こんにちは!神田です。
カデルおすすめの便秘に効くインドのお薬の効き目がすごい!!
薬っていうより漢方に近いのかも??
私昔から便秘症です。
記憶で一番古いのが幼稚園のころです。便秘って思わず、それが普通だと思ってました。
野菜は昔から好きで食物繊維たっぷりのものはよく食べるし、便秘に効くというものだいたい試しましたがあまり効かず。
日本で唯一効く薬を見つけてそれを常に持ってるんですが、それを服用する時は翌日はいつでもトイレにいける状態でないと怖いので、旅中にはなかなか使えず。
それがカデルおすすめの薬を寝る前に水の溶かして飲むと翌日ナチュラルに便意が!!
NILAVAGAIのchoornamって書いてるやつです。
その値段なんと70ルピー!(120円)
インドに行く便秘症の方、試してみる価値ありです!!
おわり
2017年11月22日(水曜日)
【インド】 チェンナイ
ゆっくりと目を覚まし、ベットの中でそのまま日記を書いたり、ブログを投稿したり、調べ物をしたりもぞもぞ。
ああー、今泊まってるSIUマンション。
ここマジでワイファイ爆速。
ヨーロッパよりもワイファイが充実してるって、どういうこと?
毎日シャワー浴びられるし。
いやぁ、快適だわー。
昨日訪問したチルドレンホームには子供たちが学校から帰ってくる16時に行く約束をしているので午前中はめっちゃゆっくりできる。
インドに入ってからネタも写真も多いのでブログ作成に時間がかかるけど、これなら遅れずに書いていけそうだ。
お昼前に宿を出たら、まずは近所で換金できる場所を探して回った。
インドに入って1週間経って使ったお金はまだ14000円くらい。
結構いいもん食べて、宿代とか飲み物代、移動費なんかを全部足しても1人1000円で生活できてるんだからさすがはインド。
節約すれば750円くらいまで削れるかな。
1日6ユーロって考えたらマジでヨーロッパがどんだけ物価が高くて、そして稼げる国だったかがよく分かるわ。
しっかり歌ってきてよかった。
宿の近くにあるトラベルエージェンシーで換金できたのでそこでユーロを換金してもらった。
正規が75.5ルピーで、換金レートが75ルピー。
奇跡のほぼ等価。しかも手数料なし。マジビビる。
本当、ちょこっとお金貯めてきたらインドでは上流階級の暮らしができる。
お金を交換したらテキトーにそこらへんでご飯を食べて、バス乗り場へ。
バス乗り場っていっても止まってくれるんじゃなくて、ただこの場所をバスが通り過ぎるから頑張って飛び乗りましょうっていうのがインドのバス停だ。
グーグルマップでもここがバス停ですよと表示が出ている。
今日もトゥクトゥクやバイクに跳ね飛ばされそうになりながら自殺か当たり屋のタイミングで道路に飛び出し、バスに飛び乗る。
カンちゃんの腕を掴んで走ってるバスの中に引っ張り上げると、地元のおじちゃんおばちゃんたちがニコニコしながらそんな俺たちを見ている。
チケットを買うと、昨日は1人6ルピーだったのが今日は9ルピーだった。15円。
まったく同じナンバーのバスで同じ行き先のチケットなのに日替わりで値段が違うというインドマジック。
それもまたインドだ。
踏切はくぐるもの。
それがインド。
昨日と同じコルッククペットでバスを降り、歩いて25分のところにあるチルドレンホームを目指す。
貧しいごちゃごちゃした道沿い。
野良犬とゴミと汚水が溜まった道の端を、トゥクトゥクに跳ねられそうになりながら歩く。
ホームレス、という言葉がもはや比較的裕福な意味合いに聞こえてしまいそうなほどのズタボロの服を着た幽霊みたいなおじさんが地べたに座って通りを見つめている。
何年も洗ってなさそうな汚れきった体、まとった黒い布切れ、棒のように細い手足、頭蓋骨が浮かび上がった顔にはひとかけらの感情もなさそうな表情がへばりついている。
これも人間なのかと、ふと分からなくなってしまう。
あらゆるタガが外れてしまっているその視線。
