スポンサーリンク





クソ生意気な寂しがり屋


こんにちは!神田です。



最近インドはほんとに涼しくて、水シャワーじゃ寒いくらい!!

いい風が吹いて、部屋の湿気も最初の頃よりずっとましでどんどん過ごしやすいです♪




インド人なんて、耳あてしてるくらいです。笑


耳あては絶対にいらん。




おわり








2017年11月24日(金曜日)
【インド】 チェンナイ




朝起きてケータイを見ると、ラインやメッセンジャーにめっちゃメールが来てて、誰かと思うとほとんどカデル。


毎日カデルから早くアラコナム来なよー、遊びに来なよー、チキンカレー作るからさー、という催促が半端ない。



まぁあんな田舎の僻地で、周りは混じりっ気なしのインド人ばかり。


インターナショナルなカデルからしたら刺激がなくて暇なんだろうなぁ。




俺たちも毎日ホームに通ってると疲れるし、子供たちも飽きてくるだろうし、この週末はカデルのとこに息抜きに行くかな。


寄付する品物を買うのにも、ローカルのカデルと探したほうがボラれる心配がないので安全だ。





明日行くよーとメールすると、すぐにチェンナイ発の電車の時刻表をリンクで送ってくるカデル。


朝イチのエクスプレスに乗れば午前中に着くからね、と言ってる。



朝7時25分やん…………


めっちゃ早起きせんといかんやん…………



近くなったら電話してね、アラコナム駅まで迎えに行くから、みんなでチキンカレーを作ろう、そしてどこかにドライブに行ったりして週末を楽しもう、と立て続けにめっちゃメールが来る。


そんなに楽しみにしてくれるのは嬉しいけど、カデルはマイペースだなぁ…………







とにかく今日も今日でチルドレンホーム。


昨日見た映画、ライオンでモチベーションはバリバリだ。

行儀のよくない子供たちにムカついてしまうこともあるけど、根気よく向き合って彼らの心に少しでも残る時間を作ろう。


宿を出発し、いつもの32Bのバスに飛び乗り、北へと向かった。




お昼ご飯にミールとチキンマサラ。


























いつものチャイ屋さん。







もう近隣の人もだいぶ顔見知りになって、みんな笑顔で声をかけてくれる。









ごくたまにお金ちょうだいって言ってくるやつがいるけど、周りの人たちがそれを制している。

何言ってるんだ!!恥ずかしいことやめろ!!って感じだ。


この地域は本当、見た目と反して平和な空気が流れている。

まるで町全体がひとつの家族みたいだ。




















チルドレンホームに着くと、なぜか今日は子供がほとんどいなかった。

警備のおじさんに挨拶して中に入ると、シスターが1人と子供が2人しかいなかった。



悪ガキ代表のベヌゴバルと、チビのダルーシュ。



このベヌゴバルともう1人がマジでクソ生意気で、めっちゃおちょくってくるんだよなぁ。


丸刈り頭で生意気なので最近ではカツオと呼んでる。







でも今日は他の子供が出かけていて一緒にふざけるやつがいないのでさすがのカツオも大人しくしくしていた。


シスターに話を聞いたら、今日は近くの学校でスポーツミーティング、運動会をやっているみたいで、みんなそれに行って出払ってるとのことだった。



そんなん全然聞いてない。

せっかく今日もここまで来たのに子供たちにほとんど会えない。



インドじゃだいたいこんなもんだ。

忘れてた、で待ち合わせに来なかったり、もっとひどいと、え?そんな約束してたっけ?ってすっぽかされたりする、そんなの普通だよってカデルも言ってた。


大事なビジネスの話で相手と打ち合わせをするアポを入れていても、あ、忘れてた、また今度、で終わるみたい。



















まぁ仕方ないかと、外の質素なブランコで1人で遊んでいたダルーシュのところに行ってみんなでブランコをこいだ。


ダルーシュはまだとても小さいので、みんながボードゲームをしててもゲームに混ざらせてもらえないし、年長組のやつらに足を持って振り回されたり頭を叩かれたりしていいように遊ばれてる。



