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長期のレンタカー。オイル交換はこっちが負担すべきなのか



こんにちは!神田です。




私は語学が好きです。


数年前までは、死ぬまでに5ヶ国語は習得したい!とか言ってたけど、それはなかなか難しそうです。



10ヶ国語以上話せる人とかたまにいるけど、脳みそどうなってるの。




バリ島に住んでいた時、英語よりもインドネシア語が話せるようになって、そしたら英語で話したい時にもインドネシア語が出てきちゃったりして。



ほとんど使う機会のなくなったインドネシア語はどんどん脳から消えていっています。



興味があるのは中国語と今せっかくオーストリアに長くいるからドイツ語。



現地の人と現地語で話す。それだけで人との壁が取っ払われる気がして嬉しくなります。




おわり









2017年9月26日(火曜日)

【オーストリア】 ザンクトペルテン ~ ベイドリンガウ







ザンクトペルテン郊外の空き地で目を覚まし、すぐに車を動かしてペルテンの町の中にやってきた。


昨日路上のライセンスはとってあるので、ルール通りならば今日はペルテンの路上は俺だけの独壇場だ。


ただなかなか細かい時間指定があるのでそれに従わないといけない。


お昼の12時から14時という美味しい時間帯が路上禁止なので、午前中からしっかり時間を無駄にせずやらないと。




「神田さん!!今日も頑張りましょう!!」



「おでこにニキビできてもうたー!!終わりやー!!」









カンちゃんのおでこをペチペチやりながら駅裏の無料立体駐車場に車を止めたら、すぐに駅のマクドナルドで朝マック。



ご飯を済ませてホコ天にやってくると、まださすがに時間が早いのでそんなに人はいない。


でも1番賑やかな十字路の角ではすでに物乞いのおじちゃんが仕事を開始している。


おじちゃんの仕事にはライセンスはいらない。










これたまに思うんだけど、物乞いは別として、音楽以外の路上パフォーマンスってライセンスはどうなってるんだろ?


音楽はやっぱり音を出すものなので苦情に繋がりやすい。

なので細かい場所移動なんかが必要になるし、ライセンスのルールでも色んな縛りがある。



でもそうやって俺たちがちまちまと時間や場所を気にしてる時に、クラウンパフォーマンスとか銅像パフォーマンスの人はずっと同じ場所いる。


音を出さないので、苦情もほとんどないだろう。


だとしたら同じ路上パフォーマンスをやるとしても、規制を受けにくいパフォーマンスならばもっともっとやれる幅が広がるはず。


音楽パフォーマンスは路上の中でもメインのものだとは思うけど、その分肩身の狭いもの。



アイデア次第で路上ではいくらでも稼ぐことができる。








俺が今まで会ってきた路上パフォーマーでダントツ1番稼いでいたのはルクセンブルクの兄さん。


彼は路上っていうよりかはアトラクション系だったんだけど、まぁ同じ路上ってくくりでいいと思う。



用意するのはちょっと細工した三輪車。


ハンドルを右に向けたら左に曲がり、左に向けたら右に曲がるという面白い三輪車。

それにお客さんに乗ってもらい、道にコーンを置いてそれをスラロームで回ってもらうっていうなんてことないアトラクションなんだけど、思うようにこげないのでみんなコケたりして大笑い。


そんな単純な遊びをいくつか用意してフェスなんかに行ったらバカ受けで、それでウルトラ稼いでいたという。


普通に1日4000ユーロ、53万とか、悪くて500ユーロ、65000円とか。

マジぶっ飛ぶ稼ぎ。



その日俺が2万くらい稼いでいたので、ちょっと自慢げにあがりを言ったんだけど、兄さんは、あー、悪くないねっていうリアクションだった。


そりゃ50万も稼いでたらそんなリアクションするわ……………





ちょっとしたアイデア。

ただそれだけで兄さんは車も家も買っていた。



路上パフォーマンスを物乞いの延長みたいな情けない行為って考えてる人もいるけど、路上にはそれだけの可能性がある。


そしてヨーロッパではそれが当たり前の光景だ。
















ライセンスの時間帯を見てホコ天で路上開始。









うん、反応良くない。


去年来た時はなかなかいい反応がもらえてたんだけどなぁ。

みんな足早に通り過ぎていく。


まぁパラパラとはコインも入るし、1日頑張ればそれなりにはなるかな。


いい演奏を心がけよう。

そうすれば稼ぎは上がる。









するとその時、向こうのほうで物乞いをしていたオッちゃんがこっちに近づいてきた。


あ、なんか文句でも言われるかな。



でもライセンスで指定されてるんだから仕方ない。

一応邪魔にならないように、ある程度は離れといたんだけど、これでも足りなかったかな。




すると目の前までやってきたオッちゃん。


俺のことを睨んでいたかと思うと、ポケットから赤いセントコインを取り出してジャラッとギターケースに入れてくれた。




「てめー、なかなかいい歌うたうじゃ………ねぇか!!…………ああん!!」



「お、オッちゃんありがとう。」




どうやら俺の歌が気に入ってくれたみたいで、それからも何回もギターケースに赤セントコインを入れに来てくれた。


物乞いして、帽子に入った赤セントコインをそのままこっちに流してくれていた。




「おう!!リクエストが………あるんだ!!」



「なんですか?」



「イッツマイライフだ!!……………イッツマイラ~~イフ………ふんふんふん~…………」




ごめんなさい、ボンジョビはやってないもんでと言うと、オーケー大丈夫だぜ!!とニッコリ笑って、イッツマイラ~~イフ、って歌いながら定位置に戻っていき、また地面に座って帽子を手を持ち、物乞いを再開した。




オッちゃん、ナイス選曲!!!