マジで一体何が見えているのか。
どこまで意識を保って生きているのか。
想像の範疇を超えすぎてしまっていて、怖くなりながらそのおじさんの前を通り過ぎる。
ヨーロッパの裕福な地域から移動してくると、人間というものはここまで動物に近づくことができるのかと愕然としてしまう。
ゴミで埋め尽くされた異臭の川を渡ると、チルドレンホームのあるスラムエリアに入る。
一歩中に足を踏み入れると、濃密な生活の匂いが充満しており、この地域全体がひとつの家族のような、独特なコミュニティの雰囲気が漂っている。
道端で何かの食べ物を売ってるおばさんの周りでは小さな子供たちが裸足で走り回っており、みんなこの謎のアジア人をジロジロと見てくる。
でもその視線には排他的なものは感じられなくて、むしろ友好的だ。
みんな笑顔で手を振ってくれ、子供たちも恥ずかしそうにキャッキャと笑っては後ろをついてくる。
大人たちが、子供の写真撮ってあげてよ、とニコニコしながら言ってきて、実際に撮るとみんな弾けるように喜んでくれる。
これがアフリカだったらソッコーで、はい1枚につきいくらね、とお金を要求される。
それかただ単に、写真撮るな!!と怒られるか。
インドではこれがほぼない。
みんな写真撮られても、何が珍しいのかねぇって感じで無反応だし、明るくポーズを取ってくれたりする。
アフリカでの記憶があるからつい写真を撮るのをためらってしまうけど、この国では本当にたくさんの写真を残せる。
みんないい笑顔するなぁ。
スラムだから怖いとか、荒んでるとか勝手にそんなイメージをしてしまうけど、人々の表情に触れているとすごく温かい場所だなって思えてくる。
そんなフレンドリーで優しい人たちに囲まれながら、一角にあるどローカルなチャイ屋でひと休憩。
まさかのレギュラーサイズが7ルピーという今までの最安値更新。12円。
安すぎる…………
しかも他の店とは違ってジンジャーのきいたこだわりの味でめっちゃ美味しい。
なにここ、めっちゃ美味しいやん!!
いやぁ、ここ通うの決定だな。
あと、昨日チルドレンホームでお菓子の時間になった時に俺たちにまでクッキーが配られてしまい、断るのも失礼だったから受け取ったんだけど、そのお返しにお菓子を買っていくことに。
チャイ屋さんの隣にある小さな商店をのぞくと、インドのお菓子に混じってオレオがあった。
ひとつ5ルピー。8円。安すぎ。
それを20個積み上げると、おいこいつマジか、みたいな感じで周りの人たちが驚いて見てくる。
失礼な言い方ではあるけど、このあたりの人からしたら爆買いみたいに写ったのかもしれない。
商店のおじさんは、お前らそんなにジロジロ見たら失礼だぞ!!って感じで粛々とオレオを袋に詰めこみ、丁寧に渡してくれた。
小さな子供がその様子をジッと見ている。
外国人は派手に金を使うって思われてしまったかな。
それでもいいから、少しはこの地域に貢献するためにもお買い物はなるべくホームの周辺でしていこう。
「ハロー、こんにちはー。」
「ああー、ハロー、よく来てくれたわね。昨日は子供たちと遊んでくれたみたいでありがとうね。」
チルドレンホームにやってくると、昨日はいなかった責任者のバサンタさんがいて、オフィスに通してくれた。
いつも会議やらなんやらで忙しいのよと言っているバサンタさん。
確かにさっきから電話が鳴り止まなくて、大変そうだ。
「ここの子供たちって、どんな環境の子供たちなんですか?」
「片親だったり、両親がいない子供たちよ。ストリートチルドレンだった子もいるわ。親がいたとしても、仕事で面倒が見られなくてほったらかしだったり、ドラッグの売人をしてる親もいるわ。」
「こういった施設の運営に政府の援助はあるんですか?」
「あるわよ。子供1人につき1日22ルピーが配給されるの。でもそれだと食費もまかなえないからね、大変なの。」
1人1日38円か…………
自炊で抑えたとしてもさすがに22ルピーでは足りないはず。
