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オーストリアの田舎のお祭りで賭けゲームに挑もう


こんにちは!神田です。



レシピサイトを見るのが大好きです。


小さな頃から料理を作ることが好きで、というか、食べることが大好きすぎてそこからの料理好きになったのかもしれません。



一人暮らしの頃、自分の為だけなのに面倒臭くないの?とかよく言われてましたが、自分の為だからこそ!です。

美味しいもの食べたい一心で作ってました。



かといって料理が得意かというと残念ながらそれとこれとは別のようです。

好きこそ物の上手なれ。てほんとですかね。




レシピサイトで美味しそうなものを見つけてはブックマークして、日本で作るのを今から楽しみにしてます♪




おわり









2017年9月30日(土曜日)
【オーストリア】 クレムス ~クラウゼンレオポルツドルフ





よっしゃああああ!!!最高の天気だぞおおおおおお!!!!

バッハウ綺麗いいいいい!!!!










土曜日のお楽しみ、朝マックを食べたらすぐにクレムスの町にやってきた。






今日はサタデーマーケット!!

そしてこの天気!!

舞台はクレムス!!



最強やん。

握力×体重×スピード=破壊力やん。


今日は喉枯れるまでいってやるぞ!!!









立派な中世の門をくぐって市街地に入ると、もうものすごい数の人がホコ天を埋め尽くして歩いている。





うおらああ!!!人多いぞおお!!!


そしてこんな天気のいい土曜日だというのに、やっぱり他のパフォーマーもジプシーもいない。


完全に俺の独壇場。


このオーストリア1の路上、いや、ヨーロッパ1の路上が完全に俺1人の舞台。



いやぁ!!最高!!!!






ところで最近の刃牙ってどんな話になってるんですか?

まだ武蔵編やってるんですか?





窓にセックス。




ひどい……………













めっちゃのんびりと気持ちよく歌わせてもらった。

朝の肌寒い空気に、ギターの音が染み渡っていく。

今日の気温は11℃くらいだ。




石畳、教会、時計塔、マーケット帰りの人たちが花や野菜なんかを持ってたくさん歩いている。

選挙が近いことで路上で広報活動を行っているグループがあちこちにいてチラシを配ってる。


賑やかな土曜の朝の町に、ゆっくりと歌をうたった。




すると若い20歳くらいの可愛い女の子が近づいてきた。



「演奏をしてくれてありがとう!!あなたのグッドバイブレーションが町を明るくしてるわ!!」



めっちゃ嬉しいこと言ってくれるやん!!!




よおおおおおおし!!それじゃあついでに俺の違うグッドバイブレーションで可愛いブロンドの女の子を三点責めでアレしてコレして逮捕!!!そして離婚!!!!






それにしてもサウンドオブサイレンスのウケが尋常じゃない!!!!


練習して練習して、先週から路上レパートリーに加わってきたんだけど、やっぱり死ぬほど有名な曲だし、俺の声に合ってるし、ヨーロッパの路上にぴったりハマる。


これ歌い始めたらめっちゃ人の足が止まって拍手をもらえる!!


うおー、新入りなのにいきなりレットイットビーに並ぶツートップになってきたわ。






「あなたはワンダフルボイスね。あなたたちにコーヒーをご馳走するわね。ちょっと待っててね。」



そう言って1人の上品なお婆ちゃんが50メートルくらい向こうにあるカフェに歩いて行ったんだけど、しばらくしてそのカフェの店員さんがカプチーノとシナモンロールを持ってきてくれた。





チェイサーの水も!!

わざわざこんなところまで!!



なにこの超素敵な路上カフェ。

映画のワンシーンみたい!!!


演奏を聴いててくれてたお客さんもこれには驚いて、エンジョイユアコーヒー、ってニコニコしながら言ってくれ、この路上ミュージシャンの路上カフェをみんな微笑ましく見ていた。















途中カンちゃんと2人でひとつのケバブを食べて、場所を移動しながら根性で4時間。


今日はいい路上できたと思う。

今日は納得できる歌とパフォーマンスができた。


めっちゃたくさんの笑顔と嬉しい言葉をもらえた。

ネガティヴなこと1個もなかった。




そしてあんまり子供たちに折り鶴をあげすぎて、これ使い切るまでにあと何年かかる?って話してた大量の折り紙がついに底をついてしまった。


なんとか折り紙ゲットしなきゃな。


あー、最高に楽しい路上だったな。
















1週間の路上が終わって、充実感のある疲れで車に戻ってきた。


さて、来週からは南にくだり、そのままチロルへと向かおう。


これが最後のチロル旅だ。

アルプスの山並みもこれが見納めになるなぁ。

まだ雪降ってなきゃいいけど。




「いやー、せっかくの土曜日の夜なんだからちょっと遊びたいところだよねー。今ごろネオン街は大盛り上がりなんだろうなぁ。」



「ねー、宗右衛門町も大盛り上がりやろうなー。」



「そういえばもうオクトーバーフェスの時期だよ。このままだとオクトーバーフェスに行かないままシーズンが終わってしまいそう。」



「ねー!!ウィーンに行けば大きいオクトーバーフェスやってるんだろうけどね!!田舎の小さなオクトーバーフェスにも行ってみたいなぁ。看板は色んな町で見かけるんだけど、なかなか発見できないよねー。」