この男だらけの環境の中で育ったら強くなるだろうなぁとは思うけど、本当はまだまだ親に甘えたい年頃のはず。


抱っこしてもらって、お菓子を食べながら機関車トーマスを見たい年頃のはず。






オーストリアで最後にお邪魔させてもらった佐藤さんのお宅の息子君を思い出す。


元気いっぱいにはしゃぎ回って、おもちゃも食べ物も親からの愛も全て与えてもらっていたあの息子君は3歳。


このダルーシュは7歳。



しかし体の大きさはほぼ息子君と同じだし、精神的にもかなり幼い印象がある。


表情も暗くて、あまりお喋りもしない。


いつもひとり遊びをしてるし、大人への甘えかたがかなり下手だ。







環境で人間はきっと大きく変わる。


オーストリアの息子君のコップにはたくさんのものが注がれているけど、ダルーシュのコップにはほとんど何も入っていないように見えてしまう。


このダルーシュがこのまま大人になったら、どんな人間に成長するんだろう。







そんなダルーシュを見ていると、そこらへんから持ってきた木の板の切れっぱしで何かやっている。

ガリガリと地面を削って砂を集め、その砂を木の板の上に乗せてふるいにかけているような動作をしている。


なにをしてるんだろ?と思って見ていると、しばらくふるいにかける動作をした後に砂を地面にこぼし、その砂を手で口に持っていく仕草をした。





……………あ、これもしかしてご飯を作っていたのか。




屋台のオッさんがフライパンを振って炒め物をしている様子を真似ていたんだ。



ただそれだけのことなのに、胸が苦しくなった。



別にダルーシュは美味しいものをお腹いっぱい食べたくてそういうことをやってるわけではない。

ご飯ならホームでオバちゃんが作っている。


ひもじそうだから可哀想に見えるわけではなく、彼がどこにでもいる普通の子供であることが不憫でならない。


世界中どこにでもある、当たり前のひとつの命。


ものを考え、痛みや熱さを感じ、一喜一憂する感情がある、そんな同じ命だ。


なにも変わらない。



それなのにこの子が持っているものはあまりにも少ない。










そこにベヌゴバルが暗い顔をしてやってきた。


俺たちがいるところに来て、何か言うわけでもなく一緒にブランコに乗り始める。


1人で寂しかったみたい。


いつもは暴れまわって俺たちのことをおちょくってくるクソ生意気なやつだけど、本当は構ってほしい寂しがり屋なんだよな。








「ベヌゴバルはお母さんはいるの?」



どこまで聞いていいかわからんかったけど、思いきって質問してみた。


かなりデリケートな部分なのはわかる。


でも踏み込まないと彼らの本当の気持ちもわからない。




「マミーは、いるよ、そこの裏通りにいる。」



「そうなんだ。お父さんは?」



「ダディは、いない。」




ブランコがキー、キーと音をたてる。 


いつものおちゃらけた表情はない。




「ダルーシュにはマミーとダディはいるの?」



「いない。」



「フレビンは?」



「マミーは、いる。ダディは、いない。」




ブランコの揺れが少しずつ小さくなる。

チェーン越しに見るベヌゴバルの深い目がとても力強く感じられる。





ホームに来ている子供たちは片親の子供が多いみたいだった。

天涯孤独、というわけではない子供もいるみたい。


ただスラム育ちで、親は仕事が忙しかったりなにかしらの問題があって、こうしたチルドレンホームに預けられている。

おそらくかなり貧しく、養っていくことが難しいんだろう。




周りのスラムを歩けば裸ん坊の小さな子供や、ボロボロの服を着た子供たちが廃墟みたいな小屋の前でゴミに埋もれるように遊んでいる。



でもそんな子供たちにも親がいて、家があって、なんとか養っていけてるからホームに預けなくてもギリギリやれてるのか。


それともホームの空きがないから入ることができてないのか。




フェンスの向こうから、小さな子供がこっちに手を振ってくる。


同じスラムに住む子供同士なのに、ベヌゴバルとあのフェンスの向こうの子供にも大きな隔たりがあるように見えてしまう。




「ベヌゴバルは将来何になりたい?」



「ポリス。」



「そうか、グッド。」




親指を立てると、ベヌゴバルはまた勢いをつけてブランコをこいだ。





















しばらく数人の子供たちと遊んでいたけど、まだ他のみんなが帰ってくるのに時間がかかりそうだったので今日はこれで宿に戻ることにした。


ウーバープールを呼ぶと、外まで見送りに来てくれたベヌゴバル。


今日はみんなと英語のクラスをすることはできなかったけど、ベヌゴバルとゆっくり話せて本当によかった。

クソ生意気なやつだけど、ほんの少しベヌゴバルとの距離が縮まった気がした。



もっともっと、ちゃんと向き合わないとな。
















ホテルに戻り、1階下のフロアーの部屋に行き、ドアをノックした。


実は今日、昼にホテルを出るとき、まさかまさかの日本人がこの宿にチェックインしているところだった。


めっちゃ驚いた。


この1週間、アジア人どころか欧米人の観光客すら1人も見ていなかった。


宿に泊まってるのはインド人のみ。



チェンナイは観光地ではないので街を歩いていても外国人を見かけるのは相当稀なんだけど、まさかこの宿にピンポイントで日本人が来るなんてマジでビックリした。


宿のスタッフが気を使って彼らも日本人だよーと言ってくれたおかげで少しお話ししたんだけど、そのかたは1人で南インドを3ヶ月かけてまわるという女性旅人さん。


インドは初めてでしかもゆうべの夜中に到着したばかりみたいで、お話聞かせてくださいということだったので、今夜一緒に晩ご飯いかがですか?とお誘いしていたのだ。





シャイな感じがビシビシ伝わってくるSさん。


あんまり人の目を見て話すのが得意ではなさそうな感じで、おどおどしてて、ちょっと心配になる。


ゴリ押しでボッタクってくってきたり、上手いこと言って口車に乗せてこようとするこのインドで悪いやつらの餌食にならなきゃいいんだけど…………


個室に連れていかれて集中砲火くらって高いツアーとか組まされないかなぁ……………









そんなSさんと晩ご飯に行き、帰りに近所でラッシーを飲み、健全に早めに宿に戻った。


インドにいる日本人ってバリバリの旅人とかユルユルのヒッピーが多いけど、あんなシャイな女性1人旅人さんもいるんだよなぁ。





ヨーロッパではほとんどなかった旅人さんとの出会いがすごく新鮮だった。


チェンナイにいるうちに面白い旅友達ができるかなー。



俺もカンちゃんも結構人見知りだからな…………



出会う旅人さんたちみんなとガンガン友達になれる旅人さんってすげぇなぁと思います。






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


シンガポールのホテルをアゴダでとってくださったかたがいました!!


うおぅ!!もうちょっとでシンガポール!!

ホーカー行って飲みまくるぞー!!

お時間あるかたー!!遊びましょうー!!


どうもありがとうございます!!




スポンサーリンク



ブログのランキングというやつをやっています。
よかったらクリックして下さい。
クリックが投票の代わりになります。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 田舎暮らしへ
にほんブログ村



世界中のホテルが予約できるサイトです。
家族旅行もバッグパッカーも、ここから予約してくれたら僕にアレがアレなのでよろしくお願いします! ↓↓