こんにちは!神田です。
さっき一日分飛ばしてブログあげちゃってました!!
ごめんなさいいいいい!!!
もう一度、こちらの日記から読んでもらえるとありがたいです。
おわり
2017年11月6日(月曜日)
【オーストリア】 シュタイアー
もう何回池田さんの家で朝を迎えたかな。
最初は緊張してすごくまごまごしていたけど、今では本当に心から安らぐことができている。
安らぎすぎの寝起きキャンディークラッシュ&日本庭園マジすごいビビる。
のんびり起きて、キッチンで朝ごはんを作ってくれている池田さんのところに行ってみんなでワイワイお喋りしてる状況がまるで親戚のおじさんのところに遊びに来てるみたいだ。
実際、本当に池田さんのことがそう思えてならないくらい。
こんなにまで信頼できる人が旅の中でできるなんてめちゃくちゃ幸せなことだ。
前回の旅では、カッピーとか植松さんとか、それこそ豆澤さんとか、一生ものの出会いにすごくたくさん恵まれた。もちろんカンちゃんとも。
そして今回の旅でも一生ものの出会いに恵まれることができていることに感謝。
旅ってすげぇなぁ。
旅は本当にたくさんのことをもたらしてくれるし、それらは確実に人生を豊かにしてくれる。
池田さんが持ってるプロのための和食調理本を真剣に読むカンちゃん。
池田さんこんな専門書を読んで勉強してたんだー。そりゃ美味しいわけだわ。
今日も奇跡的に美味しい朝ごはんをいただき、呆然とするほど朝から満足してしまっているけど、やるべきことはやらないといけない。
今回池田さんの家に戻ってきた理由である大事なお話をしっかりさせていただき、それが終わったら今度はみんなでシュタイアーの町へ。
写真のプリントをしたかったんだけど、池田さんの知り合いがやっているカメラ屋さんがあるみたいでそこでプリントをお願いした。
本当は1枚35セント、46円のところを池田さんの顔で25セント、33円にまけてもらえた。
80枚くらいプリントしたのでなかなかの金額だ。
店員のお兄さんにありがとうの意味を込めて少し多めに代金をお渡しすると、裏に入っていってシュタイアーのお土産マグカップをくれた。
これも池田さんの地元力。
ありがとうございます!!
それから文房具屋さんに行ってちょいちょいと買い出しをしたら、これでオーストリアラストに向けての準備は万端。
本当は今日出発して池田さんとお別れするつもりだったんだけど、シュタイアーで準備が整ったことと、今日は雨で路上ができないこと、そしてあまりにも名残り惜しすぎることでもう1泊させていただくことにした。
家に戻り、俺たちのリクエストでゆうべの残りのスキヤキをお昼に食べさせてもらい、また死ぬほど満腹になり、それからプリントしてきた写真を使ってペタペタと図工をした。
池田さんとラウラさんとお喋りしながら写真を切り貼りし、ひとつひとつの思い出を振り返りながら。
こんなことしかできんけど、あの2人に喜んでもらえたらいいな。
そうしてあっという間に夜になり、18時くらいに玄関のブザーが鳴った。
「あー!!お久しぶりですー!!」
「久しぶりー!!元気にしてた?!」
ワイワイと賑やかにやってきたのはミクちゃんご夫妻。
大阪出身の元気いっぱいなミクちゃんは、いつもよく笑って周りを明るくして、本当に誰からも好かれるんだろうなぁっていう素敵な女の子。
優しいオーストリア人の旦那さんとこのシュタイアーで暮らしていて、同じ大阪出身の池田さんとは家族みたいに仲良くしてる。
ヨーロッパにお嫁さんに来て、外国人1人で心細い時なんか、40年ここに住んでいる大ベテランの池田さんが近くにいるっていうのは本当に心強い存在だろうなぁ。
俺たちが最初に池田さんの家に来させていただいたときにミクちゃんたちも来ていて仲良くなったんだけど、あの頃に比べてドイツ語がすっごくペラペラになってる気がした。
ヨーゲノー!!アッソー!!スッパ~!!っていうドイツ語の感嘆詞が自然に出てきて、もうすっかりオーストリアの奥さんって感じだ。
きっと毎日色んな苦労があるんだろうけど、ミクちゃんなら世界のどこでもたくさんの人に囲まれてやっていけそうな気がする。
ミクちゃん、カンちゃん、そして池田さんと大阪出身が3人揃った今夜の晩ごはんはこれ。
海外でお好み焼きて………………
しかもちゃんとお好みソースで……………
もうここ完全に大阪やん………………
じゅわ~っとソースが焦げる匂いがたまらなく食欲をそそりすぎてビビる!!!!
