなさそうだ。





でも今日は少し期待もしている。

この前見えたほんの少しの突破口。


それは日本語の曲。



アジア圏でも知られているような名曲懐メロ、さらに中国語に翻訳されて歌われているような曲ならなおいい。


これらをやってみたらどうなるのか。




シンガポールの人は基本かなりの親日だ。

カタコトの日本語で話しかけてきてくれる人も少なくないし、日本人の友達がいるって人も多い。


今日に向けて、中国語でも歌われている谷村新司の昴の歌詞を書き出してきている。


コードもあらかた拾ったし、これがどう出るのか。


うー、気合いだぞー。



今年1年、歌ってきた数々の町の風景を頭に蘇らせる。

たくさんの有難い言葉や笑顔を思い出す。


全部が背中を押してくれるぞ。



よっしゃ!!気合いだ!!!!











というわけで最初は安定のCCRからスタート。


めっちゃビビり!!!!


昴とか人前で歌ったことないし!!!!


スナックのカラオケで酔っ払ったオッちゃんがデロンデロンになって歌ってるのとか、モノマネ番組でめっちゃウケ狙いでふざけて歌われてるのくらいしか聞いたことないし!!!!




でも!!!!!

ここは覚悟を決めて昴カマすしかない!!!!


谷村パイセン!!!僕に力を貸してください!!!!

髪の毛薄くなってもパイセンみたいなロマンスグレーになりたいっす!!!


いくぞ!!!!













歌い始めるとチラチラとこちらを振り返る人たち。


そして次第に足が止まる。



確実に反応が違う。



そしてどんどん人が集まってきた。




昴ってAメロとBメロでなかなか高低差があるので、音程をキープしながら生音で聴かせるのはなかなか技術がいる。


歌謡曲なので、高らかに、丁寧に歌い上げる感じで。



こうして歌いながらちゃんと歌詞を見てみると、昴ってこんな曲だったんだって初めて知った。


人生という孤独な旅を生きることへの覚悟を歌った、骨太な曲だ。


原曲のアレンジからしても、マイウェイ的なニュアンスなのかな。


これをギター1本でどう表現するか。

でも方向性はなんとなくわかる。





するとチップが入った。


1人が入れた瞬間、堰を切ったように次々とお金が入る。



ま、マジかおい、これマジか。こんなに違うか。



最後のサビを歌い終えてバーン!と曲を終えると拍手が起こった。


次の曲を待ってくれてる人だかり。



えーっと!!!な、なにやろう!!


よ、よーし、ここはアメリカ南部だったらクソフィーバーするであろう大好きなガースブルックスのイフトゥモローネバーカムだ!!!!いやダメ!!誰も知らない!!!




よし!!!時の流れに身を任せをぶち込んでみるか!!


これもまたアジアですごく有名な曲だし、俺自身、日本でも何度かやったことがあるので問題ない。


フゥと一息。


テレサテンのあの可憐で上品な歌いかたを頭に思い浮かべながら演奏開始。


この曲も高低差があるけど、こっちのほうがわかりやすいメロディラインで歌いやすい。



するとまたみんながチラチラと見てきて、足が止まってお金が入る!!


おおおお!!!すごい!!!!


気持ちよさそうに目を閉じて聞いてくれてるオジさん、一緒に口ずさんでくれてるおばさん、そんな人たちがいっぱい!!



さらにかぐや姫をやるとまたいい反応!!!


インド人がたくさん通りかかったらネンジュックルペイディドゥム!!


タミル人が多いのでタミル語のこの曲に多くのインド人が立ち止まる!!



さらにその合間にビートルズやホテルカリフォルニアを放り込むと、これがまたメリハリが出てめっちゃウケる!!!!


おおおお!!!チップが止まらない!!


まさに入れ食い状態!!!












ヤバい……………


これ見えたかもしれない…………




いや、完全に見えた!!!!

シンガポールの攻略法、掴んだ!!!!