お菓子時間もあるし、スナックタイムもあるし、なにより服だとか教材だとかオモチャだとか、子供たちの生活に必要なものを揃えようと思ったらそれなりの資金が必要になるはず。
そういった資金や物資はローカルの人たちからの寄付でまかなっているみたい。
キツキツでやっているのがすごく伝わってくる。
俺もそんなにお金はない。
でもそれは日本人である俺の感覚で、数千円を居酒屋でパッと使える日本人はインド人からしたらウルトラ金持ちだ。
100円あれば子供たち3人分の1日の配給額になるこの国。
生ビール1杯我慢すれば10人以上の子供たちが今日を過ごせる。
あの日あの時、ギターケースの中に放り込まれた1ユーロで何人もの子供がご飯を食べられる。
ヨーロッパで来る日も来る日も毎日毎日頑張って歌ってきたのは今この時のためだ。
バサンタさんに現在施設で足りていないものや、子供たちが必要としているものはないか聞いてみた。
それによると、こういったものが必要みたい。
子供たちの下着パンツ30枚◎
アンダーシャツ30枚◎
歯磨き粉◯
歯ブラシ◯
石鹸◎
絵の具◯
パレット◯
大きなサイズの筆◯
リングファイル◎
玄関マット◎
アートペンシル2B◎
スクールバッグ数個◯
同じ色のTシャツ30枚◯
砂糖◯
ダール◯
米◯
サッカー用スパイク15個◯
こんな感じ。
丸とか三角はママの言い方や俺たちが施設に訪れてからの印象で判断した優先順位。
これらを全部買いまくるのは難しい。
でもバサンタさんからこうやって具体的な物を言ってもらえたのは助かった。
俺たちが勝手に、これが必要だろうって決めて的外れなものを持っていかなくて済む。
ここのチルドレンホームにはサッカーのコーチであるパルティバンがいる。
そして絵を描くのが大好きという子も多い。
実際、子供たちが描いた絵描きノートを見せてもらったけど、とても上手に鳥やアニメのキャラを描いていた。
勉学ももちろん大事だけど、音楽をやってる身からしたら、やっぱりアートなんかの情操教育で感受性を高めてほしい気持ちが強い。
そうやって子供たちが興味のある部分を伸ばしていけるような手助けができたらいいな。
音楽もできることなら。
「お2人はこれからまだもう少しチェンナイにいるのよね?だったらこれからここに来て子供たちに英語を教えるのはどうかしら?」
そう提案してくださったバサンタさん。
どうやら公式に俺たちがホームに来ることを認めていただけたみたい。
やった!!
平日の16時くらいにホームに来て、17時から英語のお勉強、そして休憩をはさみながら19時くらいまで色んなレクリエーションをして子供たちと接する、といった内容。
よっしゃ、子供たちにしてあげられることを見つけたぞ。
心の中には音楽を教えられたらという気持ちはある。
でもそれは子供たちと接していく中で、ギターを弾いたりして興味を持ってもらってからのほうがいいと思う。
ここの子供たちはまだ英語をほとんど話せない。
カデルの学校みたいにみんなペラペラっていう状況には程遠い。
ならば俺たちでも、簡単な挨拶や自己紹介、質問なんかを教えていけるはずだ。
色々やりかたを考えていかないとな。
お話を終えたらバサンタさんはまた忙しそうにどこかへ出かけて行った。
いつもいるわけではないので、俺たちなりに子供たちと接していかないとな。
「チュミー!!遊ぼう!!ゲームしようよ!!」
「クミー!!スモウしよう!!カンフーは!?アチョ~~!!」
それから学校から帰ってきた子供たちとみんなで遊んだ。
昨日よりも少し距離が縮まっていて、みんな積極的に話しかけてくれる。
まだみんな俺たちが日本人、ということもそこまで理解していない。
ジャパンと言っててても、やっぱりチャイナ!!とか、カンフー!!とか言ってくる。
まぁそんなもんだよな。
彼らにとっては世界の国とか遠い無関係のこと。
アフリカもひとつの国くらいのイメージだ。
それにしてもみんな元気が良い!!
良すぎる!!