おとといからめちゃくちゃ絶え間なく美味しいものを食べまくっているせいで完全にブーデーモードに突入してしまっていて焦るけど、頼みの綱はインド。
インドに行くと必ずお腹壊すし、毎日カレーだろうからそんなに食べないし、毎回必ずめっちゃ痩せる。最低5キロは減る。
というわけでインドに期待!!
だから今は思いっきり食べられるというブーデーの思考回路!!!
「うまいーーー!!!うますぎる!!!」
「めっちゃお好み焼きだあああああ!!!エビとかいっぱい入ってる!!!」
ソースとマヨネーズの組み合わせが完全に究極すぎて、めっちゃお腹いっぱいなのに限界まで食べてしまう。
お腹ヤバすぎるのに今度は、かやくご飯炊いたぞー、と池田さん特製の炊き込みご飯。
そして奇跡的なおつまみの数々。
さらにとどめの純米大吟。
祝いの席でしかない……………
「それにしてもイタリアは運転荒かったです。ガソリンも高いし、オーストリアは本当に車旅しやすいです。」
「せやなぁ。イタリアはホンマ運転荒いな。」
今回の南ヨーロッパ旅の話をすると、池田さんも前にイタリアで大変な目に遭った話をしてくれたんだけど、これがすごく面白い。
車でイタリアに旅行に行ってた時のこと。
荒い運転なのでいきなり現地人に後ろから追突されてしまったらしいんだけど、イタリア人は英語が喋れない。
池田さんとラウラさんもイタリア語はわからない。
保険の話とかしようにもどうにもならないので警察を呼ぶとなんとか警察は英語が話せて、とりあえず署に行ってポリスレポートを取ることに。
では後ろについてきてくださいとパトカーが走り出したんだけど、そのパトカーがまたあまりにも運転が荒すぎてビュンビュン飛ばしてあっという間に視界から消えて見失ってしまったらしい。
ありえんやろ!!
いやぁ、イタリアすげぇなぁ。もはやウケるなぁ。
かと思えば隣国のスイスは死ぬほど運転マナーにうるさくて、池田さんの息子さんがスイスで運転していたところ、2キロオーバーで40ユーロもの罰金を払わされたんだそう。
たった2キロで5300円。
こっちももはやウケる。
ヨーロッパは本当に地域によって文化も言葉も民族性も違う。
もともとゲルマン民族はコーカサス山脈から流れてきた人たちが枝分かれになりながらスカンジナビアや東欧方面に分布していき、諸派が現在のドイツエリアに定住していって成り立っているみたい。
なので離れた地域に突然ポンと同じような言葉を喋る国があったりするんだそうだ。
言語の共通性を探っていくことによってルーツが見えてくるらしい。
ヨーロッパでは言語学者がすごく活躍しているとのこと。
面白いなぁ。
池田さんって本当に物知りで、こういう教養ある大人になりたいなぁって憧れてしまう。
そんな池田さんの奥さんのラウラさんもとても賢い人なんだけど、同時にすごく悪戯好きな可愛い人なんだなってのが最近わかってきた。
俺たちが、イングリッドおばちゃんはシャワーでも手洗いでも水滴が残るのをすごく嫌がるから毎回必ず濡れたところを拭き取らないといけないんですっていう話をすると、マァ!!私はそんな綺麗好きじゃないからイングリッドの家に遊びに行ったら大変だわぁってニコニコしながら言ってる。
なんだかイングリッドおばちゃんのことがめっちゃツボにハマってるみたいで、おばちゃんに黒石鹸とやらをプレゼントしたいと言ってるラウラさん。
「この前買ってきた黒石鹸なんだけど………うふふふふ………これで手を洗ったらシンクに…………黒い水滴がつくのよ………うっふっふっふっふ…………これをイングリッドにプレゼントしたら………面白いわー!!ぶー!!おかしい!!イングリッドに黒石鹸!!アヒー!!」
めっちゃ爆笑してるラウラさん。
ラウラさん可愛いなぁ。
オーストリアで死ぬほどお世話になった大好きな池田さん夫婦とイングリッド夫婦がもし仲良くなってくれたらこんなに嬉しいことないよ。
ザワークラウトの汁を飲むと1発で便秘が治る。
オーストリアの消費税は生活必需品が10パーセント、趣向品が20パーセント。
いつかみんなで宮崎に行って集合したいね。
お酒を飲み、紅茶を飲み、お菓子をつまみながらいろんなお話をしているとあっという間に時間はすぎ、ミクちゃん夫婦も帰って行って家は静かになった。
池田さんとラウラさんにグーデンナフトと挨拶し、シャワーを浴びて布団に潜り込む。
畳の部屋、お布団、満たされた心と体。
でももうすぐこの安全で暖かい空間とも離れ、雑然としたカオスに突入する。
またあんなところを旅できるかな。
いや、こんなに英気を養ったんだ。
全力でぶち当たっていかないと。
静かな家の中。
オーストリア生活はもう残り5日になっていた。