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職質バッチコイ。だって明日ストーンズライブ



こんにちは!神田です。




あと1ヶ月半もすると、ながらくお世話になったオーストリアともお別れです。


今回の旅、オーストリアに半年います。いすぎですね。


こんな風に長くいると、結婚式をした場所ということもあって思い入れがたくさんです。



友人もたくさんできて、お世話になった家族もたくさんいて、オーストリアを出る前に私たちができることって何だろうってフミくんと話したりしています。





おわり










2017年9月15日(金曜日)
【オーストリア】 シュピッツ ~ クレムス ~ ウィーン ~ レオーベン





ロックの神っていっぱいいます。



チャックベリーとかエルビスとかジミヘンとかジャニスとかラモーンズとか内田裕也とかヤザワとか。


でも俺の中でのダントツ神はストーンズ。



1960年代から常に第一線でロックし続け、各時代のスーパースターたちと交流を持ち、もはや存在自体が奇跡のような伝説のバンド。

ストーンズのいる時代に生まれてよかった。




中2のとき、初めて自分で買った洋楽のCDはストーンズのストリップド。


1曲目のライクアローリングストーンで痺れ上がって、それから覚えたてのギターでアンジーを何度も何度も練習した。



俺がギターを弾くようになったのは間違いなくストーンズのせい。

ストーンズのせいで今も俺はギターを弾いて歌ってる。





俺の人生に思いっきり影響を及ぼしたストーンズ。


きっと世界中でストーンズに影響された人生ってやつが無限にあるはず。


そんな人たちが明日、オーストリアの山の中に集まる。


俺もその一員になる。







だってチケット取ったしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!


ストーンズのチケット取ったしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!




ひゅおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!

1枚16000円んんんんんんんんん!!!!!クソ高ええええええええええええええ!!!!!!







はぁはぁはぁ……………


旅中に32000円も使うとかどうかしてるんじゃねぇか…………?


タイだったら何Pできると思ってんだよ…………8Pくらいイケるんじゃねぇか?








