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旅するにこいちとホイリゲで泥酔。いや、俺たちだけか

こんにちは!神田です。




私、いつからかカフェインにすごく弱くなりました。



昔は家で飲むのはいつもお茶で、夜にあったかい緑茶飲むなんて当たり前だったのに、
今じゃ夕方以降に緑茶とかコーヒーとか飲むと必ず寝つきが悪くなります。


ここ数年は白湯が大好きで、毎日白湯ばっかり飲んでたから弱くなってしまったのかな。



白湯って無味なのに、くせになる!!




おわり










2017年10月22日(日曜日)
【オーストリア】 シュタイアー ~ シュピッツ




































神すぎる……………


池田さんのご飯はこれまでたくさん食べさせていただいたけど、朝ごはんが1番美味しいと思う。


シャケ、卵焼き、ちりめん山椒、納豆、昆布、そしてツヤツヤしたお米に粕汁。




そりゃ旅するにこいちも目がイきます。






あまりの美味しさに朝からめっちゃ食べ過ぎてしまう!!

あああ!!美味しすぎる!!!


二日酔いじゃなかったらもっとたくさん食べられるのに!!!


ご飯おかわりしたい!!







あうううう…………体ダル…………

ゆうべの獺祭が思いっきり肝臓にきてる……………





でもめっちゃ楽しかったなぁ。


後半ほとんど記憶ないけど。


どうやって寝たっけ…………


















「よっしゃー、ホナ車2台で行こか。ノリ君たちはワシらの車に乗ればええでなー。」



ご飯を終えたら、出かける支度をした。


ノリ君ユキちゃんは明日、ついに半年ほど過ごしたヨーロッパを離れモロッコへと飛ぶ。

レンタカーをブラチスラバ空港に返却し、長かった車旅も終了だ。


つまり今日がレンタカー旅最後の日。



なので、もし良かったらホイリゲに行かない?と誘っていた。

美しいバッハウを観光し、夜はホイリゲでワインを飲む。これぞオーストリア。



なんですかそれ!!めっちゃ楽しそうじゃないですか!!と喜んでくれたノリ君ユキちゃん。


すると池田さんたちも、俺たちも行きたいなぁって言ってくれて、結局6人でお出かけすることになった。



ノリ君たちは今夜まで池田さんのおうちにお泊まりして、明日の朝、ブラチスラバに向けて出発する。


旅するにこいち、ヨーロッパ最後の1日を素晴らしいものにしてもらうために、俺たちがキッチリバッハウを案内しなければ!!!




「あ、金丸さんー、僕らもうレンタカー旅終わるので、いらない物がたくさんあるんです。もらってくださいー。」



そう言ってノリ君ユキちゃんがバッグから色んなものを出してきた。





二日酔いで久米仙。

見るだけで嗚咽が……………




ていうか泡盛やん!!!!

他にもごまドレッシングとかポカリの粉末とかホッカイロとか、折り紙もある!!!


余ったキッコーマンの醤油も!!!!


キムチチゲ鍋の素も!!!!


ぐおおおおお!!!!俺もカンちゃんもキムチ鍋がウルトラ好きなの知ってるんですか!?!?





これもどうぞー、ってさらに渡してくれたのは…………


電気ケトル!!!!


あああ!!最初に一緒に買いに行ったやつやん!!!

これで味噌汁とか白湯とか飲めるやん!!




とどめに、僕らもう要らないのでーとインドの500ルピー札まで!!!!







「ノリ君ユキちゃん!!こんなにたくさんありがとう!!!俺たちからもなんかあげるものないかな?!!よし!!何もない!!」



「気にしないでください!!ところで2人のオススメの映画ってありますか?」



「映画じゃないけど龍馬伝!!」



モロッコでゆっくり龍馬伝見てみます!!僕らはこの前スターウォーズ観たんですけどめっちゃハマります!!オススメです!!」



「わかった!!スタートレックね!!影響受けて今度会った時に前髪がパッツンになってるかもしれないけど!!」




いやっふー!!スターウォーズ1個も見たことないから勉強させていただきます!!













というわけで荷物をまとめたら池田さんのお家を出発!!


2時間ほど走っていくと、ドナウ川沿いにメルクの修道院が見えてきた。

ここからバッハウ渓谷スタートだ。





山に挟まれた谷間をドナウ川がうねりながら雄大に流れ、その周りは一面のぶどう畑で覆われているんだけど、この10月後半のバッハウは今まで見たことがない色に包まれていた。









