こんにちは!神田です。
日本に帰ってからの携帯に悩み中。
最近格安スマホっていうのに移行する人増えてますよね。
毎月の料金が今までの半額以下になるなんて超お得!!!
でも、長年iphoneばっかり使ってたからiphoneがいいな・・・。
でも、iphone本体が今古いのしかないからiphone本体を買うなら大手キャリアの方がなんだかんだいいような・・・。
でもでも、格安スマホの会社でiphone本体とセットっていうのもあるらしいし!!
こんな帰ってからのことをいろいろ悩むのが楽しいです。
おわり
2017年11月3日(金曜日)
【オーストリア】 シュピタル ~ ヴィーナーノイシュタット ~ バーデン
健康的な朝ごはん。
ごまドレッシングってこの世で1番サラダが美味しくなるドレッシングじゃないですか?
雑草でもヨユーでイケると思います。
ノリ君ユキちゃんマジでありがとう!!
そしてこの丸パンとももうすぐバイバイかー。
オーストリアに初めて来た時、この丸パンを食べてあまりに美味しくて感動したよなぁ。
結局本当はなんて名前のパンなのか知らないままだけど。
もうすぐしたら丸パンじゃなくてドーサか…………
ドーサは好きだけど。
そんな健康的な朝ごはんを食べて車から降りると、だだっ広い駐車場。
霧に煙った山が曇り空にそびえている。
あぁ、このヨーロッパでの車中泊ももうあと数泊で終わりか。
最初はどうやったらいいか分からなくて手こずっていた荷物の移動も、慣れたもんで30秒もあれば寝床を整理できる。
カンちゃんと手際よくバッグを運んでいると、去年の夏前、レンタカー旅を始めた頃に眠る場所を見つけられなくて農地の中のあぜ道に車を止めて寝た日のことがフワッと蘇る。
もうすでに頭の中で古くなりつつある記憶。
何かの拍子にふっと思い出したとき、今回の旅も人生の中の素敵な1ページになってるといいな。
いや、ならないはずないか。
少し前にも走ったゼメリングの山の中をゆっくりと走っていく。
由緒ある保養地であるゼメリングの山に散らばる古いホテルと鉄道たちを眺めながら坂道を下って行くと、やがて天気が回復してきて太陽が照りはじめた。
山岳部を抜け出して平野に出ると、穏やかな平野の農地に黄色の可愛い花畑が広がっている。
太陽に照らされてきらめいている花は菜の花かな。
季節は冬前だというのに、風景はまるで春だ。
収穫を終えた畑の茶色い土が、綺麗に大地にラインを引いている。
その向こうに見える何かの建物の古い煙突。
あぜ道の向こうには寂しげな教会が立ち尽くしている。
もはやこのヨーロッパの田舎の風景が、小さな頃の記憶に重なってしまいそうなほどに目に馴染んでしまっている。
こんなあぜ道を、神社に向かって歩いたりしたよなぁ。
今も生きてる誰かの原風景が、フロントガラスに過ぎ去っていく。
しばらく走って昼過ぎにヴィーナーノイシュタットの町にやってきた。
久しぶりのこの町。
去年の秋に2回だけ歌ったことがある。
でもあんまり反応が良くなくて、それ以来ずっと来てなかったんだよな。
どんな町だったっけか。
久しぶりなのでちょっと新鮮な感覚だ。
前回は何も考えずに有料パーキングに止めていたけど、今回は中心部から離れた住宅地にあっさり無料路駐エリアを見つけてそこに車を止めた。
知っていれば、ヨーロッパの車旅は節約できることが多い。
カンちゃんの無料路駐エリアを見つける地図勘もだいぶ磨かれたもんだ。
町中にやってくると、見覚えのある風景の中をたくさんの人が歩いていた。
あー、確かこの中央広場からのびるホコ天で歌ったなぁ。
スパーとH&Mとdmがある通りが1番人が多い。
ただ天気が悪いこともあって、なんだか活気のないどんよりとした空気だ。
人の顔にも笑顔があんまりないような気になる。
よっしゃ、少しでも町を明るくできるよう頑張ろう。
スパー前の植木の石に腰掛けてギターを鳴らした。
反応はボチボチ。
いや、結構いいほうかな。
ただ空気がパッとしなくて、どうも気分が乗らない。
声は出てるんだけどな。
でも、近くの時計屋さんのおばさん店員たちが出てきて、あなた素晴らしいわ!今週末にパーティーがあるんだけどそこで歌ってくれない?!なんてお誘いをもらったり、うちに泊まりこいよ!!って言ってくれるお兄さんがいたりと、嬉しい言葉ももらえた。
向こうのほうで演奏していたジプシーバンドの路上ミュージシャンたちが、楽器を抱えて目の前を通るときに笑顔で挨拶してくれる。
俺もそれに笑顔を返す。
そんな穏やかな路上に歌を響かせる。
静かな路上にはクラプトンのワンダフルトゥナイトがよく合う。
雰囲気もロマンチックで、弾き語りにバッチリで、これを歌ってるとよく足を止めてもらえるんだよな。
ずっと歌ってきたお気に入りの曲。