オクトーバーフェスってどこが発祥かは知らないけど、とりあえずドイツのミュンヘンが1番有名だと思う。


でもお隣のオーストリアでも、色んなところでオクトーバーフェスをやっているし、小さな町でもそれぞれに企画されているもの。

日本でもやってる。




5年前、なんも知らんでミュンヘンにたどり着いた時に、ちょうどなんか有名なビール祭りをやってるって聞いて、オクトーバーフェス?なにそれ?どんなやつ?って思いながらとりあえず遊びに行ってみた。


そこはもう超巨大な一大テーマパークになっていて、観光客まみれのお祭騒ぎ。


ビール飲んで、現地の若者と仲良くなってシュナップス飲みまくって、朝、気がついたら知らないベンチの上で寝てたという思い出がある。



1人だったけどあれはあれでめっちゃ楽しかった。

でも今度は田舎のやつにも行ってみたいなぁ。












そうして山の中の田舎道をのんびり走っているときだった。


パラパラと民家が並ぶ小さな集落にさしかかった。


トラクターが止まってる農機具小屋があるくらいで、商店もなんにもないマジで田舎の集落。





普通なら気にもとめずに通り過ぎるところなんだけど、何かの看板が見えて思わず車を止めた。


牧草ロールを積んだものに布が貼り付けられていて、そこにスプレーの手書きで、STURMと書いてある。





シュトゥルム?なんだそれ?


この牧草ロールとスプレーの手書きという雑さがなにやら旅人の嗅覚をそそる…………


ローカルな匂いを漂わせているぞ…………






すぐに近くにあった空き地に車を止め、矢印のほうに歩いて行くと、集落の真ん中にある小さな広場みたいなところに人が何人かいるのが見えた。





お、やっぱりなんかやってるぞ?


こんなど田舎のローカルお祭りに潜入するなんて変な観光地に行くよりよっぽどワクワクしてくる。


もしかしてこの集落の人たちによるオクトーバーフェスか!?












が、近づいてみるとウルトラ小規模だった。





テントが1個と屋台がひとつあるのみで、マジでただの町内会の飲み会みたいな感じ。


完全に地元の人しかおらず、それも20人くらいしかいないので、そんなところに謎のアジア人がニヤニヤしながらやってきたので、なんだこの変人は……?みたいな状況になってる。



うおおお…………余所モン感、ハンパねぇ……………



もし美々津の町内会の飲み会にヌゥって黒人さんがやってきたらなかなかのパニックになるよな…………






でもそこはオーストリアの人たち。

謎のアジア人を一応チラッとは見るけど、別に凝視はしてこない。


ハローと声をかけてくれる人もいる。



「あのー、このイベントってなんのイベントですか?」



「んん?あー、イングリーッシュ!!」



俺と同い年くらいのお兄さんに声をかけたんだけど、英語がわからなくて若い女の子にヘルプを求めるお兄さん。


あ、オーストリアってお婆ちゃんでも普通に英語を喋れるので、いつも当然のように英語で会話していたけど、やっぱり田舎のほうでは喋れない人も多いのかな。



「イベントっていうか、ミニフェスティバルね!!」



「そうなんですね。ところでシュトゥルムってなんですか?」



「シュトゥルム?これよ。」




女の子は手に持っていたグラスを見せてきた。

そこには薄く濁った白い飲み物が入ってる。


周りを見てみると、ほとんどの人がそのシュトゥルムとやらを飲んでいた。



「あ、飲み物の名前なんだ。これってローカルの人たちだけのフェスティバルですか?」



「そんなことないわよ!!あなたたちももちろん飲めるわ!!」





というわけで俺たちも屋台でシュトゥルムとやらを注文してみた。





グラスにたっぷり注いでくれて2.4ユーロ、310円。


スタッフのお兄さんが大きなボトルから注いでくれたんだけど、そのボトルにはラベルらしきものはなく、いかにも自家製のローカル酒って感じだ。


おお、そういうの大好き。











飲んでみると、りんごの味がフワッと鼻に抜けた。

そして追ってアルコールの酸味がやってくる。


ワインにリンゴジュースを混ぜたような飲み物だ。

赤か白を選べるところを見てもそのよう。



そうか、今はリンゴの季節。

おそらくこのシュトゥルムはこの辺りの地域の秋の風物詩なのかな。












ビールとシュトゥルムで乾杯して飲んでいたら、なにやら屋台の前で男性陣がトンカチを振り下ろして遊んでいた。





なにしてるんだこれ?