めっちゃ元気が有り余ってて、休む暇を与えないほど次々に、僕と遊ぼう!!僕と!!いや僕と!!と飛びかかってくる。
まぁ10歳前後の子供はそれくらいが無邪気で可愛いんだけど、17歳の高校生の子供たちですらそんな感じだから大変。
日本とかヨーロッパの17歳なんてもうほとんど大人で、分別をわきまえた年齢。
敬語も使えて、年上をリスペクトすることが当たり前にできる年頃だ。
なのに、めっちゃ力加減なしでぶつかってくる。
さらに、これが純粋に遊ぶためならまだしも、めっちゃふざけてからかってきたりする。
さすがに俺にはそこまで失礼なことはしてこないけど、カンちゃんはもう完全になめられまくっていて、俺が他の子の遊んでいる隙を狙ってカンちゃんの髪を触ったり、タミル語でなんかセクシャルなことを言ってみんなで下品に大笑いしたりしていたみたい。
ピアスをした色気づいたやつが、ユーハブビューティフルリップ、ってニヤけながら言ってきたらしい。
カンちゃんもいい加減ピリピリしてちょっと怒ってみるけど、やっぱりニヤニヤしながらおちょくってくる。
インドは思いっきり男権社会。
この女性の人権向上が定着してきた現代社会でも、まだまだ女性の地位が低い。
ここの責任者であるバサンタさんですら、さっき見ていた限りなめられてる感じがあったもんなぁ。
あとからカンちゃんにそれを聞いて俺も結構腹が立った。
カデルの学校ではそんな失礼なこと1ミリもなかった。
きっちり教育が施されていれば、子供はみな礼儀をわきまえた子供に育つ。
環境ってのは大きいよなぁ…………
19時くらいになって外出していたパルティバンが帰ってきた。
そして一緒にナイトシフトのセルもやってきた。
すると、面白い光景が見られた。
もう見事なまでに、さっきまで暴れまくっていた年長組が床に散らかしていたものを片付けたり掃除したりし始めた。
おおお…………
なにそのすまし顔……………
態度豹変しすぎやろ……………
年上とか怖い人の前では点数稼ぎをするヤツって世界中どこでもいるけど、こんなに見事に見せつけられると呆れてくるわ…………
いやぁ…………子供と接するって…………大変だわ…………
そういうところも教えていけたらいいけど…………
「フミ、ナオ、どうだった?子供たちはちゃんとしてた?」
「んんん………みんなめっちゃパワフルだね。そしてパルティバンたちが来た瞬間、いきなりおとなしくなったよ。」
「ははは、そうだね、僕たちは彼らが悪いことをしたら叩いて怒るからね。」
俺もそうしたい…………
でもいきなりそんなことできんしな……………
スタッフも帰ってきたし、もう外も真っ暗なのでそろそろ俺たちはホテルに戻ることに。
買ってきてたオレオをパルティバンに渡し、昨日と同じくウーバーを呼んでホームの前から乗り込んだ。
パルティバンたちの目を盗んでまだカンちゃんに何かセクシャルなことを言って笑ってる年長組。
女を意識して色気づく年頃なのはわかるけど、17歳でこれは子供じみてるなぁ。
途上国の路上で出会う悪そうな子供たちって、みんなセックスがどうのとかそんな下品なこと言ってくるやつ多いもんなぁ。
ホテルに戻りながら考える。
彼らはチルドレンホームで暮らしている。
日中見た限りではあのエリアにはたくさんの子供たちがいた。
そんな中であのホームに通っているということは、彼らはスラムの中でも特に不遇の環境にあるということ。
スラムの中で育ち、学校もロクに行けない子供同士でつるみ、ドラッグ漬けの親やネグレクトの親の元で育ち、どういう人間に成長していくのか。
貧困や孤独が犯罪の温床になるということは容易に想像できる。
それを防ぐためにチルドレンホームは存在しているはず。
そして教育は間違いなく人間に品格を備えると思う。
彼らが人の道を外れぬよう保護し、大人がケアをし、教育の機会を与え、仲間と一緒に暮らして孤独を和らげ、社会に出るための基礎を作る。
俺は両親に愛されて育った中流階級の恵まれた人間だ。
施設育ちだった人が見たら、なにを甘ちゃんなことを、と思われてしまうかもしれない。
でも、少なくとも俺はずっと路上で音楽をやってきて、物乞いやストリートチルドレンなんかの社会の隅で生きる人たちをたくさん見てきたつもりだ。
彼らの、あの暗い表情を、人よりは見てきたと思う。
彼らのために何かしたい、なんておこがましいのかもしれん。
だとしても、何もしないよりは確実に100%マシだと信じてる。
子供たちと接してムカつくこともあるかもしれん。
でもそれこそが、未熟な彼らに俺たちができる何かがあるってことの証だ。
ちゃんと向き合おう。
パロタとチキンカレーを買って宿に戻った。
明日も気合い入れてチルドレンホームに行くぞ。