ぶどう畑とアプリコットの木々が真っ黄色に色づき、整然と並んでいる様子があまりにも美しい。


山々は赤や茶色の紅葉に染まり、視界の全てがカラフルで、ため息がでるほど。



この時期のバッハウってこんなに綺麗なんだ…………


これで天気が良かったらとんでもなく色鮮やかだっただろうなぁ。


完璧なコンディションでノリ君ユキちゃんにバッハウを楽しんでもらいたかったけど、でもこれでも充分バッハウの美しさを感じてもらえるはず。



















ドナウ川沿いに走り、しばらくして俺たちの海外の故郷、シュピッツの町に着いた。


バッハウの中でも屈指の美しい町、シュピッツをノリ君たちに見てもらいたかった。



最初に案内したのは町の真ん中にある教会。


観光シーズンも終わった寂しげな町の中にはあちこちに落ち葉が吹き溜まっており、ひと気のない広場に静かに教会が立ち尽くしている。










「うわー…………ここで金丸さんたち結婚式したんですね…………」



「すごーい………めっちゃ綺麗…………」




全然有名じゃない田舎の教会だけど、このシュピッツの教会は外観も内観もとても美しくて味わいがある。





いくつもの祭壇、いくつもの味わいのある聖像が並び、かび臭い荘厳な雰囲気が張り詰めている。



でもそんな厳かな空気の中に、アットホームな光景を見つけた。


それぞれの祭壇の前に、色んな飾りつけがされている。

それらはリンゴだとかカボチャだとかトウモロコシだとかの農作物で、秋の収穫を神に感謝するお供え物のようだった。













壁にいる天使の指にはブドウの房がかけられており、いかにもシュピッツらしい、人々の暮らしがにじみ出る飾りつけだ。









こんなの他の教会じゃほとんど見たことないし、教会にこんなに色々飾っていいのか?って思ってしまうけど、そのローカルなアットホームさに親しみが湧いてくる。


ここの教会で式ができてよかったなぁ。









でも、ふと気づいたら霊的なところが苦手だというノリ君がちょっと息苦しそうにしていた。

ノリ君、配慮が足りんくてごめん。
















それから車を移動して、裏山に車を止めたらみんなでハイキングした。









田舎の大きな民家の隙間を抜け、落ち葉が積もる山道をのんびり登っていく。

おとぎ話の中のような、ヨーロッパの田舎の暮らしを眺めながら、みんなで写真を撮りながら。


程よく冷たい空気、湿った山の匂いが胸に気持ちいい。
































そうして15分ほどでシュピッツの古城にたどり着いた。









バッハウには無数の廃墟のお城が山の上に散らばっているけど、俺はこのシュピッツのお城が大好き。


ここの塔の上からの見晴らしが、これぞバッハウっていうものだと思う。










崩れて苔むした門をくぐり、ちょっとした迷路のような廃墟の中を歩き、奥の塔を登っていく。


ものすごく古い塔で、中の階段は1人でやっと通れるくらい細いもの。


日中でも足元が全然見えないくらい暗くて、iPhoneで照らしながらゆっくり登った。







塔の上から見渡すと、ドナウ川と山々が真っ黄色のぶどう畑に埋め尽くされていた。









その中に赤い屋根の民家が散らばっている。



綺麗だなぁ。いつ来てもバッハウは違う美しい表情を見せてくれる。


みんな喜んでくれたかな。














それからみんなでイングリッドおばちゃんのところにちょっと挨拶に行ってみたんだけど、残念ながらレイモンドパパと2人でお出かけしていて留守だったので、このままホイリゲに行くことに。



さぁ、最後のお楽しみ!!!


オーストリア、バッハウのマジホイリゲ!!!


各ワイナリーが1年のうちに1週間とか2週間だけ期間限定でオープンさせるワイン居酒屋だ。



自分のワイナリーで作ったワイン、そしてレストラン業務ではないのでハムとかチーズとかの加熱しない食べ物をオカズで出してくれるスタイルなんだけど、これがめっちゃ美味しい!!


アットホームで、地元の人たちとお喋りしたりして、ワイワイガヤガヤやるのがホイリゲ!!


長かったノリ君ユキちゃんのヨーロッパ最後の夜を締めくくるためにもめっちゃ楽しんでもらいたい!!!




ただ今の時期、シュピッツで開いているのは2軒のみ。


1軒はイングリッドおばちゃんいわく、ただの観光客向けのところだからダメらしく、もうひとつのところに行く予定。


でも俺たちもそこには行ったことないし、雰囲気いいところだったらいいなぁ。

味気ないイマドキな感じのところだったら嫌だなぁ。





と、ちょっと心配しながらシュピッツからさらに山奥に入ったど田舎の村にやってきた。

トラクターがトコトコ走っている脇道に目当てのホイリゲが見えた。





おお、あれか?


なんかちょっとモダンな雰囲気やな……………


こりゃもしかしてやっちまったか…………?





と思って近づいていくと、お店のスタッフらしきおじさんが、ホイリゲはこっちだよーと裏のほうに連れて行ってくれる。











その先には…………………




























出た。ケラーホイリゲ。


ワイン蔵を改装したホイリゲ!!!




「うわああああ!!めっちゃ素敵だあああ!!」



「おおー、ええ雰囲気やな。」



やったぜ!!めっちゃ当たりやん!!


こんなところで飲みたかったっていうそのまんまの雰囲気!!


しかも観光客はほぼゼロで、みんな地元の人たちって感じ!!!








池田さんにドイツ語メニューの説明をしていただき、おつまみ盛り合わせのプレートを注文。



なんなんこれ?





2億パー美味しいやんこれ。







「美味しいー!!」



「あ!!これワサビだ!!ワサビの味がする!!」



「ワインすすむー!!」




日本じゃワインなんてほとんど飲んだことなかった。

たまにカッコつけて赤ワイン飲んで、口の中がシブシブするなぁって思ってたくらい。


それがヨーロッパで白ワインを飲んですっかりハマってしまい、このバッハウに来てからもう完全にワインといったら白しか飲まんようになってしまった。


さらにホイリゲを知ってしまったら、日本に帰ってもこのおつまみで白ワイン飲みたくてしかたないよ。



きっと日本の食べ物にも合うだろうなぁ。


刺身で白ワインとかたまらんだろうなぁ……………



































チーズ盛り合わせ、血のソーセージ、豚ハラミ、酢漬けの盛り合わせ、


時間を忘れてたくさんボトルを空けた。


みんなの旅の話は尽きないし、池田さんもラウラさんもお話がとても上手いし、何度も大笑いした。



楽しいなぁ。

やっぱり友達はいいなぁ。

尊敬できる先輩と出会えて嬉しいなぁ。








あー、今日も酔った………………

明日は休肝日にしないとな………………





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