丸太の上に五寸釘を刺しており、それをトンカチで打ち込もうとしている。


男たちが丸太を囲んでそのゲームをしており、それぞれが自分の五寸釘を完全に木に埋めこんだら勝ち抜け、というものらしい。


めっちゃ単純なゲームだな。




しかしみんなすでに酔ってるのか、全くもって釘に命中しなくて丸太をガンガン叩いている。


釘を外して丸太を叩くたびにヒャヒャヒャー!!と大笑いしている。




ちょ、不器用!!


オーストリア人、不器用!!







と後ろでビビってたんだけど、自分たちで家を建てるようなオーストリア人たちがそんな不器用なわけないですね。


よくトンカチを見てみると、叩くところが思いっきり穴になっていて、まるで筒を振り下ろしているような状態になっていた。


どうやらこの筒の縁の部分に上手いこと当てて釘を打ち込まないといけないゲームらしい。


そ、それはなかなか難しそうやん…………


筒の中に釘が入ってしまうのでそう簡単に打ち込むことができず、それでみんな空振りしてるように見えてたんだ。




みんな楽しそうに遊んでるなぁ。

いいなぁ、田舎の人たちのささやかなゲームだなぁ。















というわけで参戦。






「フミ君頑張ってねー。」



「ヘイ!!ヤパン!!お前にこのゲームができるかな!!」



「おおおおおっとおおおうううう!!!この技術大国である日本のエンジニアと見せかけて無職をなめてもらったら困りますな!!富良野の鈴木親方に叩き込まれた大工の腕を見せつけてやるぜ!!鈴木親方見ててください!!!!いくぜ!!トリャア!!」

















ヨユーで惨敗。



きゃあああああああああああああああ!!!

鈴木親方あああああああああああああああああああああ!!!!!





「ああー、フミ君、ベッタなってもうた。」



「ハハハー、ヤパン、まぁ気を落とすなって。」



「ちくしょー………全然当たらなかった…………ところでこれって何か賭けてるの?まぁ田舎の素朴なお祭りだし、そんなことないか。」















全員分の酒買わされました。



ぬあああああああああああ!!!!!


し、知らんし!!!なにそれ知らんし!!!

カンボジアとかで流行ってるギャンブル詐欺か!!!


いや違う!!正規の敗北!!!











「ハハハー、ヤパンご馳走様なー!!」



「フミ君ー!!」



「ぐぬぬぬぬ…………ここで引き退ったら九州男児じゃない!!!!もうひと勝負だ!!!おじちゃん、ゲームやりましょう!!」




こうなったら勝ちに行くしかない!!!

そこらへんで飲んでる、どう考えても酔っ払ってて手元のおぼつかなさそうなオッさんを引き込むという姑息な手段に出る!!!




「うぃ~、なんだ~?ヤパンか~?ヤパンヤパン!!うぃ~~~…………ヒック。」



よし!!完全にベロベロ!!!

こいつは勝った!!!!





「うぃ~~、いや~、飲みすぎちまったなぁ~~~、あらよ。」





一撃で半分以上、釘を打ち込むオッさん。




ぬおおおおおおおおおおおおいいい!!!!!

田舎の農家のオッさん、強ええええええええええええええ!!!!!!
























しめて18ユーロくらい酒を振舞いました。

2400円。





「まぁ気を落とすなってヤパンー!!ほらよ!!こいつは俺のおごりだ!!」



がっくりしてると屋台のお兄さんがシュトゥルムをサービスしてくれた。



「お兄さんありがとう!!プロースト!!」



「ヘイヘイ、ビールはプローストでいいよ。でもシュトゥルムはマルツェットなのさ!!マルツェーット!!」



マルツェットってのはご飯を食べるときにいう言葉で、召し上がれっていう意味。

プローストは乾杯だ。


シュトゥルムはただのお酒とはまた違った位置づけなんだなぁ。


色んな地域色があっておもいしろいなぁ。






超悔しいけど。



クソゥ!!めっちゃ悔しい!!!


こういうの得意だと思ってたのに!!




























罰ゲームで買ったお酒はイエーガーマイスターで、35パーセントアルコールのシュナップス。


それを2本も一気飲みして、さらにビールとシュトゥルムとワインまで飲んで、なかなか酔っ払ってしまった。


気づけばいつの間にか広場にはたくさんの人が集まってきており、この田舎の集落もそれなりに土曜日の夜らしい盛り上がりになっていた。



9月も後半のオーストリアはかなり冷え込み、丸太をくり抜いた中に火が入れられて、暖をとりながらみんな飲んでいる。


あー、さっきまでオクトーバーフェスに行きたいねって話してたけど、こんな穴場のお祭りに来られたんならもうオクトーバーフェスはいいかーってカンちゃんとグラスを傾けた。










あー!!楽しかった!!


でもウルトラ悔しい!!!!

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