あんまり何度も入れに来てくれるので、俺も休憩の時や場所移動のときにオッちゃんの帽子にコインを入れに行った。


その度にオッちゃんはニッコリ笑い、また俺の演奏中にギターケースにお金を入れに来てくれた。



オッちゃんが帽子を差し出してる人で良かった。

お返しをすることができる。







と、ふと思った。


俺はなんでお返しをするんだ?


普段は物乞いにはお金はあげない。

なのにギターケースにチップを入れてくれたから、そのお返しで俺も渡している。カッコつけて。


お返しをすることでフェアな感じになろうとしているけど、なんかそれがちょっと卑怯なことに感じられなくもないなと思った。


人からいただいた気持ちを抱えきれないから、少しでもお返しすることで楽になろうとしてるのかなって。


そう思ってるってことは、人からの優しさを負い目や貸しなんていう風に捉えてるんじゃないのか?



まぁそれは世の中で行われてる、ごく自然な日常のことなんだろうけど。


健全なことなんだろうけど。



何が答えかわからんな。

なんにせよ、誠意を持つことが1番大事だよな。



ケバブ美味しい。


















お昼休憩を挟みながら頑張って3時間。


そんなにたくさんは稼げなかったけど、オッちゃんの笑顔が見られて良かった。


そういえばさっきバラ売りのジプシーたちがいたんだけど、昨日クレムスにいた2人だったので、あ、と思ったら、向こうもそれに気づいて笑顔で手を上げてくれた。


俺も笑顔を返した。



最近路上の人たちと仲よくできてる。

前まではいがみ合ってたけど。



これもきっと成長だ。
















路上を終えたらそのままATUにやってきた。





オーストリアにある大手カー用品店で、オートバックスみたいなところ。


なんでこんなところに来たのかというと、ちょっと前からメーターのところにエンジンオイルのランプが点灯していたから。


早く交換しなきゃなーって思いながらなかなか時間がなくてもう10日くらい経ってしまっていた。







ていうかこのエンジンオイルの交換費用って、レンタカー会社が補償するものなのかな?

乗れる状態にして車をお客さんに提供するのがレンタカー会社の仕事なんだから、エンジンオイルもそうだと思うんだけどな。


去年は真面目に自分たちがお金を出してオイル交換したけども、フィンランドでやったからか、58ユーロもした。7700円。


なかなか高い。





一応、最初にレンタカーを借りにブラチスラバ空港に行った時に、スタッフにエンジンオイルは交換しないといけない?って聞いた。


そん時スタッフさんは、別に交換しなくていいよーって言っていたけど、警告ランプがついてしまった以上交換しないといけない。




もちろんすでにレンタカー会社にメールで問い合わせしてるんだけど、マジでブラチスラバ空港のバジェットの人たちってメール無視しすぎ。


ごくたまーに返事をくれる時があるけど、基本無視なので聞きたいことが全然聞けない。



よくこれでレンタカー会社やれてるよな…………

こんな大手なのに…………




聞きたいのは、オイル交換代は返金してもらえるんですか?ってことと、どこで交換してもいいんですか?ってこと。


この前池田さんに聞いた話によると、ヨーロッパでは車によって毎回整備に出している担当の場所があるらしく、契約みたいな感じでずっと同じ場所でやってるので、そこと違う場所で整備をやられるとそれまでの契約とか補償とかが解除になってしまう、とかそんな事情があるらしい。


イエローハットならずっとイエローハット、正規ディーラーの整備工場ならずっとそこ、って感じで同じ場所でやらないといけないらしい。



ATUのお兄さんに聞いてみても、やっぱり同じことを言っていた。


指定の場所で交換しなかったら、もしかしたら返金してもらえないかもよーって。




とは言っても、レンタカー会社にメールしてすでに10日経ってる。

相変わらず無視だ。


メールがたくさん来てて埋もれてる、とかいうことではなく、マジでただの無視。






というわけでもうやってしまおう。

返事くれないんだもん。


料金はたったの19ユーロだった。2500円。さすがオーストリア。



これくらい出してもいい気もするけど、そこはちゃんとしよう。

返却する時にレンタカー会社に事情を説明して返金してもらえるか話さないとな。







ちなみにこの数日後にようやくレンタカー会社からメールが返ってきて、ブラチスラバ空港まで来てもらえたらこっちでオイル交換するよーということだった。

遅い。


でもやっぱりオイル交換は向こうが負担するもんみたいです。
















久しぶりにエンジンオイルのランプが消えて、快調に車を走らせた。


向かうはウィーン。

ようやく明日でビザの申請をしてから1週間だ。


さっきインドビザセンターから準備できましたよ、取りに来ていいですよーってメールが来た。


インドビザセンターちゃんとしてる。

バジェットちゃんとして。






明日、インドビザゲットか。


インドビザという名の下痢への片道切符だ…………



焼うどんウルトラ美味い。








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