ぐおおおおおおおおおおおおおお!!!!!

来た!!!来たぞこれ!!!!


シンガポールでは日本語の曲でツカみ、メリハリをつけるために有名な洋楽を織り交ぜるスタイル、これだ!!!!


やっべえええええええええ!!!!


ていうかこんなことが分かるまでに日数かかりすぎやけど!!!!

すでに10日くらい経ってるし!!!!


でもまだ10日の時点で気付けてよかった!!!





ヨーロッパの路上は、街角で、生音で、黙々と演奏するスタイルが多い。

みんな職人気質で、派手なことはしないけどひたすらいい演奏を心がけるっていう感じ。


カモンエブリバディ!!俺を見ろやああああ!!っていうギラギラしたのじゃなくて、町に流れるBGMを演奏する裏方みたいな雰囲気。


石畳の町を歩いていたら、どこからか町を彩る音楽が流れて来てる。


いいなぁ、素敵だなぁ、あ、あそこでやってるな、コイン入れとこう、みたいな流れ。


なので演奏にめっちゃ集中できる。なんならジュークボックスみたいなもんだ。




でもシンガポールではそれが通じないのが分かった。

通行人を見ながら、町の様子を見ながら、常に周りに意識を向け、足を止めてくれた人の年齢や雰囲気で曲を選び、少し派手なアクションをして目を引き、エンターテイメント性を取り入れないとチップまでは届きにくい。



路上文化の違いだよなぁ。


俺にとってはヨーロッパの路上がベストだけど、アジアの路上はライブ感覚が磨かれるな。





























そっからはとにかく絶好調。


昨日休んだことで指先も落ち着いていて、皮も厚くなってきている。

喉もだいぶ開いてきてるし、カポも問題なし。


ようやく本調子に戻ってきた。



あー、今日はなかなかの演奏ができてる。

それに対してこんなにいい反応をもらえたら、やってて最高の気分だ。


やっと今回のシンガポールで、初めて受け入れられたような気がしたよ。











「カンちゃーん!!お腹空いたー!!」



「イェーイ!!ご飯食べよー!!」



汗だくで体がスッキリしている。


健康的な疲れ、そして健康的な空腹。


あー、体調めっちゃいいな。




今日は2時間半でフィニッシュ。


2017年、最高の締めくくりだった!!

来年に繋がる路上だった!!!


今年もよく歌ったぞー!!












































帰りにベドックのホーカーでチキンカレーヌードルを食べ、またバスに乗って快適にアンキモのアパートに戻ってきた。


エアコンをつけて、シャワーを浴びて汗を流し、ベッドに倒れてメールの返事を書く。




もうあと1日で今年が終わるなぁ。


フェイスブックを見ると、忘年会して、里帰りして、みんな年の瀬の慌ただしさの中にいる。

すでに1年の締めくくり挨拶を投稿してる人もいる。


シンガポールは全然そんな雰囲気ないよなぁ。

まぁチャイニーズニューイヤーは2月だしなぁ。そっちのほうが盛り上がるんだろうな。





そんなフェイスブックの投稿の中に、太一君の写真が出てきた。


お、太一君なにしてるのかな、昨日彼女と破局してしまったから今日は路上もやってないかな。



太一君…………

かける言葉ないけど、きっともっといい人がどこかにいるってことなんだと思うよ!!


だから、元気出してね。






そう思いながら見てみると、あれ?っと思った。



なんか変だぞ?



え?………………バリ?






え?太一君、バリ島にいる?







慌ててメールしてみた。


すると返事が返ってくる。





「今日、なんかテンションで当日チケット買ってバリ来ました!!クラブ行って死ぬほど遊び倒してきます!!!!」



ウケるこの男!!

当日チケットでバリて!!!




バリのクラブでカウントダウンなんかやりたい放題やろうなぁ。

悲しみを癒すにはそんくらいがいいのかな。



いやー、太一君、面白いわぁ。

今年ラストにいい出会いがあって嬉しいわ。





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