しかし、これはもうしょうがない。


ストーンズだもの。



ストーンズのライブを観るというステータスは、不良少年が花山薫の喧嘩を観るステータス並みですよ。


パンチでフェンスがもげます。


花山薫マジヤバいです。





明日、ついにストーンズライブ。

















というわけでライブ前日の朝、アソコが俠客立ちしながらベッドで目を覚まし、出発の準備。


レイモンドパパとイングリッドおばちゃんはそれぞれ仕事に出かけているが、すでにさっき挨拶は済ませている。


朝ごはんを食べ、歯を磨いたら準備完璧。



さぁ、明日の会場であるシュピールベルクに向かうぞ。


洗濯した綺麗な服を着て車に乗り込み、エンジンをかけた。
















シュピールベルクはオーストリアのちょうど真ん中あたりにある山奥の小さな小さな町。

町っていうか村レベル。


マジでなんでこんなところで?ってビビるくらい山奥の田舎なんだけど、野外ライブなんてそんなもんなのかな。



シュピールベルクにはレッドブルリンクという大きなサーキット場がある。


よくここで大きなモータースポーツの大会が行われているんだろう。


ここが今回のライブの会場だ。







シュピールベルクまではこのバッハウから4時間くらい。


でもまずはウィーンのチケットオフィスにチケットを取りに行かないといけない。


シュピールベルクとウィーンは全然違う方向なのでかなり遠回りになってしまうけど、これはもうしょうがない。


今日はなかなかの距離を走ることになるので気合い入れていかないとな。
















というわけで車を走らせてクレムスにやってきた。





ウィーンのチケットオフィスが閉まるのは19時。

それまで歌って少しでもチケット代を取り戻さなければ。





車を止めて新市街にやってきたらすぐに路上開始。

















やっぱりクレムスはすげぇなぁ。

こんだけ何回もやってるのに毎回反応が最高にいい。



人々はみんな上品だし、イタズラ好きなティーンエイジャーたちですら行儀がいい。


コインを入れてくれる人の中には、去年あなたたちにもらった折り鶴を今でも部屋に飾ってるわと言ってくれるお母さんもいる。


横にいる小さな子供も、この1年でだいぶ大きくなったんだろうな。





昨日の嵐から一転して今日は素晴らしい青空が広がっており、歴史的な建物に囲まれながらギターを鳴らす。


石畳のホコ天の向こう、青空に佇む時計塔のこの景色が大好きだ。


まるで夢の中の風景のようにおぼろげだけど、それがクレムスの日常なんだよな。














集中してギターを鳴らしていると、コインがパラっと入った。


ありがとう、ダンケシェンと言って顔を上げると、それはいつものホームレスのおじちゃんだった。


何日も洗ってなさそうな髪の毛、長い髭、黒ずんだ顔にニッコリと笑顔を作っている。


優しい笑顔するなぁ、おじちゃん。




おじちゃんは俺の横にある石の出っ張りに腰かける。

こことスパー横のベンチがおじちゃんの定位置だ。


おじちゃんはスパーで買ってきた缶ビールをプシュっと開け、美味しそうに飲み、穏やかな顔で俺の演奏を聴いてくれてる。



おじちゃんがいると思うと気合いが入る。

なまっちょろい声は出せん。










そうしておじちゃんに聞いてもらいながら歌っている時、1人の上品なおばさんがやってきて俺のギターケースにコインを入れてくれた。


おばさんはニッコリと笑ってシューン、美しいわと言ってくれた。


そして俺の前を通り過ぎたおばさん。

そのまま去っていくのかと思いきや、隣にいるホームレスおじちゃんのところに近づいていく。



ん?知り合いかな?と思ったら、おばさんはおじちゃんに対して手を差し出した。


その手には5ユーロ札があった。



あ、やっぱりおじちゃんの見た目でこうしてお金をあげようとする人がいるんだな。





おじちゃんは地べたに座って手を差し出してるわけではない。

お腹が空いてます、とかってダンボールを首からさげてるわけでもない。


でもやっぱりそうじゃなくても、貧しい人にこうした助けをしようとする人がヨーロッパには多い。


仕事をしてるようには見えないおじちゃんなので、こうやって人からいただいたお金で毎日生きてるのかな、と思った。




が、それは違った。


おじちゃんは差し出された5ユーロ札を断っていた。


ええ!!なんで!?