これをやってると、これまでいろんなところでこの歌をうたってきたそれぞれのシチュエーションを思い出す。
大分のライブバーで結婚式の二次会ライブに呼んでもらって歌ったこと。
稚内のバーで店員のお兄さんとセッションしたこと。
ポーランドでは、サプライズプロポーズをするからたまたま通りがかったギター弾きってことでBGMで歌ってくれない?ってオファーを受けてこれを歌ったこともあったなぁ。
宮崎の山の中にあるログハウスで師匠のテディーさんにコードを教えてもらいながら歌ったのが1番最初だった。
そんな中で1番記憶に残ってるのは高校の文化祭。
日本中どこでもそうだろうけど、バンドをやってた学生にとって高校の文化祭は最大の晴れ舞台。
下級生たちからキャーキャー言われるために、ここぞとばかりに練習の成果を披露してカッコつけまくる日。
俺ももちろん下級生たちからキャーキャー言われたい下心丸出しカッコつけスケベバンドマンだったので、高校3年のときに文化祭ライブにほぼセフレゲット目的で応募。
90年代当時はそこそこのバンドブームだったので出演バンドが多く、ビデオ審査のオーディションがあった。
そこはちゃんと受かりました。
俺はその頃ハードロックバンドのボーカルとアコースティックバンドをふたつやっていたんだけど、ハードロックのほうはメンバーが他校のやつもいたのでアコースティックで出ることに。
メンバーは俺とベースとピアノの3人。
ベースの人とは何回かやったことがあったので友達だったけど、どうしてもピアノが欲しくてあんまり仲良くなかったけど上手いと評判の人を誘った。
そんで曲は当時クラプトンのアンプラグドをよく聞いていたので、ワンダフルトゥナイトとティアーズインヘブンとスタンドバイミーに決め、みんなで練習をした。
が、最後の練習の日だったかな。
ピアノの彼が1曲僕もやりたい曲があると言い出した。
なにかと思ったらX JAPANの曲で、めっちゃヨシキがピアノを弾きまくる激しめのバラード的なやつ。
おお……マジか…………ってなりました。
クラプトンとスタンドバイミーからX JAPAN……………
もうめっちゃテクニカルなことをしまくる曲で、ピアノ弾きの彼からしたらキャーキャー言われるためにあの曲をやりたかったんだと思います。
でも俺はX JAPANなんて歌ったことなかったし、そもそも好きじゃなかったし、練習する時間も足りなかったし、それをやるかどうかうやむやになったまま文化祭当日を迎えました。
他のバンドがジュディマリとかラルクとかハイスタとかをやってる中、静かにワンダフルトゥナイトを歌って、それなりに歓声をもらえて、よっしゃこれで明日から下級生にモテまくりで体育倉庫に下級生を連れ込んで立ちバック!!とか思ってたら、3曲終わってまだ時間があるからもう1曲やっていいよということに。
他に用意してる曲ない。
え?どうする?
もう完全にX JAPANをまぬがれない状況。
ピアノの彼、すでにヨシキが憑依。
しかし俺には1ミリもトシが憑依してないし、この渋い選曲からいきなりX JAPANとかどうしてもやりたくないし、そもそも練習で合わせてないので、もしやったらぐずぐずになるのが目に見えてる。
というわけで勝手に僕のオリジナルの曲を歌いました。
ベースの彼もピアノの彼も参加できないまま、俺1人で演奏。
幸い結構ウケて、気分よくステージを降りたんだけど、今考えたらあのピアノの彼、ヨシキレベルにキーボード振りかざして俺の頭カチ割りたかったでしょうね……………
おおおいい!!!!今の完全に俺の見せ場やろおおお!!!!って不服だっただろうなぁ……………
悪いことしたよなぁ……………
そんな自分勝手なやつなので、高校を卒業してからは1人でやるのが気楽でいいわと自然と弾き語りの世界へ。
旅も音楽も気楽な1人が性に合ってて、ずっとそうやってきた。
そんで今もオーストリアの片隅でワンダフルトゥナイトを歌ってる。
ただ旅のほうは2人になったけど。
このワンダフルトゥナイトもやっと歌う相手を見つけられたなぁ。
ちなみに下級生からは2ミリもモテませんでした。
なにあの英語の曲キモい………くらいの感じです。
結局ハイスタする人たちがモテます。同じ英語なのに。
夜のヴィーナーノイシュタットを出て車を走らせ、バーデンまでやってきた。
明日は待ちに待った大好きなあの人とお会いする日!!!
ウィーン空港に迎えに行く予定だけど、14時着なので、それまでこのバーデンでちょっとだけでも歌っていこう!!
そして夜は二日酔い覚悟で死ぬほど飲んだくれることになるはず!!!!
いやぁ!!!また今回もイカれた夜になりそう!!
ちょっと怖いけど行くとこまでいくぞ!!
バーデンに着いたらいつもの大好きなケバブ屋さんでドネルを食べて、明日に向けて早めに布団に入った。
よーし、明日は長い1日になるぞー!!!