俺は物乞いじゃないんだよ、ホラ、こうやってビールも飲んでるしタバコも吸ってる、だから大丈夫だよ、とおばさんに言って手を引いて断り続けている。



衝撃だった。

おじちゃんがそこらの物乞いと違うってことはわかってたけど、まさか差し出されたお金を断るなんて。



そんな光景今まで見たことなかった。


だいたい物乞いの人たちはお金をもらったらすぐに受け取ってポケットにしまう。


その額が小さかったら、こんなんじゃ足りないよ、何考えてんだ?と横柄に文句を言ってくる。


それなのに……………




俺がこんなふうに驚いているということは、俺はまだおじちゃんのことをホームレスの人というふうに見てしまってるからだ。


金を断る誇りのあるおじちゃんなのに……………






しかしおばさんはなかなか強情な人で、断るおじちゃんに対して強引にお金を渡して去っていった。

おばさんも優しい人だ。




するとおじちゃん、なんとこっちに来てその5ユーロ札を俺のギターケースに入れた。



「ちょ!!!それはダメ!!!ダメです!!これはおじさんのお金です!!!受け取れません!!!」



慌てふためいてお金を拾い上げておじちゃんに差し出すけど、おじちゃんはニコニコしながら、いいんだよと言い、また元の位置に戻って缶ビールを飲んだ。






もうどうしよう………………




おじちゃんが俺の演奏を気に入ってくれてるのはすごく嬉しい。

俺たちの旅のことを応援したいと思ってくれてるのかもしれん。


何かしら、俺たちのことを好意的に思ってくれてるから、ここまでしてくれてるはず。


でも、こう毎回だとさすがに苦しくなる。











そこからまた歌った。


歌いながら思う。



おじちゃんは俺に教えてくれてる。



いただいた恩を、優しさを、目の前にいた俺に回してくれた。


旅の最初、20歳の時に沖縄で教わったユイマールの心を、オーストリアのホームレスのおじちゃんがこんなにも分かりやすく俺に回してくれた。


もういい加減にしなきゃ。


絶対に次に回していかなきゃ。


俺のところでユイマールが渋滞おこしまくってるよ。



おじちゃん、おじちゃんからもらった気持ち、絶対に絶対に次に回すから。

それが出来る人間になるから。


本当にありがとう。































おじちゃんの心に嬉しすぎて若干凹みながら車を飛ばした。



草原の中を駆け抜け、田園風景の中の集落をいくつも通り過ぎ、途中ケバブで晩ご飯。









ここめっちゃ美味しい。

ドネルが3.5ユーロ、470円でボリューム満点。






美味しいケバブに大満足して、それからも走り続けると、やがて建物が増えてくる。


ウィーンに入ったぞ。


















久しぶりのウィーンはまぁとにかく大都会すぎて、田舎ばっかり回ってる俺たちは完全におのぼりさん状態。


あまりの都会ぶりにビビりまくってキョロキョロしまくって、ここ本当に同じ国か?って疑ってしまうほど。


チロルの山奥とかザルツカンマーグートの湖とか、そんなところから大学とかでウィーンに行く子供たちは、みんなあまりの都会ぶりに萎縮したりするんだろうなぁ。


九州の人間が東京に行った時みたいに。



ウィーンには、これまで見てきたオーストリアの田舎の人たちみんなの青春がある。

















「カンちゃん!!ここどっち!!?」



「そこ右!!右っていうか右っぽい感じで真っ直ぐ!!」



「ええ!!あの信号なに!?青信号が8個くらいある!!怖い!!行っていいの!?都会イヤアァアアア!!!」






チケットオフィスがあるのはウィーンの超ど真ん中だった。


有名なウィーン歌劇場の真横という、この国で1番人が集まるウルトラ混雑したところに車で突っ込んでいってしまい、めっちゃ怖い!!!


人多すぎ!!!観光客多すぎ!!アジア人まみれ!!!













ウィーンやっぱすげえええ……………


さすがはヨーロッパ屈指の観光都市だわ……………


ずーっとオーストリアにいて、他のヨーロッパの国々に比べてオーストリアって地味なほうなのかなぁって思ってしまうけど、ウィーンっていうボスがいるかと思うと誇らしい気持ちになるわ。


















そしてついに………………








チケットゲット………………







「いやああああああああああああああああああ!!!!!明日のライブのチケット手に入れてしまったああああああああああああああああああ!!!!!」



「やったね!!これで明日ストーンズに会えるねー!!」




ぐおおおおおおおおおおおおおお!!!!!

ヨーロッパでストーンズ観に行けるとかやばすぎる!!!!!

神に会える!!!!


この興奮、エグザイルファンには分からんかもしれんけどロックファンなら分かってもらえるはず!!!!



うおおおお!!!!行くぞおおおおおお!!!!













それから大興奮でウィーンを出発して3時間半くらい。


山の中をひたすら駆け抜け、疲れて目がシバシバしながらも頑張ってアクセルを踏み、ようやくレオーベンの町が見えてきた。



時間はすでに23時前。

今日は朝からよく頑張った…………


ここまで来たら会場はもうすぐ近くだ。







明日に備えて早く寝ようと、郊外の住宅地の裏にある寂しい道沿いに寝床を決め、よっしゃ寝るぞー!!というところでパトカー登場!!


ちょ、もうー………………


こんな疲れてる時に職質やめてー………………





「ハロー、ここで何やってるんだいー?」



「明日ストーンズのライブに行くのでこの辺で車中泊しようと思ってるんですー。」



「あー、はいはい、ライブのチケットは持ってる?」



「これですー。」




いつもはサッと終わるところなんだけど、今日のお巡りさんは真面目な人で、パスポート持ってパトカーに戻って入念に照会をしており、なかなか解放してくれない。


あー、二国間協定のこととか知らないだろうからシェンゲンのことで突っ込んできそうだなぁ。面倒くさいなぁ。



パスポートチェックをしてる間は新米お巡りさんがライトで俺たちのことをずっと照らしており、ドアを開けっ放しにしてないといけない。



寒いんですけど……………


なんか変なことしないか見張ってないといけないんだろうけど、俺たちそんな風に見えんやろ……………






やっとこさパスポート照会が終わって、何も問題なかったよー、じゃあ明日のライブ楽しんでーってお巡りさんたち帰って行ったんだけど、なかなか長い間職質されていたので、近所の住民たちになんだなんだ?って見られてしまった。



警察に職質されてたスロバキアナンバーの車が住宅地の中にいる。

うん、怪しすぎる。



こりゃダメだと違い寝床を探した。

めっちゃ疲れてるのに……………





あーー!!!でも全然いいもんねえええええええ!!!!!!

明日ストーンズだもんねええええええええ!!!!!

あと80回くらい職質来てみろってんだコノヤロウ!!!!





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